アンニョン~(^-^)ノ
いつもありがとうです
行く年、来る年、2018年もあとわずか
みんなで年を越せるのが
やっぱり何より大切なことですよね・・・
12月はやはり、少し、観る映画の本数が
他の月に比べて少なくなってしまいますね。
そんなことないですか
私の場合
どうしても韓国映画、中国映画、香港映画を
選んでしまうんですが、日本映画ももちろん観たいんです。
2019年はもっと日本映画を観るですね。
12月22日、この作品を観ました
伝わるはずのなかった思い
生きるはずのなかった時間
君と過ごした四日間を
僕はずっと、忘れない
四日間の奇蹟
四日間の奇蹟
中国語題:四日间之奇迹
韓国語題:4일간의 기적
(2005年、日本映画、117分)
監督:佐々部清
脚色:砂本量、佐々部清
原作:浅倉卓弥
企画:中曽根千治、濱名一哉
プロデューサー:菊池淳夫、間瀬泰宏、岡本みね子
撮影:坂江正明
美術:福澤勝広
音楽:加羽沢美濃
音楽プロデューサー:藤田雅章
主題歌:平原綾香 「Eternally」
録音:高野泰雄
音響効果:佐々木英世、朝倉三紀子
照明:渡辺三雄
編集:大畑英亮
衣装デザイン:宮本まさ江
助監督:高橋浩
スクリプター:山下千鶴
スチール:加藤義一
その他:岡本喜八、藤倉博、臼井正明、林周治、謝花喜天、吉崎秀一、湯澤幸夫、東映音楽出版、北神行雄、津島玄一、村松崇継、大澤美穂、浅梨なおこ、長谷川卓也、上野義則、愛甲常幸、岡野正広、佐々木一樹、藤田泰男、大元克己、泉有紀、田中洋平、羽鳥博幸、宇田川幸夫、高見沢利光、我孫子真理
出演:吉岡秀隆、石田ゆり子、尾高杏奈、西田敏行、中越典子、松坂慶子、平田満、鳥羽潤、西村和彦、小林綾子、石橋蓮司、小倉一郎、宮下順子、中原丈雄、佐々木すみ江、岡本麗、小林麻子、谷津勲、山本緑、竹内和彦、鈴木信明、八巻博史、 渡辺直樹、松尾晶代、森川絢、永倉大輔、中村栄子、井上肇、金子藍、田村三郎、マイケル・リース、ディーン・マクレラン、大沼百合子、松山まみ、山田果琳、岩本美佑紀 ほか
配給:東映
この映画は『半落ち』(2004年)に続く、佐々部清監督の作品です。
私はそれ以前の作品を
大好きな『チルソクの夏』(2003年)を皮切りに観てますので
順番に観ていくと、この作品を観ることになりました。
できれば私は、年代順に観ていきたい性質。
しかも、映画を観る順番を自分なりにこだわって考える方。
けど、観た後で、しまった
もっと早く観ておけば・・・と思いました。
将来を嘱望される優れたピアニストだった
如月 敬輔(吉岡秀隆)でしたが、外国でのコンサートのあと
暴漢に銃で狙われていた少女、楠本 千織(尾高杏奈)を
咄嗟にかばった際、銃弾を左の手に受けて大怪我をし
演奏家としての未来を絶たれてしまう。
その時の事件で両親を亡くし、身寄りのなくなった千織を引き取り
一緒に暮らすことになった敬輔はふとしたキッカケから
サヴァン症候群だった千織に素晴らしい才能があることに気づき
今は各地を回って千織によるピアノ演奏を披露していました。
映画では、おそらく施設に行くことになった千織が
それを嫌がって敬輔にすがりついたことで
敬輔が心動かされて一緒に暮らすことにした・・・
って感じだったけど、それにしてもあとあとまで観ると
敬輔の心も複雑だったろうと思います。
もともと優しい人なんでしょうけど
千織のご両親たちが襲われたあの事件の時
千織を助けようとせずにいたら、指を怪我せずに
今もピアニストとして演奏を続けていられたでしょうから。
どれほどの悔いや、苦しみ、ジレンマ、後悔が残ったことか。
ある時、敬輔と千織は
小さな島にある療養センターを訪れて、そこの人たちのために
いつものようにピアノを演奏することになりました。
その、この映画の舞台となったロケ地
山口県の北西にある角島の風景が、ほんっとに素晴らしいんです
日本にこんなとこがあったんか~とビックリしました。
絶対に行ってみたくなるところです。
いや、ほんと、行きたい。
療養センターと、それに隣接する脳科学研究所の人たちと
一通り、ご挨拶して、演奏を待つ間
敬輔と千織ちゃんを何かと世話してくれる
センターの職員、岩村真理子(石田ゆり子)。
実は真理子は敬輔の高校時代、一個下の後輩で
その頃、敬輔に恋心を抱いていて、敬輔の卒業の時
そっと制服の第二ボタンを黙ってもらってたんです。
でも、若かったし、思いは告げられず。
真理子は敬輔たちが来るのを心から楽しみにしていました。
普段はよその人になつかない千織ですが
真理子とはスッと仲良くなり、お風呂に一緒に入ったり
楽しい雰囲気。
真理子と仲のいい看護師の長谷川 未来(中越典子)の
頑固でわがままな父親、隆(石橋蓮司)の好きな
ショパンの「子犬のワルツ」を千織がいきなり演奏したりして
演奏会は上手くいき、みんな大満足でした。
ところがそのあと
敬輔が研究所の倉野先生(西田敏行)たちと話していた時
遊んでいた真理子と千織のいた、すぐ近くの建物に雷が落ちて
千織を助けて覆い被さった真理子の背中に
屋根から落ちてきた風見鶏の破片が突き刺さってしまった。
すぐに倉野先生が手術をしたんだけど、容態は思わしくありません。
千織の方はほぼ無傷で・・・
しかし目を覚ました千織が何か変だと敬輔は感じる。
千織を演じた尾高杏奈ちゃんの素晴らしい演技のせいで
私もここで、すごい違和感を感じました。
あれ・・・どーしたん
と(?_?)
私はこの『四日間の奇跡』について、まったく完全に
何も知らずに観てました。
原作は作家、浅倉卓弥先生の作品。
お恥ずかしながら案の定
私は朝倉先生の本を読んでませんでした
とにかく、映画の中身のことを何も知らずに観てたので
あれ~と戸惑って・・・
けど、結果として、その観方で良かったんです。
ここで、核心部分をネタバレ
しますので
もしも観る予定だったら読まないでくださいね
実は、千織の体に
今、重体のまま眠っている真理子の心が移っていました。
体は千織ですが、心は麻里子。
驚き、戸惑う敬輔。
しかし、そんなこと、言っても誰も信じないだろうから
それは二人だけの内緒にして、黙っておくことにた。
私はこの流れに、かなりビックリしました。
そういった話だと想像してなかったので。
しかし、ご存知のように、他人の体に心が乗り移る話・・・
これまでにも韓国映画でも観てますし
それ自体はけっこうある話。
しかも私の好むタイプの話。
ですので、私は余計に映画に没頭することになりましたし
ああ、この映画を観て良かった、と思わされました。
しかし、この映画、そんなに甘くない。
ファンタジーとゆうには、深刻で、過酷です・・・。
かつて10代の頃、恋した敬輔と再会し
それを心から喜んだ真理子だったが
しかし、彼女は知ることになります。
自分が、あと4日しか、この世にいないことを――。
思いのほか、悲劇的で、心が苦しくなる展開ですが・・・
私はここで、真理子が、激しく動揺し
それまでの人柄からは想像もしてなかったような
攻撃的な言葉を敬輔に口走り、危険な行動に出たのが
何か、非常に納得できたとゆうか、どっか共感してました。
そりゃ、映画としたって見苦しいかもしれないけど・・・
私は人間だから、こうゆう気持ちになっても仕方がないし
当然だと思った。
そして、そうゆうふうに、なぜ自分が、と
怨嗟で怒りを感じる人間らしさを見ることで
ホッとさせられるとゆうか・・・ああ、この人も
私と同じ人間なんだ、と思わされるんでしょうね。
真理子は一度、結婚していました。
披露宴の時、お父さんは泣いておられたんですが・・・
しかし、幸せな結婚生活は長く続かず・・・
「子どもを産むことができなかった」ことで
離婚することになってしまった。
そのことで真理子は心が傷つき
苦しみを抱え、生きてきていたんですよね・・・。
その後、真理子はそれまでの人生を捨て
この療養センターで働くことになった経緯から
倉野先生ご夫妻や、療養センターの藤本所長(平田満)に
恩義を感じていますし、だから誰からも慕われるほど
優しい人であり続けてきたんでしょう。
それは石田ゆり子さんの演技で、ようわかります。
だけど、急に自分の人生がこのまま終わると知って
敬輔に対する寄りかかりたいとゆう気持ちもあり
人間らしい本音が出たんでしょ。
真理子が秘めた一面を噴出する場面、好きでした。
しかし、敬輔と語り合う中で、真理子の心も変化していきます・・・。
ネタバレここまでです
この映画は・・・
やはり人生についての映画だと思います。
あまり普段、そんなことは考えたくないし
このブログでだって書きたくないけど
人の一生は限られた時間ですものね。
だから毎日、いつも、どう生きるべきなのか
どう生きたら、自分の一生を正しく、有意義に過ごせるのか
そりゃ悩み続けてるんですけど、答えなんか出ません。
出ませんけど、この映画はある種のヒントをくれるように思います。
これが正しい、とかではないかもしれないけど
そうありたいと思わせてくれるヒントを。
後半になると、えらい泣かされましてね・・・。
ほんとにいい映画でした。
ある意味、死刑を待つ時の気分
もしくは、誰かが死んでしまうと知りつつ
その時をじっと待つ時の気分
それに近いんじゃないですかね。
だから、息苦しいし、心も苦しくなります。
けど、最後の方は
とても静かで、そしてとても緩やかに時間が流れます。
その時の気分は
ちょっと他の映画では体験したことがないものでした。
子どもの頃、年上の従姉妹と遊んでて
その従姉妹の言うがままのやり方で遊んでた時の
ぼ~っとした、熱でもあるかのような気分を思い出しました。
いや、変な例えですが。
あの、韓国映画でも幾度となく流れてきた
ベートーヴェンの「月光」が、ずーっと静かに奏でられ・・・
その間、私はずっと「ぼ~」っとしてました。
映画に集中したことで放心したとゆうか・・・
その気分が、普段は絶対にないので
何か、とても神聖な気分になりましたね。
「怖い」
「悲しい」とも思える結末ですが、しかし、そんなことはないです。
観終えた時は、荘厳な感動がありました。
何もしらずに観て、ああ、こうゆう映画だったのか・・・と
私は思いました。
馴染みのある俳優さんが大勢、出てられたんですが
特に尾高杏奈ちゃんが素晴らしかった。
尾高杏奈ちゃんは佐々部清監督のこのあとの作品
『出口のない海』(2006年)では
海老蔵さんの妹の役だったんですね・・・。
『出口のない海』は
このブログで映画のことについて書き始めてから
観たのに、どうしても記事に書けなかった
数少ない作品のうちの一つ。
また必ず観返して、少しでも何か書きたいですよ。
それから・・・佐々部清監督の作品の共通の要素を一つ
気づいたように思えました。
それは、音楽。
・・・違うかな(^_^;)
来年になったら、また日本映画・・・
特に佐々部清監督の映画を観ます。
順番では『カーテンコール』(2005年)やけれど
『結婚しようよ』(2008年)も早く観たいのです
やはり、音楽・・・でしょ( ゚ー゚)( 。_。)
2019年の豊富、それは日本映画をもっと観るですね
『四日間の奇蹟』・・・超・オススメです
もしもまだ観ておられなかったら是非、観てください。
でわ、今夜もありがとうです
皆様、お風邪などひかず、元気に年を迎えましょう
またです~、アンニョン(*´∀`*)ノ。+゜*。
解説: 夢を断たれたピアニストと哀しい過去を引きずる療養所の女性職員、そして脳に障害を持つ少女が織り成す愛の奇蹟を描いたファンタジー。監督は「チルソクの夏」の佐々部清。第1回『このミステリーがすごい!』大賞に輝いた浅倉卓弥による同名小説を基に、「'hood」の砂本量と佐々部が共同で脚色。撮影を「ワイルド・フラワーズ」の坂江正明が担当している。主演は、「雲のむこう、約束の場所 ―The place promised in our early days―」の吉岡秀隆と「北の零年」の石田ゆり子、映画初出演となる『池袋ウエストゲートパーク』の尾高杏奈。文化庁支援作品。(映画.com)
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