アンニョン(^-^)ノ
いつも、ありがとうございます
この作品を観てきましたよ・・・
DUNE デューン 砂の惑星
まず、『ブレードランナー 2049』(2017年)は私にとってもその年のベスト1だったと思います。
劇場ですごく興奮させられたのを覚えてます。
もちろん賛否両論があったことは知ってますし、前作の『ブレードランナー』(1982年)を超えたとまでは言い切りませんが、「前作に匹敵するほど凄かった」とは思ってます。
物語もですが絵と音の完成度にメチャクチャ圧倒されていた。
ゆえに、監督のドゥニ・ヴィルヌーヴがSF映画を作るなら絶対にスクリーンで観ておきたいと考えたんですね。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品は他に『プリズナーズ』(2013年)しか観ていませんが、こちらもポン・ジュノの『殺人の追憶』(2003年)や『母なる証明』と同じ方向性で、好きな作品でした。
明確にこうですとは書けないのですが、他の映画とは違うドゥニ・ヴィルヌーヴの芸術が、ドゥニ・ヴィルヌーヴの映画にはあると思いますね。
まだ観ていない作品をいつか観るのが楽しみです。
デイヴィッド・リンチ監督の『デューン 砂の惑星』(1984年)は、デイヴィッド・リンチの映画に出会った10代後半あたりに、VHSのビデオで観ました。
今、キッチリ考えると物語とか登場人物の関係とか、そういったことはまったく理解できてなかったんですけど、その頃、デイヴィッド・リンチの映画なら何でもOKって感じだったので、非常に楽しんだ記憶があります。
よくわからないけど傑作だと信じた。
細かいことではジャック・ナンスやアリシア・ウィットが出てたり、主役がリンチ監督と関係の深いカイル・マクラクランだったり、キャスト的にも魅力的でしたし、映画の美術も異常で面白かったんですよね。
前後して『ツイン・ピークス』(1990年~)以外のデイヴィッド・リンチの映画をほとんど観ましたけど、観ながら『銀星倶楽部 デヴィッド・リンチ』(1992年、ペヨトル工房)って本にも影響を受けたように思いますし、その本は今も保存してあると思います。
私は大ファンではないけど、リンチ監督の映画は大好きだったでしょう。
しかし、ここ数年はデイヴィッド・リンチの映画を観てません。
映画の日本版DVDは廃盤のようですが、サウンドトラックのCDは入手しやすそうですな。
フランク・ハーバート氏の原作、『デューン』(1965~1985年)は、私はもちろん読んでません。
読んでれば良かったんですけどね~。
解説
「ブレードランナー2049」「メッセージ」のドゥニ・ビルヌーブ監督が、かつてデビッド・リンチ監督によって映画化もされたフランク・ハーバートのSF小説の古典を新たに映画化したSFスペクタクルアドベンチャー。人類が地球以外の惑星に移住し、宇宙帝国を築いていた西暦1万190年、1つの惑星を1つの大領家が治める厳格な身分制度が敷かれる中、レト・アトレイデス公爵は通称デューンと呼ばれる砂漠の惑星アラキスを治めることになった。アラキスは抗老化作用を持つ香料メランジの唯一の生産地であるため、アトレイデス家に莫大な利益をもたらすはずだった。しかし、デューンに乗り込んだレト公爵を待っていたのはメランジの採掘権を持つハルコンネン家と皇帝が結託した陰謀だった。やがてレト公爵は殺され、妻のジェシカと息子のポールも命を狙われることなる。主人公となるポール役を「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメが務めるほか、「スパイダーマン」シリーズのゼンデイヤ、「アクアマン」のジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソンら豪華キャストが集結した。
(映画のことなら映画.com)
観始めて最初の方は、なんか難しく感じで、下調べせずに観て失敗だったかなあと思ったんですけど、途中からはホント、大丈夫でした。
観ながら、やっぱり1984年のリンチ版をよく思い出すんですよ。
ここはあのシーン、ここはあの場面って。
もうずっと前に観たリンチ版を自分がそこまで細部まで記憶してるってことが凄いと驚きましたね。
それだけインパクトがあったんだろ。
で、むしろ、2021年のドゥニ版を観ていることで、リンチ版を今さらながら理解していくわけですよ。
ああ、ここはこうだったのか、このエピソードはこんな意味があったのかって。
その感覚がとても面白い。
そりゃ同じ原作の映画なので当たり前なんですけどね、だからリンチ版が説明不足だったってことじゃないかな。
でもリンチ版を観ていたことが逆にドゥニ版を観る助けになったことも確か。
ドゥニ版も観る前は難解かもしれないと予想してたんですけど、そんなことはないですよ。
原作を読んでない、『デューン』の世界をぜんぜん知らない私が観てそう思うんだからドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、キッチリ私のような観客のことを考えて映画を作ってるってことではないかな。
それでも心配な方は観る前に公式サイトを調べておかれたらいいと思います。
観たあとで公式サイトを見ましたけど、なかなか親切ですね。
※ ここから下、少しだけ内容に触れております。
物語としては壮大な歴史のある部分を映画にしたような感じかな。
権力闘争なんだろうけど、神話的なムードがありますね。
リンチ版とドゥニ版で、重ならない登場人物もいました。
そこらへん、私の記憶も偏ってるんだと思います。
よく覚えてる人物もいるし、覚えてない人もいる。
リンチ版には「ナビゲーター」とゆう、正気で考えると異常にキモイ人が出てきましたけど、ドゥニ版では出てこなかったですね、と思いきや「出ていた」ようですね(;´∀`)
あと、リンチ版に出ていたザ・ポリスのベースの人は出てなかったような・・・続編で出てくるのかな。
リンチ版ではハルコネン男爵の「吸血」描写があり、たいがいなんですが、今回、そのハルコネンの本拠地の方で、やっぱり「人間の血」を何かに使ってるらしき描写があり、かなり(; ´⊙Д⊙)ゾワッときました。
怖いっすよね
リンチ版のハルコネン男爵ってお風呂上がりのザ・ポリスのベースの人に異常に見とれたり、歩けないので「わはははははーっ」って笑いながら飛んでたり、悪夢のような人ですがドゥニ版のハルコネン男爵は『地獄の黙示録』(1979年)のマーロン・ブランドみたい。
出てくるたびに(; ´⊙Д⊙)ゾワッときましたね。
リンチ版でブラッド・ドゥーリフが演じてた人も目立たなかったかなあ。
その代わり、毒噴射のところはよりドキドキきましたけど。
最後、ポールがある人と決闘になりますけど、経験のないポールが心配・・・とか思ってたら強すぎたのね(;´∀`)
はあって感じでした。
ティモシー・シャラメは私、初めて観たけど、いいっすね。
でもなんか砂漠の服を博士が調べる時、「じゃ、君も」って言うのがツボでした。
「君」て。
アジア代表としてはチャン・チェンでしたけど、こんな役か~って感じですかね、出番も短いし。
もっとアジア系の役者を起用してほしいものだよ。
変なヅラですが触診だけで診るお医者様ですね。
ってゆうか、チャン・チェンが大きく見えない
それだけティモシーくんが背が高いってことですね。
かっこよかったのはジェイソン・モモアさんですね、三白眼で・・・泣きました。
余談ですが私、なぜかこの映画に「トム・ハーディが出ている」と勝手に思い込んで、新しくキャラが出てくるたびに「こいつか」とか思ってたんですけど、どのキャラもトム・ハーディちゃうようだし、結局、「きっと凄い役作りでハルコネン男爵を演じているに違いない」と結論したんですが・・・ステラン・スカルスガルドさんでした(>_<)
どんな勘違い
ハンス・ジマーの音楽も特筆すべき素晴らしさですね。
もう、映画音楽としてはベストでしょう。
ハンス・ジマーが、映画のサウンドトラック盤とは別に「スケッチブック」という名のもとにリリースをしたインスパイアアルバム。もあるそうで、いやもう、聴いてみたい・・・けど買うお金もない。
最初の方は話しが難しいかと思ったんだけど、圧倒的な絵と音で、もうそれだけで観てて没頭できるんですね。
そしてそれはさらに高まり、最後まで続きます。
ドゥニ・ヴィルヌーヴはやっぱり、新しいSF映画を完成させたと思います。
観ててとても斬新だと思いましたね。
従来のSF映画らしさをあえてハズすことでSF映画にしてるとゆうか・・・そこがたまらなく好きだった。
っぽくないってことですね。
映像的には、それが嘘くさく見えるのなら採用しないんでしょう。
だから現実にある世界にしか見えない。
それが凄いですね。
戦闘シーンも独創的でしたね。
ここ10年くらいの戦闘シーンのスタイルではないのが、興奮でした。
「見せない」ことで想像させてくれるのも好きだし、『2049』でも惑わすように観せ場に行かなさを感じたんですが、それがまたあって、だからこそ観せ場がすごく際立つんですよね。
ドキドキきましたもの。
やっぱりドゥニさんとは相性が良すぎるのだ。
そんな感じで、『砂の惑星』、観て良かったです。
現在のところ、続編のことは具体的にはわからないけど、公開してほしいなあ。
チャニの活躍も見たいですし。
シリーズものとして『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』(2003年)のような感動がある結末になることを期待します。
しかし、人様にオススメするとなるとどうなんでしょう。
やや、娯楽作としてのコスパには疑問もあるかもしれない。
長い映画だし、退屈って人もいるでしょ。
ですので劇場で是非、ってほど強くは言えないんですけど、観てほしいなあと思います。
でわ、今日もありがとうさんです・・・アンニョン~(^.^/)))
DUNE デューン 砂の惑星
原題:Dune
韓国語題:듄
中国語題:沙丘
2021年製作/155分/G/米国
日本公開日:2021年10月15日
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督・製作・脚本:ドゥニ・ビルヌーブ
製作:メアリー・ペアレント、ケイル・ボイター、ジョセフ・M・カラッシオロ・Jr.
製作総指揮:タニヤ・ラポワンテ、ジョシュア・グローデ ハーバート・W・ゲインズ、ジョン・スパイツ、トーマス・タル、ブライアン・ハーバート、バイロン・メリット、キム・ハーバート
原作:フランク・ハーバート
脚本:ジョン・スパイツ、エリック・ロス
撮影:グレイグ・フレイザー
美術:パトリス・バーメット
衣装:ジャクリーン・ウェスト、ロバート・モーガン
編集:ジョー・ウォーカー
音楽:ハンス・ジマー
視覚効果監修:ポール・ランバート
ティモシー・シャラメ - ポール・アトレイデス
レベッカ・ファーガソン - レディ・ジェシカ
オスカー・アイザック - レト・アトレイデス公爵
ジョシュ・ブローリン - ガーニイ・ハレック
ステラン・スカルスガルド - ウラディミール・ハルコンネン男爵
デイブ・バウティスタ - ラッバーン
ゼンデイヤ - チャニ
デビッド・ダストマルチャン - パイター・ド・フリース
スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン
シャーロット・ランプリング - ガイウス・ヘレネ・モヒアム
ジェイソン・モモア - ダンカン・アイダホ
ハビエル・バルデム - スティルガー
チャン・チェン - ドクター・ユエ
シャロン・ダンカン=ブルースター - リエト・カインズ博士