いつも、ありがとうございます☆⌒(*^-゜)v
ここしばらくですが、あまり義務的にならないよう、また自分の作ったルールにこだわらないよう、少し気楽に書かせていただこうと思います。
自分の楽しみのために書く形になると思いますが、もしも興味を感じられたら是非、読んでください、よろしくお願い致します・・・
4月6日に観たんですけど、この作品はそれこそ20年くらい前に初めて観たと思うんですが、書いておきたいこともあるので書かせていただきます。
プルガサリ 伝説の大怪獣
プルガサリ 伝説の大怪獣
原題:불가사리
英語題:Pulgasari
中国語題:平壤怪兽
1985年製作/朝鮮民主主義人民共和国/95分
監督:チョン・ゴンジョ
協力特撮監督:中野昭慶
脚本:キム・セリュン
撮影:チョ・センミン、パク・スンホ
美術:リ・ドイク
音楽:ソ・ジョンゴン
編集:キム・リョンスン
特撮美術:パク・チョンギル、鈴木儀雄
特殊効果:キム・ダクホー、久米攻
特撮撮影:江口憲一
特撮照明:三上鴻平
操演:白熊栄次
造形:安丸信行
字幕:根本理恵
Ami - チャン・ソニ
InDe - ハム・ギソプ
Ana - リ・ジョンガク
Takse - リ・イングォン
General Hwang - リ・リョンウン
King - パク・ヨンハク
Pulgasari - 薩摩剣八郎
※ 本当はこの映画はシン・サンオク(申 相玉)監督(1926年10月18日 - 2006年4月11日)が監督したそうですが諸事情により、別の方の監督名義になったそうです。
Directed by
Shin Sang-ok
Chong Gon Jo
Produced by
Kim Jong-il
Shin Sang-ok
Written by
Kim Se Ryun
Music by
So Jong Gon
Cinematography
Cho Myong Hyon
Pak Sung Ho
Kenichi Eguchi
Edited by
Kim Ryon Sun
Cast
Chang Son Hui as Ami
Ham Gi Sop as Inde
Jong-uk Ri as Ana
Gwon Ri as Takse
Gyong-ae Yu as Inde's Mother
Hye-chol Ro as Inde's Brother
Sang-hun Tae as Rebel Forces
Gi-chon Kim as Rebel Forces
In-chol Ri as Rebel Forces
Riyonun Ri as General Fuan
Yong-hok Pak as The King
Pong-ilk Pak as The Governor
Kenpachiro Satsuma as Pulgasari
Little Man Machan as Baby Pulgasari
この『プルガサリ 伝説の大怪獣』ですが、NHK BSやWOWOWなどで放送されてなければ、地上波の深夜放送で放映された時に私は観たんだと思います。
録画して後日、家族で観たように思います。
私が韓国映画に目覚めるずっとずっと前の話しです。
先に観たのは朝鮮民主主義人民共和国 ―― 共和国の映画の方だったんですね。
当時、おそらく『映画秘宝』などで読んで、「北朝鮮の珍しい映画」だと認識していたんだと思いますが、観たいと思って観たんだと思う。
「古い時代の怪獣映画」でもあるんですが、私自身はそのジャンルがそこまで好きではありません。
でも『プルガサリ』は観て、とても満足した記憶があります。
『プルガサリ』の製作には日本のスタッフ・キャストも参加してるんですが、そういったことはまた詳しい方のレビューで読んでください。
映画が始まる時に「何が出てくるか」が映っているような映画の始まり方は私は好きではないんですが、でも「これが出てくるのか」と期待感を煽るようなところもある。
高麗王朝末期、民衆は凶作の上、役場の略奪によって苦しめられており、本映画の主人公の一人であるインデも民衆による反乱を仲間たちと計画し、日夜、戦いのための鍛錬に励んでいる。
鍛治職人であるインデの親方であるタクセはインデたちの気持ちを理解しつつも、早まった行動には賛成ではない。
タクセは父のいない、残された母と弟を養わねばならないインデを、自分の娘であるアミと結婚させ、自分のあとを継がせたいと考えていたのだ。
アミもインデを愛しており、離れたくはなかったのだが、皆から頭領(かしら)に選ばれたインデの決意も固く、彼は鍛冶屋の仲間たちと反乱の拠点である山へと出発しようとするが、そこへ役人がやって来る。
役人は、反乱を起こす農民たちに対抗するための武器を作るようタクセに命じる。
材料がないと言うタクセに、役人は没収した農具や鍋、釜を使えといい、タクセたちの村の鉄類まで召し上げようとし、拒む者たちを軍人たちが容赦なく殺したりした。
その暴挙を見ていられなかったインデと仲間たちは、阻止しようとするが、公権力に捕まってしまう。
タクセは奪われた農具を村人たちに返す。
が、そこのことで捕まり、酷い拷問を受けた上、飲まず食わずの状態で牢に入れられてしまい、弱っていく。
インデたちはタクセが食べられないのならと、自分たちも食べることを拒否するが・・・。
アミと弟とアナが嘆きながらタクセの牢にごはんを投げ入れるが、タクセはその米粒をこねて小さな人形を作る。
最後の真心をこめてお前を作ったのだから ――
わしのかわりに人々を救っておくれ
そしてインデたちが慟哭する中、息絶えてしまう。
人々は慕っていたタクセが獄死したことを嘆き悲しむのだった。
夜、アミが悲しみつつ針仕事をしていて、誤って針で指を突き、そこから出た血が人形にかかり、人形はミニガサリとしてこの世に生を受けた。
この動きだしたミニガサリが動きといい、鳴き声といい、ホントに可愛いんです。
生まれてすぐに針を食べ始めるミニガサリ。
金属が好きなようです。
姉と弟は父を亡くしたばかりで悲しかったけど、お父さんが最後に残してくれたこの不思議で可愛いミニガサリに思わず笑い声を上げるのでした。
弟くんはチビちゃんと名付け、一緒に寝てたんですが、朝、チビちゃんは家を抜け出して、勝手に鍛冶屋へ入って鉄を食べてました。
鉄を食べると大きくなるようで、ここで初めて姉弟はチビが、お父さんの言っていたプルガサリだと気づきます。
そこへインデのお母さんと弟が慌ててやって来て、インデが処刑され、さらし首にされるのだと・・・。
村の集会場でしょうか、その場で今、まさに首をはねられようとしていたインデ。
そこへ
いきなり死刑執行者の構えた刀に飛びついたプルガサリ
棒の先に付けたのを飛び出させてるんでしょうけど、何とも言えぬ動き・・・。
刀や手錠、足錠も齧ってしまう。
そして自分を切ろうとした死刑執行者にも襲いかかる。
その騒ぎの中、インデは逃げることに成功する。
怪物が現れ、武器を食べていることは役所の一番上の人にも報告されたが、傲慢な彼は笑って真面目に考えない。
一番上の人はあの最初の方で出てきた役人に確かめに行かせましたがホントにいた。
役人は家来たちにプルガサリをやっつけるように命令したが、刀も槍も歯が立たない。
ところがプルガサリは村人たちの農具や鍋、釜まで食べるので迷惑がられ始めていた。
アミとアナの姉弟はプルガサリを見つけますが、プルガサリはまだ可愛かったけど、やっぱり目当ては鉄なのでした。
プルガサリは姉弟が止めるのも聞かず、農具を持ってどっかへ行ってしまった。
その頃、インデのお母さんが王に捕らえられ、息子の居場所を吐けと拷問を受けていた。
アミが山のインデたちにそれを知らせ、インデとその仲間は夜、インデのお母さんと弟のイノを救い出しに行くが、二人は亡くなってしまった。
それをきっかけに山の人たちの怒りも爆発し、役所を突撃。
お金の箱を持って逃げようとしていた一番上の人をブチ殺した。
そのことは王にも知らせられ、王は激怒。
先日、慶尚道の盗賊を見事に征伐したファン将軍が役所襲撃犯たちを討伐しに行くことになる。
インデ率いる民衆たちはマル山に陣地を移し、そこで戦うことになった。
戦争となったが民衆軍の方が優勢。
そこでファン将軍たちは民衆を取り囲んで出られないようにし、食料が尽きるのを待つことにした。
飢えてしまう民衆たち。
外へ出て食料を調達しようとした人たちも王の軍隊に殺されてしまった。
時同じくしてなぜかアミも食料調達を企ててたんですが、やっぱり小野軍に捕まってしまい・・・その時
ヒグマくらいの大きさになっていたプルガサリがアミの危機に現れた。
やはり、タクセが作ったプルガサリは、アミを守る気持ちを持っているようだった。
プルガサリは民衆の味方に加わり、戦争に参加することになった。
プルガサリのお陰で民衆は勝ち、その戦利品である敵の武器を食べ、プルガサリはさらに大きくなり、小山ほどの大きさになった。
しかしプルガサリの弱点はアミだと考えたファン将軍たちはアミを拉致し、プルガサリをおびき寄せてやっつける作戦を実行した。
ここでファン将軍のセリフに「トッケビ」って言葉があったように思ったんですが。
ファン将軍の作戦は失敗し、彼の軍に大きな犠牲が出る。
プルガサリも疲れてしまったようだが、農民軍は朝廷が再び官軍を送ってくる前に攻め込んで政権を打ち倒すことになる。
引き下がれないファン将軍は新しい作戦を考えてプルガサリの目を狙って攻撃させるが、さらに怒るプルガサリ。
巫女さんたちがおはらいの儀式をしたことで、ついにプルガサリも落とし穴に落ち、埋められる。
そして農民軍をさらなる悲劇が襲うのだった。
アミは官軍の祝勝会にまぎれ込み、落とし穴に埋められたプルガサリの復活に望みを託すのだった。
かなり深く書きましたが、これからもまだ話しは続きます。
久しぶりに観返してて、やっぱり私もかなり忘れてましたね。
でもなぜかプルガサリの赤ちゃん時代、ミニガサリの頃の場面はよく覚えてるんですよね~。
やっぱり可愛いからでしょうかね。
赤ちゃん時代がもっと続いても良かったんですけどね。
それと、大人になって民衆たちと行進するプルガサリよりも、ミニガサリの場面の方が特殊撮影が上手いように私には思えるんですね。
どうやって作っただろうって絵も多いですしね。
物語自体は、そうなるだろなあって感じではないでしょうか。
まさか、悪い権力側に怪獣が味方して、さらに弱い民衆を苦しめるって映画にもできないでしょうし、そんなもん、誰も観たくないでしょうしね。
それはやっぱり万国共通ってゆうか。
どうしてもそうするのなら、権力側に味方する悪い怪獣を民衆側が倒すって映画になるんでしょうね。
プルガサリ(불가사리)は「ヒトデ」とも訳すようですが、朝鮮の伝説に登場する鉄を食べる動物だそうで、クマの体、象の鼻、サイの目、トラの足、弓のような歯、牛の尾といったように、幾つかの動物の部位が合わさった姿をしている。全身に針のような毛が出ており、雌のみ縞がある・・・そうです。
「プルガサリ」という名前は、殺すことができなかったことを意味の不可になって(不可殺が)から来たもして火を殺すことができるという意味の(火可殺が)から来たこともある・・・ってちょっと翻訳が変だけど、まあ、何となくわかります。
映画のプルガサリはまたちょっと違うように思ったけど、火では殺せないどころか熱くなった体で敵を茹で殺したりしてたので。
この「プルガサリ」とゆう伝説の怪獣については韓国で1962年に映画化されたそうで、韓国映画界に特殊効果という概念をもたらした作品は、1962年に作られたギム・ミョンジェ監督、チェ・ムリョン、オム・エンナン主演の「プルガサリ」であった、とのことですが、やはり高麗末期が舞台のようで、「プルガサリ」の姿はもっと人間っぽいけどさらに不気味な感じで可愛さは欠片もない。
とか知ってるように書いておりますが、あくまでもネットで調べさせてもらった受け売りです。
1985年の『プルガサリ』についても日本のチームが参加してたりエピソードが数多いんですが、またそれはどこかで読んでいただいて・・・。
最後ですが、ホントに悲しいわ~(´・_・`)
プルガサリの姿や動きにはユーモラスなところもあるんですが、それまでの物語にもなぜか不安を感じるんですよね。
プルガサリは神様のような存在にも思えるけど、人間が頼りにするだけではコントロールできないような恐ろしい存在でもあるので・・・。
アミは恐ろしい未来図も予想しますが、そういったセリフにこの映画の、巨大な力、強力な兵器を人類が使ってはならないとゆうテーマがありますよね。
すごく考えさせられますよ。
なんでアミが、最後に取るやり方の結果を知っていたのかとか疑問なんですけどね~、最後、すごく悲しいことには変わりありません。
でも、アミとプルガサリのその後については、いくつか解釈できそうですよね。
映画の結末だけではハッキリ決めつけられないですよね。
最後になりましたが、キャストについては朝鮮民主主義人民共和国の俳優さんたちってことで知らない方々ばかりでしたし、演技的にちょっと大袈裟すぎたりして、好きになれないのが正直なところだけど、それも一つの魅力かもしれません。
それと、この『プルガサリ』と非常によく似た作品であるらしい、日本の『大魔神 三部作』(1966年)とゆう映画があり、映画ブロガーさんも取り上げたりされてますけど、その作品、観たいんです。
なんか怖そうなのですが、その怖さにも惹かれますよね。
またいつか観ます。
『プルガサリ』は「日本で最も有名な朝鮮民主主義人民共和国の映画」ではないかと思うんですけど、だからこそ、これからも観続けられていってほしい作品ですね。
そしてまた、今の新しい朝鮮民主主義人民共和国の映画も、日本で公開されることを願ってやみません。
『プルガサリ』をまだ観たことのない方は是非、観てください。
気楽に書こうと思いつつ書きだしたらかなり長くなりました
じゃ、今日も最後までおおきに、ありがとうさんでした・・・(^.^/)))