アンニョン(^-^)ノ
いつも、ありがとうです
日本で公開される韓国映画については、応援したいので、できるだけ自分のブログで書いておこうと思ってるんですが、全作品をフォローすることも難しく、ついウッカリ忘れてたりするんだけど・・・すんません、この作品が公開中でした
公開は秋だとばかり思ってたんですが
(2014年、韓国映画、145分)
監督・脚本:チャン・リュル
出演:パク・ヘイル、シン・ミナ、ユン・ジンソ、キム・テフン、シン・ソユル、リュ・スンワン、イ・ジュンドン ほか
私もまだ2作品しか観ていませんが、チャン・リュル監督の映画は素晴らしいと思います。
私は劇場鑑賞は諦めますけど、観に行ける方は是非
6月13日、この作品を観ました
「今日までそして明日から」「落陽」
「明日に向かって走れ」「結婚しようよ」
吉田拓郎の名曲で彩る、父と家族の物語。
オレの夢は消えていない。
それは、家族のなかに生きている。
結婚しようよ
結婚しようよ
Kekkon shiyou yo
(2008年、日本映画、120分)
監督:佐々部清
脚本:寺崎かなめ、市倉久至、佐々部清
撮影:長谷川卓也
【出演】
三宅裕司 香取卓
真野響子 香取幸子
藤澤恵麻 香取詩織
AYAKO(中ノ森BAND) 香取歌織
金井勇太 木村充
モト冬樹 丸山勉
岩城滉一 榊健太郎
松方弘樹 菊島喜一
入江若葉 菊島靖代
田山涼成 松本洋平
波田陽区 ギター侍
中ノ森BAND
YUCCO
SHINAMON
CHEETA
ガガガSP
配給:松竹
解説: 「半落ち」の佐々部清監督が、自身も大ファンだという吉田拓郎のヒット曲の数々に乗せて綴った家族の物語。家族揃っての夕食が日課になっている香取家の父・卓は、会社帰りに知り合った青年・充を夕食に招く。それからも度々香取家を訪れるようになった充は、やがて長女の詩織と恋に落ちる。それだけでも面白くない卓だったが、さらに次女の歌織もバンド活動で家を空けることが多くなり……。娘たちの親離れに戸惑う主人公を三宅裕司が好演。(映画.com)
いわゆる、団塊の世代。いつも真剣に不動産関係のお仕事をなさってる香取卓さん(三宅裕司)にとって、家族全員で囲む夕食の時間が最高の生きがいであった。
それだけはもう、天地がひっくり返っても揺るぎない卓さんの絶対的なルールであった。
卓さんはまた、仕事からの帰り道、駅前でストリート・バンド(ガガガSP)の演奏に耳を傾けるのも日課となっていたのだった。
バンドは卓さんの大好きな吉田拓郎の曲を演奏していて、卓さんはつい無意識に歌を一緒に口ずさむのだった。
そして卓さんは自分の若い頃のことを思い出して、少し寂しく感じるのだった。
そんなある日の夕暮れどき、バンドが演奏する「落陽」に合わせて歌う卓さんを見ていた青年が、面白く思って声をかけてきた。
「落陽でしょ、拓郎の・・・いい曲ですよね」
卓さんは「落陽」を知っているとゆうこの青年を好ましいと感じ、自分の家の夕食に招待しました。
青年が賞味期限切れのコンビニ弁当ばっか、なのも不憫に感じた。
また、この青年に家族の夕食を味わってほしかったのだろう。
香取卓さん(三宅裕司)。
一度、お世話したお客様には最後まで気配りする律儀な人。
家族が妻と娘2人だからだろうが、滅多に声を荒らげたりしない。
家族第一のお父さんだが、大学生の頃には別の夢を持っていた。
今は趣味が「仕事」と「夕食」のようだけど、良いお酒を嗜む人。
妻の幸子さん(真野響子)。
いつも夫や娘たちに優しい、包容力ある妻、母。
しかしわかってるのかわかってないのかあやふやな態度で人に接することもあり、意外と怖い一面を持つ。
真野響子さんといえば『陽はまた昇る』(2002年)では西田敏行さんの奥様役でしたね~。
長女の詩織(藤澤恵麻)。
いかにも長女らしい控えめで責任感の強い性格。
大学4年生で就職先も決まっていたが
普段は慎ましくおとなしいが、時折、気の強い一面も顔を出す。
次女の歌織(AYAKO)。
大学生で、友達3人と女の子だけのバンドをやっている。
おそらく、父親のレコード・コレクションを見つけて、影響を受け、父親世代の音楽を好んでいる。そしてお父さんの使っていた「ギブソン」も発見。
詩織に比べると自由な性格で大酒飲み。
わんこのサクラ。
特に何もしないが、香取家の家族のことを気にしている様子。
青年、木村充くん(金井勇太)。
神戸出身。阪神・淡路大震災(1995年)によって家族を失い、その後、町のスーパーで働きつつ、お父さんがお蕎麦屋さんだったこともあり、松本洋平さん(田山涼成)とゆう師匠について蕎麦打ち職人を目指している。
初登場時は初対面のおじさんにあれこれ話しかけたり、いきなりよその夕食の席にお邪魔したり屈託がないが、ものすごく気の弱い一面もあり観客をイライラさせる。と、同時に熱くなるとハッキリものをゆうこともある。
私は日本のフォーク・ミュージックにやはり詳しくなく、「フォーク・ミュージック」と聞いてパッと思い浮かぶのがウディ・ガスリーで、カーター・ファミリーとかのあの音が好きで、ギターと歌とゆうシンプルな構成の音楽、ってイメージです。そしてそういった音楽が好きですね。
ジョニ・ミッチェルの最初の方もフォーク・ミュージックじゃないかと思ってます。
よくわからないなりにCDを買って聴いたりすると、アコースティック・ギターと歌だけの音楽もあり(ギリアン・ウェルチなど)、きっとフォーク・ミュージックなんだろう、と思ったり・・・そして前に書きましたとおり、ボブ・ディランの音楽もいつかちゃんと聴いてみたいと思ってます。
日本のフォーク・ミュージックとなると、(それが一般的かどうかはともかく)私がイメージするのはやはり吉田拓郎さん、井上陽水さんで、吉田拓郎さんの『青春の詩』(1970年)と井上陽水さんの『氷の世界』(1973年)の2枚は聴いてます。
もちろん、日本のフォーク・ミュージック・・・いや、日本の音楽を私は知らないんだけど、それでも私の耳にすら吉田拓郎さんの音楽は残っているようでした。
吉田拓郎さんの音楽は歌とギターだけではないようですが・・・『青春の詩』が吉田拓郎さんのファースト・アルバムだったのだと、今、知りました。
映画、『結婚しようよ』を観ていて、吉田拓郎さんの音楽が、前奏だけとかでも、幾度も流れるんですけど、あと思いました。
題名はわからないながら、音楽は知ってるんですね。
歌ではない、ギターのフレーズでも、ビクンと感じるのが自分でも意外でした。
それは佐々部清監督の『この道』における、北原白秋と山田耕筰の音楽と、おんなじですね。意識して聴いてこなかったのに知っている、とゆう・・・。
でも、『結婚しようよ』を観て思ったのは、この映画は吉田拓郎さんの音楽に思い入れがあればあるほど、もっともっと心に響いたはず、ってことで、それは少し残念にも思いました。
この映画はお父さんの映画で、家族の映画で、結婚の映画で、そして音楽の映画で、吉田拓郎さんの音楽が好きならば、たまらない作品でしょう。
映画の中で吉田拓郎さんの音楽を奏でるストリート・バンドの役でガガガSPが出演。
ギター侍こと、波田陽区も出演してますので歌うのかと思って観てたんですが、歌いません・・・残念
私も、それがフォーク・ミュージックなのかどうかはともかく、日本の1960~70年代のアコースティックな音楽や、それとはまた別の音楽を、もっと聴いてみたいといつも思っているんですが・・・エイプリル・フールやはっぴいえんど、シュガー・ベイブですね。きちんと聴いたことがないんですよね~
ある時、そういえば、吉田拓郎さんのことが大好きな人と、話したこともあった。
その人がどれほど吉田拓郎が凄いのかを力説して、私はそうなのか、と思った。
私は人にここまで話させる吉田拓郎さんの音楽は、やはり凄いのだろうと思いました。
私はそうまで音楽を語ることがなかったので。
それはともかく、日本の音楽に詳しくはない私はまた同時に邦画にも慣れていない、珍しい日本人で・・・だから今、逆に強い影響を受けることもあるのだと、最近、我ながら思いました。
家族そろっての夕ごはん、それは日本の家族が望む、原風景なのでしょう。私自身もそんな、幸せな家庭で育ちました。
しかし、ある時期からそれがイヤになってきて、離れていった(最初に壊したのは姉だと思いますが)。
まさか、そこまでではないだろうけど、日本の映画、音楽、文学、そしてお茶の間の団欒とゆう食文化・・・そういった日本的なものをことごとく厭い、自分はその外にいたいとゆう気持ちが、そうさせた・・・とまでは言いきれないけど、今、思うとそうだったのかもしれない、とも思います。
だから私にとって日本の映画を観て、日本の音楽を聴くことは、日本へ回帰して、自分が日本人であることを考えることなんでしょう。
それは、確か。
自分がなぜ、日本に、今の時代に生まれたのか、そこまで考えます。
そう考えると、アメリカに生まれていない不思議、韓国に生まれていない不思議、中国に生まれていない不思議も考えるのだけれど、だから人はどこの国の誰であっても、ありうるんじゃないかな。
・・・なんか、いつもこんな話になりますね・・・どうです
『結婚しようよ』は私が日本人であることを考えさせられる映画でした。
迷った時、どうあるべきなのか、一緒に考えてくれるような・・・。
主人公の卓さんも、ある時点で迷います。
それは自分の一番、大事なものが、なくなりそうに思えたからです。
一番の生きがい、家族そろって晩ごはんをたべることが終焉してしまうかも・・・。
卓さんが狼狽えても仕方がない。
よく考えれば、その最初のきっかけは、自分がもたらしてるんですが。
映画には、悲劇的な場面はありません。
家族の喜劇でもあります。
私は韓国映画の傑作のうちの一つ、『家族の誕生』(2006年)も思い出しました。
韓国映画にはいつも、食事の風景がありますからね。
三宅裕司さんの出演作は、初めて観ました。
本当に普通のお父さんなんですが、そうゆうお父さんの映画がいいですね・・・。
三宅裕司さんは何か、いつも愛嬌を感じさせる俳優で、映画の間中、笑みがこぼれる感じ。
次女の香織を演じた、当時、中ノ森BANDのメンバーだった、中ノ森文子ちゃんは歌う場面も多いんですが、俳優らしくないのがいいですね。
中ノ森BANDは他のメンバーも出演。
田舎暮らしがしたいと始める老夫婦役には、松方弘樹さん、入江若葉さん。
歌織のバンドが出演することになるライブハウス、マークIIのオーナー役は岩城滉一さん、お店のマルちゃん役はモト冬樹さん・・・かっこいいです。
音楽がかなりを占める映画ですが、やはりキャストが歌い、演奏する場面には興奮させられます(´∀`*)
物語は、どの家族にもありうることで、やはり日本の日常です。
私は最初、木村くんが香取家を訪ねた時から、ずっと日本の日常を感じてました。
それは、誰かの家にお邪魔した時の気分、そのものでした。
ほら、そうゆう時、人様のお宅にお邪魔した時、家具や置いてあるものとかに、「ああ、どこにでも暮らしがある」と感じますやんか
「自分の家とは違うけど、この家族にはこれが普通なんだ」みたいな。
それで、何度かお邪魔するうちに、それが当たり前に感じられていく・・・そうゆう映画です。
そして、これまでに観てきた佐々部清監督の他の作品が重なって感じられる不思議感
『結婚しようよ』のあと、『チルソクの夏』(2004年)を観返してたんですが、それ以外の作品のことも思い出しましたね。
それも映画を観る楽しみでした。
『結婚しようよ』には「スプリット画面」が何度か使われるんですが、その編集の妙で笑いが生まれるのが、とても好きでしたね~。
つまり、詩織が木村くんの足を蹴飛ばそうとするところ(´∀`*)
最近、従姉妹の息子が結婚することになりましてね~、また時々、その世代の人たちの結婚式に出たら、きっと『結婚しようよ』を思い出すことになるでしょう。
そしてそんな時、若い頃のお父さんやお母さんが、自分たちの夢を諦めても、そんな家庭を築いて、家族での夕食を大切にしたかった、と感じられたら・・・たら・・・。
そんなわけで私が日本の映画を観るのには、最適な映画だったと思いました。
もしもまだ観ておられなかったら、是非
この次に私が佐々部清監督の映画を観るのなら、『三本木農業高校、馬術部』(2008年)、そして『日輪の遺産』(2011年)ってことになりますね。
私が観てこなかったタイプの日本の映画だと思うので、それがとても楽しみです。
それから皆様・・・7月7日の七夕(칠석)には是非、七夕の映画、『チルソクの夏』を観てくださいね・・・
でわ、今日もありがとうです~・・・アンニョン(^.^/)))
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