移動都市 モータル・エンジン
解説 フィリップ・リーブの小説「移動都市」を「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」のピーター・ジャクソン製作、脚本で映画化。「60分戦争」と呼ばれる最終戦争から数百年の時が過ぎ、わずかに残された人類は地を這う移動型の都市で生活することを余儀なくされた。巨大移動都市ロンドンは、都市同士が捕食しあう弱肉強食の荒れ果てた地でその支配を拡大させ、小さな都市を捕食することで成長を続けている。そんなロンドンの指導者的立場にあるヴァレンタインに対し、過去のある出来事から復讐心をたぎらせる少女ヘスターは、ある小都市がロンドンに捕食される騒ぎに乗じてロンドンに潜入。ヴァレンタインに刃を向けるが……。へスター役は「アンナ・カレーニナ」などに出演したアイスランド出身の新鋭ヘラ・ヒルマー、仇敵となるヴァレンタイン役をヒューゴ・ウィービングが演じた。監督は、これまでのピーター・ジャクソン作品にストーリーアーティストや視覚効果、第2班監督などで携わり、「キング・コング」ではアカデミー視覚効果賞を受賞したクリスチャン・リバーズ。(映画.com)
【ストーリー】
たった60分で文明を荒廃させた最終戦争後の世界。残された人類は空や海、そして地を這う車輪の上に移動型の都市で創り出し、他の小さな都市を“捕食"することで資源や労働力を奪い生活している。“都市が都市を喰う"、弱肉強食の世界へと姿を変えたこの地上は、巨大移動都市“ロンドン"によって支配されようとしていた。他の都市を次々に飲み込み成長を続けるロンドンを前に、小さな都市と人々が逃げるようにして絶望的な日々を送る中、一人の少女が反撃へと動き出す──。
いつも、ありがとうさんです…(^-^)ノ
3月13日、2本の凄い映画を観たんですが、まず最初、『移動都市 モータル・エンジン』を観ました…
『移動都市 モータル・エンジン』…日本では2019年の3月1日に公開されてたんですが、私はなぜかぜんぜん気づいてませんでした。
まあ、アジア映画に集中してますのでね…でも観終えて、あ~、この映画はスクリーンで観ておきたかったなあ…としきりに後悔。
それ言い出したらキリがないけど、この映画、ホンマに良かったですわ~
もうね、素晴らしい
おそらく高度な兵器によって世界が滅んだあとの話なんでしょうけど、だから暗黒世界が舞台でね…始まった時、あ、こんな世界はイヤだと思たんどすな。
題名にある「移動都市」なんだけど、小さな移動都市を大きな移動都市が追いかけて…まず最初にそれで、無性に腹が立ってきたんですよ。
そういうのはホントにムカムカきますね。
で、総じて、この3000年代初頭の未来、私はこんな世界で生きたくないですね。
でも映画を観る分にはホントに面白い
この映画はうちのブログでは一つの記事で書こうかどうか迷ったんですが、あまりにも面白すぎて書くことはそんなにないです。
もしもまだ観ておられなくって、観たくなった方はうちの記事なんか読まずにいきなり観た方がいいですよ。
子どもさんにも難しくないような面白いSF、ファンタジー、且つ、戦争の映画作品です。
だからジャンルとしてSFやファンタジーが好きで、完成度の高い映像作品を観たいなら迷わずに観た方がいいです。
私もホンマ観て良かったから。
ただ、それにしても悪役が巨大都市ロンドンって…そうまでロンドンを悪役にしてもいいのだろうか
凄い兵器で他の都市を攻撃する時、ロンドン市民が呑気に見物して歓声をあげてるのもすごくイヤな感じだし
例えば何かの映画で「京都」が悪役だったら…まあ、それはそれで私は嬉しいかな(^_^;)
でも、そこはちょっと引っかかりました。
監督はクリスチャン・リヴァースさんという方で10代でピーター・ジャクソンと出会い、一緒に映画を作ってきはったそうです。
監督としては『モータル・エンジン』が初めてだそうです。
そして脚本はピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエンという『ロード・オブ・ザ・リング』(2001~2003年)のチームが執筆し…あ~、だったら私が好きになるはずですわ。
ただ、ピーターがなんで自分で監督しなかったかというと、当時監督するには精神的にきつかったようですね(´・_・`)
私はピーターの映画は全部好きなので、また新しい映画を楽しみにしてるし、クリスチャンさんの新作も期待してますよ
『モータル・エンジン』ですが、もう褒めるところしか思いつけないほど好きになった作品で、129分、見たいものを全部見せてくれて、キッチリ感動させてくれはった映画ですよね…。
だから深くは語りませんし書くこともあんまりないんですよ。
いや、ホントに面白いし登場人物みんな好き。
逆にキャストの顔ぶれは馴染みのない方がほとんどだったんですが、それがまた良かったんですよね。
自分の好きな俳優さんがバーンと出てくる喜びもありますが、ことSFに関しては知らない俳優さんばかりの方がその世界に没頭させてくれて、なお良いのかもしれませんよ。
ポンと知ってたのはヒューゴ・ウィーヴィングさんで、ホンマに凄い演技ですなあ。
迫力がちゃいますな。
好きな俳優さんです。
ちょっと苦手な『マトリックス』(1999年)だってこの方の「ミスター・アンダーソン」(と呼びかけるの)がありますしね。
あと、「シュライク」というなんとも悲しくも恐ろしいキャラクターが出てきますが、そのシュライクを演じたはったのがスティーヴン・ラングさん…『アバター』(2009年)のあの憎たらしい軍人さんですな。
それ以外の方々はホンマ知らへんかったと思いますよ。
主人公のトム・ナッツワーシーくん。
弱っちいし、世間知らずだし、ドジだし、いいところなしですが、性格がええんよね~。
すごく人柄がいい。
殺伐とした未来世界でようこんなええ人に育ったもんです。
もう一人の主人公、ヘスター・ショウ。
謎めいて荒んだ人格の持ち主で、自分が死んでも復讐を遂げようと考えている宿命の仇討ち娘。
苦労してきた分サバイバル能力には長けているが肝心の復讐では意外と詰めが甘い。
ぶっちゃけトムくんとへスターの関係も大好きだし、主役として二人は最高に魅力的でした。
で、未来の世界ではみんな落ちぶれてみすぼらしい格好なんですが、自分だけはキメキメで登場してしまうアナ・ファンさん…。
出てきた時、一瞬、男性かと思ったんですが女性です。
危ない状況でも落ち着き払ってるので大丈夫なのかと思うんですが、この人がまた異様に強いのよ。
てか、いきなり発砲しまくるんですがね
かっこええですよ~、ホンマ。
何の前触れも説明もなく、いきなり未知の人がかっこよく映画で出てくるのホント好き。
アンナ・ファンを演じたこの方も知らない方だったんですが、アジア人だってことは明白で…観終えて知ったんですが、ジヘさん(지혜 Jihae)という韓国の方なんですね~。
お父さんは外交官だそうで、子ども時代はナイジェリアやスウェーデン、ニューヨークで育ち(だから英語も話せるんでしょう)、ニューヨークでシンガーソングライターとして活躍されてきたそうです。
ジヘさんのアルバム一覧
My Heart Is An Elephant (2006)
Elvis Is Still Alive (2008)
Fire Burning Rain (2010)
Illusion of You (2015)
歌もいいです♪
レナード・コーエンの「ハレルヤ」も歌っているんですね♪
Jihae - Illusion of You (Official Music Video)
Jihae - Hallelujah // A tribute to Leonard Cohen
ジヘさん、ホントに美しく、かっこいい方
こうしてアジアの人が映画で活躍すると嬉しいですしね。
映画への出演はまだ2回のようですが、また祖国である韓国の映画にも出てほしいですよ。
最後の最後までかっこいいアンナ・ファンでした。
私ゃ泣いてしまったよ~・゜・(ノД`)・゜・
そんな感じでストーリーにはほとんど触れてませんが、私は好きですね~( ゚ー゚)( 。_。)
もう理屈じゃないと言いますか。
ところで最近、なんで韓国映画を観ないんだと思われてるかもしれませんが、私…説明するのは難しいんですが今、映画を、自分が聴きたい「迫力の音響」と、ドラマよりもアクション、爆発、戦争、そして人を襲う怖いヤツで選んでます。
そういった韓国映画ってもう、全部観ちゃってるんですね。
だからどうしてもそれ以外の作品になってます。
まあ、またその時が来たら韓国映画タイムが始まるだろうぜ、と今は申し上げておきましょう。
今日もおおきに、ありがとうさんでした☆⌒(*^-゜)v
移動都市 モータル・エンジン
原題:Mortal Engines
韓国語題:모털 엔진
中国語題:移动城市:致命引擎
2018年製作/129分/G/アメリカ
日本公開:2019年3月1日
配給:東宝東和
監督:クリスチャン・リバース
製作:ゼイン・ウェイナー、アマンダ・ウォーカー、デボラ・フォルテ、フラン・ウォルシュ、ピーター・ジャクソン
製作総指揮:フィリッパ・ボウエン、ケン・カミンズ
原作:フィリップ・リーブ
脚本:フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
撮影:サイモン・ラビー
美術:ダン・ヘナ
衣装:ボブ・バック
編集:ジョンノ・ウッドフォード=ロビンソン
音楽:トム・ホルケンボルフ
視覚効果監修:ケン・マックゴー、ケビン・アンドリュー・スミス
出演 (日本語吹き替え)
ヘスター・ショウ - ヘラ・ヒルマー (石川由依)
トム・ナッツワーシー - ロバート・シーハン (島﨑信長)
サディアス・ヴァレンタイン - ヒューゴ・ウィーヴィング (大塚芳忠)
アナ・ファン - ジヘ (朴璐美)
ベヴィス・ポッド - ローナン・ラフテリー (下野紘)
キャサリン・ヴァレンタイン - レイラ・ジョージ (嶋村侑)
マグナス・クローム - パトリック・マラハイド (銀河万丈)
シュライク - スティーヴン・ラング (大塚明夫)
チャドリー・ポムロイ - コリン・サーモン (楠大典)
ヴァンブレイス - マーク・ミッチンソン (野川雅史)
キャプテン・コーラ - レジ=ジーン・ペイジ (津田健次郎)
サスヤ - メニク・グーンラタン (井上麻里奈)
ヤスミナ・ラシード - フランキー・アダムズ (大津愛理)
ニルス・リンドストローム - レイファー・シグルダルソン (辻井健吾)
トア・ヘケ - カーン・ウェスト (金城大和)
ハーバート・メリファント - アンドリュー・リーズ (濱野大輝)
クライティ・ボッツ - ソフィー・コックス (田辺留依)
クワン総督 - キー・チャン (沢木郁也)
トゥイクス博士 - サラー・パース (宮寺智子)
スティグウッド - マーク・ハドロウ (天田益男)
パンドラ・ショウ - カレン・ピストリアス (寺依沙織)
ブルガー - ジョエル・トベック (山本満太)
アーケンガース教授 - テリー・ノリス (豊富満)
航法長 - カルム・ギッティンズ (丸山智行)
レイランド - ピーター・ロウリー (浦山迅)
レイランド夫人 - ミーガン・エドワーズ (堀越真己)
ゲンチ - アーロン・ジャクソン (関口雄吾)
ピュージー - ステファン・ウレ (栗田圭)
ピアポイント - ナサニエル・リーズ (小林達也)
デ・グロート - ポール・イエーツ (藤井隼)
ディートリッヒ - ポール・イエーツ (真木駿一)
女教師 - エリザベス・ホーソーン (山咲しづ香)
係員1 - ロイデン・デイヴィス (佐久間元輝)
メドゥーサの声 - リンダ・レスター (今泉葉子)