《公開中です》
甘く、殺伐とした恋人
アンニョン(^-^)ノ
いつも、ありがとうさんです…
昨日、3月25日は『甘く、殺伐とした恋人』を観ました…
2006年公開の韓国映画ですが、日本では劇場公開されてないのかな…
2016年9月に同じソン・ジェゴン監督の『2階の悪党』(2010年)を観た時、ブロともさんからオススメしてもらった『甘く、殺伐とした恋人』でしたが、私も観るのがすっかり遅くなりました。
で、観たんですが、超・面白かったですよ~
基本ラブコメなんだけど、ちょっとブラック、面白く不謹慎な映画で私の好みな作品でした…
イ・ビョンホンさん主演『甘い人生』(2005年)のポスターのパロディ…笑えます(≧∇≦)
イ・ヨンエ主演、パク・チャヌク監督『親切なクムジャさん』(2005年)のポスターのパロディ…(´∀`*)ウフフ
このポスターの元ネタはわからないけど…『恋する神父』(2004年)…じゃないですよね~
なんやろ
ま、それはいいんですが、物語のさわりを…かなり前の映画なので内容に触れて書きますね(´∀`*)
女性が熱中する血液型占いや星座占いが大嫌い、「幼稚な女と付き合うぐらいなら一人の方がいい」と考えている大学で英文学を教えているひねくれ者ファン・デウさん(パク・ヨンウ)は一度も恋愛を経験せず独身のまま30歳を過ぎてしまったが、この頃、急にそれもどうかと思って友達ソンシクに、どうやったら女性と話が弾むのかを質問してみたけど、そんなもんこじらせ挙動不審デウが急に言葉で教えてもらっても上手くいくはずがない…が、友達ソンシクがこらアカンわ背中を押したらなと余計なことをしたため、マンションの下の階に越してきたばかりの若い女性イ・ミナ(チェ・ガンヒ)を突如としてデートで誘う。
無理かと思ったんですが、ミナはOKでした(≧∇≦)
で、映画に行って…デートといえば映画どすなあ。
映画に誘われて断る女子はまずいまへん。
次のデートではええ感じのレストランへ行きました。
ミナはデザインを勉強するためにイタリアへ留学するそうです。
デウと気が合うことにミナも読書家です、そして上品。
でもいろいろ裏目に出て話は盛り上がらなかった。
が、デウがミナのバッグにそっと入れたプレゼント、これはミナ、嬉しかったんですね。
モッコリ…ペンダントでございました。
そしてデウさん、(おそらく)人生初キス
…感動でした。
そしてまた違う意味でだいぶ気持ちの悪い人になった。
大学での講義もおろそかになり、ミナさんと観る映画が楽しくて仕方ない。
そして、嗚呼、やっと巡り会った運命の甘い恋人とのキス
ミナの部屋にはデウからの花が届き、デウは隠していたエロ本やエロDVDを捨てる…(〃▽〃)
デウさん、実は洗練された男性ですし、自信さえ持っててくれはったらとっても素敵に見える人。
ところがウキウキとミナの部屋を尋ねたら、シャワーを浴びた直後らしき裸の、ちょっとガラの悪い感じの男性がおった。
ショックでミナにイヤミを言ってしまうひねくれ者デウさんだったが、やっぱりミナへの気持ちは変わらない。
ミナも元カレとは完全に終わったと言ってくれた\(^o^)/
ミナもデウがそこまで自分を好きになって嬉しかった…
ところでミナの元カレはどうなった…
ネタバレ入りまーす💥
ミナ、元カレを殺してました
そんなことは思いもしないデウさん、ミナと、ミナのルームメイトであるチャンミ(チョ・ウンジ)の3人で、あの思い出のレストランで食事…
ミナは元カレの遺体をキムチ冷蔵庫に隠す
デウさんはミナをシンガポール旅行に誘い、OKしてもらってまた嬉しい(^_^;)
そんなデウさんの知らないことだが、実はミナは悪徳弁護士ミン・ファンギ(イ・ヒド)の指示で心臓が悪かった高齢男性と結婚して殺害、財産を奪って永久に韓国を離れて海外に高飛びする段取りを待ってる殺人犯だったのでした~
なんじゃそりゃ
そしてチャンミもミナと同じで犯罪に手を染めてるらしい…。
鈍いデウさんは友達ソンシクと彼の彼女、そしてミナさんと(またも)あの思い出のレストランで食事をしながら談笑するが、ついに変なことに気づく。
知的で上品、そして読書家のはずのミナだが、大事な質問には的外れな答え…
血液型もデタラメだ。
白人が優秀だという優生学から生まれた理論です。
ドイツ留学した日本人が広め、ドイツでは消滅したのに、ある日本人が書いた本をいまだに使い回してる。
血液型占いを信じるのは日本と韓国だけ
ドストエフスキーの「罪と罰」も知らない
MBCでやってたのは見たわ。
ソ連で高麗人が苦労する…
それはキム・ヒエ主演のドラマ「カレイスキー」だ💢
A型でしょ
きっとそうね。
A型はしつこくて疑い深いの
アツアツだった二人はミナのアホ疑惑から初めてケンカ
部屋に帰ったミナだが、そこにはチャンミの彼氏のチンピラ、ケドン(チョン・ギョンホ)が来ていた。
こいつがチャンミから聞いた話でミナを脅迫してきた上に、ミナの元カレの死体も見つけおった
仕方なくケドンと山に死体を埋めに行くミナ。
で、帰ってきたらデウが話をしようと現れて、チャンミもケドンもいるし、ミナは急に下品になるしで、てんやわんやで(映画の中の人的にはしんどい状況ですが)観てるこっちは楽しいゾ
そして死体がもう一個、増える
って感じです。
どんな感じや
皆が描いた絵…そのモデルは
いや~、面白かったな~ヾ(*´∀`*)ノ
ラブコメだけど、コメディ色がやたら強いです。
笑いの面で秀でてますね。
でもメロドラマとしても私は好きでした。
女性と縁のなかった男性が初めて愛する女性と巡り会い…そして、同じく理想の男性に巡り会った女性…そういう映画でいいじゃないですか。
物語の結末ですが、さすがに読めませんでした。
あ~、こうなるのか~…って感じなんですが、ラスト、なんだか爽やかで、胸がキューッとなりましたね。
そういう感じの映画じゃないと思うんだけど、ほのかな感動があって私はいい映画を観たなあ…って思いましたよ。
ファン・デウ役はパク・ヨンウさん。
この方もカメレオン俳優ですよね。
善人も悪役も何でも御座れって人です。
公開中の『別れる決心』(2022年)にも出ておられますし、私もパク・ヨンウさんの出演作をいっぱい観てきましたけど、どうしても1本を選ぶのなら2014年の『アトリエの春、昼下がりの裸婦 』(チョ・グニョン監督)じゃないかと思います。
イ・ミナ(実はイ・ミジャ)を演じるのはチェ・ガンヒさんです。
ヨンウさんに比べるとそこまで出演作を観てないけど、観た映画はほぼ好きですね。
『グッバイ・マザー』(2009年)、『くだらないロマンス』(2010年)、『幸せを呼ぶミナの文房具店』(2013年)…どの映画も良かったです。
ミナのルームメイト、パク・チャンミ役はチョ・ウンジさん。
『悪女/AKUJO』(2017年)では自分だけ助かろうとする裏切り者の役だったり、この方、こういうちょっとイヤな感じの役を演じるとホントにハマったりするんですけど『甘く、殺伐とした恋人』ではイヤな感じだけじゃないですね。
実は年をごまかしていたのもちょっと可愛いし、オンニのために一肌脱ぐのも好き。
韓国映画~ドラマ好きさんの間でどの程度の知名度があるのかわかりませんが、チャンミの彼氏ケドン役はチョン・ギョンホさん…同姓同名の方がおられますが…。
チョン・ギョンホさんって私は印象深いんですよ。
出てこられると「あ」と思いますね。
ちょっと鼻が詰まってるような声も印象的で、なんか好きな俳優さん。
『甘く、殺伐とした恋人』では女に暴力を振るうクズっぷりですが…あとはお察し(≧∇≦)
監督はソン・ジェゴン監督。
見すぎていた男 The Man Who Watched Too Much 2000年 監督
面白い映画 Fun Movie 2002年 脚本
甘く、殺伐とした恋人 2006年 監督、脚本
2階の悪党 2010年 監督、脚本
シークレット・ジョブ 2020年 監督、脚本
監督作としては4作、作られてるんですね。
私は『2階の悪党』も『シークレット・ジョブ』も観てますが、どれがいいとはちょっと言えませんね~。
『甘く、殺伐とした恋人』…凄く良かったです
そんな感じで、もしまだ観ておられてなくって、うちの記事で興味を感じられたら、また是非、観てくださいね
今日もおおきに、ありがとうさんでした…
アンニョン(^.^/)))
甘く、殺伐とした恋人
原題:달콤, 살벌한 연인
英語題:My Scary Girl
2006年、韓国映画、110分
韓国封切:2006年4月6日
監督・脚本ソン・ジェゴン [第1作]
撮影:ハ・ジェヨン
照明:キム・グンス
音楽:ナ・ハナ
武術: ハム・チョルフン
出演
パク・ヨンウ → ファン・デウ
チェ・ガンヒ → イ・ミナ/イ・ミジャ(李美子)
チョ・ウンジ → ペク・チャンミ ミナのルームメイト
チョン・ギョンホ → ケドン チンピラ
イ・ヒド → ミン・ファンギ 弁護士
チョ・ヨンギュ → ソンシク テウの友人
ソヌ・ソン → チョンファ ソンシクの彼女 出版社
キム・ギチョン → 運送技師
ハン・サンチョル → 興信所職員
コ・ヒギ → ホンギュ ミナの昔の恋人
カク・ミンソク → 精神科医師
イ・リム → 地下鉄おばさん
ユ・ドンスク → 物理治療師
チョ・ソッキョン → 町内ごろつき1
キム・グォンテ → 町内ごろつき2 [演出部]
ホン・ジェソン → 売場職員
キム・チャンソン → ケドン子分1
ユン・ペヨン → ケドン子分2
クァク・フィジォン → ケドン子分3 [制作部]
ユン・ヘジン → 詩朗唱女子学生1
キム・ウナ → 詩朗唱女子学生2
オ・ユジン → 女性職員
チョン・セホン → 女性職員の友人
ユ・ジュヒ → 笑う女性
イ・グァンウ → クイックサービス [制作部]
パク・チュノ → ホテルベルボーイ [助監督]
特別出演
ペ・イルジプ → 警備員
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。