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韓国映画 友へ チング 2001年

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アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうですキスマーク

 

今日、15日から、この映画が全国順次ロードショーですNEW

 

完璧な他人

 

映画 『完璧な他人』 オフィシャルサイト

 

イタリアのアカデミー賞に当たるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で作品賞、脚本賞を受賞し、フランスでもリメイクされたイタリアのブラックコメディ「おとなの事情」を韓国でリメイク、だそうです。

 

是非~ビックリマーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月8日、この作品を観ましたカチンコ

 

 

 

 

 

友へ チング

 

 

友へ チング
原題:친구
英語題:Friend


(2001年、韓国映画、117分)


監督・脚本:クァク・キョンテク
助監督:ウ・ジェイ、キム・チャンレ、アン・グォンテ、キム・チャンウ、イ・ジュニョン
撮影:ファン・ギソク
照明:シン・ギョンマン
音楽:HIDRA Music production チェ・スンシク、チェ・マンシク、イム・ジュヒ、オ・ヘウォン、チェ・スンヨン
美術:オ・サンマン、イ・チウ、ノ・サンオク、ユン・イルラン
武術監督:シン・ジェミョン
武術指導:ユ・サンソプ、クォン・スング

 

出演:ユ・オソン、チャン・ドンゴン、ソ・テファ、チョン・ウンテク、キム・ボギョン、チュ・ヒョン、キ・ジュボン、チョン・ヨンウン、イ・ジェヨン、キム・ヒョンジ、ユ・ソンイル、チョン・ヒリョン、キム・ジュンボム、キム・ソンボク、カン・シニル、クォン・ナミ、パク・ナミ、イ・ウンジュ、キム・テウク、ユ・ビョンソク、キム・ギヨン、チョン・ホビン、ヤン・ジュンギョン、キム・グァンギュ、キム・ギホ ほか

 



解説: 釜山を舞台に、4人の幼なじみの壮絶な人生を描いたヒューマン・ドラマ。監督は、「Dr.K」(日本未公開)のクァク・キョンテク。撮影は、「オクスタン」(日本未公開)のファン・ギソク。出演は、「スプリング・イン・ホームタウン」のユ・オソン。「アナーキスト」(日本未公開)のチャン・ドンゴン。「飛天舞」のソ・テファほか。(映画.com

 

 

〝思い出の島に住む友人たちに捧ぐ〟

 

 

観た途端に、ホントに1970~1980年代のような、そんな古びたフィルムの感触で、どう考えてもその時代に撮影された映像だとしか思えなかったのでビックリしたんですが、観てる間ずっと、その時代の風景の中にいるようでした。

 

黒が深いとゆうか、暗くて見えにくいんですけど。

 

パク・チョンヒ大統領の頃、1970年代の釜山。

ジュンソク(ユ・オソン)、ドンス(チャン・ドンゴン)、サンテク(ソ・テファ)、ジュンホ(チョン・ウンテク)の仲良し4人組はごく普通の小学生って感じで、遊んでる。

 

ジュンソクの父親(チュ・ヒョンさん)はヤクザのボスで、ドンスは父親の仕事について触れたがらない。

子どもの頃はケンカが強いかどうか、一緒に遊んでいて楽しいかどうかだけの世界って感じですか。

 

中学は別々の4人だったけど、高校でまた一緒になる。

 

 

ナマン女子高の人気学生バンド、「レインボー」。

ボーカルの女の子は男の子たちの視線を集めていた。

 

そりゃあ有名な映画だし、期待もしてたんですが前半、物語自体は私はそこまで没頭できず・・・どこか距離を感じてたんですが、後半はまた違った気分でした。

 

私はどうしても新しい映画の方に気持ちが惹かれるんですが、『友へ チング』は、本来の韓国映画の主流派って感じの映画に思います。

 

たしかに「チング(친구)」の感覚は韓国映画について回るものですし、年の近い友達とは一生ずっと付き合っていくのが韓国みたいですね。

友達との関係がことのほか、「深い」国なんですよね。

 

たとえばハリウッド映画なら『スリーパーズ』(1996年)とか、やっぱりそれは「ダチ感覚」が貫かれてて同じなんですけどね、『スリーパーズ』と『チング』はまたちょっと違うと思いました。

 

とにかくタイトル通り、友達の映画です。

それも、とても旧くからの。

 

私自身、小学校の時の友達と今もよく会いますし、最近は韓国映画も一緒に観ますよ。

しかしなんか一緒に年取ってるだけって感じで、映画みたいに劇的ではないですけど。

まあ、ケンカして話さなくなった時期もあるにはあったけど。

 

 

高校時代から20代後半までは同じ俳優さんが演じていくわけですが、高校卒業後はともかく、高校時代はちょっと無理が(^_^;)

チャン・ドンゴンですら高校生に見えないから~ビックリマーク

一番若いのはお調子者のジュンホを演じるチョン・ウンテクさんなんですけどね。

 

そう考えると『僕の中のあいつ』(2018年)のジニョンくんは凄い。

ちゃんと高校生だったもの。

 

 

体罰教師を演じるキム・グァンギュさん。

ドンスが一番触れてほしくない父親の仕事について教室ででかい声で話しつつ、いたぶる。

生徒のため親身に叱ってくださる先生もおられるでしょうけど、この先公は違うな。

ムカムカきました。

 

サンテクの家は裕福なようだし、サンテク自身も勉強ができるので大学に進学するのが当然のようです。

でも、ドンスは・・・。

人は平等ではなく、子どもも成長するにつれ、差が出てくる。

 

 

キム・テウク(ジョンテ)さん演じるトルコは、のちにジュンソクと同じくヤクザになっていく。

 

 

ソンテクはあのレインボーの歌手のジンスクのことを好きになるけど、自分からは何もできない。

でも、一歳年上のその女の子の方からキスしてくれた。

 

 

ソンテクはジンスクとローラースケートをしに行くがそこで他校の生徒にちょっかいを出され、刃物で脅される。

が、すぐにジュンソクとドンスが助けに駆けつけるのだった。

 

 

この映画のDVDには釜山の地域性を際立たせるために「関西弁吹替バージョン」があるんですが、関西の者からすると、どこか違うはてなマーク

でも、とてもいいですね。

ジュンソクの声は古田新太さんが演ってはります。

 

ジュンソクはサンテクに男同士のあり方を説く。

相手を痛めつける時にはトコトンやったれ、と。

ケンカする時はな、殺す気でやらんとアカンぞ。

 

心地よかった友達との毎日・・・でも、いつかは終わりが来るのだろう。

 

 

顔はおじさんですが、ユ・オソンさん、いい~顔するんですよね~。

私はユ・オソンさんの出演作はあまり観てないんですが、やっぱり『チング』、いいです。

 

 

4人は映画を観に行く。

しかし、そこでこの前にローラースケートのところでシメた連中と鉢合わせし、大乱闘になってしまう。

もちろん多勢に無勢、4人がやばいが。

 

 

この4人VS数百人の場面、『ワールド・ウォーZ』かってほど迫力ありますね~。

 

 

日頃の鬱屈が溜まりすぎたドンスは学校のガラスを叩き割り、タンカを切った。

 

サンテクは親の金を盗んで家出し、ジュンソクに一緒にソウルへ行こうと言うが、ジュンソクは誰ひとり自分に対し、まっとうに生きるよう叱ってくれなかったことを話し、サンテクに、これからは自分の人生を生きろと、告げる。

 

時は流れ1984年、大学生になったサンテクとジュンホは久しぶりにジュンソクを訪ねる。

出迎えたのは、サンテクのあの初恋の相手、ジンスクだった。

 

久しぶりに会ったジュンソクは母を失った悲しみをまぎらわすため薬物中毒になっており、かつて男子生徒たちの憧れの的だったジンスクを口汚く罵るヤクザになっていた。

 

ジンスクはサンテクに「大学生といっぺんぐらいデートしてみたいわ」と言うが、サンテクは彼女にジュンソクのところへ戻るよううながすのだった。

 

ドンスは今、刑務所にいるのだとゆう。

そしてジュンソクも刑務所を経験したと。

 

しかしそんなジュンソクでもソンテクには今も友達のままだった。

 

ジュンソクの父親はヤクザ稼業を引退し、部下ヒョンドゥ(キ・ジュボンさん)があとを継ぐことになり、ジュンソクは彼と盃を交わす。

これまでジュンソクに薬を与えていた敵対組織のチャ・サンゴン(イ・ジェヨンさん)は、ジュンソクを脅すのだった。

 

ドンスは釜山刑務所から出所し、チャ・サンゴンの組織に加わることになった。

こうしてジュンソクとドンスは、敵対する組織にそれぞれ属することになった。

 

 

ここまでで約半分くらいです。

 

観終えて、何とも言えない気分でした。

韓国映画らしい、いや、韓国映画ならではの映画で心打たれる映画です。

何でしょう、この感覚。

 

何年かに一度、4人のうちの誰か同士で再会するんだけど、変わっていることがあっても、本質はあの小学生の時のままなんですよね・・・。

なんだかそれがとにかく哀しくって。

 

サンテクとジュンホは家庭に恵まれていておおらかに、ゆっくり成長した感じなんだけど、ヤクザの息子であるジュンソク、葬儀屋の息子と蔑まれたドンスは、彼らよりも早く大人になるしかなかった気がします。

それが男同士の友達の関係のように私には思えました。

 

しかし、世界を先に知っていたようなジュンソクやドンスよりも、サンテクやジュンホの方が着実に、前向きに人生を生きていくんですよ

それも哀しいんですよね。

 

『友へ チング』が興行成績で抜いた『JSA』(2000年)と、『チング』はなんか似てます。

女子が入れない世界とゆうか。

こうなると女は離れたところから見てるしかないとゆうかね(^_^;)

距離があるかも。

ヤクザとか軍隊とか、戦いにまつわる「男の職場」って感じで、そこが男と女の違いとちゃいますか。

 

いいシーンがいっぱいあります。

 

 

この歌を俺の大切な友、ジュンホの結婚祝いとして捧げます、そしてもうひとりの友、サンテクの明るい未来を願って・・・「マイ・ウェイ」を歌うジュンソクとか。

 

私が一番、好きなシーンはやっぱり最後ですかね~。

金アミ越しに笑い合うジュンソクとサンテクの場面です。

 

主演の4人、素晴らしかったです。

誰が・・・ってわけじゃないけど、この映画ではやっぱりユ・オソンさんですかね~。

 

ユ・オソンさん主演の映画では『SPY リー・チョルジン 北朝鮮から来た男』(1999年)とクァク・キョンテク監督の『チャンピオン』(2002年)を観るのを楽しみにしてます。

 

 

荒んだ影のありまくるチャン・ドンゴンもかっこいいですね~。

でも、かっこいいですまないような映画ですけどね、これ。

 

 

ソ・テファさんもあんまり出演作を観てないし、観てても印象になかったんですけど、『チング』のサンテク役はよかったですよ。

 

他の映画だったら『喧嘩 ヴィーナス vs 僕』(2007年)のソル・ギョングの友達の牛大好きな酪農先生とか、『私は王である!』(2012年)の明の使者とかですけど、ぜんぜん違いますもんね~。

 

 

チョン・ウンテクさんはほとんど知らないけど、『チング』のいわゆる「ムードメーカー」ですね。

 

この映画、「ヤクザ映画」としてもすごくよくできてるんじゃないですか。

そんな気がします。

特にジュンソクとドンスがどんどんヤクザとして本格化していく流れですね。

ヴァイオレンスはとことん惨たらしいですし。

でも、イ・チャンドン監督の『グリーンフィッシュ』(1997年)もそうでしたが、ヤクザ映画とはまたちょっと違うんじゃないですか。

 

クァク・キョンテク監督の映画、ほとんど観てきましたけど、『チング』が最高傑作かなぁ・・・。

でも、他の映画も好きですよ。

『痛み』(2011年)も『極秘捜査』(2015年)も大好きです。

でも、『チング』なのかなあ、最高傑作は。

 

 

サンテク、見送りに行きたかったんやが、どうしても都合がつかんかったんでな、すまん、許してくれ。

 

覚えてるか。

高校の時、家出したお前を帰らしたやろ。

あの時、我ながらかっこええと思とった。

 

でも、羨ましい気持ちもあったんや、正直なところな。

お前みたいになれたらええ思てたんや。

笑えるやろ。

 

ドンスとちょっとあって、今日はずっと家で考えごとしとった。

どうゆうわけかな、〝チング〟っちゅう言葉が頭にこびりついて離れんで。

 

ガキの頃はずっとそれが、韓国語や思とったが、高校の時、先公が、黒板に漢字の親しいの字と、新旧の旧いを書いて、長く親しい友達の意味やと教えてくれよった。

かっこええ言葉やろな。

 

親父はようこうゆうとった。

男は義理人情で生きろ。

しかし、今の俺にはわからん。

 

義理人情とは何や。

どうゆうことや。

答えが見つからんのじゃ。

 

サンテク、俺もしばらく旅に出ることにした。

手紙はジュンホの家に送る。

 

チングよ、体に気ぃつけて、元気で行ってこい。

 

チングへ

                      ジュンソクより

 

 

 

是非、DVDでは「関西弁吹替バージョン」でも観ていただいて、古田新太さんの名演をご堪能ください。

 

 

う~ん・・・やっぱり、名作・・・なんでしょうビックリマーク

 

観て、なんとも言えない気分になりましたが、私は観て良かったです。

まだ観ておられない方は、是非。

男性向けですわ、この映画。

 

次は続編、『チング 永遠の絆』(2013年)を書きます。

 

でわ、ありがとうです・・・アンニョン(^.^/)))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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