8月14日から公開中です
アンニョン(^-^)ノ
いつもありがとうです
8月は私も戦争について考える時間が多く、今夜はソル・ギョング&ヨ・ジング主演の『西部戦線1953』(2015年)を観てました。
『西部戦線1953』、観れば観るほどいい映画です。
私も最初に観た時とは感想がだいぶ変わってきました。
戦争についての映画としてはかなりの傑作だと思いますので、まだ観られてない方は是非、観ていただきたいと思います。
今日は、ここ最近に観た3つの映画について書かせていただきます。
8月9日、この作品を観ました
ロバート・デ・ニーロ エグザイル
Being Flynn
(2012年、アメリカ映画、103分)
監督・脚本:製作:ポール・ワイツ
原作:ニック・フリン
撮影:デクラン・クイン
美術:サラ・ノウルズ
衣装:オード・ブロンソン=ハワード
編集:ジョーン・ソーベル
音楽:バッドリー・ドローン・ボーイ
ロバート・デ・ニーロ
ポール・ダノ
ジュリアン・ムーア
オリビア・サールビー
ウェス・ステューディ
リリ・テイラー
キャサリン・ウォーターストン
デイル・ディッキー
名優ロバート・デ・ニーロとポール・ダノの共演で、ニック・フリンの自伝的小説「路上の文豪、酔いどれジョナサンの『幻の傑作』」をポール・ワイツ監督が映画化した作品ってことです。
ある日、青年ニックのもとに突然、ずっと音信不通だった父親から、アパートを追い出されたために荷物運びを手伝ってほしいという連絡が入り、その後、いろいろあり、本人の落ち度と不幸も重なり、ほどなくしてニックが働くようになったホームレス支援施設に、仕事を失って行き場がなくなった(かなり迷惑な)父親が現れ・・・って話です。
「この男、行き着く先に〝事件〟あり」とか
DVDのタイトルが『ロバート・デ・ニーロ エグザイル』で、いかにもノワールっぽいジャケットの画像で、まるで、やばそうな雰囲気のタクシー・ドライバーが何事か事件を起こしそうとゆう、これまでに見たこともないような映画に思ってしまうんですが、ぜんぜん完全に違いますな。
『ビーイング・フリン 僕と父さんをつなぐもの』って別のタイトルの方がずっと内容に合ってます。
そんなサスペンスとかスリラーとかじゃなく、現実的なドラマでした。
自伝的小説が原作なんだからそれもそうですが。
それにしても、そこそこ経験豊かなはずの年配の男性が一気に貧困に陥り、自分が横目で見ていたホームレスになっていってしまうそのリアルな現実、そして、プライドだけはやけに高かったために周囲を困らせまくり、息子の人生にも暗い影を落としていく流れが衝撃的すぎました。
ホント、怖かったですよ。
アメリカって進んだ国だと思ってたので国民の最低限の生活は何とかして保証していくのだと思ってたんですが、その最低限がホントに低い。
日本はさらに、その人が貧困に陥ることはその人自身の結果責任で、お金を稼げなかったことが「恥ずかしい」ことだと考えさせられるような社会のムードなので、権利としてセーフティネットを望むことすら選択肢にないような空気が強く定着してきたように思うのですが。
まあ、いっぺんも貧困を経験したことのない人間が、貧しい人たちを罵る、嘲るだなんて、最も卑しい行為じゃないんですかね。
ネットではそういった言説も(非常に気分悪いけど)目にすることもありますし、自分がそこそこの人間だってことを自慢してるのもいますよね。
けど、おのれがいかに、ちゃんと収入を得ているかを自慢するよりも先に、苦しんでる人たちのことを思いやるのがずっと先だと思うけどね。
この映画の場合、主人公の父親が貧困に陥るのは本人が自分は作家であると考えるゆえに、理性的にいろいろ考えられなくなってるように思えるので、そりゃ映画を観てる時には父親にイラッときましたよ。
お父さん、今はちょっと冷静になろ、って。
お酒もやめ~、と。
それでも、その人が野垂れ死ねばいい、なんてはずはない。
作家になることを目指したり、芸術家であることを重要に思うのは当然の権利だし、まず最初に安定した生活を確立してからだなんて考えられない時もあるでしょうし、まず社会ってものはお互いに助け合うために発生したと思うから。
まあ、現実的には、収入を確保してから文学をやったり、音楽をやったりする人の方が圧倒的に多いんだろうけど。
私は小説を書いたり、絵を売ってお金を得たりするって発想も意欲もなかったけど、今でも芸術家の人たちに憧れも感じてますので、なんぼ迷惑な人であっても、この映画でロバート・デ・ニーロが演じたような人物もいていいように思いました(人種差別的な発言とか暴言、それからうるさい怒鳴り声は許せないけど)。
実際に深く付き合うかどうかはともかくね。
存在は認めるのはスジでしょう。
父親も息子もほぼ地獄を見たと思いますが、映画は爽やかさすら感じる結末だったと思います。
そうゆう結末だからこそ、文学として書かれたんだし、映画にもなったんでしょうけどね。
この映画、ホントに素晴らしかったです
観てる間はかなりきつかったし、イヤだなぁ~って思ったんですけどね、最後まで観て、素直に好きになりました。
ポール・ワイツ監督の他の作品って観たことないんですが、観たいと思った。
そして、主人公のニック・フリンを演じたポール・ダノってこれまで非常に苦手だったんですが、この映画でいい俳優さんだと思いました。
偉大なロバート・デ・ニーロは言うにおよばず・・・ニューヨークってことだからでしょうけど、私の好きなリリ・テイラーも少しだけ出演してて(もっとロバート・デ・ニーロとからんでほしかったな~)、お母さん役のジュリアン・ムーア、主人公と付き合う女性役のオリヴィア・サールビー、みんな素晴らしかったです。
悪役の印象が強いウェス・ステューディも真逆に素敵でしたね。
まだ観ておられなかったら、是非。
息子が薬物に溺れていく時に流れた曲がバットホール・サーファーズの「ペッパー」(1996年)で、私にはよくわかりませんが、薬物に溺れる時にピッタリな音楽なのかもしれませんね。
8月10日、この作品を観ました
インクレディブル・ハルク
The Incredible Hulk
(2008年、アメリカ映画、114分)
監督:ルイ・レテリエ
原案・脚本:ザック・ペン
撮影:ピーター・メンジース・Jr.
美術:カーク・M・ペトルッセリ
編集:ジョン・ライト、リック・シャイン、バンサン・タベロン
音楽:クレイグ・アームストロング
音楽監修:デイブ・ジョーダン
エドワード・ノートン
リブ・タイラー
ティム・ロス
ウィリアム・ハート
ティム・ブレイク・ネルソン
タイ・バーレル
クリスティーナ・キャボット
ロバート・ダウニー・Jr.
実験中に大量の放射能を浴びた科学者ブルース・バナーが何かのきっかけで緑色になる物語。
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の中で観ていない作品を少しでも観ておこうと選んだ作品ですが、よく考えたらアン・リー監督の『ハルク』(2003年)も観てませんでした。
正直、期待していたよりもかなり面白くない作品でした
いや、俳優さんたちの演技のことはよくわからない私ですら驚異的な演技力をいつも披露するだろうと信じてきたエドワード・ノートンがなぜこの映画に主演したのか意義が見いだせない・・・
とそこにガッカリ感があったように思います。
この人が出るからには何かそこに新しい表現があるのだろうと期待してしまってるので・・・まあ、ホントに普通の映画じゃないですか・・・。
ルイ・レテリエ監督の作品としても、私はこの次の『タイタンの戦い』(2010年)の方がずっと楽しめたと思います。
こういったコミックの映画化、SF映画の中のラブストーリー要素って、私はこだわる方で、エドワード・ノートンとリブ・タイラーって二人とも好きなんですが・・・そこも刺さらなかったなあ
でも、観ておいて良かった。
あ
そういえば最初の方でヒクソン・グレイシーが普通に俳優として出演してたのが驚きでしたわ。
そして、スタン・リーさんがブルース・バナーの血の入った飲み物を飲んじゃってましたね。
8月14日、この映画を観ました
アンタッチャブル
The Untouchables
(1987年、アメリカ映画、119分)
監督:ブライアン・デ・パルマ
原作:オスカー・フレイリー
脚本:デビッド・マメット
撮影:スティーブン・H・ブラム
編集:ジェリー・グリーンバーグ
音楽:エンニオ・モリコーネ
ケビン・コスナー
ショーン・コネリー
アンディ・ガルシア
チャールズ・マーティン・スミス
ロバート・デ・ニーロ
パトリシア・クラークソン
ビリー・ドラゴ
リチャード・ブラッドフォード
禁酒法時代ののシカゴでは顔の丸い男がワガママし放題だったが、財務省から派遣された特別捜査官エリオット・ネスがアル・カポネに敢然と戦いを挑む
ベテラン警官のマローン、射撃の名手ストーン、税理士のウォレスといった仲間に恵まれたネスだが、ギャングはあらゆるところに手を回していた。
最初に観たのはテレビ放送でしたが、そのあと、DVDを借りて観てます。
また観たくなったんですが、今回、観ててアンタッチャブルズのやり方がえらい荒っぽく感じられました
いいのかなあ~、あそこまでやって・・・と。
特にネスが殺し屋を墜落死させるのは復讐にしてもやり過ぎじゃないかなあ~(^_^;)
生かしておいた方が、カポネをさらに追い詰められただろうに。
まあ、あの状況ではもう、殺った殺られたの殺伐とした世界かもしれないけど、ネスが初めて人を射殺したあとの動揺も印象的だったので・・・この映画、観ようによっては「普通の人も土壇場でなら簡単に人を殺せる」ってことも描かれてる気がしてならない。
まあ、そうなんでしょうけど、間違えて殺したらどうするの。
私も最近、映画の中の殺人であっても、考えさせられることが多いですし、「殺さない」ことを選べないのかと思うんですよね。
それにしても今回、観てて思い知ったのがエンニオ・モリコーネの音楽の素晴らしさですね。
私はエンニオ・モリコーネの音楽には詳しくないのですが・・・『アンタッチャブル』の音楽は『ザ・シークレット・サービス』(1993年)に近いと思ったけど、同じくらい素晴らしかったです
より感動的なのは『アンタッチャブル』の方かなあ。
そういったわけで、8月になってから観た、アジア映画以外の映画3作品について書かせていただきました。
お好きな映画はありましたか
今日もおおきに、ありがとうでした・・・アンニョン(^.^/)))