先月24日から公開始まってます
10月2日から公開スタートしてます
東京都 ユーロスペース 2021.10.2(土)~
神奈川県 ジャック&ベティ
神を呪う貧しい父娘と神を信じる修道女の出会いとその後の事件を描き、韓国で宗教論争を巻き起こした問題作。だそうです。
10月15日、おじさん大会な映画も公開ですね
「さまよう刃」のイ・ジョンホ監督が、2004年のフランス映画「あるいは裏切りという名の犬」を大胆に翻案し、猟奇殺人事件に運命を狂わされた2人の刑事を描いたノワールスリラー。
それから、今年の「のむコレ」さんもありますけど、韓国映画・中国映画もラインナップされてます
のむコレ'21 ← クリック
5年目に突入!
シネマート新宿&シネマート心斎橋が贈る劇場発信型映画祭「のむらコレクション」(通称:のむコレ)が2021年10月22日(金)より開催!
アンニョン(^-^)ノ
いつも、ありがとうです・・・
この作品を観ました・・・
農薬マッコリ集団殺人事件の恐るべき真相を描く、衝撃のサスペンス
潔白
潔白
原題:결백
英語題:Innocence
2020年製作/111分/韓国
日本公開日/2021年2月19日
「未体験ゾーンの映画たち2021」上映作品
監督・脚本・脚色:パク・サンヒョン [第1作]
脚色:ユン・ギホ
PD:パク・チュン
助監督:キム・ヒョンジュン
撮影:ユ・イルスン
照明:パク・チョンウ
編集:ヤン・ドンヨプ、キム・ジェボム
音楽:イ・ジス
美術:キム・ヨンヒ
武術:チェ・ボンノク(ソウルアクションスクール)
出演
シン・ヘソン → アン・ジョンイン 弁護士
ペ・ジョンオク → チェ・ファジャ チョンインの母
ホ・ジュノ → チュ・イネ テチョン(大川)市長 忠清南道
ホン・ギョン → アン・ジョンス チョンインの弟
テ・ハンホ → ヤン・ワンヨン巡査 チョンインの小学校同窓
チェ・ホンイル → アン・テス(安太收) チョンインの父 採石場 所長
コ・チャンソク → チョン・ミョサン(苗床) チョン・サング 叔母の元夫 農業用品店
パク・チョルミン → ファン・バンヨン 葬式村人 里長
キム・スヒョン → ローファーム 副代表
チャ・スンベ → ナ・イルジョン 弁護士
チョン・インギョム → シン・チョルミン 部長検事 ホンソン(洪城)支庁
ハン・イジン → チェ・ソック警長 製粉所の息子
ハン・ジュウォン → 巡査2
ユン・ミン → 巡査3
キム・ジュンヒ → パン・ジョンファン 法廷 証人 テバン施工 社長
キム・ドユン → ルカーフ(Lecaf)男 家宅侵入男 テバン施工 社員
シン・チョルジン → チ・ヨンドク 葬式村人
キム・ジョンパル → パン・スンヒョク 葬式村人
ハ・ソングァン → チェ・ボンス 葬式村人 チェ・ソック警長の父
キム・ヒョナ → 部長判事
チュ・ソクチェ → パク検事
ユン・ガヒョン → 叔母 チョンインの父の妹
ハン・チョル → キム班長
カク・チャヒョン → 地質学者
シン・ヒョニョン → チェ・チョルグ チェ・ボンスの息子
シン・ウォヌ → シン刑務官
キム・ジョンヒョン → 刑務官1
ハ・ユンソ → 刑務官2
友情出演
キム・ヨンジェ → パク院長
特別出演
キム・ソックン → イム・チュヌ ファジャの元夫 採石場の社長の息子
パク・ソングン → ローファーム 代表 ソン・ソンギュ 法務法人タム(談)
ペ・ヘソン → チュ市長の妻 イ・スンジャ
パク・チニョン → 高等法院 判事
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。
アン・ジョンイン(シン・ヘソン)は優秀な子どもでソウル大学に入学することを目指していたんですが、父親のアン・テスに虐待を受けており、父親によって大学進学の夢までも奪われそうになる。
母親のファジャ(ペ・ジョンオク)は夫を恐れ、ジョンインを助けてくれることはありませんでした。
ジョンインは自殺未遂を起こしたあと、家族に見切りをつけて家出し、自力でソウル大学法学部に進学し、今は法律事務所のエース弁護士になっている。
ある日、父親の葬儀で農薬の入ったマッコリによる殺人事件が起こり、多数の犠牲者が出たと知り、ジョンインは愕然とする。
事件の容疑者は母ファジャだった。
ジョンインは母を弁護するために故郷のチュンチョンナムド(忠清南道)・テチョン(大川)に戻るが、母は精神的なショックにより認知症を発症していた。
警察の捜査に問題点が多く、誰もがファジャを犯人にしたがっているようだった。
ジョンインは母を弁護しつつ、事件の謎に迫っていく。
ジョンインを演じるのはシン・ヘソン・・・。ヒロインを演じたドラマ「黄金の私の人生」が韓国で最高視聴率47.5%を記録。"ドラマ視聴率クイーン"が映画初主演、とのことですが、私には馴染みのない女優さんでした。
ジョンインは私にはちょっと、第一印象が良くなく、高飛車で表情が険しく感じて、そのまま映画を観ていくことになるんですけど、それもシン・ヘソンの演技なんですよね。
監督の演出とシン・ヘソンの演技がさすがなんですね。
観終える頃にはシン・ヘソンのファンになってましたよ。
ジョンインの母親、ファジャを演じるのはペ・ジョンオクさん。
『潔白』のDVDが日本で発売されたあと、ペ・ジョンオクさんの出演作を私が1作しか観てないってことで、『世界で一番美しい別れ』(2011年)を観たんですよね。
『世界で一番美しい別れ』でのペ・ジョンオクさんは妻、母、嫁として人生を家族に捧げてきたお母さんの役で、とても感動的な映画で、オススメです。
ペ・ジョンオクさんは韓国映画の1988年の名作、『チルスとマンス』のヒロイン役が映画デビューなほどなので、そりゃもう長い女優人生だと思います。
『潔白』では若い頃も演じるために老けメイクもすごいんですけど完成度が高く、自然です。
『世界で一番美しい別れ』と『潔白』は両方、妻、母親の役ですが、ぜんぜん違うのでペ・ジョンオクさんがいかに優れた女優さんなのかよくわかりましたよ。
ジョンインには弟のジョンスがいるんですけど、おそらく自閉スペクトラム症なのか、コミュニケーションに問題があり、彼のことは母親のファジャにとって最も気がかりでいつも重要なことなんですね。
ジョンス自身は無邪気なものですが、おそらく周囲の人にバカにされやすい彼にファジャは殴られたら2倍返しなさいとか教えてます。
そしてファジャがジョンスのことばかり気にかけてきたためにジョンインは不公平に感じていたと思うんですね。
だからジョンインはジョンスのことをあまり好きではないように見えました。
ジョンスを演じるホン・ギョンくん、演技がホントに上手いです。
さすがはこの映画で百想芸術大賞・映画部門・男性新人演技賞を受賞しただけはあります。
あまり詳しく書きたくないので配役とかも詳しく触れませんけど、この『潔白』、味のあるキャストで、ホ・ジュノさん、コ・チャンソクさん、パク・チョルミンさんとおじさん系も豪華。
ホ・ジュノさんはテチョン(大川)市長とゆう社会的地位のあるおじさんの役。
でも市長といっても気さくなものなのですけどね・・・。
韓国で一番目つきの悪いチョン・インギョムさんが検事の役で、やっぱり出てはると嬉しいですね~。
キム・ヨンジェさんとキム・ソックンさんはホントにカメオ的な出方なので、ちょっと不自然に感じたかなあ~(^_^;)
だって「あ、出てはる」と思うけど、特にキム・ヨンジェさんなんかその後、出てこないもの。
まあ、そこは映画的な楽しみですね。
そしてこの『潔白』の中で唯一、ユーモラスなムードをかもすのがジョンインの小学校の時の同級生だったヤン・ワンヨン巡査。
けっこう笑えるキャラなんですけど頼もしさもあります。
演じるのはテ・ハンホさん・・・ええですわ~、テ・ハンホさん(≧∇≦)
パク・サンヒョン監督(一番右の方)のこれまでの経歴・・・
オー ! マイDJ (2004年) 演出部/その他
潜入(『死生決断』) (2006年) 助監督
私たちの生涯最高の瞬間 (2008年) 助監督
潔白 (2020年) 監督・脚色・脚本
『潔白』が脚本も担当された監督デビュー作ってことになりますね。
全てを注いで打ち込まれただろうことが、感じられる作品でした。
サンヒョン監督が助監督を担当された『潜入』のDVDは、11月5日にようやく日本でも発売ですが、TSUTAYAさんではDVDレンタルとオンライン配信が10月6日から始まってるそうです
観れるのが嬉しいですね~ヾ(*´∀`*)ノ
感想 ※ ネタバレはしませんが内容に触れております。
なぜ、家宅侵入男とパク・チョルミンさんは、あんなふうに簡単に白状したのだろうか。
ちょっとそこは疑問に思いましたが、パク・チョルミンさん(が演じた人物)は罪悪感に苦しめられてきたんでしょうね。
事件の真相についてはともかく、犯人の動機と、そこに至った原因に関しては、正直、いかにも韓国映画で観てきたものでした。
それ自体は珍しくないとゆうか・・・意外さには欠けると思いました。
だって最初から善人には見えなかったんだもの。
そこに驚きがあった方が嬉しかったかなあ
でも真相に到達するまでの推理はホントに面白いですよ。
しかし、ファジャの動機は納得のいくものだったし、ファジャとジョンイン、母娘の関係のドラマは素晴らしかった。
母娘の和解ですよ。
娘が母の過去と自分の出生を知ることで。
だから前半でジョンインをソウルで成功した弁護士としてエリートっぽさがちょっと鼻につくような感じでシン・ヘソンが演じてるのがホントに的確なんですね。
真相が明かされ、ジョンイン自身の過去も明確になりますし、ファジャの気持ちも見えてきますね。
それがホントに感動的でしたし、私は泣きました。
韓国の女性は強いって話しですし、映画やドラマでもそれが描かれてますけど、必ずしも全てにそれが当てはまるわけでもないでしょう。
実際、韓国でも様々な男女の不平等や変えるべき伝統について問題視されてますし、それは日本もそう。
この映画でもそのことがテーマになってます。
映画ではそこからさらに母と娘の関係が描かれます。
そこに強い感動がありましたね。
ラストも深い余韻がありました。
観る前に私が思ってたのは、スティーヴン・キングの小説『ドロレス・クレイボーン』(1993年)を映画化したテイラー・ハックフォード監督の『黙秘』(1995年)でしたけど、確かに似てるとこもあるけど、また違いましたね。
後半はぜんぜん違いました。
たまさんのおすすめ韓国映画!「潔白」は、弁護士の娘が容疑者の母を助けるために事件に挑むのよ!
いつもお世話になってるマズル刑事さんのたまさんのレビューです。
是非、読んでください☆⌒(*^-゜)v
韓国映画にはこのタイプの法廷劇、犯罪映画が少なくないけど、この映画、傑作だと思いました。
少なくとも私にとってはホントに心打つ傑作でした。
オススメしますので是非
でわ、今日もおおきに、ありがとうさんです・・・
またよろしく・・・アンニョン~(^.^/)))