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キム・ギドク監督作品 弓 2005年

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アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうですキスマーク

 

 

 

1日からこの映画が公開中ですNEW

 

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破産とか怖い感じですが・・・ヘス姐、ユ・アインくん、『王宮の夜鬼』のチョ・ウジンさんにヴァンサン・カッセルも出演するキャストが豪華ビックリマーク

 

 

 

物議をかもす映画、『82年生まれ、キム・ジヨン』、韓国でやっぱりヒットしてるようですね。

あ~、韓国らしいなあ。

 

 

 

 

 

さて、10月27日、この作品を観ました映画キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラいて座

 

 

 

 

 

弓 ゆみ

 

 


原題:활
英語題:The Bow


(2005年、韓国映画、88分)


監督・脚本:キム・ギドク
撮影:チャン・ソンベク
音楽:カン・ウニル

 

出演:
チョン・ソンファン → おじいさん
ハン・ヨルム → 少女
ソ・ジソク → 大学生 釣り客
チョン・ググァン → 大学生の父 釣り客
キム・イクテ → 男1 釣り客
チャン・デソン → 男2 釣り客
チョ・ソッキョン → 男3 釣り客
コン・ユソク → やつ1 釣り客
ソ・ジェイク → やつ2 釣り客
シン・テッキ → 丁重な釣り客
キム・ミョンフン → 者1 釣り客
イ・ジョンギル → 者2 釣り客
キム・イェギ → 者3 釣り客
ピョ・サンウ → 者4 釣り客
カン・ウンギュ → 仲介船主
ペ・トヨン → 釣り客たち
イ・ムナム → 釣り客たち
チョン・モンウン → 釣り客たち
キム・ブヒョン → 釣り客たち
キム・ヨンジン → 釣り客たち


※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

 


 

私はキム・ギドクの監督作品、観てませんね~。

 

調べてみると、2016年11月12日に『悪い男』(2001年)を観て、それが最後です。

 

そん時、まあ、正直、なんか腹も立ちましたし、非常に否定的な感想が私の中で出てきたってこともあったんですね。

で、このブログでそうゆうことも書きたいと思ったんだけど、ちょっと待てよと。

それを書いたら気を悪くされる方もいるかもしれない。

映画ファンの間でもファンの多いキム・ギドクを、そんなふうに書いていいものか。

どうゆうふうに書くべきか!?と考えました。

 

私は映画の感想をあまり否定的に書かないですけど、それは一つには、自信がないからですよ。

もしも否定的に書いて間違えてたら、どうするはてなマークとゆうように、イキって映画をディスって、それが間違えてたら恥ずかしいから、そんなふうには書かへんのですね。

 

で、『悪い男』・・・そりゃ物語的に好きになれなかったし、イヤな感じの映画なので、書くこともだいぶ決まってたけど、結局、書けず・・・そのまま3年が過ぎようとしてますね。

 

そのうちにキム・ギドク本人の撮影中の事件、スキャンダルが報道され、あ~あ~あ~あ~ダウンって感じです。

 

念のため、私は映画監督、映画俳優など、有名人たちが犯罪を犯したり、スキャンダルが報道されても、そこで一気にキライになったりはしない方です。

それでこれまでのお仕事まで全否定はしないとゆうか。

 

キム・ギドクの『悪い男』は、モロに犯罪の映画ですし、変態で危険な映画です。

観た人が、現実でもああいったことが許されるのかなんて思うのなら、それは問題ですね(いないと思いたいけど)。

 

でも、観てから3年経って、今も私の中に強い印象が残ってます。

だったら私も全否定するワケにはいかねえよ。

 

『悪い男』、また観返して、感想を書きたいモンだぜ。

 

 

新しくキム・ギドクの映画を観てねえけど、観返してる映画はありますよ。

 

『サマリア』(2004年)と脚本を担当した『レッド・ファミリー』(2013年)です。

この2作はソフトを持ってますし、好きですね~。

 

で、キム・ギドクの映画、3年前のある時期には公開された順に観ていこうと思ってたんですね。

だから『悪い男』の次は『コースト・ガード』(2002年)のはずで、『コースト・ガード』のDVDは買ってあるんですが、なぜか観るタイミングが来なくって(あくまでも自分の感覚です)、急に飛んで〝12番目の監督作品〟である『弓』を観たくなったんです。

 

本当はその前に『春夏秋冬そして春』(2003年)や『うつせみ』(2004年)もあるんですが。

 

突然、えいビックリマークって感じで。

 

 

海に浮かぶ古びた船、おじいさん(チョン・ソンファン)はそこへ釣り人たちを連れてきて、釣りをさせるお商売をやっている。

おじいさんは弓を使う楽器を演奏して釣り人たちの耳を楽しませもしている。

 

船には寝泊りのできる部屋もあり、泊りがけで釣りができる。

 

 

大きな船は動かず、お客さんの送り迎えは小さい船でします。

 

 

ところで船には少女(ハン・ヨルム)も乗っていて、おじいさんの手伝いをしている。

 

実は少女は6歳の時から10年間、船の上で暮らしている。

そして、彼女が17歳になる日、少女はおじいさんと結婚することになっていて、おじいさんはその日を楽しみにしながら、カレンダーで日付けをチェックしているのだった。

 


おじいさんはまた、釣り人から頼まれれば「弓占い」もする。

 

 

弓占い・・・なぜ、あんな占い方をはてなマーク

 

 

わかりませんが、実は私、この映画のあらすじに目を通した時、てっきり「時代劇」なんだと思い込んでました。

 

少なくとも時代劇ではないですよね。

現代か、あるいは過去としてもごくごく近い過去でしょう。

 

 

やはり、セリフが少なく、特に主人公たちが喋らない。

 

だから、よくわからないところも多く、モヤモヤする。

 

 

釣り人たちはみな男なので、若い少女を見るとよこしまな気持ちでからかってみたくもなる。

 

そんな時、おじいさんは怖い顔で弓をかまえ、釣り人たちを脅してやめさせるのだ。

釣り人たちが度を越えて少女にかまうと、すぐそばに弓を射て驚かせ、阻止するのだった。

 

おじいさんを演じるのはチョン・ソンファンさん。

私は出演された『清風明月』(2003年)や『アウトロー 哀しき復讐』(2010年)を観てますが、まったく印象にないなあ~。

 

 

「少女」を演じるのはハン・ヨルム。

やっぱり『サマリア』の墜落死する女子高生が印象的です。

 

 

しまりのないカエル顔だと思ってたんですが、こんなキリっとした顔も。

 

おじいさんと少女は海の上で二人、幸せそうにやってるようです。

 

少女は船のお風呂でおじいさんに体を洗ってもらってます。

 

ん~(-.-;)

6歳くらいからそうしてきてるので、普通なんでしょう。

 

この映画、おじいさんの奏でる楽器・・・詳しくは知らないけど擦弦楽器ですね、それが奏でる音楽が時折流れるんですが、素晴らしい音です。

完全に海の上の同じ船の上でだけの映画なんですが、その映像とこの音楽だけで、88分の映画が完成してると思います。

 

いや、むしろ、それだけの方が私にはありがたかったほどで。

 

 

おじいさんが小さい方の船で出かける時も、ちゃんとごはんが用意されてる。

バクバクいく少女。

 

 

いや、キム・ギドクのような監督の映画は、小さなことでも何か意味があるんじゃないかと、こっちも余計に集中して観てます。

 

少女も楽器を演奏しますね。

あと、暇になるとブランコをしたり、双眼鏡も好き。

 

 

なかなか優雅。

淡々と描かれる日常。

 

しかし、おじいさんはやっぱり釣り客たちが少女に手を出しそうになるので、気が気ではない。

そんな時は弓で脅すが、思わぬ逆襲を食らってしまう。

 

で、警察も来てくれない海の上、あわや、ってことにもなるんですが。

 

 

不思議なことですね、数年ぶりに観るキム・ギドク作品なのに、私はすぐに『魚と寝る女』(2000年)を思い出したりしてました。

 

やっぱり圧倒的な個性派は違うのでしょう。

そうだからこそ映画を作ったりできるのでしょうね。

 

 

少女、純粋を通り越して、残忍なところもありました。

 

社会の外で生きてきたため、常識とか倫理がない。

だから感情だけで生きているのか。

 

 

そんなある日のこと、珍しく若い大学生(ソ・ジソク)がお父さん(チョン・ググァン)に連れられて釣りにやって来る。

 

少女は大学生に興味を惹かれた。

 

タイプだったからかもしれないけど、まるで若い男子を初めて見たかのような・・・。

彼女は大学生をかまう。

 

当然、おじいさんはそれが面白くない。

 

ちなみに大学生のお父さんを演じているのはチョン・ググァンさんですが、私、観てる間は気づきませんでした。

 

夜、少女がおじいさんに体を洗われているのを見て大学生はビックリする。

次の日、大学生はお父さんからおじいさんと少女の話を聞き、「信じられない。ひどい人だ」と憤る。

 

 

また、父親がおじいさんに頼んだ弓占いを見て、その危険さにも驚く。

 

大学生は帰り際、少女に自分のポータブルオーディオプレーヤーをあげるのだった。

 

 

が、おじいさんがそれを取り上げて投げ捨てたので険悪ムードに。

 

おじいさんが二人の結婚式の衣装を用意していることを少女が発見しますが、イヤな顔つき。

 

そして、おじいさんに体を洗われるのもイヤになってくる。

 

少女が釣り針をくわえて弦のように弾く、キム・ギドクらしいカットもあり。

 

 

少女がイヤフォンをしてるのに線が抜けてる描写があるけど、耳が聞こえないはてなマークと一瞬、思いましたが、どうなんでしょう。

 

 

おじいさん、少女にネックレスを買ってくるが、少女、いるかい、こんなんビックリマークって感じでちぎり投げ捨てる。

じいさん、ショック。

 

 

そして釣り客にしなだれかかったりしてじいさんを苦しめる。

じいさん、ガルルル状態で客を追い返す。

少女はたくらみ顔。

 

じいさん、結婚式の日取りを早めるため、カレンダーの印をガガガガって増やす。

 

 

少女、イヤな目で睨み始め、ついにじいさんを矢で狙いだす。

 

 

そんなある日、少女に笑顔が戻った。

 

 

あの大学生がまた来てくれたからドキドキ

 

 

キラキラキラキラキラキラ

 

しかし再会してすぐ、おしっこをしてるところを大学生に見られてしまうが恥ずかしいとかはない。

6歳のまま、成長の止まってたような少女であった。

大学生、困る。

 

 

楽しげな二人。

 

じいさん、当然、激怒、矢で脅す。

 

 

はてなマーク

てめーは関係ないんですけどむかっ

 

少女、夜に大学生の布団に忍び込み、イチャイチャラブラブ

じいさん、激怒して大学生を追い返しやがった。

 

大学生、ここでついにじいさんに対し、「考えたことあるんですか? 10年間海の上で暮らしている少女の気持ちを! 自分の欲望のためだけに少女を囲うのをやめてください。 必ず、あの子の両親を探して戻ってきます」と告げるのだった。 

 

正論。

 

 

おじいさんは一晩、考えて釣り客に矢を向け、全員、追い返すのだった。

 

 

少女が船で逃げようとするのを止めたりして、さらに二人は険悪に。

 

あ~はてなマークうるせえんだよ、じじいむかっ(゚д゚ )むかっとは言わないけど。

 

おじいさんは二段ベッドをダブルベッドに改造したりして焦りまくり。

 

 

ここまでで半分ちょっとです。

 

必要ないのにあらすじを書いてしまいましたあせる

 

このあと、大学生が戻ってきていろいろあるんですが、終盤、ホントに変なことになって、なんじゃこりゃ~!?みたいな展開になると同時に、すごく変な気持にさせられるんですね。

 

 

ズバリ、「老人が少女を育てて結婚しようとしてる」って話がもう、私には受けつけられなくって、ってゆうかドン引きで、観てる間もさらにドンドンおじいさんがイヤになってきてたんですよ。

だから、登場する大学生くん、ガンバレー(っ`・0・´)っフレーフレービックリマークって感じだったんですが、最後の方、(もちろんおじいさんを好きにはなれなかったけど)ちょっと気持ちを変えられたところもありました。

 

ただ、『悪い女 青い門』(1998年)みたいに、あひらめき電球って膝を打つような感じではなく、混乱状態の中で珍しい感情と出会うって感じでしたね。

『サマリア』を観た時の気分にはかなり近かったです。

ス~ッて善悪を超えていくような気分はありました。

ま、目の前で、あれが起こったらやっぱり怖いですし、意味もわかりませんけどね。

大学生くんの、なんか感動してるような表情が印象的でしたよ。

 

ひとつ、キム・ギドク監督は私たちを惑わす不可解さ、説明不足をワザとやってはりますね。

監督作を10作、観てきて、そう思いました。

 

最後のいわゆる「破瓜」の表現については監督がただもう撮りたかったのかなあ。

ファンタジー的でありながら、俗っぽくも感じました。

キム・ギドク監督の女性にまつわる幻想みたいのを感じました。

 

 

う~ん、好きではなかったですね、物語的には。

私が映像表現を言葉に直すタイプの観客だからかもですし、だから大学生が主張する論理には強く共感するんですけどね。

この映画は素直に観れなかったように思います。

素直に観させないように作ってるのかもしれないけど。

 

ただ、没頭はしましたし、何らかの感動もありました。

 

おじいさんや少女の表情で見てると面白いじゃないですか。

最後の方の少女の表情は心打つものがあったと思います。

音楽との効果で・・・。

 

 

ピンと張った糸には強靭さと美しい音色がある。

死ぬまで弓のように生きていたい。

 

キム・ギドク監督の映画、次は『コースト・ガード』を観て、それからまた観ていきたいですね。

観ていくことは確かですよ。

 

でわ、最後までありがとうですキスマーク

アンニョン(^.^/)))

 

 

 

 

 

 

 

 

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