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ぼくの歌が聴こえたら
最高の自分を見つけ出す――
ぼくの歌が聴こえたら
「EXO」チャンヨル初主演作 韓国初登場第1位
箱の中でしか歌えない天才ミュージシャンと借金まみれの元敏腕プロデューサー 無気力な今から抜け出したい2人を友情を、切なく、爽やかに描くミュージックロードムービー
Introduction
韓国を代表するダンスボーカル・グループ「EXO」のチャンヨルが初主演!
日本でも人気のグループ、EXOでラッパー兼サブボーカルを担当し、映画『チャンス商会 初恋を探して』(15)やドラマ「アルハンブラ宮殿の思い出」(18)にも出演してきたチャンヨル。2021年3月29日の韓国陸軍入隊を控えた数日前に韓国で公開され、初登場1位を獲得した初主演作が『ぼくの歌が聴こえたら』だ。デビュー前にバンド活動をしていたチャンヨルは、劇中でドラム、ギター、ピアノ演奏を披露。エンディングテーマ『Break Your Box』の作詞も手掛けてと、音楽の才能と魅力とサービス精神がたっぷり詰め込まれたミュージックロードムービーに仕上がっている。今年9月の除隊予定までの不在を寂しがっていたチャンヨルファン待望の本作がついに日本公開!
ビリー・アイリッシュ、コールドプレイ、マライア・キャリー...世界で大ヒットした豪華挿入歌で贈るミュージックロードムービー!
低音ヴォイスが魅力のチャンヨルが歌うのは、世界的ヒットソングの数々だ。ビリー・アイリッシュの「Bad Guy」をセクシーに歌い、ギターをかき鳴らす。ジャズの名曲「What a Wonderful World」を歌いながら、往年のハリウッド・ミュージカルのような美しいダンスシーンで魅了。情熱のフラメンコギターを高速スピードで奏でるシーンにはため息が。30名ものドラマーを従えて歌うコールドプレイの「A Sky Full Of Stars」は、クライマックスに相応しいスケール感だ。ファンもビックリの異色のナンバーは、韓国の若者の間でも人気の韓国演歌“トロット”。ど派手な衣装とヘアスタイルでノリノリで歌いまくるチャンヨルのサービス精神に笑いが止まらない。
挿入曲
コールドプレイ「A Sky Full of Stars 」
ビリー・アイリッシュ「Bad Guy」
マライア・キャリー「Without You」
ファレル・ウィリアムス「Happy」
ルイ・アームストロング「What a Wonderful World」
チェット・ベイカー「 My Funny Valentine 」
Story
新人発掘の才能がありながら運に見放され、今では借金まみれとなってしまった音楽プロデューサーのミンスは、ある日駐車場の受付でギター片手に歌っていたチフン(チャンヨル)と出会う。その歌声に感動し、バックバンドを従えて堂々と歌う将来までも頭に浮かんだミンスは、躊躇するチフンを半ば強引にスカウトして10回のライブを契約させてしまう。天才的な才能がありながら少年時代のトラウマで人前では歌えないというチフンにミンスは冷蔵庫用の大きな段ボールを用意。勝ち気なミンスと内気なチフン、全く性格の違う2人の共通点は”音楽”だけ。果たしてライブツアーを成功させることができるのかー?
アンニョン(^-^)ノ
9月もまだまだ暑かったのに急に秋めいてまいりました。
10月もよろしくお願いします…
9月25日でしたが、韓国映画の『ぼくの歌が聴こえたら』を観ました…
今日の私の記事は少し辛口です…
ご存知ない方のために説明させていただくと、『ぼくの歌が聴こえたら』は韓国SMエンタテインメント所属の男性グループ「EXO」のメインラッパー、サブボーカルであるチャンヨルくん主演の音楽ロードムービーです。
EXOは有名ですし、メンバーは映画にも出ますから映画ファンの方々の間でもよく知られているかもしれない。
D.O.(=ディオ=ド・ギョンス)くんの主演作を観た方も多いでしょう。
ストーリーはこんな感じです。
音楽プロデューサーのキム・ミンスさん(チョ・ダルファンさん)は羽振りのいい時もありましたが、落ちぶれて借金まみれ。
そんな中、ふと出会ったのがごっつい才能でした。
しがない青年チ・チフン(チャンヨル)の歌とギタープレイに光り輝く素質を見抜いたミンスさん、これはモノになる、俺ももっかい表舞台に返り咲けると興奮し、ジフンをスカウトして育ててみようと決心し、躊躇するチフンをなだめ、とりあえず10回ステージをこなす契約をする。
が、ひとつ大きな問題があった。
なんと、チフンくん、過去のトラウマによって人前で歌うことができないのだ。
しゃあないのでダンボールの中に隠れて歌うことになる。
こうして共通点は音楽だけの2人が韓国を回るドサ回りツアーがスタートする。
って話。
う~ん…予告編を見てグッとくるものがあったし、音楽ロードムービーってことでかなり期待して観たんですが…ちょっと肩透かしでした
ストーリーもいいと思うんです。
チャンヨルくんの天才ミュージシャン役も説得力がありますし、チョ・ダルファンさんの世間ズレした業界ゴロぶりもハマり役だと思うんです。
またもちろん、ロードムービーとしてのロケーションもいいし、場面場面のエピソードも悪くない…。
でも、この映画、決定的に脚本と演出に何かが欠けてるように思えてなりません。
韓国映画なのに迫って来るものが弱いんですよね~(>_<)
観始めた時、もういろいろ想像してしまって、私も泣く気にまでなってたんですが、そこまではいかなかったなあ…
絵や音からは何らかのインプレッションをもらうんですが、それが感動までには至らない…
考えてみるとやっぱり脚本と演出が原因かなと思いました。
同じように歌手とプロデューサーが障壁を乗り越えていこうとする音楽映画に日韓合作の『ザ・テノール 真実の物語』(2014年)がありますけど、私は『ぼくの歌が聴こえたら』にもあの感動を期待しちゃってたんですね。
だから例えば、ミンスがなぜチフンを選び、無条件に期待してたのかとか、そういう流れで最後ガーッてくると予想してたので非常に肩透かしだったんです。
ヤン・ジョンウン監督は、絵と音で純粋に映画を完成しようと考えていたのかなあ…。
なにかずいぶん脚本をおろそかにされたというか、セリフでもっと感動させてくれた方が嬉しかったんですよね。
この映画はセリフではなく、絵と音を観客に観せようとする映画なんじゃないかなあ…。
だから時々、非常にコンサートそのままというか、映画的なものよりも音楽的なものの方が大きかったですよね。
そこはホント、良かったと思うんです。
でも、私が考えただけでももっと泣ける展開を思いつけそうだったから…
その意味合いで落胆はしてしまいましたm(_ _)m
いや、勝手に泣こうと期待するなって話ですがね…でもさ~。
namuwikiさんのこの映画の項目によりますと「映画でのジフンとミンスの全国一周経路は、仁川広域市、全州市、光州広域市、麗水市、慶州市、蔚山広域市、釜山広域市の順である。」ということですが、ロードムービーとしてのロケはとても魅力的だったと思います。
そこは私もツアーに同行している気分で楽しく観れました。
ミンスさんがそれまでの職業柄、地元のおいしいものに精通しているのも楽しい。
私は確かに、音楽グループのツアーには憧れがありますね。
ツアーはそれをストレスに感じる人も多いようですが、経験のない私にとってはどんなものなんだろうと羨ましく思います。
プロレスですが、ミスター高橋さんの『悪役レスラーのやさしい素顔』という本を読むとやっぱりツアーの面白さを書かれてます。
ミスター高橋さんは記憶力がすごい方だと思うんですが、ご自分たちが回られた日本各地のいろいろな思い出をホントに面白く書かれるんですね。
それがミスター高橋さんの本を読んで良かったところです。
お仕事で今日はこの街、明日はこの街と巡っていかれる世界、羨ましいですね~。
『ぼくの歌が聴こえたら』には「ドサ」の楽しさがあり、それがチフンを少しずつ変えていくのがあったかもしれない。
それからやっぱり歌の良さですよね。
私はビリー・アイリッシュ「Bad Guy」、ルイ・アームストロング「What a Wonderful World」くらいしか知らず…あとは「 My Funny Valentine 」かな。
中でも「What a Wonderful World」はチフンに変化が訪れる大事な場面で使われてますよね…。
いや、ホント…繰り言になりますが音楽とドサ回りでチフンに変化が生じていく流れがもっとあってほしかったんだけど
でも、俳優さんに罪はないです。
こら~、監督さんの責任です
要するにチャンヨルくんの人気への依存を感じる作品なんですよね。
そりゃチャンヨルくんのファンの方々は観に行かれたと思いますけど。
パク・チャンヨル(チフン)
1992年11月27日ソウル生まれ。韓国アイドルグループEXOならびにEXO-Kのメンバーで、ポジションはメインラッパー、サブボーカルである。また、セフンとのユニット・EXO-SCを結成している。
小学生の頃から音楽に興味があり、中学3年生の頃に2007年開催の『仁川ペンタポート・ロック・フェスティバル』でミューズとL‘Arc〜en〜Cielのステージを観たことがきっかけとなり、バンド活動を開始。仲間同士で組んだ「ヘビーノイズ」という名前のバンドに所属し、グリーン・デイやニルヴァーナ、X JAPANを好んだ。EXOメンバーとしてのデビュー予告映像と名前の初披露は2012年2月23日公開の『EXO Teaser 20_CHAN YEOL』。12人中最後の公開だったため、実際に正式デビューとなったのは2012年4月8日。EXO-Kのメンバーとしてデビューした。俳優としては『チャンス商会〜初恋を探して〜』(15)、『だから俺はアンチファンと結婚した』(16・未 中国映画)やドラマ『ミッシングナイン』(17)、『アルハンブラ宮殿の思い出』(18)に出演している。
2021年3月29日に兵役のため韓国陸軍へ入隊。2022年9月に退役予定。
チャンヨルくんはもともとミュージシャン志望であり、また複数の楽器を演奏することからも、チフン役に相応しかったと思います。
美形、しかも天才ミュージシャン役、しかも傷つきやすい繊細な青年の役なので私もチフンのキャラそのものに感情移入したんですが、それだけに非常にもったいない。
でもね、それでも彼が主演の93分の映画を観ることは有意義でしたよ。
チャンヨルくんが出た映画は他には助演ですが、2015年の『チャンス商会 初恋を探して』がありました。
なんかキッチリ記憶に残ってますな。
チョ・ダルファン (ミンス)
1981年5月10日生まれ。2001年、ドラマ「ハニーハニー」で俳優デビュー。その後、数々の映画・ドラマに出演し、名バイプレイヤーとして活躍している。近年では『ワンステップ 君と僕のメロディ』(17)『ビューティー・インサイド』(17)『技術者たち』(15)などに出演している。
むしろチョ・ダルファンさんが出た映画はいっぱい観てますが、「間抜けなチンピラ」みたいな役が多かったような印象…しかし公開中の『コンフィデンシャル 国際共助捜査』(2022年)ではホンマにええ役で…観た方はご存知でしょうけど、冒頭、ヒョンビンと任務を果たしていて…そしてのちの伏線回収にかかってるんですよね。
いや、『国際共助捜査』のダルファンさん、短い出番ながら、まじでイイですよ。
『ぼくの歌が聴こえたら』のダルファンさんはダブル主演の一人ですが…もったいなかったなあ~
もうあと一歩で決定的な代表作になったのに
でも役に合ってたし、演技も良かったんですよね…。
なんかケチばっかりつけてしまいましたが、ホントにもう、それだけ「ここがこうだったら」という不満を感じる惜しい映画に思えたんですよね、私には(´・_・`)
題材よし、話よし、音楽よし、演技よし、ロケよし、撮影よし、なんですが、何かが足りないように思えて私ゃ悔しかった。
ホントもう少しで大好きな映画になったはずなのにね~。
でもね、この作品はこれでいいのかもしれませんね。
旅の開放感と音楽のハイな高揚感を味わいたい方は、また観てみてください。
今日もありがとうさんでした、アンニョン(^.^/)))
原題:더 박스 ザ・ボックス
英語題:The Box
2021年製作/93分/韓国
韓国封切:2021年3月24日
日本公開:2022年6月10日
配給:アルバトロス・フィルム
PD:ソン・テチャン (P.G.K)
監督・脚本:ヤン・ジョンウン [第1作]
脚本:パク・チャニョン
助監督:キム・ウサン
撮影:キム・ドギュン イ・ウイテ(追加撮影ユニット)
証明:ユ・ソンムン(フィラメント)
編集:キム・マングン、キム・ヒョンギョン
音楽:エコブリッジ
美術:チョン・ソンギュン
出演
チャンヨル → チ・ジフン 天才ミュージシャン
チョ・ダルファン → キム・ミンス 音楽プロデューサー
キム・ジヒョン → ナナ 歌手 ヨス(麗水)
カン・ジェジュン → イリョン ヨンダル(用達)業 オジョチゴ(オヌルジョニョクチキンゴー)
Aancod → バスキング(路上ライブ)青年 クァンジュ(光州)
ケ・ジヒョン → やくざ1
ソ・ドンオ → やくざ2
キム・サンボ → 酔客1 チョンジュ(全州)
ト・グァンウォン → 酔客2 チョンジュ(全州)
チョン・フェグォン → 酔客3 チョンジュ(全州)
キム・ギブン → 酔客4 チョンジュ(全州)
イ・ファジョン → 酔客5 チョンジュ(全州)
パク・キョンフン → 無名歌手 チョンジュ(全州)
キム・ナッキュン → 演歌歌謡祭 司会者 カンジョルゴッ トロット歌謡祭
特別出演
ケコ(ダイナミックデュオ) → 代理運転手
ョン・ヘギュン → チョン室長 貸金業者
ソン・ビョンスク → ミンスの母
Rothy → Rothy
イ・ギヨン → ライブカフェ 社長 チョンジュ(全州
パク・チュウォン → ジプシー ギターリスト
ソン・スンファン → オーディション 審査委員
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。
10月2日 『ポエトリー アグネスの詩』(2010年)