アンニョン(^-^)ノ
いつもありがとうです
シネマート心斎橋さんで、やけに小さな音で『感染家族』の予告編が流れてました。
実はそれまでちゃんと日本版の予告編を観てなかったんですが、やっぱり超・面白そうですね~
ってことで、8月16日からついに公開です
この映画を観終えたら、私もようやく『カメラを止めるな!』(2017年)を観ることになりそう。
そして、8月2日、皆さんお待ちかねのこの映画が公開
皆様、マブリーな先生に逢いに行きましょう
それにしても4文字熟語な題が続くな
そして、この映画を観てきました
誰も知らなかった南と北の裏の裏の裏
北に潜入した工作員の見た祖国の闇には、 驚愕の真実が隠されていた――
工作
黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男
工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男
原題:공작
英語題:The Spy Gone North
中国語題:特工 / 北风 / 北寒谍战
ロシア語題:Шпион пошел на Север
(2018年、韓国映画、137分、G)
監督:ユン・ジョンビン
脚本:クオン・ソンフィ、ユン・ジョンビン
PD:クク・スラン
助監督:キム・ジョンホ
撮影:チェ・チャンミン
照明:ユ・ソンムン
音楽:チョ・ヨンウク
美術:パク・イリョン
武術:ホ・ミョンヘン、チェ・ボンノク
キャスト
ファン・ジョンミン パク・ソギョン
イ・ソンミン リ・ミョンウン
チョ・ジヌン チェ・ハクソン
チュ・ジフン チョン・ムテク
キム・ホンパ、チョン・ソリ、キ・ジュボン、キム・ウンス、チェ・ヨン、パク・チニョン、ナム・ムンチョル、チェ・ビョンモ、キム・イヌ ほか
友情出演:パク・ソンウン、キム・ビョンオク
特別出演:イ・ヒョリ
配給:ツイン
ファン・ジョンミン主演
誰も知らなかった南と北の裏の裏の裏
1992年、北朝鮮の核開発をめぐって朝鮮半島の緊張が高まっていた。軍人のパク・ソギョンは北の核開発の状況を探るために、工作員として北朝鮮に潜入する命令を受けた。事業家に扮した彼は3年にも及ぶ慎重な工作活動の末、北朝鮮の外交交渉を一手に握るリ所長の信頼を得ることに成功する。さらに、北朝鮮最高国家権力である金正日と会うチャンスをものにするのだった。しかし1997年、韓国の大統領選挙をめぐる祖国と北朝鮮の裏取引によって、自分が命がかけて準備してきたことが無になることを知り激しく苦悩する。果たして彼が下した最後の決断とは?
主演を務めるのは『哭声/コクソン』『アシュラ』など数々の出演作品がヒットを続け1億俳優と呼ばれる、国民的俳優のファン・ジョンミン。実在のスパイ黒金星を演じる。北朝鮮のリ所長を、映画ドラマとジャンルを問わず彼が演じたキャラクターの存在理由まで信じ込ませる力を持っている名優イ・ソンミンが演じる。韓国の国家安全企画部室長として工作戦の総責任者チェ・ハクソン役を「シグナル」『お嬢さん』など作品によって大きく印象が変わるカメレオン俳優のチョ・ジヌンが務める。北朝鮮の国家安全保衛部の要員チョン・ムテクを演じるチュ・ジフンは『アシュラ』で共演したファン・ジョンミンとは北と南という関係で再会する。
(シネマートさん)
監督=ユン・ジョンビン、主演=ファン・ジョンミン、イ・ソンミン、チョ・ジヌン、チュ・ジフンです。
韓国映画のファンとしては、それだけで絶対に観ておかねばならない作品。
ユン・ジョンビン監督のこれまでの長編映画作品は、この4作品。
許されざる者 2005年
ビースティ・ボーイズ 2008年
悪いやつら 2011年
群盗 2014年
ユン・ジョンビン監督・・・チャン・リュル監督の『春の夢』(2016年)では間の抜けたドラ息子の役を演じたけど、いかに優れた映画作家か、『工作』であらためて証明することに
『工作』は監督の5作目の映画で、ハ・ジョンウが出演していない初めての映画となりますね。
私はカメオでも出てないか、ハ・ジョンウを探してたんですが、出てないようですね。
韓国を代表する名優たち・・・ファン・ジョンミン、イ・ソンミン。
黒金星と呼ばれた実在のスパイの物語。
私なりの正直な感想を書きましょう。
観終えて、かなり難しく、わからないところが多かった。
イメージとして50%かそれ以上、いや、80%くらい、理解できなかった、と正直に申し上げるしかありません。
前半はまだしも後半はかなりわかりませんでした。
でも、変な話、わかるんですよ。
状況は正確に把握できなかったけど、その中でどんなドラマが語られたのかは、わかったような気がします。
実のところ、難しかったからよくわからなかったことは、こうしてブログで映画の感想を書く上では、なかなか好都合なことでしてね、お陰でネタバレせずにすむ(^_^;)
思うに、映画ファンにはある種のジレンマがあると思います。
この映画を初めて観つつ、一度で深く理解するためには、前もっていろいろと知識を仕入れておく必要がある。
おおまかなストーリーや、当時の時代背景、韓(朝鮮)半島の南北情勢、韓国国内の政治、諜報活動のあり方、そして当時の北朝鮮の人々の状況・・・等々、ですか。
それはいいんですが、映画で何が起こるかを知ってから観てしまうと、映画鑑賞としての楽しみは少し減少してしまう。
何が起こるのか知らないから、映画は面白いものでしてね。
私自身、途中で困ってました。
むずかしくってよくわからないから。
ですが、観ながら同時に、ああ、何も知らずに観て良かった・・・とめちゃくちゃに喜んでました。
興奮が違うんですよ。
特に、ピョンヤンへ初めて行く場面・・・もう、映画を観てて、ここまでゾクゾクきたのは久しぶり
心臓バクバク・・・そのゾクゾクが本当に快感でした。
その時点で私は、私用の映画の観方は正しかったと思ってました。
まあ、わからなかったことは、これから詳しい方々のレビューを読ませていただいて、そして、また観ることによって理解できるでしょう。
これまでもそうでしたから、この映画についてもきっとそうですね。
ってゆうか、今、ホンマにもう一回、劇場で観たくて観たくて仕方がないんですよね~(>_<)
シネマート心斎橋さんのスクリーン、そして音響で。
なんかホント、劇場で観たい映画でした・・・これぞ、映画
私もこの5年、韓国映画を観てきましたよ。
だから韓国の歴史を映画で知りました。
映画を時代の順に並べることで韓国の近現代史をイメージできます。
大韓帝国から日帝植民地時代、そして南北戦争、イ・スンマン、パク・チョンヒ、チョン・ドゥファンの軍事政権の時代、そして民主化の時代。
でも、ノ・テウ、キム・ヨンサムの時代となると、どんな時代か、わかりません。
シン・ジョンビン監督は、1990年10月にノ・テウ大統領が「犯罪との戦争」を宣言した頃の暴力団を描いた作品、『悪いやつら』を作ってますのでつながってるといえばつながってますよね。
そして、キム・デジュン大統領の時代となるわけですが、『工作』はその前までが主な舞台なんですよね。
ちなみに1973年に発生したキム・デジュン拉致事件を描いた阪本順治監督の『KT』(2002年)とゆう日本映画もあります。
かなりハードな映画ですが、私、この映画のムードが大好きです。
ところで、「北朝鮮」と聞くと多くの日本人は、少なからず恐怖を覚えるんじゃないですか。
私も以前、そうでした。
恐怖とゆうか、まあ、少しは怖かった。
それは2002年ですか、北による拉致問題の悪さがめくれたからだと思います。
その時、なんてことをする国だと多くの日本人は思ったんですよね。
しかし、韓国映画を観ていくと、少なくとも映画を観ていく上では、北の人たちにどんどん親しみを覚えていくことになった。
南北問題を描いた映画などで、北のキャラクター、しかもその多くは善人だったり、かっこよかったりするのを見ていくのでね。
北の人たちが好きになりもしました。
これは日本人としては言いにくい発想だとは思いますが、私は書いていいと思ってますので書いてます。
ただ「北朝鮮は怖い」と思って闇雲に警戒してるより、当然、前向きだと思いますから。
韓国映画の中で北がハッキリと怖い敵、単純な悪役として出てきた作品は私が観た中では2作品くらいだったと思います。
なぜ韓国映画の中で北が単純な悪役として描かれないのかは、来たるべき統一の気分をそこないたくないからだと思いますし、その希望を大切にすることは、やはり正しいと思います。
また、当然ながら、北と南がどんな関係であれ、人と人とは共感し合い、仲良くできることも間違いないと思います。
このあたり、思想とか何とかが優先して人と人の関係を見れない狭量な人たちには理解できないことかもしれないけど。
それはともかく、私は日本人が北朝鮮と聞いて、その国としての得体の知れなさを不気味に感じ、怖がるだろうことを、なんだかちょっと面白く感じてます。
だから『工作』では北の中がじっくりこと細かに描かれますけど、それを観た時、人々はどう感じるんだろうと思いましたね。
ま、やはり怖がらせるように映画として作ってあるんですがね、私自身、さっきも書いたようにゾクゾクきました。
状況が状況だけにサスペンス度が異常に凄いので。
でも、同時にかっこいいとも思ってましたよ。
チュ・ジフンが演じる国家安全保衛部のチョン・ムテクなんて、けっして善人ではない、むしろ悪役的な役なんですがね、さすがは『群盗』でカン・ドンウォンをチョ・ユンとゆう最高の悪役に仕上げたユン・ジョンビン監督。
北の制服を着てるチュ・ジフン、最高にかっこよかったです。
ええなあ~(´∀`*)
キム・ポンパさんと踊る変なダンスはこの映画の数少ない笑い
それから、主人公、パク・ソギュンと多くの時間を過ごすことになる対外経済委員会の所長、リ・ミョンウン。
韓国映画史上、最も魅力的な北の人であり、そして私たち日本人が北に抱くイメージを踏襲してるようでもあり、またそのイメージを急激に変化させるほどに強い印象を残すキャラクターではないでしょうか。
演じているのはイ・ソンミンさん。
私にとって非常に馴染みのある俳優さんですが、私、ここまでイ・ソンミンさんに目を奪われたことはありませんでした。
これまでで最高の演技でした・・・凄い
実は『工作』を観る直前、チョ・インソン主演の2003年のラブコメ、『ラブ・インポッシブル 恋の統一戦線』を観たんですよ。
内容的には私が大好きな感じで、南の男子と北の女子がいがみ合いつつ、徐々にって話なんですが、この映画のラストにある実在の人物が登場して味なことをするんですね。
その人物が『工作』にも登場しますが・・・正直、痺れました。
もちろん詳しくは書きませんがね、書きたいほどに面白かった。
その人物を日本の観客たちが目にする時、どんなふうに感じるのかなあとワクワクしました。
観てる時はわからなかったけど、演じてるのがキ・ジュボンさん。
へ~\(◎o◎)/
って感じでした。
書きだしたらキリがないけど、北の女性の訛りも良かったなあ。
演じてるのはチョン・ソリとゆう女優さん。
めっちゃ可愛かったなあ。
映画は初出演みたいです。
キム・ポンパさんは、いつもは悪いお金持ち、権力者の役が多いけど、今回も地位のある人ではあるんだろうけど実は普通のおじさんで・・・泣ける役でした。
「北朝鮮は怖い国」、そう思うのも仕方がないけど、北の子どもだちが凍傷で手足を失ったり、ゴミの中をさ迷い、飢えから人肉を食べているのだとしたら・・・それは怖くはないですよね。
怖がるよりもまず心を痛めるのが先じゃないか、と思うのは私がナイーブ過ぎるから
日本人に北朝鮮が怖いと思わせるのは、日本の軍事化に都合よく利用されるイメージ戦略ではないか・・・私はずっと前からそんなふうに感じてます。
北とゆう敵を設定することは現政権に都合の良いことなのでは
もしかしたら日本人拉致被害者はそれに利用されている側面があるのでは
「国難突破解散」、そんな言葉もありますが、その選挙の後、拉致問題に進展はありましたかね
私たちは韓国もだけど、北朝鮮も知らねばなりません。
ホントは言葉にも気をつけるべきなんだけど・・・様々なことを知るべきなのでしょう。
知らないから怖い、ではちょっと。
北の人は一度、信用した人を裏切らないとの話もあります。
おっと、いろいろ書きすぎて字数が減ってきました。
キム・イヌさん、また日本語かい~ってゆう・・・ま、国籍は北だったようです。
キム・ビョンオクさんはセリフ皆無の特別出演・・・偉い
実在の黒金星さん、ググると顔出しなさってて、ホントに普通の方ですね~。
なぜ中国には「上半身裸の大男」がいるのか
ピョンヤンの日本人料理人のあの方は出てくるのか
そしてシカさん、ウサギさん、オオカミさんたちが気の毒
ストーリーについては私は触れませんが、観る前にこちらの動画を見ておかれてはいかがでしょうか↓
映画 『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』 特別キャラクター映像
キャストについては文句なしに素晴らしい人たちばかり。
ジョンミンさんはいつも違う演技を見せてくれるし、いつも必ず感動させてくれる天才的な名優。
ジェームズ・ボンドよりもかっこいい
チュ・ジフンさんはいつものお茶目を消して怖さに徹してはりました。
パク・ソンウンさんも見れただけでありがたいほどでした~。
本当の男は仕事中、気を抜かない。
本当の男はここ一番、酒を断らない。
国家の理不尽に翻弄される男たちの間に残るのは
この映画、「大人の映画ファン」向きの映画です。
ん~、韓国映画をまったく観たことないと辛いかもしれないけど、映画ファンなら絶対に観てほしい作品ですね。
本当に完成度が高く、137分の間、一瞬も気の抜けない面白さと緊張感が素晴らしかったです。
ユン・ジョンビン監督の映画作りは凄かった。
その絵作り、演出に圧倒されましたよ。
特にピョンヤンへ初めて行く時・・・体、揺れました。
やっぱりユン・ジョンビン監督
そして、最後まで観て必ず感動されると思います( ;∀;)
韓国映画としては上映される劇場が多いので是非、観に行ってください・・・よろしく
パンフレットは700円(税込)。
・イントロダクション
・ストーリー 登場人物
・時代背景解説 明治学院大学名誉教授 秋月望先生
・映画の中に出てくるワード解説 秋月望先生
・コラム 松江哲明さん(ドキュメンタリー監督)
・監督:ユン・ジョンビン ユン・ジョンビン監督への13の質問
・キャスト ファン・ジョンミンへの11の質問
・プロダクション・ノート
・作品データ
映画がよくわかる、いいパンフレットです・・・観たら是非
でわ、でわ、今夜もありがとうございます
素晴らしい傑作ですので、ホント、劇場で観てくださいね
アンニョン(^.^/)))