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韓国映画 不思議の国の数学者 (2022年) 公開中

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韓国 【韓国映画 公開情報です】 韓国

 

 

 

NEW5月12日から公開スタートですNEW

 

聖なる復讐者

 

映画 『聖なる復讐者』 公式サイト

 

「美しき野獣」のキム・ソンス監督が、アイドルグループ「GOT7」のメンバーで俳優としても人気を集めるパク・ジニョンを主演に迎えて描いたクライムサスペンス。

 

 

 

NEW5月13日から公開ですNEW

 

同じ下着を着るふたりの女

 

映画 『同じ下着を着るふたりの女』 公式サイト

 

互いを完全に愛することも憎むこともできない母娘の複雑な心情を、韓国の新鋭キム・セインが同じ女性ならではの視点で真摯に描いた人間ドラマ。

 

東京 シアター・イメージフォーラム 5/13(土)〜

 

※ 今のところ東京の1館だけのようですね。

 

 

 

NEWそして5月26日から公開ですNEW

 

The Witch 魔女 増殖

映画 『THE WITCH/魔女 ―増殖―』 オフィシャルサイト

 

THE KILLER 暗殺者

映画 『THE KILLER/暗殺者』公式サイト 5月26日(金)公開

 

 

 

『聖なる復讐者』、『魔女』、『暗殺者』の3本は私も観に行くこと決定です。

忙しくなりそうですね~(≧∇≦)

 

 

 

あともう1作…5月12日公開の『フリークスアウト(2021年)も非常に気になりますビックリマーク(>_<)ビックリマーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不思議の国の数学者

 

 

今の時代を生きるすべての人へ ――
人生の難題を解くヒントがここにある

 

映画 『不思議の国の数学者』 公式サイト 4月28日公開


【劇場情報】

北海道地区
北海道 サツゲキ


東北地区
宮城    チネ・ラヴィータ


関東地区
東京 シネマート新宿
東京    池袋シネマ・ロサ
神奈川 横浜ブルク13
神奈川 川崎チネチッタ
神奈川 川崎市アートセンター
神奈川 あつぎのえいがかんkiki
群馬 シネマテークたかさき

中部地区
長野 長野松竹相生座/長野ロキシー
長野 塩尻東座
静岡 静岡シネギャラリー
静岡 CINEMAe_ra
静岡 シネマサンシャイン沼津
愛知 センチュリーシネマ
三重 伊勢進富座本館

近畿地区
京都 T・ジョイ京都
大阪 T・ジョイ梅田
大阪 シネマート心斎橋
兵庫 kino cinema 神戸国際

中国・四国地区
愛媛 シネマサンシャイン重信

九州・沖縄地区
福岡 T・ジョイ博多
熊本 Denkikan
大分    シネマ5
宮崎 宮崎キネマ館

 

 

アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうさんですキスマーク

 

『高速道路家族』(2022年)を観て、ほぼ48時間後に『不思議の国の数学者』を観てきました…カチンコ

 

ホントは私の性格的には、短期間のうちにいい映画を続けて観ると、1作1作への思いが薄まるような気がするので、少し時間を置きたいところもあるんですが、上に書きましたとおり、5月公開の映画で観に行く作品が少なくないので早めに観ておきました。

 

『高速道路家族』はあれこれ書いておきたい作品でしたが、『不思議の国の数学者』はまたちょっと違う気分なんですね。

この映画はあまり書きまくりたくない気分…。

 

とにかく、観ようか迷ってる方々の役に立つようなポイントを中心に書かせていただきます。

 

まず『高速道路家族』は観る人によって感想も違うような不明確なところもある映画でしたが、『不思議な国の数学者』は心に直にバンと来るようなエネルギッシュな映画だと思います。

ですのでポジティブな感動作としてオススメではないだろうか。

 

映画はバッハ「無伴奏チェロ組曲 第1番 プレリュード」で始まりますが、そこでもう私ゃゾクゾクきました。

 

 

大韓民国の上位1%の秀才たちが集まるトンフン高校。

成績によって「一般の人」とは違う未来が約束される生徒たちは日々、テストの結果が全てである。

 

しかし、ハン・ジウ(キム・ドンフィ)は ―― 貧しい母子家庭の特別枠として入学を許されたようなのですが ―― 他の生徒のように塾に通う余裕もなく、特に数学の成績がどんどん下がっている。

担任で数学の先生(パク・ピョンウン)からはよその学校へ転校することを冷たく促されている。

 

そんなある夜、警備のアジョシ…生徒からはバカにされて「人民軍」と呼ばれてる陰気なおじさん(チェ・ミンシク)ですが、彼に些細な悪事がバレてしまい、ジウは寮からしばらく出されてしまうことになる…。

 

 

で、お母さんがチャンシルさんだったので笑ってしまいそうになりますが(;´∀`)

 

このお母さんは大事な息子が名門トンフンに通ってることがホントに何よりも誇りで、そんなだからハン・ジウは転校のことも言えないし、寮を追い出されたことも口にできない。

 

念のため、ジウのオンマはカン・マルグムさんですが出演時間は短いのでガッツリ見ておいてください。

 

仕方なく雨の中、学校へ帰って雨をしのいでたら、「人民軍」にまた見つかり、頼る人もいないのでこのおじさんの世話になる…。

 

 

で、ジウはあることで「人民軍」が実は数学が得意なのかもと思って、おじさんに数学を教えてもらうことを懇願する。

 

おじさんは ―― 実は先生方がジウについて話すのを聞いていて、この味方の少ない少年を応援してやりたくなった。

 

そういったわけで、条件付きで深夜の勉強会が開始されることになる。

授業料は破格のイチゴミルクビックリマーク

 

が、おじさんはとっつきにくい人だし、ジウにとって斬新すぎる授業です。

 

 

で、警備のおじさんはなんで「人民軍」と呼ばれてるかというと、彼は脱北者なんですね。

北から南に来た人なんですよ。

朝鮮民主主義人民共和国から大韓民国へ脱出してきたんです。

 

韓国映画~ドラマでよく描かれてることですが、北から南へ脱北してきて、じゃあそれで素敵な仕事が待ってるかというとそうでもなく、人気のない職業に就くしかなかったりする。

それで南に来たのは失敗だったと思って帰りたくなる人もいる。

と言っても軍事境界線を行ったり来たりするのは非常に危険なのだけれど。

 

警備のおじさんは実は北では重要な人物だったらしいのですが、南では生徒からバカにされてる警備のおじさん。

だってエリートを目指す生徒たちからすれば、彼は取るに足らない人ですからね。

 

でもジウは知るのです、おじさんの凄さを。

おじさんは何を教えようとしているのか。

それは授業では習えないことなのです。

 

 

警備のおじさんを演じるのはチェ・ミンシクさん。

 

私がミンシクさんの主演作を観逃すなんて ―― あってはならないことです、ここずっと。

ミンシクさんといえば暴力的な映画で殺人鬼も演じたし、どうしようもない半グレの元公務員も演じたけど、この映画ではクセがありつつも思慮深く思いやりのあるおじさん役。

なぜおじさんがジウに優しいのか、それも理由があるのですが。

 

そうですね、例えばミンシクさんの主演作に『春が来れば』(2004年)って素晴らしい映画があるけど、あの映画では炭鉱街の学校のブラスバンド部に、いやいや教えに来た挫折したトランペット奏者の役で…先生のつもりが教えられて再生していくような役でした。

 

実は稀に見る優れた数学者であるおじさん役は、ミンシクさんがこれまで演じてきたどの役とも似ておらず、私はそのミンシクさんの新しい一面に心奪われっぱなしでした。

 

 

ハン・ジウ役の若手俳優キム・ドンフィくん…知らない少年俳優だったので、誰この子はてなマークちょっと地味じゃないかいはてなマークだなんて思ってしまいましたが、途中からはチンチャ「ブラボー!!」って気分で興奮してしまいました。

う~ん、なんて素晴らしい俳優だ、いや。

ニキビのあとも若々しく、その活きの良い演技に脱帽です。

ミンシクさんの映画だけど、ドンフィくんの映画でもあるぞ~。

 

それと、今月12日から公開の『聖なる復讐者』はキム・ドンフィくんの次の出演作なので、すぐに観れてホントに嬉しいぞ~(≧∇≦)

 

 

で…裕福な家庭のクラスメイトとも距離を感じるジウくんのことがやたら気になるようで、ことあるごとに関わろうとする女子パク・ポラムを演じるのはチョ・ユンソ。

 

一言多くてジウくんを怒らせてしまうこともあるけど、ただ一人ジウくんを気にかけるポラム ―― ぶっちゃけ好きなんでしょう。

 

 

でも、なんかわかるんです。

ポラムはね、名門トンフンのエリート意識がイヤなんでしょ、結果だけの世界が。

彼女には彼女の正義もあるし、人の罪までかぶる自己犠牲の気高さも備え、境遇は恵まれてなくてもけっしてズルはしないジウくんに共感したんでしょ。

 

 

で、最初、何の役かわからなかったんですが、パク・ヘジュンさん演じるアン・ギチョルは古物商をなさっててミンシクさんと囲碁をなさったりしてるんですが、実は国家情報院の人で、おそらく脱北者の人たちをフォローしてるようです。

 

逆に言えば脱北者たちを監視してるわけ。

 

何といっても国家公務員だし、組織の人なんですが、この方がまた泣かせる役どころなんですよね。

パク・へジュンさんがさらに好きになりましたよ。

 

 

で、ジウの担任で数学の先生を演じるのはパク・ビョンウンさん。

なんかイヤな意識の強い先生なんですけどね、少なくともジウをフォローしようとはしないんですけどね。

 

あと、脱北した学者さんの役でキム・ウォネさん、そしてミンシクさん演じるおじさんとずっと前に「会っていた」オ・ジョンナム教授を演じるのは(おじさんの方の)チュ・ジンモさんが目立つ助演です。

チュ・ジンモさんを久しぶりにスクリーンで拝見できて嬉しかった~。

 

 

そして役柄は明かせませんがタン・ジュンサンくんも出てます。

 

 

多くは語りませんが、この映画、音楽がホントに素晴らしいです。

感動的な音楽に泣かされました。

イ・ジス音楽監督による「π(パイ)ソング」を聴くためだけにでも劇場で観る価値のある映画、と断言したい。

 

 

パク・ドンフン監督の次の作品ですが、ソウル独立映画祭が企画・制作し、韓国で今月の17日に公開される『それは正しいことです。 Citizen Pane』になるようで、この作品は6人の監督によるオムニバス作品らしいです。

 

 

なんか猫ちゃん、犬ちゃんも出る作品のようで気になりますが、低予算の作品のようで、日本での公開は難しいかな…。

 

パク・ドンフン監督はこれまでに短編、長編作品を監督されてますが、『不思議の国の数学者』が日本で公開された初の作品になるようで、観終えた今、監督のこれからの作品に期待せずにはいられません…ビックリマーク

 

 

パンフレットは800円(税込)です。

 

・ 監督のネッセージ

・ イントロダクション

・ ストーリー

・ 印象的なセリフはてなマーク…など

・ コラム 脱北者は境界を越えたか 秋月 望(明治学院大学 名誉教授)

・ キャスト

・ 監督 パク・ドンフン インタビュー 数学と人生はつながっている

・ プロダクション・ノーツ

・ コラム 王道の物語に韓国の今を盛り込んだ清々しいヒューマンドラマ 佐藤 結(映画ライター)

・ お写真のページ

・ 作品データ

 

まだそこまで読んでないんですが、やはり監督のインタビューと2つのコラムが値打ちがあると思います。

 

 

『不思議の国の数学者』…物語的には幾つか他の映画を思い出しました。

先生と生徒の関係がお互いに作用していくような形ですね。

 

少しだけ気がそがれたのは、チェ・ミンシクさんの映画にしては、衝撃度が高くないことかな(^_^;)

ミンシクさんが出る映画としては突出した意外性や新しさにやや欠けているようにも思えてしまいました。

 

でも、でも、でも、映画としてはホント素晴らしいんですビックリマーク

 

前半、ジウがおじさんと出会って数学の授業が進む中で変わっていく流れにとても興奮して目頭が何度も熱くなりました。

そして後半は韓国映画らしい南北モノになっていきます。

そこで回収されていく伏線がお見事です。

韓国映画としては正攻法な映画ですよね。

私もそこはもう、素直に感動して泣きました。

 

あと、主流のテーマじゃないかもしれないけど、「手のひら返し」な(;´∀`)

もう、そこが私はガッツリきました。

み~んな警備のおじさんってことでバカにしてたんですよ、エリート校だから。

それがもう最後はアレなので壮絶に手のひら返しですよ。

だからもう私も人を職業やなんかで決めつけて蔑んだりするのは絶対にアカンと思いましたね。

人の肩書きや職業に媚びてしまうのは卑しいですよ、ホント。

なんでおじさんが警備の仕事で静かに暮らしてたのかもあって、そこも考えさせられますしね…。

 

 

この映画は素直に全力でオススメしたいところですビックリマーク

誰にとっても優しい気分にさせてくれる優れた感動作だと思います。

感動したければ、この映画を観なきゃ!!

 

とにかく主演の二人の演技が素晴らしいです。

ミンシクさんの優しい一面が心に残って、またミンシクさんが好きになりましたし、同時に私ももう、キム・ドンフィくんのファンですよ~。

 

是非、是非、是非、大きなスクリーンで観てください。

 

今日もありがとうさんです、おおきに…キスマーク

アンニョン(^.^/)))

 


STORY

学問と思想の自由を求めて脱北した天才数学者ハクソン。彼は自分の正体を隠したまま、上位1%の英才が集まる名門私立高校の夜間警備員として生きている。冷たく不愛想なため学生たちから避けられているハクソンはある日、数学が苦手なジウに数学を教えてほしいとせがまれる。正解だけをよしとする世の中でさまよっていたジウに問題を解く「過程」の大切さを教える中で、ハクソンは予期せぬ人生の転換点を迎えることとなる。




不思議の国の数学者
原題:이상한 나라의 수학자 不思議の国の数学者
英語題:In Our Prime


2022年製作/117分/G/韓国
韓国封切:2022年3月9日
日本公開:2023年4月28日
配給:クロックワークス

PD:ファン・ジェスン (PGK)
脚本:イ・ヨンジェ
監督:パク・トンフン [第3作]
助監督:チョン・スア
撮影:パク・ホンヨル
照明:カン・テヒ (デイナイトカンパニー)
編集:キム・ソンミン (キム・ソンミン編集室)
音楽:イ・ジス
美術:キム・ヨンヒ
武術:キム・ヨンホ

出演
チェ・ミンシク → リ・ハクソン
キム・ドンフィ → ハン・ジウ
パク・ヘジュン → アン・ギチョル
パク・ピョンウン → キム・グノ 担任先生
チョ・ユンソ → パク・ポラム

特別出演
チュ・ジンモ → オ教授
キム・ウォネ → パク・ピルジュ

タン・ジュンサン → テヨン
キム・ヒジョン → ポラムの母
カン・マルグム → チウの母
キム・ソスク → 校長
チェ・ジェソプ → 韓服 教師
チュ・イェリン → 国語 教師
イ・ジュハン → 倫理 教師
チョン・スンギル → 国家情報院 幹部
リュ・ジフン → 国家情報院 要員1
イ・ハンジョン → 国家情報院 要員2
チェ・ジェフン → 国家情報院 調査官

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

 

撮影期間:2019年12月2日~2020年3月12日

 

 

 

 

 


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