Quantcast
Channel: Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1071

韓国映画 王の預言書 2018年

$
0
0

 

 

アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうさんですキスマーク

 

『新 感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)の続編、『半島 Peninsula』の日本でのタイトル・・・ひらめき電球

 

新感染半島 ファイナル・ステージ』に決定ですかビックリマーク目ビックリマークあせる

 

カン・ドンウォン主演「新感染半島 ファイナル・ステージ」に邦題決定!2021年1月1日全国ロードショー(Kstyle)

 

まあ、悪くないんじゃないですか、続編なんだし(≧∇≦)

 

「新感染」の4年後を描く注目作 邦題は「新感染半島 ファイナル・ステージ」に決定(映画.com)

 

「新感染半島 ファイナル・ステージ」は、ヨン・サンホ監督が続投し、主演に国民的スター俳優カン・ドンウォンを迎えて製作され・・・「国民的スター俳優」っていい方が好き(*´∀`*)

「人間を凶暴化させる謎のウイルスの感染爆発で」・・・「ゾンビ」じゃないんや・・・Σ(゚∀゚ノ)ノ

 

とにかく、もういくつ寝ると、です♪

 

 

 

 

 

10月15日、ようやくこの作品を観ました・・・カチンコ

 

 

 

 

 

王の預言書

 

 

王の預言書
흥부: 글로 세상을 바꾼 자
Heung-Boo: The Revolutionist

(2018年、韓国映画、105分)

監督:チョ・グニョン
脚色:キム・ドンヒョク
脚本:ペク・ミギョン
PD:チェ・ジン
助監督:パク・チョンギュン
撮影:パク・チェイン
照明:パク・ヒョノン
音楽:イ・ビョンフン
美術:ホン・ジュヒ
武術:キム・ビョンオ(プロジェクトA)

出演
チョンウ → ヨン・フンブ(興夫) 小説家
キム・ジュヒョク → チョ・ヒョク
チョン・ジニョン → チョ・ハンニ チョ・ヒョクの兄 ヒョンジョパンソ(刑曺判書) クァンヤン(光陽)チョ(趙)氏 
チョン・ヘイン → ホンジョン(憲宗)
キム・ウォネ → キム・ウンジプ ピョンジョパンソ(兵曹判書) クムサン(錦山)キム(金)氏
チョン・サンフン → キム・サッカッ

特別出演
チョン・ウヒ → パク・ソンチュル フンブの弟子

友情出演
チング → ヨン・ノルブ フンブの兄 弓の名手 カクキ(角旗)将軍

カク・トンヨン → スェトン チョ・ヒョク家
ソン・ウッキョン → チョ・タクス チョ・ハンニ家
オ・テギョン → キム・ドゥナム
ナム・イル → ヨンウィジョン(領議政)
チョ・ドクチェ → チョ・ドクチェ ピョンジョチャムパン(兵曺参判)
キム・ハンニョン → チョ・ハンニョン
ミン・ボッキ → キム・ボッキ イジョチャミ(吏曺参議)
イ・ヒョヌン → キム・ヒョヌン
キム・テジュン → キム・テジュン ホジョチャミ(戸曺参議)
キム・ワンソン → テビ(大妃)
パク・ソン → チョ・ハンニ夫人
ソン・ギュチャン → イ・ホ ポドテジャン(捕盗大将)

カメオ
カン・ハヌル → パク・トルポ

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

 

 

1848年 憲宗(ホンジョン) 即位14年

 

勢道政治と派閥争いにより

国政は乱れ ――

農民による反乱が各地で相次いだ

 

政治は腐敗し

人々は重税にあえいでいた

 

そんな頃 ――

〝朝鮮王朝は滅び

真人(しんじん)が国を救う〟と予言した書物

〝鄭鑑録(チョンガムノク)〟が再び出回り

世をにぎわせた

 

すんませんが、まだ映画を観ておられない前提で書かさせてもらいますね。

 

2018年の韓国映画、『王の預言書』は、現代社会にも通じる格差問題や国政への不満をテーマにした朝鮮時代の古典「興夫伝(フンブデン)」ベースに・・・とのことです。

 

「興夫伝(フンブデン)」、もちろん私も詳しくは知らないのですが、元はパンソリだった民間説話が、18世紀に小説化されたもの・・・作者不詳、とのことです。

 

日本の「舌切り雀」に似てるようです。

 

昔、日本でも『沈清伝(シムチョンジョン)』と一緒に、本として出版されてたようです。

 

 

 

本はもはや絶版のようなので、また図書館とかで探してもらうとして、「興夫伝」や「鄭鑑録(チョンガムノク)」についても、また映画を観る前とかに調べてもらっておいた方が、より面白くい映画を観れるかもしれません。

 

韓国の方々にとっては、学校で習ったりする有名なことなのかな。

 

『王の預言書』は実際の歴史に基づいて創作された映画作品なんだけど、その「創作」の仕方が、きっとめちゃくちゃ面白いんだと思うんですね。

 

ですので、やっぱり元になった歴史と、歴史的な文学などについて知ってた方が、さらに面白いのは間違いないと思います。

 

私自身は何も知らなかったので、映画の良さを完全に把握できなかったと思います。

知ってたら良かったのになあ~、と思いましたよ。

 

映画としても、私もいきなり観て、わかりにくいところも多かったので、やっぱりあらかじめ知ってから観た方がいいかもしれませんね。

 

STORY
王朝の実権をめぐる派閥争いで国政は荒れ、重税にあえぐ民衆が国への不満を募らせていた時代。官能小説家として名をあげていた作家フンブは、幼い頃に生き別れた兄を探すため、その消息を知るという男ヒョクに会いに行く。ヒョクは高貴な家の出身でありながら、貧しい民のために尽力する立派な人物で、フンブはその姿に尊敬の念を抱く。だがヒョクの兄で王朝高官のハンニは、権力をふりかざし、敵対勢力をつぶそうと企てる野心家だった。対照的な二人に着想を得たフンブは、悪政の世を風刺する小説「フンブ伝」を書き上げた。瞬く間に朝鮮全域に広がり民衆の心をつかんだフンブは、やがて国の未来を左右する謀反の渦に巻き込まれていく。

 

※ 公式サイトから転載させていただいてます。

 

 

主役のフンブ(興夫)を演じるのはチョンウさんです。

私はなんか、失礼ながら「中堅」・・・若くもない、おじさんでもないと思ってたんですが、や、堂々たる主演ぶりです。

この前に主演した『善惡の刃』(2017年)の弁護士役も、ホントに素晴らしかったんですよね~。

 

 

フンブは官能小説家なんですけどね、けっこう稼いでるようで、まあ基本、自分が面白おかしければそれでいいって人生観ですかね。

けど、実は生い立ちは不幸で、戦争の時に生き別れになってしまった兄のノルブと再会することを切望してるのです。

 

フンブには一人、お弟子さんがいて、パク・ソンチュルって子なんですけど、チョン・ウヒが演じてます。

 

 

このチョン・ウヒが、何の前触れもなく出てきた時から突然男装娘なんですがね、話的にはそこには触れない感じで素で流してて・・・まあ、後半で何で男装なんか、理由もわかります。

女性が作家になることは禁じられていたはてなマーク

 

いや、いい加減なことは書けませんが・・・映画を観ている限りでは。

でも、それについては登場人物の誰かが批判的に話すようなこともなかったように思うのですが・・・要は、私にゃわかりません。

 

確かなことは男装ウヒちゃんが可愛いってことですね。

 

韓国の歴史映画ではよく、主人公の横にボンクラの相棒がいたりすることもありますが、それの女バージョンでしょうか。

マスコット的存在かな。

 

子どもの頃、死にかけてたところをフンブに助けてもらったそうで、だからフンブが恩人なんですけど、彼女も自分の本を出すのが夢なんですわ。

 

 

フンブは兄を捜す過程で、チョ・ヒョクとゆう人物と出会います。

 

チョ・ヒョクはまさしく、清貧と高潔を絵に描いたような人物。

彼は質素な身なりで壊れかけの家に暮らし、親を失った子どもたちに学問を教えたり、貧しい人たちのために生きています。

彼には理想がある。

飄々とした掴みどころのない人ですが、尊敬すべき人物です。

 

チョ・ヒョクのもとで働いてる青年の役でクァク・ドンヨンくんが出てきますが、あまり大きな役ではないですね。

でも、なんか、いいですよ。

 

チョ・ヒョクを演じたのはご存知、キム・ジュヒョクさん。

この映画の撮影後、2017年10月30日、亡くなられました。

『王の預言書』はキム・ジュヒョクさんの遺作のうちの一つです。

 

 

人の命なんて、ホントに一寸先は闇だし、はかないものですね・・・。

 

私も亡くなられた時は本当にショックで・・・理解するのに時間がかかりましたし、そのあともずっと悲しかった。

ジュヒョクさんの出演作は好きな映画ばかりで、だから観るのが辛くもなりました。

人の生き死になんて、誰にもわからないものだけど、やっぱりジュヒョクさんについては、なんではてなマークって思いばかりでしたよね。

 

それでも、出演された映画は観るんです。

それが追悼の気持ちになるから・・・。

 

『王の預言書』のジュヒョクさん、素晴らしかったです。

チョ・ヒョク役はジュヒョクさんの人柄が投影されてるようで・・・余計に尊い気持ちになりました。

でも、やっぱりずっと見ていたかったなあ、演技をするジュヒョクさんを。

 

映画の最後に映される一文・・・この映画にたずさわった方々のジュヒョクさんへの気持ちに泣けました。

 

 

当時の王様、憲宗を演じるのはチョン・ヘインくん。

 

王は、まだまだ若く、気持ちも強くないので、悪どいおじさんたちに対抗するのは難しそうですし、また、本人もどうも気が引けてます。

 

王様はセリフが多くないんだけど、チョン・ヘインくんの演技、素晴らしいです。

小さな動作、表情の動きにも目を奪われますよ。

 

チョン・ヘインくんも出る『スタートアップ!』は、10月23日から公開スタートですNEW

 

映画 『スタートアップ!』 公式サイト

 

王の母である大妃役は1990年代に韓国で絶大な人気を誇り、日本デビューもしたキャリアのあるキム・ワンソンさんが演じられてますが、さすがの存在感。

 

 

ヒョンジョパンソ(刑曺判書)であるクァンヤン(光陽)チョ(趙)氏のチョ・ハンニを演じるのはチョン・ジニョンさん。

 

チョン・ジニョンさんは『グランドファーザー 哀しき復讐』(2015年)でも悪役だったりするけど、チョ・ハンニはホントに悪かったですね~。

自己保身に走りまくる権力者の醜さに怒りを禁じえません。

 

欲望に歯止めが利かないチョ・ハンニはついに、やってはならない暴虐を謀る・・・。

 

 

光陽趙氏と対立するクムサン(錦山)キム(金)氏、 ピョンジョパンソ(兵曹判書)のキム・ウンジプを演じるのはキム・ウォネさん。

 

キム・ウンジプも悪いんですけどね~、キム・ウォネさん、けっこう「小者感」が強かったんですが、今回はふてぶてしい権力者でした。

 

 

チョ・グニョン監督は、『デュエリスト』(2005年)、『後宮の秘密』(2012年)などで美術監督を務め・・・とのことで、もともと美術畑の方のようです。

輝国山人さんのプロフィールのページを見ると、ホントに多くの映画で美術を担当されてます。

たしかに『王の預言書』も画面が、特にラストが美しいです。

 

そして、チング&ハン・ヘジン主演の『26年』(2012年)で長編映画監督デビューを果たし、次が『アトリエの春、昼下がりの裸婦』(2014年)ですね。

『アトリエの春、昼下がりの裸婦』、素晴らしい映画でしたね。

 

『26年』での関係でしょうけど、『アトリエの春』にも『王の預言書』にもチン・グさんが出てます。

 

『王の預言書』のチン・グさんの出方がけっこういきなりなので、私ゃ、ちょっと「え、え、え~あせる」となってしまいました(;´∀`)

 

監督のセクハラ事件については、続報が見つけられなかったので、うちのブログでは今はどうこう言えませんが・・・監督、ケチをつけたね~。

もちろん、たとえ監督であっても、作品とその人とは必ずしも同一ではないけど・・・私も落胆は感じますよ。

何かを作る人は、作品の評価まで落とさないようにしてほしいですね。

 

これがまた別の事件やったら私も擁護するけど(^_^;)

 

 

※ ネタバレ

 

エンドロールが始まっても観るのをやめないでね~(^_^;)

 

ある人たちが出てくるので・・・。

 

15年後 国家財政の乱れで飢餓が広がり ――

民の不満が再び頂点に達した

 

ガクキ様 準備が整いました

 

もう一度 〝希望〟という名の夢を見るぞ

 

ノルブ 民衆の守護者

 

・・・続編の計画もあったのかなあ・・・。

キャスト的には実現可能ですけど、実質、無理でしょうね。

 

ところで、最初、観始めた時、『群盗』(2014年)のイメージが重なったんですが、1848年+15年=1863年で、時代的にも重なるんでしょうか。

 

とにかく、その時代、民衆の反乱が多かったのかな。




105分と、韓国映画としては短い上映時間でしたが、それゆえ、韓国の歴史ドラマのファンの方々にはもの足りないでしょうね~。

でも、歴史映画として短くまとまってる感じで、私は好きでしたね。

 

私もいろいろ、韓国の歴史映画を観てきたこともあり、『王の預言書』を観てる間、それらの作品が思い出されました。

昔の大道芸とか、部分的にだけど音楽がどこか似てるように思えて、『王の男』(2005年)を特に思い出しました(音楽を担当されてる方は違う方です)。

庶民と権力者たちの対立の構図とかもですね。

 

映画から受けるテーマや、結末に感じる理念は、いかにも韓国映画的なものだと思いました。

これはそうなるしかないとゆうか、一貫してますよね。

つまり、国家とは民衆であり、政治は民衆のためになされるべきだ、とゆう・・・だから韓国映画はいつも正しくあろう、正しい根拠のもと、完成しようとしてますね。

それはいつも、ホント揺るぎないので・・・。

 

後半の「仕掛け」は思いがけないものだったし、どうなるのかとドキドキしましたよ。

 

最後、民衆と軍が向き合う場面は光州事件を連想させます。

 

そしてラストは感動的で、胸がいっぱいになりました。

 

とてもいい映画ですから、まだ観てない方は是非、観てください。

 

でも日本語の題がね~、『預言書』じゃないと思いますけどね~(>_<)

『興夫 文で世界を変えた男』で良かったと思いますけどね~。

 

でわ、今日も最後まで、おおきに・・・ありがとうさんですキスマーク
アンニョン(^.^/)))



解説: 韓国文学の原点を成す一冊と称される古典的名作「フンブ伝」をもとに、動乱の時代を駆け抜けた人々の闘いを壮大なスケールで映画化した歴史群像劇。王朝の実権をめぐる派閥争いで国政が乱れ、重税にあえぐ民衆が国への不満を募らせていた時代。官能小説家のフンブは、幼い頃に生き別れた兄の消息を知っているという男ヒョクに会いに行く。ヒョクは高貴な家の出身でありながら貧しい民のために尽力する立派な人物だが、彼の兄である王朝高官ハンニは権力を振りかざす野心家だった。兄弟でありながら対照的な2人に着想を得たフンブは、彼らを主人公にして、悪政の世を風刺する小説「フンブ伝」を書き上げる。この小説で瞬く間に民衆の心をつかんだフンブは、国の未来を左右する陰謀の渦に巻き込まれていく。主演は「ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆」のチョンウ。共演に、本作が遺作となったキム・ジュヒョク、「王の男」のチョン・ジニョン、「哭声 コクソン」のチョン・ウヒ。監督は「アトリエの春、昼下がりの裸婦」のチョ・グニョン。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2019/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019」(19年7月13日~8月9日)上映作品。 (映画.com)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1071

Trending Articles