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韓国映画 キリマンジャロ (2000年)

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アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうですキスマーク

 

昨日、17日から、『偽りの隣人 ある諜報員の告白』の公開がスタートしてますNEW

 

映画 『偽りの隣人』 公式サイト

 

 

 

 

 

9月13日、この作品を観ましたカチンコ

 

 

 

 

 

キリマンジャロ

 

 

キリマンジャロ
原題:킬리만자로
英語題:Kilimanjaro


2000年製作/102分/PG12/韓国
日本劇場公開日:2007年3月10日


監督・脚本:オ・スンウク[第1作]
脚本:ホ・ジノ、ペ・ヨンファン
撮影:ソク・ヒョンジン、チョ・ドギョン(水中撮影)
照明:コ・ヨングァン
音楽:チョ・ソンウ
武術:チョン・ドゥホン

出演
パク・シニャン → イ・ヘシク/イ・ヘチョル
アン・ソンギ → ポンゲ(稲妻)
チョン・ウンピョ → 中佐 キム・ヒョクス
チェ・ソンジュン → 伝道師
キム・スンチョル → イ・ジョンドゥ
キム・ギチョン → チャンヒ
チュ・グィジョン → ヨンラン
サ・ヒョンジン → ミス・キム
シン・ボムシク → パク警長
キム・ソク → ポンゲの息子
パク・ウォンサン → クァンハン
シン・サムボン → ボング
ファン・ギョンウク → ファン
ソン・ヨンスン → おばあさん
イ・イノク → おばあさん家のおばさん
イム・ジンテク → イ中佐
キ・ジュボン → ヤンボク(洋服)
チョン・ソギョン → スカーフ
コ・ドンオプ → 人形工場の男
イム・ホンシク → チュムンジン(注文津) キム班長
パク・チョルミン → 班長
パク・チェヒョン → 監察課長
チョ・ヒョンテ → 刑事課長
チョ・ソングォン → 防犯課長

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

 


解説
「八月のクリスマス」の脚本家オ・スンウクが初メガホンを取ったノワール・ドラマ。
互いを憎みあいながら、刑事と下っ端ヤクザという正反対の人生を歩んできた双子の兄弟ヘシクとヘチョル。ある日、事件の容疑者として追いつめられたヘチョルが、ヘシクの銃を奪って自殺してしまう。ヘチョルの遺骨を抱えて故郷へ戻ったヘシクは、町のヤクザたちに弟と勘違いされて抗争に巻き込まれていく。「手紙」のパク・シニャンが、双子の兄弟を1人2役で熱演。
映画.com

 

 

韓国では2000年に公開された古めの作品ですが、パク・シニャンさんとアン・ソンギさんの主演作品ってことで観たかった作品です。

 

まず、『キリマンジャロ』は監督がオ・ウンスク監督。

 

イ・チャンドン監督の『グリーンフィッシュ』(1997年)に脚本と助監督で参加されて、次にホ・ジノ監督の『八月のクリスマス』(1998年)にも脚本で参加されてます。

他にもお仕事されてますけど、2000年の監督デビュー作がこの『キリマンジャロ』です。

 

その後、『H エイチ』(2002年)や『力道山』(2004年)の脚本にも参加されつつ、他の監督の作品に出演もされてますね。

それはちょっとしたカメオ的な出演のようですが。

 

そして、2015年、『無頼漢 渇いた罪』を監督・脚本されてます。

 

どうでしょう。

韓国映画のファンなら非常に気になる存在ではないでしょうか。

私はあの『グリーンフィッシュ』や『八月のクリスマス』の脚本をイ・チャンドン監督やホ・ジノ監督と書かれてるってことがもう、凄いと思いました。

 

そして『無頼漢』も大好きな映画です。

『H』はまだ観てないんですけど『力道山』も好きですね。

 

『キリマンジャロ』の脚本にはホ・ジノ監督も参加されてます。


オ・ウンスク監督の経歴から作品について私が何か書けるわけではないんですけど、やっぱり傑作にかかわってこられた方だと思うんですね。


 

『キリマンジャロ』ですが、けっこういきなり始まった感じで、最初はちょっと戸惑いました。

正直、私にはわかりにくかったかなあ・・・。

 

それについては映画を観てる間、あとあと疑問に感じることがありました。

 

双子のイ・ヘシクとイ・へチョル。

彼らはそれぞれ別の道を10年歩んできた。

弟へチョルが故郷のカンウォンド(江原道)チュムンジン(注文津)でチンピラのボスだった一方、兄ヘシクはソウルで暴力的に犯人を追い詰める悪徳刑事として生きてきた。

 

 

兄弟は久しぶりに会ったのだが、ヘチョルは子どもの病いもあり、金銭的な援助をヘシクに懇願するが、ヘシクはそれを突っぱねる。

 

そのためへチョルはヘシクの銃で子どもたちを殺めて自殺してしまい、その不祥事のためヘシクは刑事をやめさされることになる。

 

 

ヘシク、あくまでも車が来ても避けない人。

 

ヘシクに半殺しの目に遭わされる男の役はパク・ウォンサンさんでした。

とにかく皆さん、お若いのです。


ヘシクは刑事に復職するために、弟の遺骨を持って故郷のチュムンジン(注文津)に帰る。

 

ヘチョルはソウルで結婚して子どもがいたのでしょうか。

奥さんらしき方がへシクが遺骨を持っていくのを止めていましたが。

 

 

チュムンジン(注文津)に着いたへシクでしたが、彼をヘチョルだと勘違いしたジョンドゥら地方暴力団の組員たちにリンチされてしまい・・・その時、金と引き換えにへシクを助けてくれたのがホンゲ。

 

このホンゲが生前のヘチョルと深い関わりのある人物だったようだが、彼も他の人もみんな、へシクをヘチョルだと思い込んで疑わないのだった。

 

 

なんぼ双子というても、そりゃ気づくと思うんですがあせる

もう誰も彼もヘチョル違う、ヘチョルの兄だと気づかないのであせる

 

で、最初は自分がヘチョルではないと言ってたへシクでしたけど、ホンゲに会ったあたりからヘチョルで通すことにしたようなんですね。

 

ここらへん、私にはよくわからないので混乱したんですが、弟になってヘチョルの関わった事件を解決しようとしたのか・・・。

それともう一つ、弟になって弟のこれまでの人生を知ろうと思ったらしい。

 

けっこうセリフだけではわかりにくいのです。

 

 

そしてヘシクはヘチョルになりすましたまま、ポンゲとその仲間と付き合っていくことになる。

 

ホンゲの仲間は軍人だった軍曹と、キリスト教信者の伝道師。

なかなか変なグループなんですけど。

 

ホンゲはヘチョル(=ヘシク)を助けるために、お刺身屋さんをやろうと思って借りた資金をジョンドゥに渡してしまったので、計画していたカタギの人生が中止になってしまいまして・・・そのことで若干、みんながヤケ気味。

 

ジョンドゥは昔はホンゲの手下だったようなんですけどね、落ちぶれたホンゲは、今はジョンドゥにはかなわない・・・。

 

 

ヘシクとヘチョルの2役を演じるのがパク・シニャンさんですが、ヘチョルは最初の方で少し出るだけです。

ヘシクとヘチョルが一つのフレームに入る場面もありますが、シニャンさんの優れた演技もあり、とても自然です。

 

ホンゲを演じるのはご存知、韓国の〝国民俳優〟アン・ソンギさん。

チンピラ・・・というには歳が行き過ぎてますが役柄的にも「元チンピラ」ですね。

この歳でもうハンパで不安定な暮らしはウンザリ・・・といったところ。

 

私は観たことがないんですけど、例えば1980年代、アン・ソンギさんはきっと「チンピラ」を演じていたことなんでしょう・・・。

 

軍曹を演じるのはチョン・ウンピョさん。

伝道師を演じるのはチェ・ソンジュンさん。

 

軍曹は違法に銃をコレクションしてるんですけど、それが怖いですよね。

感情的に不安定な感じだし。

伝道師はとても穏やかでおとなしい人。

 

 

ヘチョルの昔の恋人、ヨンランはヘチョルが事件でソウルへ行ってしまったので、その後、ホンゲと結婚してます。

夫婦には小学生くらいの子どもがいますけど、ヘチョルの子はてなマーク

ホンゲはその子を手荒く扱っています・・・。

 

ヨンランを演じるのはチュ・グィジョンさん。

好きな女優さんです。

人生に疲れたようなヨンランをリアルに演じておられます・・・。

 

 

ソウルで刑事をやってたヘシクよりも、地元でチンピラやってたヘチョルの方が実は情に厚いことが判明してくるんですよね・・・。

おばあちゃんにも送金してたり。

 

 

ホンゲたちを蔑み、全てを奪って苦しめることに快感を感じてるがごとき、イヤな感じのヤクザ、ジョンドゥを演じるのはキム・スンチョルさん。

 

その子分の一人を演じてるのはキム・ギチョンさんで間の抜けたヤクザを演じてます。

 

ジョンドゥたちもそこまで大きな組織ではないですよね・・・。

とにかく裏ぶれ感漂う映画。

 

 

暴力団が幅を利かす裏社会の中で描かれる物語なんでしょうけど、暗くなく、昼間の場面も多いし、暴力的かとゆうと後半までそこまででもなく、けっこうユルユルに時間が過ぎていくような感じですかね。

うだつの上がらないヤクザ上がりの人たちの日常がやる気なしのままよどんでる感じ。

 

で、けっこうユーモアは失われてなく、笑いもあるんですけど、私はあんまり笑えず・・・。

そんなことよりも何とかした方がいいんじゃないですか、と思ってました。

 

まあ、4人は何とかしようと相談してるんですけど、それは虚しいあがきなのかもしれない。

 

 

韓国の映画評では同じ年に韓国で公開された北野武監督の『ソナチネ』(1993年)とよく比較された って話しですし、観る前から『ソナチネ』に似てるとどこかで読んでて知ってたんですが、それはどうでしょう。

 

『ソナチネ』も『キリマンジャロ』も固有の作風とゆうか、それぞれの作品ならではの表現を強く感じますが、似てるって感じには思えなかったなあ、私は・・・。

 

浜辺の光景がちょっとね・・・それはあったかもしれませんね。

あと、舞台の生活感とか。

でも受ける印象が違うと思うけどなあ。

 

ただ、『ソナチネ』に似た映画は思いつけないんですが、『キリマンジャロ』には韓国映画らしさがあると思いますね。

幾つかの、そんなにお金のかかっていない韓国映画を観た時に受けた何かと、同じような何かを感じた気がしました。

ハッキリとではないけど、例えば、キム・ギドク監督の『悪い女 青い門』(1998年)とかかなあ。

もちろん、『キリマンジャロ』と『青い門』も似てないんですけどね。

 

大まかに言って『キリマンジャロ』には私が韓国映画を観たがる理由である魅力があったってことなんだと思います。

 

 

そんなんで、時間は過ぎていき、私にはよく理解できない場面が多かったんですが、だから書きようがないのでこんな感想を書いてるんですけどね、まあ、映画はホント、言葉で書けないようなところもあるじゃないですか。

ですので私も「凄い」、「素晴らしい」、「面白かったです」、「感動しました」あたりを順繰りで使わしてもらってるだけですのでね・・・(^_^;)

 

とにかく、『キリマンジャロ』を観ている間、乾いた笑いも出ましたし、哀しくもなったし・・・でも最後の銃撃戦、あれは詳しくは書かないけど、怖かった。

 

そしてそのあとは・・・そのあとはせつなくなりました。

 

 

主演はパク・シニャンさんですが、私、これでパク・シニャンさんの映画を8作、観たことになりますね。

ヤクザ役が多いなあ~。

 

パク・シニャンさんももう50代前半ですが、この頃は30代前半・・・とてもお若いですね。

若いけど、今の韓国の30前後の俳優さんたちとまた違うんですよ。

わからないけど・・・いい俳優さんですよね~、シニャンさん。

 

『結界の男』(2013年)以来となる映画、イ・ミンギくんやイ・レちゃんと共演したサスペンス・ホラー、『사흘 Three Days』(2020年)はどうなったんだろうか。

 

 

もちろん、アン・ソンギさんの落ちぶれヤクザも素晴らしかったです。

 

タイトルの『キリマンジャロ』は私には完全に意味不明だったんですけど、チョー・ヨンピルさんのヒット曲、「キリマンジャロのヒョウ」からなんだそうです。

劇中、アン・ソンギ演じるホンゲ兄貴がこの歌を歌って登場する・・・そうです。

 

 

エンドロールに流れるのはシニャンさんが歌う「君に」。

上手いですよね、やっぱり。

 

너에게 - 박신양 (킬리만자로)

 

『キリマンジャロ』・・・古い映画ですが、この映画ならではの味がありましたし、私は観て良かったです。

機会があれば是非。

 

でわ、今日もありがとうでした、アンニョン(^.^/)))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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