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アンニョン(^-^)ノ
いつも、ありがとうです
10月27日、この作品を観ました・・・
ペントハウス エレファント
ペントハウス エレファント
原題:펜트하우스 코끼리
英語題:Searching for the Elephant
(2009年、韓国映画、145分)
監督・脚本:チョン・スング
撮影:オ・スンファン
照明:キム・スンヒョン
音楽:DJソウルスケイプ
武術:ヤン・ギリョン
出演
チャン・ヒョク → チェ・ヒョヌ 写真作家
チョ・ドンヒョク → ユン・ミンソク 整形外科専門医
イ・サンウ → サ・ジニョク 金融家
イ・ミンジョン → チェ・スヨン ミンソクの妻 ヒョヌの妹
チョン・セホン → カン・ミヨン ミンソクの恋人
チャン・ジャヨン → ヘミ タレント ミンソクの愛人
ファン・ウスレ → チャン・ミンジョン先生 / マリ
チョン・インギ → 刑事 ソチョ(瑞草)警察署
パク・チヌ → 院務課長
パク・チョロン → 過ぎ行く女性
コ・ミョンヒ → バーテンダー
ハン・ジヒョン → イ看護師
イ・ウンス → 幼いヒョヌ
スジ → マッサージガール
ユン・ソリ → 制服ガール
シン・ヒョナ → 手術患者
イン・ジヒ → 大型ルームガール1
パク・ヒジョン → 大型ルームガール2
キム・ダンビ → 大型ルームガール3
ノ・ウォンソク → ルーム部長
シン・ジョンフン → アンカー男
チェ・ムンギョン → 女性記者
ノ・ギホン → 制作理事
特別出演
ピョン・ヒボン → 動物園関係者
チャン・ヒョクさん主演なので前から気になってた作品でしたが、なかなか観れずにいました。
チャン・ヒョクさん以外の主演男優さんはチョ・ドンヒョクさんとイ・サンウさんですが、私は知らない方たちでした。
ドラマを観る方はご存知なのかな
いや~、こうゆう映画だったんですね~。
この映画、ちょっと説明はできませんわ~(>_<)
フリーランスの写真家チェ・ヒョヌは恋人だったマリが自分から去って以来、うつ病に苦しんでおり、現実と妄想を区別することが難しくなりつつある。
ヒョヌの友人、ユン・ミンソクは、ヒョヌの妹のスヨンと結婚しており、人気の整形外科医。ミンソクは妻がいながら次々と新しい女性たちと関係を結んでおり、性依存症の疑いがある。
もう一人の友人、サ・ジンヒョクは金融関係の仕事で、彼は12年ぶりに再会したスヨンと密かに関係することになるが、そのために全てを捨てる決心をする・・・。
羨望の的であるはずの上流層の30代男性だが、彼らは虚栄と欲望の中、崩れつつある・・・。
この映画、上流層の虚栄心と欲望の物語である・・・ってことなんですが、私にはよくわかりません。
ペントハウスとは ―― 欧米のマンションやアパートで、最上階につくられる特別仕様の高級な住戸のこと・・・ですか。
上流層と言ったって、ヒョヌは写真家ですが、映画の中で高給な仕事をしてる気配はなく、親からの仕送りで贅沢してる、とか何とか。
でも整形外科医のミンソクと金融の専門家のジンヒョクはお金持ちなんでしょうね。
ヒョヌは映画が始まった途端からそうとう病んでる感じですし、ミンソクは欲望のままに女性と関係してます(そのシーンはかなり生々しいのでご注意です)。
ジンヒョクはもうちょっとまともかなあ、と思うんですが、彼は彼で友達の妻を好きになっていくんだし、どうも危なっかしい。
チャン・ヒョクさんは有名ですのでご存知の方が多いでしょう。
いつも素晴らしい演技です。
私としてはこの映画、「チャン・ヒョクさんが出てて良かった」と思いました。
ユン・ミンソク役のチョ・ドンヒョクさん。
ユン・ミンソクはホントにケダモノみたいに女に手を出してます。
サ・ジンヒョク役のイ・サンウさん。
ジンヒョクは金融関係の仕事でまずいことになって、韓国から逃げなきゃならないんですけどね、逃げないのよ、好きな女性がいるから・・・。
3人ともが普通にイケメンなんですが、それぞれ大なり小なり道を踏み外してるので、その先にはカタストロフィが待っている
トラのお見合い用の写真をヒョヌに依頼する動物園の人を演じるのはご存知、ピョン・ヒボンさん。
ヒョヌ、ミンソク、ジンヒョクの3人は子どもの頃、動物園でエレファント・・・象を探したことがあった。
なんとなく観てると、映画の前半に出てきたエレメントが、後半、また登場することがあり、それが不思議な感じ。
ヒョヌの妹、ミンソクの妻であるスヨンを演じるのはイ・ミンジョン。
ご存知、イ・ビョンホン氏の奥様です。
美しいですよね~。
スヨンはレストランを経営してるようです。
で、なんかよくわからず、わからないなりにただ眺めてるだけになってたんですが、ほら、出てきた(≧∇≦)
ヒョヌがミンソクに付き添って行った心療内科の病院で出会うことになるチャン・ミンジョン先生・・・を演じるのがファン・ウスレ、または、ファンウ・スルヘ。
この女優さん、ホントに可愛くて美人なんですけどね~、どっか変なところがあって、私、大好きなんですよ。
この映画でも登場してきはったからには私の期待を裏切らない
日本未公開の主演作品、『一度もしたことがない女』(2014年)が観たいな~。
ちなみにミンソクを診察するお医者さんを演じてるのはチョン・スング監督ご自身だそうです。
途中、刑事さんの役でチョン・インギさんも出てくるけど、そのあたり、私は『ジョーカー』(2019年)も思い出したりしましたね。
で、まあ、いろいろあるんですが、3人に美男が繰り広げるスキャンダラスな恋愛が招く悲劇とは…もっとも危険なエロティックサスペンス・・・の「危険なエロティックサスペンス」のうちの「危険なサスペンス」は後半もかなりになって、あります。
まあ、それ、もっと早くに持ってきちゃアカンのかとは思うんですが、結果としてこれはこれでなかなか面白い構成だ。
事件の原因となる、ミンソクの浮気相手の一人、タレントのヘミを演じたチャン・ジャヨンさんは、この映画の公開前、2009年3月に縊死されました。
これはあまり書きたくないのですが、その死は映画の中でチャン・ジャヨンさんが演じたヘミの役柄に重なります。
自ら命を絶つ役を演じられたことが、ご本人の人生に影響したのかなあ、と思うと、悲しいし、やりきれないです。
おそらくご遺族や親しい方々へのご配慮でしょうけれど、この映画でのチャン・ジャヨンさんの画像はネットでも見当たらなかったと思います。
ウェブを使う者として、何を掲載してもいいわけではない、そういったことも配慮すべきだと、私自身も自戒の思いを強く致しました。
映画を構成する様々な要素が、私の頭の中でどうしてもまとまらないので、これはこんな映画、と把握できないのですが、しかし、部分的にでも面白ければ、それでいいじゃないか、って気にもなる。
ヒョヌが過去に撮影した女子高生(パク・チョンユン)を探しに行く場面がありますが、特に気に入った場面です。
その女子高生はすでにこの世にはいなかったのですが、ヒョヌは自分がそれを知ろうとしなければ、彼女は生きていたのに・・・と、チャン・ミンジョン先生に話す。
この哲学的なエピソードも好きなんですよね。
チョン・スング監督、『チェイサー』(2007年)や『クロッシング』(2008年)に「製作投資(製作)」として参加されてたそうです。
監督作としては『ペントハウス エレファント』が唯一の作品らしいです。
2015年7月の報道によりますと、チョン・スング監督は『キューバ、革命よりも熱く天国より見知らぬ(쿠바,혁명보다 뜨겁고 천국보다 낯선)』を発行した。そうです。
教養書と旅行エッセイの境界に位置する妙な本である。とのこと・・・。
『ペントハウス エレファント』を観た限りでは、やっぱり芸術家らしい芸術家なのかなあ、と思いました。
ヒョクさんのラブシーンもあるんですが、それはとても良かったです。
なんか、ホントにゴッタ煮っちゅうか、闇鍋っちゅうか、様々な素材をごってり入れはったような感じで、でも、監督さんが表現したかった何かはあると思うんですね、私には理解しにくいだけでね。
だから言葉にはできないけど、何かが伝わってきて、すごく面白かったんです。
ズバリ、好きですね、こうゆう映画もね。
キム・スヒョンくん主演の『REAL』(2017年)ね、あの映画を観た時の気分と近いところもありましたね。
『REAL』は監督の途中交代もあったりして、もっと現場が混乱した感じなのかもですが、理解しにくい、わからないことがつまらないことではないと、私なんかは思いましたよね。
この映画はオススメはしませんけど、挑戦する価値はあると思います。
私もブログに書くのは困難でしたけどね、観て良かったです
でわ、今日もおおきに、ありがとうさんでした・・・アンニョン(^.^/)))
ネタバレ
※ このネタバレだけ読んでも意味不明ですよ~
そして後半でやっぱりやってくれました、チャン先生(≧∇≦)
私 ここの人間じゃないの
西暦2088年の韓国臨時政府が ――
私をここに送り込んだ
2079年にアメリカと中国が戦争を始め
韓国にKSDという細菌兵器が ばらまかれた
KSDは男性ホルモンを変質させ
生殖能力を奪うの
恐ろしいことに
治療法は見つかっていない
ちゃんと聞いて
時間がないの
KSDは ――
韓民族だけに影響を与えるウイルスなの
だから〝韓国無精子症(KSD)〟よ
民族の滅亡を恐れた韓国臨時政府は ――
79年周期で開くタイムスリップ・スポットに
工作員を送り込んだ
そして私は2009年に来た
任務は簡単よ
優秀なDNAを体に入れて持ち帰る
今夜任務は完了した
未来に戻るわ
もう着いたの?
2050年 エネルギー危機と地球温暖化が進み ――
アラル海と死海が消滅
地下水が汚染され
飲料水も不足したわ
朝鮮半島では資源をめぐって米中戦争が勃発
韓国では出生率が低下し
人口が激減 ――
生産力を失った韓国経済は崩壊した
国内の教育制度も崩壊し ――
エリートたちは英語圏や中国語圏に移住した
その結果 貧困の差が激しく広がり ――
絶望した国民はサッカー観戦に逃避するようになった
ちなみに韓国は2042年のW杯で優勝したわ
ほら見て
今夜は満月だわ
もう少しして
気温が21.2度を下回ったら
私は漢江のタイムスリップ・スポットへ
ヒョヌさん
ありがとう
愛してるわ
あなたは自分が重要じゃないと言ったけど ――
それは間違ってる
民族の未来は
あなたに かかってる
あなたは国の象徴であり
始祖 アブラハムなの
だから私はタイムスリップ・スポットで2009年に来た
南北統一や ほかの歴史を変えることもできた
でも私たちはあなたを選んだの
民族を滅亡から救うため
あなたと私は ここにいる
でも・・・ なぜ俺なんだ?
あなたじゃダメ?
俺の精子が優秀だとは思えない
抜け毛の多い家系だし
偏平足だし ――
集中力もない
ダメなことだらけだ
あなたは かけがえのない人
あなたが生まれ
この世に存在したことが ――
私たちの希望なの
ヒョヌさん
この世に偶然なんてない
私たちの出会いは必然よ
信じてくれないの?
信じます
でも せっかく会えたのに・・・
ごめんなさい
でも私が言ったことは
全部 本当よ
行かないでください
チャン先生!
・・・私、このチャン先生の話を見れただけでもう、『ペントハウス エレファント』・・・観た甲斐がありました~ヾ(*´∀`*)ノって感じです。
ちなみにファン・ウスレはヒョヌを捨てた女性マリも演じてます。
最後に再会したのはマリか、それともチャン先生か・・・どっちにしても私はこの映画の終わり方、なんか奇妙に爽やかで好きでした。
ってことで、ありがとうございましたッ