8月21日~8月30日
京都・みなみ会館さんでこういった特集上映があるそうです
ね
やっぱり凄いでしょ
みなみ会館さんはこんなことをするんですねΣ(゚∀゚ノ)ノ
キム・ギヨン 김기영 金綺泳
1919年、ソウル生まれ。高校卒業後に京都に留学経験あり。国立ソウル大学医学部卒業で医師の資格を持つ。1955年『屍の箱』でデビュー。以来、30本を超える作品を発表。初期の作品は戦時下や戦後の社会を描いたリアリズム調のものが多いが、1960年の『下女』以降、人間のエゴイズムに潜む魔性の美を追求する独自の作風を確立。近年、再評価が進み、1997年の釜山国際映画祭でレトロスペクティヴが組まれ、カンヌ、ベルリン、シネマテーク・フランセーズなどでも作品が上映されている。スコセッシやパク・チャヌクなど映画人からの熱烈な支持も多く、韓国映画史上の怪物と称される。(みなみ会館さんのHPより)
上映される作品はこういった作品です
下女 1960年
玄海灘は知っている 1961年
高麗葬 1963年
レンの哀歌 1969年
虫女 1972年
肉体の約束 1975年
異魚島 1977年
水女 1979年
火女’82 1982年
死んでもいい経験 1990年
韓流ブームが始まるずっと前の名作映画・・・です。
なんか、暗いです。
私は・・・いや、勉強のつもりで観るべきなんでしょうけど、ちょっとそこまで今はまだ、足を踏み入れられないとゆうか、もっと言えば、しんどそうなので・・・かんにんですm(._.)m
しかし
本物の映画ファンの皆様は是非、みなみ会館さんで観てください
‥…━━ *‥…━━ * ‥…━━ * ‥…━━ * ‥…━━ *
あらためまして、アンニョン~(^-^)ノ
いつも読んでくださり、ホンマにありがとうです~
8月12日、この作品を観ました
一級機密
一級機密
原題:1급기밀
英語題:The Discloser
(2018年、韓国映画、100分)
監督:ホン・ギソン
脚色:チェ・ユンソク
脚本:アン・ヨンス、チェ・チャンヨル、ファン・ヨンチョル
助監督:パク・ソンジン
撮影:イ・ドゥマン
照明:カン・ソンフン
音楽:チャン・ヨンギュ
美術:チェ・チヨル
武術:イ・ジョンヨン
出演
キム・サンギョン → パク・テイク(朴大益)中領 国防部 軍需本部 外資部 航空部品購買課 課長
キム・オクピン → キム・ジョンスク 記者 PD25時 MBS
チェ・ムソン → チョン・ヒョンソク(天炫席) 外資部長
チェ・グィファ → ナム・ソノ 室長
キム・ビョンチョル → ファン・チュンマン 主任 航空部品購買課
ソ・ヒョヌ → チャ大尉 航空部品購買課
ファン・ボラ → ミラン 航空部品購買課
キム・ギョンナム → カク兵長
イ・ハンナ → キム・ヒギョン テイクの妻
イ・ジウォン → パク・シウォン テイクの娘
チ・ゴヌ → チャ・ギョンチョル 室長 エアスター社 元軍人
ソン・ビョンスク → ヨンウの母
キム・ソンミン → ヨンウの妻
イム・スンデ → ソン・チャンミンPD(プロデューサー)
チ・デハン → 報道局長
イ・ジェグ → 放送局 本部長
ホン・ソクピン → キム・ギシク社長 ミド精密
イ・スンフン → チュ大領 空軍参謀首席副官
カン・スンミン → 病院長 チョン大領
友情出演
パク・チュンソン → チョン・グァンウ チョジュン日報
クォン・テウォン → 師団長
キム・ジュンギ → カン・ホソク将軍 国防部 人事参謀部長
特別出演
ユソン → キャサリン・キム エアスター社 CEO
チョン・イル → カン・ヨンウ 大尉 空軍戦闘機のパイロット
シン・スンファン → チョン・イングク(鄭仁國) 軍法務官
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。
「反逆の韓国ノワール2018年」として『黄泉がえる復讐』(2017年)と一緒に上映された作品ですが、私は観てませんでした。
予想としては難しそうな映画だと思ってたんですが、たしかに難しくもあったけど、予想以上に面白い映画でした。
2016年に製作され、韓国では2018年1月24日に公開された作品です。
「実際にあった軍の不正・汚職事件などを題材に」映画化された作品ですが、あくまでも3つの事件を題材にして一本の映画にしたそうです。
だから一つの事件を事実に忠実に映画化したって感じじゃないみたいです。
韓国のnamu.wikiさんでも「3つの事件のうち1つの事件を別にして、インターネットで探してもなかなかどんな内容(の事件)なのか見つからない」といったように書かれてて、もしかするとそれも軍関係の不祥事だからかもしれないですね。
韓国の「実話ベースの映画」はやたらとセンセーショナルなので人気も高いけど、「実話の映画化」と「実話に基づいた映画」ではかなり違うと思うので、観たあと、ちゃんと自分で調べた方がいいかもしれませんね。
この作品、映画の形としては、一人の軍人がジャーナリストに内部告発する形になっている。
すみませんが、私はもちろん韓国の軍についてまったく詳しくないので、少しあらすじを書かせていただきますが、間違った書き方もしてるかもしれません。
これはダメって書き方があったらコメント欄などで指摘してくださいね。
6か月前 ――
律儀でピュア、元気が良くって誰にでも明るく接する人柄的には問題なしのパク・デイク中領(キム・サンギョン)は、美人の奥さん、可愛い一人娘のシウォンと家族にも恵まれ、将軍になることを夢に真面目に暮らしてました。
そんなある日、頑張ってきた結果が出て、ソウルの「国防部 軍需本部 航空部品購買部 課長」に4月14日付けで転出することになった。
1つ 私は職務と関連する不正行為を知った場合、通報することを誓います
家族で大喜びのデイクはまさしくホクホク顔で働き始める。
士官学校の同期だったナム・ソノ 室長(チェ・グィファ)もいるし、部下になる人たちも良さそうな人たちばかりなので、家族のような素敵な職場。
上司となるチョン・ヒョンソク部長(チェ・ムソン)は一瞬、怖い感じの人かと思ったんですが、「家族になれて嬉しい」と言ってくれます。
デイクは新しい職場で部下たちが困るほど頑張って働き始めるんですが、妻名義の通帳でお金を受け取る慣例があったり、不思議に感じる。
デイクは軍人ですが、この職場は普通の会社みたいな感じです。
前は軍服で銃を持ちつつ若手の軍人さんを訓練してたんですが、軍需本部ではデスクワークですね。
それは一般の会社でも一緒でしょうけど、軍人さんも出世のためには上司の顔色を伺いつつ、気を使います。
また肩のところの階級章の星ですか、これで判断される階級も絶対。
デイクはそこまで計算高い人ではなかったけど、もともと酒に強いし、呼び出されたらもちろん断らないしで、チョン・ヒョンソク部長や人事参謀部長にも目をかけてもらうことになる。
しかし、仕事をする中で、米国のエアスター社の部品のみが優先的に供給されていることを発見し、過去の部品購入履歴に疑問を感じます。
そして、空軍戦闘機のパイロットであるカン・ヨンウ大尉(チョン・イル)と会い、戦闘機の部品の選定にかんする疑惑を告げられます。
エアスター社との独占的な取引は明らかにおかしいし、しかもエアスター社の部品には欠陥があるのでその部品を使った戦闘機を操縦するパイロットの命にもかかわるのです、と。
それでもデイクは釈然としないまま、カン大尉の言い分を聞き流してしまったのですが・・・。
そして、カン大尉が任務中に墜落事故を起こすが、それをパイロットの過失だとこじつけて収めようとする過程を目にして、衝撃を受ける。
周囲の誰もが生真面目なテイグに、それが当然なんだと納得させようとし、報告したチョン・ヒョンソク部長からは圧力をかけられてしまうが、妻子のあるカン大尉が生死の境をさまよっていることを知るテイグは後悔と罪悪感にさいなまれていた。
何よりも軍人としてこれを見過ごすことが正義に値するのか・・・。
しかも、エアスター社と連携した米国防総省と韓国の国防部の間で、次世代戦闘機導入も進行していることを知り、テイグはチョン・イングク軍法務官(シン・スンファン)を通してMBSの報道番組「PD25時」の記者、キム・ジョンスク(キム・オクビン)と接触し、国益というきれいごとにかこつけた軍内部の組織的な不正行為を告発していくことを決心するが・・・。
キム・サンギョンさんの映画もかなり観てきましたが、この『一級機密』はサンギョンさんの出演作の中でもホントにいい映画でした。
サンギョンさんの演技、素晴らしかったです。
チェ・ムソンさん演じるチョン・ヒョンソク部長。
圧のかけ方が底知れず怖い。
彼の右腕であるナム・ソノ 室長を演じるチェ・グィファさんもさすがにイヤ~な本性の出し方が上手いですね~。
キム・ビョンチョルさん演じる航空部品購買課のファン・チュンマン主任。
最初はムードメーカーで人あたりがいいんですけどね~、途中からデイクが「家族を裏切る」と知るとコロッと態度を変えてくる不愉快なヤツ。
航空部品購買課には『8番目の男』(2019年)で「被告」だったソ・ヒョヌさんもいますし、ファン・ボラも働いてます・・・役でですよ。
航空部品購買課のような部署では軍人さん以外の人たちも働いてるのかな
制服を着てる人と着てない人がいます。
テイグがエリート軍人の道を歩んで将軍になることを期待していた妻と娘ですが、内部告発者として冷遇されるだけでなく、家に脅迫電話までかかってきてしまったことで、恐怖すら感じることに。
でも、最後は夫、パパを信じる姿に私は大感動でした( ;∀;)
報道番組「PD25時」の記者、キム・ジョンスクを演じるのはキム・オクビン。
クセのないキャラだからかもしれないけど、私には何だか影が薄く感じられました。
いつものように美人ですけどね。
私がこの映画をそこまで実話だと思わなかった理由の一つ、ユソン演じるエアスター社CEOのキャサリン・キム(^_^;)
だってなんか、他の登場人物と比べて作ったようなキャラなんやもん
キャサリン・キムには長身の男がボディガードのように付いてますが、この男が最後には重要な役になる・・・。
「敵は、国家」はちょっと違うような気がする・・・。
「国家」って言葉は別に権力者や偉い人を指すとは私は思ってないので・・・この映画の場合、むしろ敵は反逆者とでも呼ぶべきではないかな。
デイクの人柄がね~、軍人さんとは思えないほど、普通のおじさんで、人がいいから・・・後半、彼が苦境に陥る姿が悲惨です。
多くの人はテイグのようには行動しないでしょう。
やっぱり我が身が大事ですからね。
だからこそ、テイグの行動は尊いですよ。
彼は軍人さんですからね、だから国家=国民をああして守ったと思うんです。
なんぼ上辺で愛国心だの、国のために死ねるだの言い立てても、他の国民を騙し、裏切っててはぜんぜんダメでしょう。
この映画は隠蔽されている汚職を告発する映画で、だから怖いんですけど、逆に私はこの映画を観たことで、こういった不正、談合ですか、いかにもあるだろうと思いました。
それが軍とマスコミと、そして政治まで結びついているから怖いので、テイグのような人物こそ、軍人さんに相応しい。
四角四面で正義感が強すぎる方でこそ、軍人さんとして讃えられるべきでしょう。
私も人には狡さも必要だと思うけど、根っから人がいいこそ土壇場でも正義を実行できると思うんですよ。
この映画を観ていて、やはりその正義に心から感動しました。
そういった意味で、いつもの韓国映画ですよ。
韓国映画はいつも、私に正義を考えさせる・・・。
私は軍律を守る軍人である前に
この国の法律と良心を守るべき ―― 市民なのだと
何人かの軍人が国益と国家保安を盾に真実を隠し
軍人の名誉を汚しました
私が着ている軍服は腐敗した軍人ではなく
国家市民に与えられたものです
軍人は ―― 敵と戦うべきです
ホン・ギソン監督は『一級機密』の撮影を終えて3日後の2016年12月15日、ご自宅で突然、亡くなられたそうで、『一級機密』が遺作となりました。
享年59。
心から哀悼の意を捧げます。
ホン・ギソン監督の前作は『イテウォン殺人事件』(2009年)でした。
グンちゃんの名演もあり、この作品も好きでした。
最後に、日本の自衛隊の皆様に感謝の気持ちをお伝えします。
正義に基づいて、毎日、働かれている自衛隊の方々に。
自衛隊は軍隊ではないけれど
私たち国民に本当の危機が迫った時、戦ってくださる方々です。
軍隊ではなく、外国を攻めることも絶対にないけれど
それでこそ世界に誇れる気高い自衛隊ではないでしょうか。
今日も読んでくださり、ありがとうでした
アンニョン(^.^/)))