アンニョン(^-^)ノ
毎度
ありがとうございます
私が超・オススメする傑作
『ゴールデンスランバー』(2018年)
劇場での公開中に是非、観に行ってください
そして、イ・チャンドン監督、ユ・アイン主演
『バーニング 劇場版』(2018年)
公開がスタートしてます・・・是非
ところで昨日、知ったんですが
『ブラックパンサー』(2018年)って
2019年度アカデミー賞・作品賞にノミネートされてるんですね~
意外でした∑(゜∀゜)
なんか、ほんと、受賞したら快挙ですね。
さて
1月27日、この作品を観ました
KRコンテンツグループさんからDVDが出てる
グダグダな大駄作、『訪問者』(2015年)とは違いますよ~
訪問者 -Host & Guest-
訪問者 -Host & Guest-
原題:방문자
英語題:Host & Guest
中国語題:访问者
ポルトガル語題:Anfitrião & Convidado
(2006年、韓国映画、91分)
監督:シン・ドンイル
脚本:シン・ドンイル,ホ・ゴン
撮影:パク・チュハン
照明:キム・ユニョン
出演:キム・ジェロク、カン・ジファン、イ・ドンギュ、ユン・ヘジン、キム・テユン、チェ・ヒョン、オ・ヒョンジン、キム・ジョンホ、キム・チャヨン、チョン・ダウン、シン・ジェソン、ユ・ダヨン、シン・ビア、キム・サンヒ、ソ・スンオ、ユン・ヒソン、ソン・ヒョンチャン、キム・サンワン、ユン・テリョン、ソン・ミニョン ほか
友情出演:オ・チャンギョン、ウ・ギホン、チョン・ジュファン、チェ・ホジュン、チャン・セバスチャン、イ・ドンジュ、ノ・ヒョンギ、シン・スンホ、キム・ソンス、パク・ピョンテク、イ・ギョンハン
※ 「輝国山人の韓国映画」様のページから引用させていただいてます。
DVD販売元:ジェネオン・ユニバーサル
『僕たちはバンドゥビ』(2009年)の
シン・ドンイル監督の長編監督第1作目で
2006年に韓国で公開された映画です。
『僕たちはバンドゥビ』、本当に素晴らしい映画でした。
私が観たのは去年の12月2日だったけど
去年に観た映画の中ではベスト1だったかもしれません。
『万引き家族』と同じほどか、それ以上でしたわ。
だから、またすぐにシン・ドンイル監督の作品を
観たくなったんですよね。
『訪問者』はインディーズ・フィルム
印象としても低予算の作品でしょ。
どうにもこうにも、2006年公開の韓国映画の中でも
日本では公開されない、DVDとかも出ないイメージの映画だけど
ありがたいことに、まだ人気が出る前のカン・ジファンが
出演してました。
そのお陰でDVDも日本で出たんでしょうね、きっと( ゚ー゚)( 。_。)
主人公の男、ホジュン(キム・ジェロク)が
マンションの一室に引っ越してくる場面から始まります。
男の侘しい一人暮らし・・・と言いたいところだけど
韓国のマンション・・・日本のワンルームよりちょっと広くないかい
浴槽がなくってシャワーだけみたいだけど・・・。
それはともかく、キム・ジェロクって誰~
ってくらい地味な俳優さんが主人公を演じてるんですが
キム・ジェロクさん・・・輝国山人さんのページを見ると
あ~、あれもこれもってほど、ごってり映画に出てはりました
いや、でも、ホンマにどこにでもいるおじさんなんよ~(^_^;)
それで、キム・ジェロクさん演じるホジュン
ま、あとあとわかってくるんですが、奥さんと離婚して
息子とも遊んであげたりせず
どっかの大学の映画学科で非常勤講師をやってはったのも
解雇されたのかな
なんしか、もう、やる気も失って、世を恨んですねてしまってて
ところが、性欲だけはあるようで、パソコンでエロ動画を見ていたら
ピンポ~ン、「こんにちは、神の声を伝えに・・・」と
エホバの証人かものみの塔か知らへんけど、若者が二人
伝道に来やはって、ホジュンさんは無言でドアを閉めて帰した。
その若者二人のうちの一人、大学院生のイ・ゲサンを
カン・ジファンが演じてるんですね。
どうも、キリスト教の、あのタイプの布教活動は
世界中にあるようで、日本とソックリですわ。
そんで、ホジュンさんはご近所のお店の女性に
下心ありありなんですがね
やっぱりお金もなくなってるのか車を売りに行かはって
で、どうするのかと思ったら「出張」で来てくれる女の子を呼んで
ま、そーゆーことをしてもらった。
が、そんなんでは心は満たされないようで、不満顔。
余談ですが、この出張してきた女の子・・・エロいです。
でも、ホジュンさんがホンマに気があるのは
あの、近所のたばこを買う店の女性でしたが
その人には子どもがいたし、おそらく結婚してるので
諦めざるをえなかった・・・ってゆうか、諦めよって良かった。
今のホジュンさんは超・めんどくさい人なので(;´∀`)
金なし、人付き合いなし、行くとこなしのホジュンさん
山の上の公園に行って、全力疾走し
「この腐った女ども~」
「クズ野郎ども~」と絶叫。
だいぶ鬱積が溜まってますなー。
その公園には
〝1997年10月 スパイの夫婦が
ウルサン(蔚山)で逮捕されました
この公園は2人が武器を隠していた場所です〟
と立て札が立っていて
その〝武器 隠匿地点〟の穴におしっこをするホジュン。
で、家に帰ってシャワーを浴びて、さあ、出ようとしたら
ドアのノブが壊れていて浴室から出れなくなってしまい
そのままずーっと閉じ込められて死にかけるホジュンさん。
ゴダール
駄作も見てやらなきゃ
映画一本作れないまま――
このまま死んじまうのか
・・・何を言っとるんだ、この人(?_?)
なんしか、ヤバくて、「助けて 誰か」とかブツブツ言ってたら
先日、門前払いを食らわせた電動青年のゲサンがまたやって来て
気づいて咄嗟にドアを壊して助けてくれました。
さすがに恩を感じて
感謝の言葉を口にずるヒネクレ者のホジュンでした。
(でも半分以上、まだえらそう)
・・・そんな話なんですが、意味わからんでしょ
いや、ほんと、観てても意味わからん映画なんです。
けど、観てるうちに、いろいろわかってきて・・・
そして、引き込まれていきます。
前半、意味わからんままに観てたんですけど
ほとんど、コメディとして笑えるでんですよ、なんか。
セリフが少なくって、動きのない映画なので
ジム・ジャームッシュ的なコメディに似てますよね。
とにかく、私の好きな笑いです。
キム・ジェロクさんの演技が本当に上手くって
特に、ドンドン熱くなって怒っていくのがめっちゃ上手い。
その上手さが笑えましたわ~。
(映画館やタクシーの中での激怒っぷりが大爆笑でした)
ま、単なるクレーマーとかの域だったり
政治について語るとカッときやすい、めんどくさい人なんですが
なぜか、キライにはなれない・・・。
対してゲサンは人生を信仰に捧げていますのでね
あくまで穏やかで温厚、何があっても怒らない・・・って
カラオケ屋さんで女の子たちが同席するとムッとしてましたがね。
(さすがにホジョンさんも謝ってましたわ)
けど、よくホジュンみたいな人にキレたりせず
付き合ってあげてますよね~
説明的なこと排していつつ、ホジュンとゲサンがどうゆう人たちで
どんな気持ちなのか、どんどんわかってくる・・・
さすがは、シン・ドンイル監督
ホジュンとゲサンはまったくタイプの違う人たちでしたが
不思議なことに、気が合った・・・仲良うなっていく。
イライラした時、つい荒れ狂ってしまうホジュンに
ゲサンが、「兄貴、一生見捨てないよ」と口にする場面
目に涙がにじみます。
そして、お互いに思ったことを口にし、吐き出していく二人・・・
ゲサンの心にあった苦しみも明らかになっていきます。
最後まで観て、わかった、理解したとは私も言えないけど・・・
でも、感動がありましたし、この映画が好きでした。
やっぱり、シン・ドンイル監督
最後の方の法廷の場面・・・
カン・ジファンの演技がほんっとに素晴らしいです。
カン・ジファンの出演作品・・・主演ばかりですね。
訪問者(2005年、シン・ドンイル監督)
映画は映画だ(2008年、チャン・フン監督)
7級公務員(2009年、シン・テラ監督)
顔と心と恋の関係 (2009年、イ・ジャンス監督)
チャ刑事(2012年、シン・テラ監督)
太陽を撃て(2014年、キム・テシク監督)
『顔と心と恋の関係』だけ、私はまだ観てませんが
DVDは買ってあります。
また早く観ないと
これまでは『チャ刑事』が一番、好きかな~、と思ってたけど
『訪問者』を観て、キャリア最初期のこの作品も好きになりましたね。
ジファンさんが演じるゲサンですが
私思うに、宗教はあんま関係ありません。
ただゲサンが、品行方正で、おとなしく、我慢強い青年
ってキャラなことが大事なんでしょうね。
そのゲサンの心も、実はこの世への失望感に囚われていた・・・。
その彼が、ホジョンと出会って、お互いに作用し合い
変わっていく・・・。
ん~、あのラスト直前までは、私にもわかったんですが
最後のホジョンの行動の意味は、ちょっとわからなかった。
ああすることで本当にゲサンを解放できるの・・・
ちょっとわからないんですよね。
でも、終わり近くのホジョンの明るく優しくなった顔つき
そして息子を再び愛せるようになった穏やかさなどで
心に響く余韻が生まれてました。
観終える時、ああ、いい映画を観たなぁ、とつくづく思いましたよ。
だから、キム・ジェロクさんも前半は
この人、ちょっとイヤだなぁ(^_^;)とか思ってしまうけど
最後まで観ると大丈夫です。
いや、むしろ、前半が偏屈者でヒネクレ者だった分
後半、好きになってくるんですよねー。
これからはキム・ジェロクさんが映画に出てたら
ちゃんとチェックしときましす
『バンドゥビ』と同じように、この映画にも
いわゆる、「映画音楽」はありません。
カラオケで歌ってる時とか以外、音楽は皆無・・・でも
ホジョンがあの有名なボブ・ディランの歌を歌うシーンがあって
素敵ですよ~
『訪問者』・・・さすがは、シン・ドンイル監督
どんな映画か知らずに観たけど、やっぱり素晴らしい傑作でした
『訪問者』ってタイトルも、観終えると、とてもいいですね。
シン・ドンイル監督の映画も、日本で観れる作品は、もう
少ないけど・・・また観ます。
そして、シン・ドンイル監督がまた新しい映画を作ることを
願ってやみません、うん。
この映画については
普段、韓国映画を観ないような
それでいてガチガチの映画ファンを自称してる人たちにも
あえて観てほしいなあ、と思いました・・・是非ッ
でわ、今夜もありがとうです・・・アンニョン(^.^/)))
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