アンニョン(^-^)ノ
いつもありがとうです
10月25日からこの映画が公開です
私も絶対、観に行きますよ。
でも、シネマートさんのスケジュールに気をつけておかないと
11月1日からは『8番目の男』も始まるし・・・。
10月10日、この映画を観ました・・・
私の隣の殺人者
私の隣の殺人者
原題:우리 이웃의 범죄 가족사진
英語題:Sin of a Family
(2010年、韓国映画、104分)
監督・脚本:ミン・ビョンジン
撮影:チ・ギルン
照明:キム・ジンソン
音楽:ソン・ジュンソク
出演:シン・ヒョンジュン、ワン・ヒジ、チョン・ノミン、イ・ギウ、チョ・サンヨン、キム・ソヒョン、パク・チャンイク、チョン・ウォンジュン、キム・ヨンウ、イ・ジェウク、ノ・ヨンハク、ハン・ピルス、チェ・ミョンギョン、オ・イネ、ヤン・ジェソン、チェ・ジョンフン、ケ・ジソン、キム・ヒジュ、ヤン・ヘジン ほか
友情出演:キム・ジンス、ナム・ヒソク、キム・ヒョンチョル
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。
やんややんやー
映画は結婚式の一幕から始まりますが、そんな「生(ナマ)の韓国」の絵から始まるともう、私、それだけで嬉しくなりますわー。
チョ・チャンシク(シン・ヒョンジュン)は仕事できないのに大酒飲みでスケベな怠け者の刑事。
妻はとっくに家を出ており、バカ息子のギョンス(ノ・ヨンハク)と二人暮らしです。
とにかくスキの多い人、アイゴ~
ここ、ものすごく品のない会話が交わされてます。
チャンシクと同じく強力3班の刑事、イ・テウォン(イ・ギウ)・・・やっぱり背が高い。
テウォンはチャンシクよりは仕事熱心な刑事さん。
まだ若いしね。
この日の結婚式の新郎はテウォンのお兄さんで、結婚相手はベトナム出身の女性(物語の途中で家出)。
テウォンのお父さん(写真真ん中のヤン・ジェソンさん)は認知症が進みつつあり、テウォンの負担となりつつある。
イ・ギウさんは私が前回の記事で書かせてもらった『まわし蹴り』(2004年)では、「強いバレエ・ダンサー」を演じてました。
で、映画が始まって3分で事件です
でも、チャンシク、お酒の飲み過ぎでフラフラ・・・おええとかなってます。
「今度ドブロクを飲んだら俺は犬以下だな」とか言ってますが、それではわんこたちに失礼ですね。
雨で土が流れて、男の子の遺体が発見されました。
被害者は窒息死したあと、土に埋められたと・・・。
チャンシクは現場で転んだ時に、一つの人形を発見する。
被害者は買ったばかりの服を着ており、また被害者は犯人と面識があったと推理されました。
遺体を埋めたであろう夜に、チャンシクたちの知り合いの元海軍の男に起こった交通事故の、相手の車の持ち主がチュンチョン(春川)のイム・オクチャ教授だと判明し、チャンシクたちは話を聞きに行く。
そして事故当時、教授の車を運転していたのはセドンとゆうどうしようもない学生だと知り、チェチョン(堤川)で待ち伏せ。
またこんなとこでキッチリ仕事しはる韓国映画(^_^;)
で、男児死体遺棄事件にかかわりがあるかと尋問したけどセドンは不倫関係になったイム・オクチャ教授を脅迫していただけだった。
被害者である男児の身元は判明しない。
刑事係長(キム・ジョンヨン)は怒ってしまって、事件はチャンシクたち強力3犯に任されることになる。
ちなみに強力3班の班長さんを演じているのは、チョン・ウォンジュンさん。
そんな時、チャンシクの息子、ギョンスがまた問題を起こす。
なんかケンカをしてノコギリを使ったってことなんですがね、なんでノコギリ(톱=トプ)を使ったかったゆうと自分がトップ(top)ってことらしいんですがねー、それはともかく、お母さんも出て行ってしまったし、お父さんもダメ刑事だし・・・だからと言ってグレていいわけじゃないけどね。
チャンシクも、もうどうしていいかわかりません。
怒って更生してくれるのなら怒りもしますがね、チャンシクも自分がダメ親父って自覚があるのでねー。
被害者の身元判明のため、テレビに出てみたけど、変なところで狼狽して上手くいかず・・・ウォンジュ(原州)の歯医者さんに協力してもらってやっと行きあたった男の子は今もしっかり元気だったり(^_^;)
2ヶ月が過ぎてしまう。
テウォンのイライラもかなりですが、チャンシクの方は冒頭で相談にのってた女性(って結局、自分が浮気したのか)の夫に詰め寄られ、嘘泣きで難を切り抜けようとするとかグダグダ。
テウォンのお父さんは息子のことが心配だとかで署に来てしまう。
そんな中、テレビで報道された行方不明の男児が、捜査中の事件の被害者ではないかと気づく。
チョン・ミョンファンとゆうその子は自閉症だった。
この子が遺体と同一人物なのか調べることになる。
ところがチャンシクの息子、ギョンスがまた暴力事件(今回はショベル使用)を起こしたので、もう、とにかくチャンシクはギョンスと一週間、一緒にいて見張ることになる。
ソウルで捜査を続けたが、ミョンファンは病気もあってかなり、周囲を困らせる子どもだったようだ。
家族はミョンファンに誠心誠意、尽くしていたようだが。
このあたりから重要な証言者として登場してチョンシクに色目を使う中国料理店の店主のオネエの人、『キム・レウォンの引越し大作戦』(2002年)の、あのハン・ピルスさんなんですね~(;´∀`)
いや、嬉しかったですよ。
ミョンファンが行方不明になった日、町中が大騒ぎになったとゆう。
タクシー運転手だった父親が母親にミョンファンを引き継ぐ時、目を離した隙に迷子になり・・・必死で探したが見つからなかった。
ミョンファンの家族は昔は良かったのだけど、ある時点から食べるのにも困るほど貧しくなってしまい、結局、消費者金融に手を出してしまったのだとゆう。
消費者金融の男はミョンファンの家族と深く付き合っていたが、彼が家族の不幸であるようにも見えた。
ミョンファンがいなくなったあと、家族はどこかへ引っ越してしまった。
チャンシクたちはようやく核心に至ったと思ったが、ところが検査した結果、父親が警察に渡した髪の毛は、男児の遺体とはDNAも血液型も一致しなかった。
実の息子じゃないから手をかけたのか。
状況的には父親が犯人である可能性が濃かった。
チョンシクたちは身元を隠してミョンファンの母親(ワン・ヒジ)に近づく
ミョンファンはお気に入りの人形がなくなると大騒ぎするので、そんな時には家族が必死で探すのだった。
ミョンファンの兄や姉もミョンファンのことを大事に世話していたが、日に日に負担になりつつあるのは確かだった。
回想シーンで描かれる、おそらく知的障がいのある青年が、自閉症を患うミョンファンに水をかけていじめている光景・・・何とも言えない気分になりました。
私自身も、いつか、こんな光景を見たように思えてなりません。
ミョンファンは目を離した隙に消えてしまい、何度も家族を慌てさせた。
また母親の勤める飲食店の店内で粗相をしてしまい、母親が仕事を辞めさされたこともあった。
それでも母親にとっては可愛いわが子であり、母と息子の間には優しい感情があったのである。
父親が提出した髪の毛は女性のものだった。
テウォンはこれで犯人は父親に違いないと主張するが、ミョンファンの家族の毎日がどんなものであったのかを知ったチョンシクは複雑な気持ちだった。
刑事の中にはいくら病気だからといって父親が我が子を殺せるのかと言う者もいた。
しかし、テウォンはそういった気持ちも理解できると口にする。
認知症を患う自分の父親のことを思えば、ありうると・・・。
子どもにまで厄介者扱いされる父親を見ていると、父親自身のためにも早く逝った方がいいと・・・。
お兄ちゃんがミョンファンを一人でおいて遊びに行った時、ミョンファンはボヤ騒ぎを起こしたこともあったのだ。
そんな中、ミョンファンの母親の妹、 グムスク(オ・イネ)の車が、ミョンファンが失踪した日の夜、スピード違反を犯していたことが判明する。
グムスクの車は、ミョンファンを探すと義兄が借りたものだった。
彼女は言う、元凶は貸金業のあの男なのだと。
ミョンファンの病気もあの男のせいだ、と。
「なぜ警察に通報しなかったんですか」とチョンシクは思わず口にするが、グムスクに「助けられるんですか。貸金業者に恨まれたら終わりです」と言い返され、沈黙するしかなかった。
貸金業のカン社長のオフィスに暴れ込むチョンシク。
ストーリーはこのくらいにさせていただきます。
なんだか、中途半端な感じになりますが・・・あとはご自分で観ていただきたいです。
かわいい子供が ニワトリのおりに行き
めんどりを捕まえようとして 逃がしてしまったよ
おなかをすかせていた キツネがそれを見て
〝しめたぞ〟と めんどりをくわえていった
コケコッコー
実は、あまり期待してなくって、どうせたいしたことないでしょ、でも韓国映画だし念のため、観ておきますか~みたいな気分で観始めたんですよ。
前半、かなりコミカルで、ダメ刑事たちの右往左往が描かれるんですけど、好きですね~、私はそうゆうの(´∀`*)
何度、観ても飽きない。
で、笑いながら観てたんですが、これは子どもの遺体が発見された事件の捜査にかんする映画で、だから、ただ面白がってるだけじゃダメなんですね。
事件自体は映画的にケレン味に乏しいものなんですが、それは逆に映画として誠実なんじゃないですかね。
けっこう肩透かしを感じる人もいるんじゃないかとは思うけど。
ダメ刑事だと思ってたチャンシクですが、最終的には事件の核心に迫っていきます。
その過程でもう、私は映画を観てるって気がしなくなってきて・・・なんて書けばいいのか、正直、わからないのだけれど・・・圧倒されてました。
いつもの使い古しの言葉しか出てきません、ごめんなさい。
親であること、子であることについての映画なんだけど、これは日本でも時折、報道されるタイプの事件なんです。
だからとても現実的です。
私は観ていてハッとさせられました。
テレビのニュースでは報道しきれていない、その事件の真実を見せられてると思って。
これは凄いことだと思う。
だから私は、なんてゆうか、本当に感動したし、心が慟哭しましたよ。
この映画は傑作だと思います。
映画芸術としての完成度とか、専門家筋の評価は知らないけど、私がこれまでに観てきた映画・・・特に「社会派映画」とゆうジャンルでしょうか、その中でも抜きん出てると思いました。
だって、無理に映画のために形を作った感じじゃなく、今、現在、確実にありうる「私の隣の犯罪」なんだもの。
申し訳ないけど、この映画を観たら、そこらへんの映画々々した犯罪映画なんか陳腐に感じられてしまうほど。
だって、『私の隣の殺人者』は現実なんだもの。
そりゃあ勝てないでしょう。
刑事チャンシクにはデキの悪いケンカ三昧のバカ息子がいて、刑事テウォンには認知症が進む厄介者の父親がいる・・・でも二人は事件を担当したことで、考えが変わっていくんですよね。
チャンシクの息子のギョンスも父親と一緒に行動したことで、父親への気持ちができてきてましたしね。
中でもチャンシクが真相を知る中で見せる表情が好きです。
いや、ダメ刑事だと思ってたけど、ホントはこんな人に刑事さんであってほしいんですよね。
ミン・ビョンジン監督の作品は、他に『ジャスティス これが法だ』(2001年)を観てますが、2つの作品はかなり違いましたね。
私は、『私の隣の殺人者』が好きです。
監督、また映画を作ってください
우리 이웃의 범죄 OST [가족사진] -김소현-
エンドロールで流れる歌は・・・タイトルが「家族写真」でしょうか、ミョンファンのお姉ちゃんを演じたキム・ソヒョンが歌ったようです。
おそらく、劇場で多くの観客の涙を誘ったことでしょうね・・・。
『私の隣の殺人者』のような映画について書く時、私はいつも読んでくださる方々にオススメするのを躊躇してしまうんだけど、本当は観てほしいんだよな~
たしかに、この映画は「きつい」、「重い」、「恐ろしい」映画だけど、傑作なんですよ。
思わずDVDを買ってしまいました。
久しぶりに「買った韓国映画」です。
どれほど私がガツンときたか、わかるでしょ、それで。
そんなワケで、もしもレンタルDVDさんに置いてあったら是非です。
でわ、今日もありがとうです
アンニョン(^.^/)))
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