今日2月10日、公開スタートです
「新感染 ファイナル・エクスプレス」のヨン・サンホ監督が原作・脚本を手がけ、呪いによってよみがえったゾンビ集団に立ち向かうジャーナリストと少女呪術師の戦いを描いたアクションホラーエンタテインメント。
你好嗎~(^-^)ノ~(^-^)ノ~(^-^)ノ
いつも多謝です
今日、書かせてもらう映画ですが「怖い映画」です。
ちょっとポスターとかがホントに怖いので、ご注意ください。
ん~、「怖い映画」がイヤな方は、読まない方がいいかも
キョンシー 殭屍
解説 「呪怨」の清水崇プロデュースの下、香港の歌手で俳優のジュノ・マックが初メガホンを取り、1980年代に一世を風靡したキョンシー映画を現代によみがえらせたサスペンスホラー。かつて人気俳優として活躍していたが、現在は落ちぶれて家族からも見放された男が、化けものが出ると噂される集合住宅で自殺を図ろうとする。そんな男の前に、異形のものたちが次々と姿を現わす。チン・シウホウら「霊幻道士」シリーズのオリジナルキャストも集結。2013年・第26回東京国際映画祭「アジアの未来」部門で上映(映画祭上映時タイトル「リゴル・モルティス 死後硬直」)。「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2014」で劇場公開。 (映画.com)
7日、『恋愛の抜けたロマンス』(2021年)の記事を書いたあと、深夜にこの映画を観ました…
ジュノ・マック監督による2013年の『キョンシー』…アジア映画をちゃんと観るようになった7年くらい前から非常に気になって観たかった作品ですが、怖い映画ってことで逆にビビってました
で、一般的な意味での中国風ゾンビ「キョンシー」ですが、私が小学校3、4年くらいですかね、日本でもえらい流行りましたけど、私はあんまり興味がなかったんですよ。
テレビで放送されたドラマは観た覚えがありますが映画は観たことがないなあ。
友達は好きでしたけど。
ですので、あの両手を前に上げてピョンピョン飛んで移動して、お札を貼られると動かなくなるキョンシーにはそこまで馴染みがありません。
この2013年の映画『キョンシー』は過去の『霊幻道士』シリーズにオマージュを捧げた作品だそうなので、昔の「キョンシー」ものが好きだった方々こそ楽しめる作品のようですね。
でも、私は観て、そのあたりはわからなかったですよ。
あ
2012年には『好好!キョンシーガール~東京電視台戦記~』ってドラマが放送されてたんですか。
って何だこりゃ
ま、お子ちゃま向きですね。
物語ですが、監督の方針もあったんでしょうけど、けっこうわかりにくかったです。
また、ほぼ一つのマンションの中だけの映画なんですが、香港映画の設定を把握するのも私には少し困難でした。
1980年代にアクション映画のスター俳優だったが、今は落ち目となってしまったチン・シュウホウは昔、「キョンシー・ハンター」の役を演じていました。幽霊が出ると噂されるマンションに入居したシュウホウは、息子の残した留守番電話の音声を聞きつつ涙し、自ら命を絶とうとしたが、いきなり現れた道士ヤウによってそれを制止される。
私は妻子を亡くされて絶望したのでチン・シュウホウが自殺しようとしたのかと思いましたが、違うのかな…。
道士ヤウは代々道士の家系で自分もそうなんですが、今は道士としての仕事もなく、マンションの一階にある食堂で働いている。
※ 内容に触れています。何も知りたくない方はご注意くださいまし。
青字がネタバレです。
それで、食堂でヤウが調理もするんですが、住民たちが食べるメニューもヤウが決めている…
住民たちは親密で、助け合って生きている感じ。
食堂が一種のふれあいの場になってるようです。
服のリメイクが得意なムイというおばさんもみんなのお世話を心がける優しい女性…。
マンションの住民たちが親密で、大家族っぽいのは実際の香港でいかにもありそうなことなのかな…
管理人のおじさんも住民に気を配る親切な人物。
キャストはぜんぜん知らない方ばかりだったんですが、一人だけ…クララ・ウェイさんはすぐに気がつきました。
彼女が演じるフォンは心を病んでいて…、白子症の息子パクと部屋の前に出されるお供え物を食べて暮らしている…。
あとで判明することですが、フォンの夫は、チン・シュウホウが借りた部屋に暮らしていた双子の姉妹のうちの一人を乱暴しようとして、姉妹の別の一人に刺殺されたんですね。
フォンの夫を殺した姉妹の一人は、その場で自分も傷ついて亡くなり、もう一人も自ら命を絶ちました。
チン・シュウホウが借りた部屋に出る幽霊は、その亡くなった姉妹らしい。
自分の妻子を想うチン・シュウホウはフォン母子に思いやりを持って接し、3人は打ち解けていく。
そして、ムイさんの夫トンさんが夜、マンションの階段で転落して亡くなり…ムイさんはトンさんを蘇らせるため、道士ガウに夫を生き返らせてくれるように頼み、ガウはそれを引き受けるのだが…。
―― この映画を観たいと思ったのはポスターやDVDのジャケットの怖さですが、物語の主軸となる部屋に取り憑いている幽霊、そしてリアルに怖い「キョンシー」のくだりはさすがに私もゾクゾクきました。
小学校高学年の時に出会った私の愛読書、『世界怪奇名作 幽霊屋敷』(偕成社)という本があるのですが ―― 今、ちょっと手元にないので不確かですけれど、その中に「死人の眸」という外国の話がありましてね…それは埋葬されながら生き返った男の話なんですよ。
今でも強い印象が残る恐怖小説です。
なんと今、三万円かよ
その「死人の眸」を凄く思い出したけど、映像化は映像化でやっぱりかなり怖かったです。
それを確かめるために観たんですけど、さすがにビビりましたわ。
あと…叔父が好きなマンガ家の方で諸星大二郎先生の『妖怪ハンター』の中にあった…え~、調べると「死人帰り」ですかね…こちらはほとんど覚えてないんですが、「西行」「反魂の術」といったキーワードで、その怖さを思い出します。
「死人帰り」が収録された『妖怪ハンター』は第1巻らしい。
また読みたいな。
かように、亡くなった方に生き返ってもらいたい気持ちはわかりますが、それが実現することはいかに恐ろしいことか
もう、『キョンシー』…この一点だけでも観たい映画だったんですね。
気になることがあって ―― 中国ではカルトあるいは迷信を流布することを禁じているため、幽霊など、ホラー映画は公開されない…
だからキョンシー映画もダメ
新興宗教が人気になったり、何らかの信仰の団体が大きくなったりしないためかもしれないけど、ホラー映画を禁じるのは行き過ぎじゃないかな。
確かに日本でもオウム真理教など、深刻な事件もありましたが…。
衝撃だったのがクララ・ウェイさん演じるフォンが武器を持っているとはいえ、キョンシーにかかっていったことですね。
そこはもう、なぜと思いましたが感情をかき乱されました。
驚きと悲しみと…なんでしょうね、いろいろ。
この『キョンシー』のプロデュースは『呪怨』シリーズ(1999年~)の清水崇さんなんですよね。
清水崇監督といえば、私はあまり作品を観れてませんが、私がビビって観れないほど怖い映画を作りはる世界最高のホラー映画の巨匠でしょう。
その方が関わってると思うだけで怖いですよね。
監督のジュノ・マック(麥浚龍、Juno Mak)氏はプロデューサー、歌手、俳優でもあり、歌手からスタートされたようですが、とても片手間の二足わらじで映画監督されたような作品じゃなかったです。
ジュノ・マック監督の2作目ですが、今年、『風林火山 Sons of the Neon Night』って作品が公開されるとのこと
キャストは金城武さん、ラウ・チンワンさん、ルイス・クーさん、レオン・カーファイさん…。
それで私の結論ですが、正直、予想してたほどには怖くはなかったです。
ビビリまくるシーン、驚かされるシーンも多かったけど、怖がりの私が普通に観れました。
一つにはジュノ・マック監督の映像表現、美意識でしょうけど、映画的に作り込まれた完成度があり、それが怖さを和らげていたように思います。
スローモーションも使われていたし、映像が「きれい」なんですね。
幽霊の表現には優れたCGも多用されてますし。
それが映画的なので、よくわからない不可解な怖さはそんなになかったです。
それは物語的にもそうだったかもしれません。
で、映画がホラー映画というよりもアクション映画なんですね。
香港映画特有の、登場人物の誰もが「ちょっとカンフー」で戦えてしまえるんですね。
日本人の私からしたら、それはちょっとホラーっぽくない。
生身の人間が立ち向かえないような存在の怖さがホラーだと思うので…アクションに行かれると怖さは減少しました。
その分、安心して観られましたけどね。
その上で、映画としては非常に面白かったです。
ホラー映画の怖い味わいは、そこまで行かないけど、ホラー、アクション、そして霊界ファンタジー的な要素が絡み合う香港映画ならではの面白さでしたね。
香港映画にしか作れないような作品でしょ。
ただ、作風のせいでしょうけど、私は何度かウトウトしかけました。
中盤の暗さ、重さのせいかもしれませんね。
笑いなし、全体的に不気味な雰囲気で…。
そういった映画の中でもキョンシーが凶暴化する原因となる、子どもが惨殺されるシーンの陰惨さは非常にショックで、その場面は映画を観終えた今も後味悪く私の中であとを引いています。
結末はとても悲しい気分になりましたが…さらにそこからのラストは…ちょっとわからなかったのですが、映画は全て、チン・シュウホウが自殺した時に見た幻影…
だとしたらさらにもっと虚しい気分になりますね。
いや、どうなのだろうか。
彼は自分が人気の映画スターだった時の活躍を死のその瞬間に視たのだろうか…。
日本語吹き替えもありますが、小学生くらいのお子様が観たらうなされたり、トラウマになったりしそうなので、お子様向きではないです。
ホラー慣れしてないときついですしね…大人でもやばいかもしれませんなあ。
やっぱり怖い映画が好きな大人向きですね。
香港のホラー映画も少しずつ観てきましたが、米国などのホラーと違うのも当然として、日本や韓国のホラーとも違う香港のホラーをまた一つ、観れて良かったです。
ずっと観たかった映画でしたし。
今日も謝謝でした
拜拜☆⌒(*^-゜)v
キョンシー
原題:僵尸
韓国語題:강시: 리거모티스
英語題:Rigor Mortis
2013年製作/101分/R15+/香港
日本公開:2014年10月25日
配給:松竹メディア事業部
監督・脚本:ジュノ・マック(麥浚龍)
製作:清水崇
脚本:フィリップ・ユン(翁子光)、ジル・リョン(梁禮彦)
撮影監督:ン・カイミン(伍文拯)
美術監督:アーヴィング・チェン(張伊雯)
編集:デヴィッド・リチャードソン
音楽:ナス・コネリー
武術指導:ジャック・ウォン(黄偉亮)
キャスト 日本語吹き替え
チン・シュウホウ(錢小豪) 池田秀一
ヤウ(阿友) アンソニー・チェン(陳友) 石丸博也
ムイ(梅姨) パウ・ヘイチン(鮑起靜) 翠準子
フォン(楊鳳) クララ・ワイ(惠英紅) 小林さやか
ガウ(九叔) チョン・ファ(鍾發) 羽佐間道夫
トン(冬叔) リチャード・ン(呉耀漢) 樋浦勉
イン(燕叔) ロー・ホイパン(盧海鵬)
ヤウの食堂のコック(山西佬) ビリー・ラウ(樓南光) 宗矢樹頼
パク(小白) モリス・ホウ(何光鋭)
双子の姉(大孖女鬼) 何健汶
双子の妹(細孖女鬼) 何康汶
ラム・チェンイン(写真のみ登場) ラム・チェンイン(林正英)
演員 角色 (台灣配音)
錢小豪 (陳進益)
陳友 阿友 (石班瑜)
鮑起靜 梅姨 (崔幗夫)
惠英紅 楊鳳 (陳咏織)
吳耀漢 冬叔 (孫中台)
鍾發 九叔 (李香生)
盧海鵬 燕叔 (孫中台)
高俊文 阿文 (楊鳳之夫)
何康汶 小妹
何健汶 大姐
樓南光 山西佬 (陳幼文)
曾 波 肥大嬸 (姜瑰瑾)
何光銳 小白 (楊鳳之子)
林慧倩 小豪前妻
劉澤成 小豪兒子
盧沛謙 阿友(童年)
馮國成 阿友父親
Cast
Chin Siu-ho as Chin Siu-ho
Anthony Chan as Yau
Kara Wai as Yang Feng
Chung Fat as warlock Gau
Lo Hoi-pang as janitor Uncle Yin, or Grandpa
Richard Ng as Uncle Tung
Paw Hee-ching as Auntie Meiyi
Morris Ho as Pak
Billy Lau as the cook