アンニョン…(^-^)ノ
いつも、おおきに、ありがとうさんです…
金曜日でしたが、『ハント』を観ました…
こうして私も観たい映画を観ていく幸せをこなしているわけですが
まだまだ続くんですよ~(;´∀`)
10月6日から公開中
10月13日から
10月20日から
10月27日から
ってことで
毎週映画を観に行かなあきませんがなっ、しんどっ(^_^;)
そして韓国映画ではないけど、こちらの作品も10月20日から公開です
マーティン、レオナルド、ロバート、そして206分の長い映画ってことで私もなんとか観に行きたいと思ってます。
さらに11月ですが、特にこちらの作品も11月10日から公開
大都会の釜山に仕掛けられた、音に反応する特殊な爆弾を用いたテロとの手に汗握る攻防を描いたパニックアクション
そんなわけで10~11月もやっぱり韓国映画完全制覇に忙しいのですっ
いや、でも、ホントは映画ってスクリーンで観るのが基本。
そう作ってありますからな。
皆さまも頑張ってくださいっ、ファイティン
ハント HUNT
世界中の映画祭を席巻!「イカゲーム」イ・ジョンジェ初監督作品
韓国での公開時には初登場1位を獲得し、大絶賛の本作。
「イカゲーム」イ・ジョンジェ初監督作品にして、チョン・ウソンとW主演の本作は、第75回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門で上映されると約 7分間のスタンディングオベーションを受けた。
さらに、第47回トロント国際映画祭、第55回シッチェス・カタロニア国際映画祭ほか世界中の映画祭を席巻し、第43回青龍映画賞、第31回釜日映画賞ほか数々の映画賞で新人監督賞を受賞した。
カメオでも豪華俳優陣が出演し、スパイ・アクション映画の傑作が誕生!
ストーリー
1980 年代、安全企画部(旧 KCIA)の海外次長パク(イ・ジョンジェ)と国内次長キム(チョン・ウソン)は組織内に入り込んだ"北"のスパイを探し出す任務を任され、それぞれが捜査をはじめる。
二重スパイを見つけなければ自分たちが疑われるかもしれない緊迫した状況で、大統領暗殺計画を知ることになり、巨大な陰謀に巻き込まれていく。
イ・ジョンジェ様の初監督作品です。
とうとう観たなあ~って感じです。
実は『コンフィデンシャル 国際共助捜査』(2022年)をもう一回、観に行きたかったところなんですが、私が自分のスケジュールに失敗して、かないませんでした
でも『国際共助捜査』と『ハント』を続けて観れたんだから残念がってはいけないんですけどね
『ハント』 ―― まず私の感想を正直に書かせてもらうと、かなり複雑に感じて難しかったです。
1983年頃の韓国の実際の歴史に基づいたフィクションのスパイ・アクション・スリラー映画なんだけど、裏の裏があったり、展開が早いのもあって私はなかなか把握することが困難でした。
私も韓国映画を観てきていますのでチョン・ドゥファン(全 斗煥 전두환)の時代も少しは知ってるつもりだったんですが、韓国の近現代史に詳しくない方は、ある程度、下調べしてから観た方がいいかもしれない。
ただ、1980年代を舞台にした他の韓国映画と何らかの共通点や重なるところがあり、おそらく時代の再現度は非常に高いんだと思います。
そして難しいと書きましたが、その上でホント面白いです。
作品的には笑いなしのシリアスなスパイ映画ですが、銃撃戦や拉致などアクションシーンは多くて、予想以上に派手な映画なんですよね。
実はイ・ジョンジェさんという俳優さんの初監督作なので、もうちょっと地味で渋い映画かと予想してたんだけど、めちゃくちゃ娯楽作じゃないですか。
イ・ジョンジェ監督、よくここまでの大掛かりな映画をやりはりましたね
すごく努力されたんだろうな~って思いました。
私が初めてイ・ジョンジェさんを目にしたのは2014年7月、ハン・ジェリム監督、ソン・ガンホ主演の『観相師』(2013年)を劇場で観た時です。
2014年は私が韓国映画を観始めた年ですが、『観相師』を観た時点でイ・ジョンジェさんを知らず…イ・ジョンジェさんは『観相師』で初めて悪役に挑戦し、凶悪、且つ、狡猾な首陽大君(スヤンデグン)を演じられてました。
登場シーンでは凶暴な猟犬たちが吠えまくり、強烈なインパクトでございました…。
その後、いろいろな出演作を観てイ・ジョンジェさんのことを大好きになっていくわけですが、『ハント』は私が観た17本目のイ・ジョンジェさんの出演作。
意外とまだ観れてない映画もあるんですが、やっぱり『オー!ブラザーズ』(2003年)、『新しき世界』(2013年)あたりは何度も観返す映画です。
特に『新しき世界』はお好きな方が多いですよね~。
『ハント』はイ・ジョンジェさんの監督作ですが、同時に主演作としても代表作となるでしょう。
なんかもう、渾身の一作といいますか、イ・ジョンジェさんが人生を賭けられたような映画。
監督作、主演作として後世に残る傑作じゃないですか。
監督イ・ジョンジェとしては『ハント』1作になっても凄いと思います。
イ・ジョンジェさん演じる国家安全企画部1チーム次長パク・ピョンホは仕事の上では無慈悲な人物に思えますが、一人、かつての上司チョ・ウォンシクの娘ユジョンだけには優しさのようなものを見せる。
チョン・ウソンさんを私が初めて見たのは2014年3月、『トンケの蒼い空』(2003年)でしたが、すぐに『私の頭の中の消しゴム』(2004年)を観てますね。
いや~、チョン・ウソンさんの出演作を思い出すとなんか懐かしい気分になるなあ~。
韓国映画にハマっていった時間を思い出して…。
『ハント』はイ・ジョンジェさんとチョン・ウソンさんのダブル主演ですが、私はイ・ジョンジェさん演じるパク・ピョンホ、チョン・ウソンさん演じる国家安全企画部2チーム次長キム・ジョンド、これは両者とも悪役ではないのかと思ってましたね。
権力側のキャラクターで怖いから。
実際、『ハント』でも凄まじい拷問のシーンが多く、また両者とも任務の上とはいえ人も殺めるキャラクターですのでね。
しかし、それについては映画ごと裏の裏があり ―― もちろん一筋縄ではいきません
チョン・ウソンさんは2013年の『監視者たち』で悪役を演じ、『アシュラ』(2016年)も決して善人とは言えないキャラクターだったし、『ザ・キング』(2017年)も権力を思いのままにする悪役。
ともかく、韓国の軍事政権時代、権力の横暴が極まり、民衆にとっては本当に過酷な時代だったんですね。
反政府的な政治活動をすれば即、引っ張られて拷問を受けて無理矢理な自白を強いられるんだから。
それは他の映画でも描かれてます。
そういう恐ろしい時代を経ての民主化の達成があって、今の韓国ですからね。
ですから映画の中ではチョン・ドゥファンは絶対にいい大統領だったとは描かれてませんよね。
『ハント』でもそこは徹底しているので、大統領のために残忍な仕事をする人物たちだって善人には見えない。
キム・ジョンドとパク・ピョンホの関係がまた微妙で…それはピョンホの口からも語られますが、「気心の知れた親しい仲」でもない。
1チームと2チームで協力関係を築きたい思惑もあったようですが、スパイを探す中で険悪になっていく。
年齢や立場でピョンホの方がジョンドよりも「目上」のようですね。
パク・ピョンホの部下、パン・ジュギョン役はチョン・ヘジンさんでしたが、かっこよかったですよね~。
なんとなく、この時代、女性が国家安全企画部で働いていたとしても銃を携帯して現場に突入していたイメージがなかったんですが、パン・ジュギョンには説得力があった。
なんかホント、チョン・ヘジンさんは映画でかっこいい役が多いです。
キム・ジョンドの部下、チャン・チョルソン役はホ・ソンテさん。
ホ・ソンテさんは必マッチしますよね~、こういう役が…。
チャン・チョルソンは国家安全企画部の一員として暴力的な取り調べに躊躇もないし、すぐに銃で相手を脅すのだが、ある人物をシメてやろうとして返り討ちになるのが面白い。
要するに「北の方が南よりも暴力的で怖い」のかな。
そうなんですよ、『ハント』はスパイ映画として、南北関係が重要なんですが、そこがまた複雑で難しい。
国家安全企画部はスパイ探しに躍起になり、虚偽の自白まで強制するのですが、実際、北のスパイはいたのです。
この映画、横暴な「魔女狩り」の怖さもありつつ韓(朝鮮)半島のスパイ戦の恐怖にゾクッときます。
韓国内で疑心暗鬼が生じて悲劇がつながった現実を実感できますが、国家の分断とはそれほどの状況を強いるものなのですね。
過去、日本において任務に就いていたパク・ピョンホの上司にあたるチョ・ウォンシクの娘チョ・ユジョン。
チョ・ウォンシク亡きあと、パク・ピョンホがユジョンの面倒を見ているんですが、意外とユジョンから無茶ぶりされてる感じで…いや、そんな厚かましい女の子ではないのですが状況がそうさせるようで…ちょっと笑ってしまいます。
テソク大学に在学するユジョンのキャラクターはチョ・ウォンシクが日本で任務に就いていたことで当時、日本で暮らしていたようですが、その時の経歴が後に彼女を窮地に陥れる。
これについてはハッとさせられますが、確かに北のスパイが日本で活躍していたことは事実だろうけど、だからといって日本で暮らす朝鮮籍・韓国籍の方々をスパイ扱いすることは当たり前のことながら正しいことではない。
この映画を観ていて無実の人をスパイ扱いすることの怖さを痛感しました。
ユジョン役のコ・ユンギョンは初めて見ましたが、この映画の中で本来は部外者の立場のはずなんですが、パク・ピョンホが彼女の保護者であったことで彼女の運命も変わってしまう。
政治的には民主化運動とは一定の距離を保ちつつ、友達思いな女の子のようです。
え~、キャストについてはチョン・マンシクさん、キム・ジョンスさん、ソン・ヨンチャンさん、イム・ソンジェさんといった方が重要な役で登場するのと同時に、詳しく知らない俳優さんも大事なキャラで出てきはるので、ネタバレしないためにも、ここでは割愛させていただきます。
ある女優さんがある役で登場した時には私もゾワゾワゾワ~となったものです。
そしてゲスト出演の方々… イ・ソンミンさんやユ・ジェミョンさん、ファン・ジョンミンさんもバッチリ印象的です。
で、日本のシーンでのパク・ソンウンさん、チョ・ウジンさん、キム・ナムギルさん、チュ・ジフンさんですよね…。
気づきにくいと聞いてたので気をつけてましたがホントもったいないほどの出演ですがな
キム・ナムギルさんやパク・ソンウンさんがこれですからね~、ホント注意してなあきません
しかしこうしてここまでの方々がいわゆる「端役」でゲスト出演しはるのもイ・ジョンジェさんの人徳なんでしょうね~。
その日本の場面、私はテンション上がりまくりでした…
韓国で撮影したとは…ビックリですね
ホント80年代の日本に見えてしまう。
スパイ「トンニム」探しの顛末は何とも陰惨な流れになり、予想外の展開を迎えますが…ちょっと私もどう理解するのか、まだ迷ってます。
「親北的」とも取れますが、むしろ日本に当てはめても「正しき愛国、憂国とは」というテーマをまた突きつけられたようにも思えます。
世に国家元首の決定に逆らわずという権力への迎合の姿勢を隠さない人も多いけれど、『ハント』における男たちの止むにやまれぬ気持ちも私は受け止めました。
最後に至って私もそこは理解していましたので最後はハラハラドキドキが止まりませんでしたね。
ただ結末の銃声は ―― そこはまたちょっとわかってません
必ずまた観なくては…。
パンフレットは800円(税込)なのです。
・ 世界中の映画祭を席巻!
・ イントロダクション
・ ストーリー 相関図
・ 監督・脚本 イ・ジョンジェ
・ キャスト
・ スタッフ
・ ディレクターズ・インタビュー
・ お写真のページ
・ プロダクション・ノート
・ 絵コンテ キム・テヒョン
・ コラム 全 斗煥[チョン・ドゥファン]の1980年代 簡易年表
・ レビュー 専制政治とタイマンを張る男 深町秋生(ミステリ作家)
・ お写真のページ
・ 作品データ
このパンフレット、絶対に買って読んだ方がいいですね。
思いますに、もっと娯楽的なエンタメ作品を観たい方は『コンフィデンシャル 国際共助捜査』がオススメですし、難解で重厚な作品をお望みなら『ハント』ですかね。
でももちろん、両方とも観るのが一番なんですよ~。
『ハント』
私は全力でオススメします。
怖いけど、かっこいい作品ですし、満足感が違います。
是非
ぜんぜん書き足りませんが今日はここまでですね
ってことで今日もおおきに、ありがとうさんです
アンニョン(^.^/)))
原題:헌트 ハント
英語題:Hunt
中国語題:狩猎
2022年製作/125分/PG12/韓国
韓国封切:2022年8月10日
劇場公開日:2023年9月29日
配給:クロックワークス
PDチョ・ジェサン
監督・脚本:イ・ジョンジェ [第1作]
脚本:チョ・スンヒ
脚色:ペク・キョンユン、オ・セヒョク、イ・ヨンジョン
助監督:パク・シヌン、キム・ヨンテ
撮影:イ・モゲ
照明:イ・ソンファン
編集:キム・サンボム
音楽:チョ・ヨンウク
美術:パク・イリョン
武術:ホ・ミョンヘン、キム・ソヌン
出演
イ・ジョンジェ → パク・ピョンホ 国家安全企画部 1チーム(海外チーム)次長
チョン・ウソン → キム・ジョンド 国家安全企画部 2チーム(国内チーム)次長 国軍 中領(中佐)出身
チョン・ヘジン → パン・ジュギョン 国家安全企画部 1チーム(海外チーム)主任
ホ・ソンテ → チャン・チョルソン 国家安全企画部 2チーム(国内チーム)課長
コ・ユンジョン → チョ・ユジョン チョ・ウォンシクの娘 テソク大学校生
キム・ジョンス → アン・ビョンギ 第14代 国家安全企画部長 元大統領秘書室長 元特戦司令部第7空輸旅団長(准将)
チョン・マンシク → ヤン・ボソン 国家安全企画部 東京支部長 1チーム作戦課長
イム・ヒョングク → ウン班長 コンピュータクリーニング店 北朝鮮工作員
チョン・ギョンスン → チョン・ボサン 韓国内 北朝鮮対南工作 責任者 人民武力部 所属
チョン・ジェソン → ピョ・ドンホ局長 亡命希望学者 北朝鮮 核開発事業責任者
ソン・ヨンチャン → カン・ムニョン 第13代 国家安全企画部長
カン・ギョンホン → キム・ジョンドの妻
イム・ソンジェ → 保安司 対共捜査課 要員 北朝鮮工作員
チョン・ソンモ → キム・スンシク将軍 反乱軍
ソン・ソンホ → チョン・スホ 韓国大統領
Paul Battle → CIA アジア支部長
キム・ハクソン → シン・ギチョル教授 韓国使節団
オ・マンソク → カン記者 北朝鮮 工作員
友情出演
ファン・ジョンミン → リ中佐 北朝鮮亡命パイロット
イ・ソンミン → チョ・ウォンシク 国家安全企画部 日本情報部員
ユ・ジェミョン → チェ・ギュチャン 軍納入業者 モクソン(穆成)社 代表 元特戦司令部第7空輸旅団大隊長(中領)
パク・ソンウン → パク・チョンファン 国家安全企画部 東京支部要員1
チョ・ウジン → ムン・ヒョンソク 国家安全企画部 東京支部要員2
キム・ナムギル → イ・ジェジュン 国家安全企画部 東京支部要員3
チュ・ジフン → チョン・ヒョンス 国家安全企画部 東京支部要員4
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。