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フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳 1994年 ジェット・リー主演

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你好嗎~(^-^)ノ~(^-^)ノ~(^-^)ノ

いつも多謝ビックリマークです!!

 

 

 

9月3日、この香港映画を観ました映画キラキラキラキラキラキラドンッパンダドンッ

 

 

 

 

 

フィスト・オブ・レジェンド

怒りの鉄拳

 


フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳
原題:精武英雄
英語題:Fist of Legend
韓国語題:이연걸의 정무문

(1994年、香港映画、102分)


監督・脚本:ゴードン・チャン(陈嘉上)
製作:ジェット・リー
音楽:ジョセフ・クー
撮影:ワン・マンキット
アクション指導:ユエン・ウーピン

チャン・ジャン(陳真) - ジェット・リー(李连杰)
山田光子 - 中山忍
ホン・ティンヤン(霍廷恩) - チン・シウホウ(钱小豪)
船越文夫 - 倉田保昭
藤田剛 - ビリー・チョウ(周比利)
芥川龍一 - ジャクソン・ラウ(樓學賢)    
ノンおじさん(農勁蓀) - チョン・プイ(秦沛)
カイ署長(解元魁) - ユエン・チュンヤン(袁祥仁)    
日本領事 - 高橋利道
スーワイ(小惠) - キャロル・タム(譚淑梅)
曉紅 - エイダ・チョイ(蔡少芬)
ガン(根叔) - ウォン・サン(黃新)
チェン(阿祥) - 林剛    
劉振生 - 張浚鴻
虹口道場の門下生 - 谷垣健治
倪師傅 - 鄧泰和

 

 

『フィスト・オブ・レジェンド』は『ドラゴン怒りの鉄拳』(1972年)のリメイクです。

 

まず、やはり、私のアジアン・アクションの師父、明石家いわし先生が先月31日書かれたレビューをリブログさせていただきます。


たとえるなら、私は音楽を聴いても、その良さを分析できないんですね。

ここのこの楽器がいいとか、そういったことまではわからない。

ですので、やっぱり私が専門家のレビューを読ませてもらって、そこで初めてわかるってことです。

まあ、それでもわかってないんですけど。

 

私の感想は素人の感想。

ですので是非、専門家のレビューをお読みください。

 

いわし師父、いつもありがとうです~☆⌒(*^-゜)v

 

 

始まったと思って観てると何の説明もなく『ターゲット・ブルー』(1994年)の香港版予告編(日本語字幕なし)から始まってしまうとゆうぶっきらぼうなDVDあせる

 

けど、『ターゲット・ブルー』も観たいですね!!

 

この『フィスト・オブ・レジェンド』には英語版、台湾版、そして香港版など、幾つかバージョンがあるようです。

私が観たのは香港版ではないかと思うんですが・・・このことにかんしては、英語版ウィキペディアのこの映画のページに誰かが詳しく書いてくれてますよ。

 

 

で、始まると ――

諸君ビックリマーク

日本は人民のものであって天皇のものではないビックリマーク

さらに、軍隊ものでもますますないビックリマーク

人民万歳!!

と、学生さんが演説してて、あれ~はてなマーク日本映画を観てるんかいなはてなマークと思うんですが、なんと、主人公、チャン・ジャン(陳真)は京都大学さんに留学してたんですねひらめき電球

 

 

日本語を書いて勉強してはる。

 

そこに学生右翼の黒龍会が暴れ込んできて、「日本の学校はシナ野郎のためにあるんじゃない」などとほざく。

ちょっと台詞回しが危なっかしいんですが、でも日本人の俳優さんじゃないかなあ。

 

 

あたしは山田光子ってゆうのよDASH!

あんたたちなんかぜんぜん怖くないわドンッ

と言いつつ怖がってる山田光子はチャン・ジャンの彼女なんですが、チャン・ジャンは今は勉強のほうが大事。

 

チャン・ジャンは怖がるわけでもなくおとなしくしてたんですが、黒龍会の連中が詰め寄ってきたため、一人で全員をやっつけてしまう。

 

そこへ現れしは、黒龍会を指導している船越文夫先生で、船越先生は光子のおじさんです。

船越先生、もっとちゃんと黒龍会を指導してほしいんですが、なぜ日本人たちがこの時代、思い上がっていたか、また映画の中で語られることになる。

 

 

船越先生を演じるのはご存知、倉田保昭さんです。

 

予想外に私の好きな世界にナダレ込んできたとゆうか、この冒頭のジェット・リーと中山忍さんと倉田保昭さんの演技がホントに素晴らしく私ゃ一気にこの映画の世界に魅了されていました。

特に中山忍さんの「チャン・ジャン」の言い方がこそばゆくなるほど好きです。

 

ホント、いろいろいいところがいっぱいあるんですが、書き始めるとキリがないので・・・。

 

船越先生はチャン・ジャンが上海・精武門の一員だと知ると表情が曇った。

精武門の霍元甲(ホンゲンコウ)先生が試合中に殺されたと知らせを受けていたのだ。

相手は黒龍会の虹口道場の芥川龍一だということだ。

 

驚愕するチャン・ジャン。

彼は急遽、帰国することになる。

 

霍元甲先生については実在の人物なので、またご自分で調べてください。

 

 

チャン・ジャンと光子は相思相愛の仲なのに二人の関係に温度差を感じるんですが、もしかすると光子が勝手に言ってるだけはてなマーク

 

しかし、帰国直前、チャン・ジャンは素晴らしいセリフを言います。

 

光子 「チャン・ジャン、あなた、日本を恨んでいるのはてなマーク

チャン・ジャン 「わからない・・・強いて言えばこんな時代を恨んでいる」

 

このやり取りだけで、今度の『フィスト・オブ・レジェンド』はちょっと違う、そう思いますよね。

 

 

精武門に帰り、師、霍元甲の遺影と対面したチャン・ジャンは、悲しみをこらえて、ある決意を表す。

 

ここで『ドラゴン怒りの鉄拳』の冒頭と重なるんですね。

『ドラゴン怒りの鉄拳』の陳真は師の死に激しく取り乱していましたが、『フィスト・オブ・レジェンド』のチャン・ジャンは感情の噴出を我慢する。

この違いが映画の違いになってるんじゃないですか。

 

チャン・ジャンは最後まで終始、冷静でした。

 

 

霍元甲の息子、ティンヤンを演じるのは錢小豪(チン・シウホウ)さん。

 

ティンヤンとチャン・ジャンの関係は徐々に重要な物語となっていきます。

 

 

ノン(農)さんって別に強くないおじさんが出てきますけど、精武門の広報担当とかかな。

映画的に効いてる人ですよね。

 

 

師の弔いもそこそこに虹口道場の芥川龍一との試合におもむくチャン・ジェンだが、虹口道場の連中は超・傲慢、「中国人は出入り禁止だ」と流暢な中国語で吠えたが、チャン・ジェンは毅然と「忘れるな ここは中国だ」と言い返す。

 

何か、ここ最近、こうゆう一人の中国人 対 大勢の日本人ってバトルをホントによく目にするんだけど、この映画のそれは特にかっこいいんです。

ジェット・リーの動きが超・早い。

 

 

芥川龍一、登場・・・でっかいです。

流暢な日本語を話すんですが、それも吹き替えでしょう。

ジャクソン・ラウ(樓學賢)さんは台湾の俳優さんだそうです。

 

芥川も強いんでしょうが、チャン・ジャンの方がずっと強く、チャン・ジャンも「先生とは比べものにならん」と言います。

 

あとでわかることですが、芥川先生は武術家として立派な人です。

この時代の日本人、必ずしも全員が悪人ではないビックリマーク

 

 

虹口道場から帰る時、チャン・ジャンは不気味な日本の軍人、藤田長官と出会う。

 

霍元甲先生が芥川ごときに負けて殺されるはずはないと考えたチャン・ジャンは師の遺体を調べ、その死因が毒殺であったことを確かめるんですが、この場面、けっこうグロく感じてしまいました(^_^;)

肝臓を引っ張り出したりするから汗

 

 

で、精武門はまかない付きはてなマーク

みんなでごはんの時間でしたが、ノンさんがそのまかないに誰かが毒を入れたに違いないとか適当なことを言い出したものだからキッチンのチーフ、ガン(根)さんが大激怒、チャン・ジャンがなだめる事態に。

 

いいですね~、こうゆう場面。

 

ところで精武門は住み込みで習うのかなはてなマーク

なんか後半で女の子の一人が、ママが精武門は大丈夫なのとか言ってます、とか言ってたような。

 

 

チャン・ジャンの凄い筋トレを見まくるノンさんと女子たち・・・。

 

 

しかし、ノンさんはともかく、日本帰りのチャン・ジャンの新しい技や無事術の理論などが生徒さんたちの間で人気を集めるにつれ、ティンヤンはどこかでジェラシーを感じていったのかもしれない。

ティンヤンは酔星楼の女性のところに入りびたることになる。

この映画

男のけじめの映画でもある(`・∀・´)

 

その頃、冷酷な藤田長官は日本領事に対し、日本人すらも見張るよう命じていた。

藤田は、彼の悪どい裏の計画を知った虹口道場の芥川を殺めてしまう。

霍元甲先生はやはり藤田の指示で毒を盛られたことで亡くなっていたのだった。

藤田は芥川の死をチャン・ジャンになすり付けて虹口道場をけしかける。

 

虹口道場の人たちは精武門に押しかけ、両道場入り乱れての戦いとなり警察も出動する騒ぎにあせる

 

結局、チャン・ジャンは逮捕されて裁判になるんですが、これがいい加減な裁判で、このままではチャン・ジャンが有罪になってしまうあせるってところに証人として出廷してくれたのが、あの山田光子だった。

 

 

この人が出てくると映画の空気が変わるな~。

 

「あの夜・・・彼は私の部屋にいました」

「私たち、一晩中トコの中にいて眠りませんでしたから」

「トコで眠らない以外に何ができるんですか」

とかそこはかとなくエロいウソ証言をする山田光子だが、それもチャン・ジャンを守るため。

ってゆうか質問してる検事さんの日本語がものすごく聞き取りにくい。

 

山田光子のお陰で裁判の上告は却下された。

喜ぶみんな。

 

 

ナゼココニはてなマーク

 

すべてを捨ててきたのドキドキ

一生面倒見てね!?

 

 

うんッラブラブ

 

しかし「日本娘のために料理がつくれるか」とか吠え狂うまかないのおっさん。

ノンさんもティンヤンも日本人の山田光子とのかかわりが生まれることに反対で、恩知らずな精武門の連中。

ここらへん、中国の人たちの方のわからず屋ぶりも描かれていてバランスが取れてる感じです。

 

この問題を決着させるため、ティンヤンはチャン・ジャンと試合して、どちらが館長になるか決めようと言い出す。

 

 

もちろん本気を出したらティンヤンにも勝てるのですが、チャン・ジャンは乗り気ではなく・・・。

 

この場面、アクションも素晴らしいのですが、チャン・ジャンの揺れる心境も感じられて、非常にエモーショナルなアクション・シーン。

チャン・ジャンが自分を助けてくれた山田光子と別れるのは間違いだと考えていく流れがホントに感動的。

 

 

結局、チャン・ジャンは破門ですか、光子と出ていくことになり、六中華旅館に泊まろうとしたら、早くも噂が広まっていて、お客さんたちからボンボンものを投げつけられてしまい、出て行かざるをえなくなる。

ひどっあせる

 

チャン・ジャンもこの時ばかりは冷静さを失いそうでしたね~汗

 

 

しょうがなくチャン・ジャンと光子は「霍元甲の墓」の横のネズミが出るようなボロボロの家に住むことにする。

 

二人の会話が相変わらず噛み合ってないように思うんですが、可愛いので問題なし!!

 

その頃、ティンヤンは精武門から姿を消してしまうし、虹口道場の人がやって来て、黒龍会の船越先生がティンヤンと戦いたいとの挑戦状を持って来る状況(その挑戦状は藤田長官が勝手に作ったものなんですが)。

そして実は精武門内部に裏切り者がいたのだ・・・。

 

 

追記ですウインク

ブロともさんのnoriさんからのコメントで教えていただいたんですが、ティンヤンが愛した妓楼の女性、「晓红」を演じたのは、あのマックス・チャンさんの奥様、蔡少芬(エイダ・チョイ)さんだそうです。

当時、21歳だったそうですね・・・美しいですラブラブ

 

 

チャン・ジャンと光子の住まい・・・キャンプ合宿やんッビックリマーク

 

チャン・ジャンは電報局で働いてるようです。

 

そこへ船越先生、現る・・・。

 

が、来て早々、「あ~、みっちゃん、いや~、遠いね~、これだったら人力車で来るんだったビックリマーク」とか呑気はことを言い出すのが拍子抜けあせる・・・ですが、やっぱりチャン・ジャンと戦うつもりみたいです。

 

 

この、船越先生とチャン・ジャンの対戦がホントに素晴らしい合格

 

船越先生が暖簾に腕押しっちゅうかヌカに釘っちゅうか、オフビートな人物で、すごくかっこいいんです。

きっちり「えら強」、「スゴ玉」感をかもしておられるしビックリマーク

 

倉田保昭さんの出演された作品は私も観てますが、世界で活躍されてきただけに、やっぱりモノが違います。

この船越先生は、香港映画に登場する日本人キャラの中でも最も魅力的な人物なんじゃないかと思いますし、船越先生の人物造形だけ見ても『フィスト・オブ・レジェンド』が優れたアクション映画であることの証しでしょう。

 

 

チャン・ジャンも完全に「飲まれて」いる。

彼の表情が物語っている・・・(;´∀`)

 

詳しいことは書かないけど、ここ、ホント観どころです。

戦いは戦いだけど、なんか嬉しいとゆうか、可愛くもある。

 

対戦が終わったあとの二人の会話も素晴らしい。

そこに哲学がある(≧∇≦)

 

霍先生、あなたの弟子はこんなに立派です

 

そして船越先生は藤田の怖さをチャン・ジャンに伝え、歌いながら帰っていかはるのだった。

いや~、ちょっと、光子にお小遣いとかあげてほしかったですね~。

 

船越先生は夜、日本領事と語り合い、中国に侵略しようとしている日本を憂う・・・。

 

同じ頃、ティンヤンがチャン・ジャンの住まいを訪ね、二人の間に友情が復活。

ティンヤンは門外不出だった霍家の迷踪拳をチャン・ジャンに伝え、自分に何かあった時にはこの拳を継いでほしいと頼む。

 

光子はチャン・ジャンを取り巻く状況を考えて身を引くのだった。

日本軍が中国から撤退した時、京都であなたをお待ちしております、と。

 

結ばれてほしいわ~、こうなると・・・。

 

 

鍛えたおす藤田。

時々ザブングル加藤に見えるけどマジで怖いぞ~ビックリマーク

 

 

そしてティンヤンは藤田との対決におもむくことになるが、そこへチャン・ジャンが現れ、同行すると告げるのだった。

 

 

例の「東亜病夫」とゆう額を用意していた藤田はターミネーターのような、異様な強さの男だった。

ティンヤンも歯が立たない。

 

チャン・ジャンは彼に勝てるのか!?

 

 

ジャッキー・チェン主演の『レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳』(1976年)、そしてドニー・イェン主演の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』(2010年)と『ドラゴン怒りの鉄拳』の続編的な作品を観てきて、とうとうジェット・リー主演のリメイク版を観たんですが、それ抜きにしてもこの作品、アクション映画として全力でオススメしたいと思いますビックリマーク

ホントに良かったです合格

 

オリジナルの『ドラゴン怒りの鉄拳』は別格として、それ以外の3作もどれがどうとは言えませんが、全部いいんですよね。

それだけ『ドラゴン怒りの鉄拳』がエポック・メイキングだったんですよ。

 

ジェット・リーの映画ってまだまだ観てないんですけど、いきなり傑作に出会ってしまった感じでした。

ジェット・リー、かっこいいですね~ヾ(*´∀`*)ノ

 

ちょっとラスボスの藤田とチャン・ジェンの因縁そのものは薄い気もしましたが、ドラマ面にも力が入ってるし、登場人物それぞれの関係と、当時の中国を覆っていた状況がマッチして、そんな中でどうあるべきか、そのかっこよさを魅せてくれる映画でした。

 

基本、男の世界って感じなんですが山田光子の不思議な存在感も好きですね。

彼女のチャン・ジャンへの気持ちがいちずなだけに、彼女を嫌う中国の人たちのアカンところも描かれてますし、ラブストーリーとしても悪くないですね。

 

ティンヤンの恋愛事情も描かれてますし。

ティンヤン役のチン・シウホウさんも素晴らしかったです。

 

そしてやっぱり倉田保昭さんですよ・・・ホンマに人間国宝!!

当時、50歳くらいでジェット・リーと互角ですし・・・。

 

1994年とかなり前の映画ですし、私ごときが今さらですが、まだ観られてない方には是非、観ていただきたいですね音譜

 

日本人だからといって必ずしも全員が極悪な映画じゃないので、「日本が悪役の香港・中国映画はちょっと・・・」って方にもオススメですよ。

倉田保昭さんのカッコよさをご堪能くださいビックリマーク

 

 

この記事はホントに時間がかかりましたあせる

大変でしたよ~(o´Д`)=з

 

もう、ここまで細かく書くのは最後かもしれないですね。

まあ、私なりに書けて良かったけど。

 

そんなんで・・・今夜も最後まで読んでくださり、唔該です~キスマーク

またです、バイバイ・・・拜拜(^.^/)))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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