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ドラマ版 荊の城 (2005年)

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いつもありがとうさんです…☆⌒(*^-゜)v

 

 

 

 

第95回アカデミー賞授賞式は今日…ですよねはてなマーク

私はノミネート作品をぜんぜん観てないので何とも言えませんが、逆に受賞した作品を観たくなると思いますよ~クラッカー

 

 

 

 

 

それも大事なんですが、これから日本で公開される韓国映画を告知させてください((o(´∀`)o))

 

 

 

3月17日から全国順次ロードショーですNEW

 

ハンサン 龍の出現

 

映画 『ハンサン ―龍の出現―』 オフィシャルサイト

 

豊臣秀吉が朝鮮に侵攻した「文禄・慶長の役」において、日本と朝鮮の両軍の運命を変える分岐点となった「閑山島海戦」を韓国で映画化した歴史大作。

 

私の好きそうなイ・スンシン将軍モノですが…この作品、京都での上映はないのかな…汗

困ったな汗

とにかく絶対にいい映画だと思いますので是非!!

 

 

 

4月7日から公開スタートですNEW

 

オオカミ狩り

 

【公式】 映画 『オオカミ狩り』 オフィシャルサイト

 

凶悪犯たちを乗せた船で生き残りをかけて繰り広げられる戦いの行方を、容赦ない暴力描写で描いた韓国製サバイバルアクション。

 

こちらは私、観に行くの100%けってーですクラッカークラッカークラッカー

皆様も是非~!!

 

 

 

4月14日から公開スタートですNEW

 

見知らぬ隣人

 

クロックワークスさん

 

死体の横たわる隣人宅で目を覚ました男の運命をコミカルかつサスペンスフルに描いた韓国発のシチュエーションスリラー。

 

上映劇場が少ないな~あせる

 

 

 

4月21日から公開スタートですNEW

 

高速道路家族

 

4月21日(金)全国公開 映画 『高速道路家族』 公式サイト

 

ホームレス一家と裕福な夫婦の偶然の出会いが思わぬ事件を引き起こす様子を描いた韓国発のスリラー映画。

 

どっかで観たような話ですけど、高速道路で暮らすホームレス一家と、家具屋を経営する裕福な訳あり夫婦。2つの家族の出逢いが予測不可能な展開を巻き起こす、パラサイティック・スリラーです(;´∀`)

どうやって高速道路で暮らしているのかが見たい!!

 

 

 

4月28日から公開スタートですNEW

 

不思議の国の数学者

 

映画 『不思議の国の数学者』 公式サイト 4月28日公開

 

「オールド・ボーイ」「新しき世界」のチェ・ミンシクが主演を務め、脱北した天才数学者と挫折寸前の男子学生の心の交流を描いた人間ドラマ。

 

皆様お待ちかねのチェ・ミンシクさんの主演映画でっせえビックリマーク

この映画も観たいなあ。

 

 

 

そんな感じで4月も観たい韓国映画がおますなあ。

まだ先の話でっけど5月26日からは『THE WITCH/魔女 ―増殖―』(2022年)もありますし、楽しみでんなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで…今日はこのドラマの話です…キラキラテレビキラキラ

 

 

 

 

 

荊の城

 


荊の城
Fingersmith
핑거스미스
指匠情挑


英BBC製作
2005年3月27日放送
180分

監督:アシュリング・ウォルシュ
脚本:ピーター・ランスリー
原作:サラ・ウォーターズ
製作:ジョージナ・ロウ
製作総指揮:サリー・ヘッド、ギャレス・ニーム
音楽:リチャード・ブラックフォード
撮影:サイモン・コソフ
編集:ブライアン・オーツ

キャスト
スーザン:サリー・ホーキンス
モード:エレイン・キャシディ
リチャード:ルパート・エヴァンス
リリー:チャールズ・ダンス
イッブス:デヴィット・トラウトン
サックスビー夫人:イメルダ・スタウントン

Cast
Sally Hawkins as Sue Trinder
Elaine Cassidy as Maud Lilly
Imelda Staunton as Mrs Sucksby
Rupert Evans as Richard 'Gentleman' Rivers
Charles Dance as Uncle Lilly
David Troughton as Mr Ibbs
Bronson Webb as John Vroom
Stephen Wight as Charles
Michelle Dockery as Betty
Richard Durden as Mr Hawtrey
Polly Hemingway as Mrs Stiles
Sarah Badel as Mrs Frobisher
Sarah Waters as a maid
Ian Midlane as a warder

 

 

 

 

 

 

 

私が大好きなパク・チャヌクの『お嬢さん』(2016年)…原作はウェールズの作家サラ・ウォーターズの作品『荊の城』(2002年)です。

 

すんません、私は原作を読んでないんですが汗

英国BBCでドラマ化されていて、前々から気になってたので、3月4日、観ました…キラキラ目キラキラ

 

 

ところでパク・チャヌク監督の6年ぶりの最新作である『別れる決心』(2022年)はもう観てもらえましたかねはてなマーク

 

映画 『別れる決心』 公式サイト 絶賛上映中

 

「わかりにくい」と評判の映画ですが、その「わかりくにさ」が観どころやおまへんか。

そないわかりやすい映画ばっかりやったら人類がアホになる。

観てない映画ファンの人は是非(≧∇≦)

 

 

ドラマ版の『荊の城』ですが、ミステリー作品であるゆえ、ここはもうやっぱりネタバレ厳禁で書かせてもらった方が私にも都合がいいので、ミステリーにまつわる箇所にはできる限り触れずに頑張って書きますね。

 

特に『お嬢さん』を観ている方に楽しんでいただけるのではないかと思います。

 

孤児スウ・トリンダーはサックスビー夫人の庇護のもと、泥棒やペテン師に囲まれて育った。

ある夜、サックスビー夫人とは旧知の仲の「紳士」と呼ばれるリチャード・リヴァーズがスウにある提案を持ちかける。リヴァーズ伯爵になりすましたリチャードがブライア城で暮らすモードというお嬢様と結婚して相続金を奪い取るつもりだが、モードが自分になびくよう横からスウに手伝ってもらいたいとのこと。スウは結局3千ポンドでその役目を引き受け、「スーザン・スミス」と名乗り、モードの侍女として彼女に近づく。

 

 

報道によりますと、《監督曰く、ウォーターズが脚本を読んだ際には、原作と設定もストーリーも変わっているため、原作表記ではなく“原案”表記を促されたという。しかし、ウォーターズは完成した映画に大満足し、5回も観るほどはまってしまい、結果“原作”表記を許したのだとか。》(リアルサウンド)とのことで、パク・チャヌク監督が原作を大きく変えたことは予想できました。

 

また、ドラマ版『荊の城』のDVDにある「特典映像」で脚本家のピーター・ランズリー氏が語るところによると、英国ドラマ版の脚本も原作から大きく変更することになったそうです。

 

ドラマ版『荊の城』は180分なんですけど、前半の90分は『お嬢さん』ととても似ています。

いえ、『お嬢さん』が似ていると言うべきですね。

 

私はドラマ『荊の城』を観ながら、あ…おんなじ…ひらめき電球と思ってました。

 

そして、このドラマ版『荊の城』は映画『お嬢さん』よりもかなりわかりやすいです。

 

一つには『お嬢さん』にあった民族的な要素がないからではないかと思います。

 

よく間違えている人がいますけど、『お嬢さん』ではナム・スッキ=珠子(キム・テリ)や藤原伯爵=コ・パンドル(ハ・ジョンウ)はもちろんのこと、上月教明(チョ・ジヌン)も朝鮮人ですし、佐々木夫人(キム・ヘスク)もです。

上月は日本人に憧れて日本人になろうとし、日本の没落貴族の娘と結婚した人物。

佐々木夫人はその前に上月と結婚していた人。

 

『お嬢さん』の主要キャラで日本人なのは和泉秀子お嬢様(キム・ミニ)と、上月と結婚していた、お嬢様の自殺した(実は殺された)叔母様(ムン・ソリ)だけじゃないですか。

 

このあたり、私もあとあとわかったんですが、韓国と日本以外の国の人たちはどの程度、理解したのだろうか。

しかし逆に全てのセリフを字幕で観た観客は理解できたかもしれない。

 

ちなみに5歳から朝鮮で暮らしている秀子お嬢様はもしかすると日本語よりも朝鮮語の方が上手かったかもしれないし、藤原伯爵や上月が日本語が上手でないのも設定上は正解なんでしょう。

逆にスッキ=珠子がやたら日本語が上手く話すのに字では日本語が読めないのがちょっと不自然(字が読めないのはドラマ『荊の城』も同じだけど)。

 

…『お嬢さん』の話になると、つい長く書いてしまう私ですあせる

 

と、書きつつ私も危なっかしいので『お嬢さん』での民族的な設定が『荊の城』にはなかったとは言い切れません。

同時に19世紀の階級社会が存在するのも確かでしょう。

そのあたりは私もまた詳しい方の解説で勉強させていただければ幸いです。

 

しかし日韓関係からすると、『お嬢さん』のラストはとても友好的なラストだとも言えますね。

復讐と財産総取りの日韓共同作業や~。

 

 

偽の次女候補が夜、屋敷に到着するのも一緒…。

 

ドラマ版『荊の城』の主役のお二人ですが、小娘スッキがスーザン・トリンダー=スウ(サリー・ホーキンス)、お嬢さん秀子がモード・リリー(エレイン・キャシディ)ってことになって、私にはお嬢様モードの方がスウよりもやや幼く見えました。

そこ、『お嬢さん』と逆に思いました。

 

二人の性格は『お嬢さん』の二人とそんなに変わらないけど、スーザンがモードの侍女に化けるためのトレーニングのシーンがあったり、スッキよりもスウの方が、やや甘い感じ。

スッキはかなり騙すことに躊躇なかったですしね~。

 

スウの母親は絞首刑で死んだということですが、彼女が暮らすラント通りの家からは絞首刑の台が見えるというので死刑のある日にはお金を取って見物人に場所を提供する凄まじさ。

こういった場面を英国では放送しても大丈夫みたいですね。

 

ところで小説の原題でもある「Fingersmith」とはどういった意味なのだろうか。

 

 

ドラマ版にも「歯を削る」場面がありました。

 

『お嬢さん』のような生々しさ、赤裸々なエロエロさはないけど、二人が親密になっていく過程は美しくて素敵です。

普通に観る上では絶対にこっちの方が一般受けしそうあせる

 

『お嬢さん』のスッキは17歳だそうですが、大胆ですよね~。

 

 

モードが叔父と暮らすことになった経緯が最初に語られてます。

 

実はこの、モードの境遇の違いが『お嬢さん』とドラマ版『荊の城』の最大の違いではないでしょうか。

 

 

『お嬢さん』の藤原伯爵に該当するリチャードを演じるルパート・エヴァンスも、ハ・ジョンウに比較して、若い感じ。

 

ただ、怪しさ度と言いますか、艶の度が高めといいますか、確かにこういう青年に迫られた女性はコロッといきそうなムードがある。

注:念のため、藤原伯爵も大モテキャラです。

 

そしてハ・ジョンウよりももっと冷酷で悪い感じ。

藤原伯爵はとぼけたところもあって可愛いので…。

 

ちなみにリチャードと藤原伯爵の最後もぜんぜん違います。

 

 

モードの叔父、クリストファー・リリー氏を演じるのはチャールズ・ダンスさん…。

背が高くて低い声がよく通る方。

 

チョ・ジヌンさんが演じた上月教明ほど変態度はあからさまではありませんし、辞書を執筆する仕事をしているようです。

 

が、お固くて規則の多い人が、実はエロい本を集めまくって朗読会を開いているのがイヤな感じなんですけどね。

 

 

ドラマ版での変態朗読会は『お嬢さん』ほど変態ではないように思いました。

私、変態朗読会そのものはイヤですが、『お嬢さん』のあの場面はキム・ミニの日本語での朗読の楽しさもあって大好きなんですよね…。

それにあの変態朗読部屋の美術がかなり怖くて好きなんですよ。

 

いいんですけど、ドラマ版ではモードが少女時代から受けてきた長年の屈辱が伝わってないように思えました。

あまりにも変態な世界で無理に使われてる酷さがもっとあった方がお怒りも納得ですので…。

 

スウ=スッキが入れられた病院の場面はドラマ『荊の城』の方が過酷ですなあ。

「どうしようもなさ」っちゅうか「逃れられなさ」が出てますが、それがこの時代の病院なんでしょ。

スッキはご飯にゴキブリが入ってて「あっはっはっはっはあ!!」ってヤケ笑いでしたね(^_^;)

 

 

当たり前のことながら映画『お嬢さん』と同じ場面が多いドラマ『荊の城』ですが、後半がかなり違います。

 

ドラマ『荊の城』では『お嬢さん』のあの独特すぎる魅力的なコメディは皆無です。

 

そして、ドラマ『荊の城』の方がずっとミステリー的だと私は思いましたし、またこの違いが『お嬢さん』を観ていたとしても、このドラマ版を観ていてハラハラして面白かった理由でもあります。

意外な事実が明かされます。

 

後半で目を奪われるのはイメルダ・スタウントンさん…!!

イメルダさんは、『お嬢さん』ではイ・ヨンニョさんが演じたポヨン堂の女性ボス、ポクスンに該当するサックスビー夫人を演じてるんですが、サックスビー夫人はポクスンよりもずっとずっと大きな役で物語の鍵となる人物です。

 

私がキャストの中で最も惹かれたのがイメルダ・スタウントンさんで、最も驚かされたのがサックスビー夫人です。

『お嬢さん』と違ったことで、全く別の驚きがあったんですね。

 

後半…それまでは『お嬢さん』と重なっていたのに、違う展開になっていきます。

別の感動があり、別の形で泣かされました。

泣かされ度ではドラマ『荊の城』でしょう。

同時にまた、違う恐ろしさもあるのですが。

 

その代わり、リチャード・リヴァーズ=藤原伯爵とリリー氏=上月教明の結末が違います。

特にリリー氏は「結局どうなったんはてなマーク」って感じもありますが、最後、モードがいる場所から何となく推測できます。

 

残酷度では『お嬢さん』かもしれませんが、ドラマ『荊の城』もそう低くもありません。

「絞首刑」の場面がありますから。

 

あ、それから『お嬢さん』でイ・ドンフィさんが演じたキャラに当たる青年も出てきましたよ。

逆にムン・ソリさんが演じた秀子の叔母は出てこないです。

 

ドラマ『荊の城』ではリチャード・リヴァーズに心酔し頼りにしているチャールズ・ウェイって少年が出てきて後半で活躍します。

 

 

やはり原作により近いだろうドラマ『荊の城』の、物語のパズルが埋まっていく最後は圧巻ですよね~。

こうだったかビックリマークって感動でした。

 

『お嬢さん』とは違う道筋を通るんですが、ゴールは一緒です。

 

そしてその結論が、私に『お嬢さん』をさらに深く理解させてくれました。

 

『お嬢さん』抜きにしてもドラマ『荊の城』、ホントに観て良かったです。

 

でも『お嬢さん』とどっちが良かったかってはてなマーク

私にそれを言わせますか(;´∀`)

 

ま~、今のところ、やっぱり『お嬢さん』でしょうけど、両方観て良かったんですって!!

 

 

最後になりましたが、BBCドラマ『荊の城』の日本版DVDはもう廃盤でしょうし、品薄なようです。

メルカリやヤフオクにも出品があるけど高いですよ~あせる

 

在庫の多いレンタルDVDさんで探されることをオススメします。

 

今日も読んでくださり、ありがとうさんです☆⌒(*^-゜)v

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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