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アンニョン(^-^)ノ
いつも読んでくださり、ありがとうさんです
ちょっと前になるんですけど、この映画も観てきました・・・
原子力潜水艦爆破まで、残り“9秒” ――
スティール・レイン STEEL RAIN
ここ数ヶ月、劇場で公開されていた作品の中でも特に楽しみにしていた作品です。
2017年の『鋼鉄の雨』に続く『鋼鉄の雨2』ってことなんですけど、ヤン・ウソク監督・脚本、チョン・ウソン、クァク・ドウォン主演ってこと、内容的に「北東アジア情勢を扱い、北朝鮮クーデターが起きる」ってことが共通点なだけで、物語的には続いてないって話しです。
だから私は『鋼鉄の雨』を観てないんですけど、『スティール・レイン』だけ観ても大丈夫ですねってことで観ることにしました。
『鋼鉄の雨』はネットフリックスで配信されてますので、登録している方は是非、どうぞ。
鋼鉄の雨 Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
ヤン・ウソク監督のコミックは日本でも発売されてました(同じストーリーかどうかはわからないけど)。
STEEL RAIN 1 (少年サンデーコミックススペシャル) 画 金泰乾 / 原作 梁 宇皙
監督はヤン・ウソク監督です。
もともとウェブトゥーン(ウェブ漫画)作家ですが(絵は別の方が描かれてる)、『弁護人』で映画監督デビュー。
その後、自身のマンガを映画化した『鋼鉄の雨』シリーズを映画化していくことになる。
作品としては『弁護人』は本当に傑作で、ソン・ガンホの名演技を引き出されてたと思いますけど、『スティール・レイン』はより行動的な大作方向。
どっちがどうとは言えませんが両方とも面白いですね。
【ヤン・ウソクの関わった映画】
弁護人 2013年
スーパーエナメル:スパイ大作戦 2017年 ストーリー監修 / 脚本
鋼鉄の雨 2017年
スティール・レイン 2020年
物語ですが、近未来、平和協定締結のため米・朝・韓の首脳会談が北で行われるのですが・・・って話しです。
かなりSFな感じだけど、現実的でもあるんでしょう。
最初はとてもわかりやすかったけど、途中からは若干、難しかったですかな。
韓国、朝鮮民主主義人民共和国、米国、中国、そして日本など、国々の関係はなかなか複雑でしたな。
とにかく、公式サイトさんのストーリーを転載させていただきます。
STORY ストーリー
休戦から終戦へ── 朝鮮半島が動き出す
脱出不可能な原子力潜水艦に監禁された韓国・北朝鮮・米国の首脳たちの激闘と葛藤が始まる!!
全世界が注目する「平和協定締結」に向け、韓国大統領ハン(チョン・ウソン)、北朝鮮委員長チョ(ユ・ヨンソク)、アメリカ大統領スムート(アンガス・マクファーデン)による首脳会談が北朝鮮で開催された。米朝間の意見が割れるなか、核兵器放棄と国交正常化に強く反対する北朝鮮の護衛司令部パク総局長(クァク・ドウォン)による軍事クーデターが突如勃発し、三首脳は弾道ミサイルを搭載した原子力潜水艦「白頭号」に拉致監禁されてしまう。今にも核戦争に発展しうる緊迫状態のなか、国家の威信と野心をかけた者たちの思惑が交戦し、逃げ場のない潜水艦は戦場さながらの激闘へと突入していく──!!
冒頭、韓国・ハン・ギョンジェ大統領の日常も描かれてて、そこから面白かったですね。
ハン・ギョンジェ大統領を演じるのはご存知、チョン・ウソン。
数えてみると『スティール・レイン』は私が観た16作目のチョン・ウソンさんの映画。
最初から主演ばかりなんですよね~。
ハン大統領は人格的に穏やかな人で声を荒げることもない。
暮らしはそんな贅沢でもなく、本来は家庭人な夫・父親だったんでしょうけど大統領の激務の中、悩みも多く・・・奥様(ヨム・ジョンアさん)にしばかれたりしてる。
しかし一般のごはん屋さんに行けばキャーキャー騒がれる人気ぶり。
ってゆうか、こんなイケメンな大統領だものね~(≧∇≦)
大統領の側近の人たちを演じるのはイ・ジェヨンさんやアン・ネサンさん。
最初の方の注目としては、駐韓中国大使をキム・ミョンゴンさんが演じてたのが嬉しかったです。
大統領が米国、中国、そして対日関係などに挟まれてしんどいジレンマにいるのはようわかりました。
で、サミットになり、ああなってこおなって、あれよあれよとゆう間に物語はノンストップでガンガン転がりまくるのだった。
ネタバレではないけど、いろいろ書いてます
知りたくない方はご注意を
朝鮮民主主義人民共和国(以下、共和国)の最高指導者、チョ・ソンサ委員長同志。
演じるはユ・ヨンソクくん。
誰かモデルがいるように思えるんですけど、ユ・ヨンソクくん、やっぱりかっこいいですよ~。
出てきた時、(*゚Д゚)(*゚д゚)(*゚Д゚)オォォ...って感じでしたわ。
首脳会談自体はワーワーもめてて話しがまとまらへん。
でも、いいセリフが多かったように思います。
私にとっちゃ新聞を読むよりかはわかりやすいんです。
爆破でも有名なキム・ヨジョンさんがモデルの登場人物は出ないかなあ~と思ってたんですけど出なかったですね。
出てたらもっと嬉しかったんですけどね。
アメリカ合衆国大統領を演じるのはアンガス・マクファーデンさん。
よく知らなかったのですが調べると、ご出演された映画作品を観ておりました。
しかし・・・この大統領が本当に最悪なのでございます。
ま~、どうしようもない人。
コーラが好きなあたりからモデルはあの下品なデマ流し野郎に思えるのですが、実際、あの人もこんな人なんでしょうかね。
ありうるな~、ありうるな~、いかにもやな~。
でも思い返すと合衆国大統領も一箇所ぐらいはかっこいいシーンがあったかもしれません。
今は思い出せないけど。
ただ、さすがに私も合衆国大統領をここまでアホに描く必要はあったのかと困りましたけどね。
完全にお笑いなので(^_^;)
ハン大統領とは通訳を介するのが(それも当然ですが)面白いんやなあ~。
そんな感じの米・朝・韓の首脳は一室に閉じ込められ、まさに「呉越同舟」
ハン大統領は冷静にことに対処しようとするが他の二人が感情の赴くままに言いたい放題
そして委員長同志がタバコを吸ったためにものすごく大変なことが起こってしまう
そして・・・強引にクーデターを実行したのがパク・チヌ護衛総局長同志、演じるのはクァク・ドウォンさん。
核を放棄し、米国と関係を修復することに反対の人物。
チョ・ソンサ委員長同志もですが、私は映画の中の共和国がホントに好きでね~、韓国映画の中の北の人たちっていつも魅力的。
パク・チヌ、怖いですよ。
容赦なしって感じで。
しかし彼には彼の思いもあったんでしょうね。
やり方はアカンかったが・・・。
後半の舞台となる原子力潜水艦「白頭号」のパク・チョルウ艦長(リュ・スヨン)はパク・チヌの弟です。
あと、主人公たちと対面する場面はないけど、日本大和財団代表・森晋三って右翼の大物が出てきますね。
演じるは白竜さんですが、森晋三のような人も実際にいるでしょう。
でも、映画の中の森晋三はかなり力とお金を持ってる印象。
森晋三が支持者や子どもたちの前で講演してる場面なんかは、日本人の私が観てて、とても面白かったですね。
で、共和国のクーデター、及び、米・朝・韓の首脳人質状態の結果、諸国の思惑やら何やらで複雑化して、「白頭号」が竹島、韓国名:独島(ドクト)に向かってしまったものだから、戦争寸前の状況に陥り、どこがどこを攻めるとかややこしくなっていくわけですね。
観てて、え、え、え~
こんな話し~と衝撃でしたけど、逆にここまでやるのか
って嬉しくなってきましたね。
もちろん映画はフィクションだし、日本人からしたらおかしな感じなんですけど、でも、いきなり観てるホンマに面白いんですよ。
後半は日本の潜水艦も出動してきてるし・・・そこ、チョン・ウソンが主演した1999年の映画、『ユリョン』を思い出しましたね。
(ソル・ギョングが助演で出てた時代の映画です)
『ユリョン』もクーデターで日本を核攻撃するって話しでした。
『スティール・レイン』における戦争一歩手前の状況については、そりゃこうなったらホンマにえらいことだと思いますが、しかしハン大統領は東アジアの平和を守るため、決死で事態を収拾させようとする。
大統領は自分では戦わないんですけどね、常に正しい選択を心がけ、行動する。
そして、大統領に協力する共和国サイドの人物が「白頭号」のチャン・ギソク副艦長同志。
中盤から大きな存在となり、後半では主役の一人になっていきます。
チャン副艦長はいろいろあって副艦長ですが、もともと潜水艦では右に出るものがないほどの人物。
超・かっこいいんです。
チャン・ギソク副艦長同志を演じるのはシン・ジョングンさん。
私は感慨深かったですよ。
あんまりそこまで注目されてないアジョシなんですけど、私はずっと好きだったんですよ~。
ぎょうさんの映画で助演されてきて・・・ここまで大きな役で、しかもかっこいい役をお演じになるとは
嬉しかったなあ~(≧∇≦)
最後までホンマにかっこよかったな~。
シン・ジョングンさんの出演作では・・・
亀、走る 2009年
敵との初恋 2011年
凍える牙 2012年
チャ刑事 2012年
風と共に去りぬ!? 2012年
パイレーツ 2014年
・・・といったあたりがオススメです。
パンフレットは600円(税込)。
・ イントロダクション
・ ストーリー
・ プロダクション・ノート
・ 潜水艦映画の基準をさらに上げた『スティール・レイン』 尾崎一男(映画評論家・ライター)
・ キャスト&スタッフ
・ ヤン・ウソク監督 インタビュー
・ チョン・ウソン インタビュー
・ 写真のページ
・ 作品データ
600円でも読むところがある、いいパンフレットです。
『スティール・レイン』はミリタリー・サスペンス・アクションってことで、韓国大統領の活躍を描き、水中爆弾ドッカンな内容になってます。
また同時に「ポリティカル・フィクション」でもあり、設定がかなり現実に即していて、現実の世界情勢とか外交の状況などを連想させる映画でしょう。
ですので、この映画を観たら怒る人って少なくないと思うんですね。
米国、中国、共和国、そして日本でも、韓国でも・・・。
米国と中国はよく描かれてませんしね、共和国は南でこういった映画が作られることも好まないでしょう。
でも、北の人たちも観たら本心では楽しまれるのではないかな。
日本はね、国同士で引っ張り合いの竹島も出てきますし、えらく攻撃的な潜水艦も出てきますしね、詰まるところ、日本の右翼の大物の裏工作もあるので、そういったあたり、怒る人もいそうですね。
でも、そのことに関しては、こういった韓国映画で怒る人はもともとこれ系の映画をちゃんと観ないだろうし、私としてはそういった人たちが怒る映画を楽しめる自分で良かったと思います。
映画ファンには狂信的に凝り固まった思想信条で映画を観ずに、外国の映画もニュートラルに、柔軟に観てほしいな、と思います。
そうでないと映画を観る値打ちもないですしね。
フィクションが建て前の映画としてはディフォルメがあるのも当然。
そして大事なのは、この映画は別に韓国の人たちの総意ではないってこと。
実際、映画はもったいなことにそこまでヒットしていません。
けど、まあ、結論として韓国の大統領と共和国の副艦長がかっこよ過ぎるわな~(;´∀`)
あと、かなり笑えますよ。
作品が伝えるのは険悪ムードな国同士であっても、危機に一丸となって対する時には情も絆も生まれますってことでしょう。
そこは素直に感動ですし、また確かにその通りだと思います。
封切りから時間が経ってしまいましたけど、まだ上映中の劇場もあると思います。
映画としてはホントにオススメです
緊迫の潜水艦ファイトも楽しめる国際的で大袈裟な映画を是非、スクリーンで観ておいてくださいね~
今日もおおきに、ありがとうさんです、アンニョン(^.^/)))
STEEL RAIN スティール・レイン
原題:강철비2:정상회담 (鋼鉄の雨2:頂上会談)
英語題:Steel Rain 2: Summit
中国語題:铁雨2:首脑峰会
2020年製作/132分/韓国
日本公開日:2021年12月3日
配給:ハーク
監督・脚本:ヤン・ウソク [第3作]
原作:ウェブトゥーン(ウェブ漫画)「首脳会談:スチールレーン3」
PD:チェ・テヨン(P.G.K)
助監督:シン・ドンヨン、ノ・ギュヨプ、イ・ヒョンソプ
撮影:キム・テソン
照明:ソン・ジェホ (L&S)
編集:キム・サンボム(キム・サンボム編集室)
音楽:キム・テソン
美術:ヤン・ホンサム(スタジオ サラムドゥル)
武術:チェ・ボンノク
出演
チョン・ウソン → ハン・ギョンジェ 韓国 大統領
クァク・ドウォン → パク・チヌ 北朝鮮 護衛総局長
ユ・ヨンソク → チョ・ソンサ 北朝鮮 委員長
アンガス・マクファーデン → スムトゥ 米国大統領
シン・ジョングン → チャン・ギソク 副艦長
リュ・スヨン → パク・チョルウ 艦長
ヨム・ジョンア → 韓国 大統領 令夫人
キム・ヨンニム → 国務総理
キム・ミョンゴン → 中国大使
チャン・グァン → 人民武力相
イ・ジェヨン → 安保室長
アン・ネサン → 国防部長官
ソン・ジョンハク → 外交部長官
白竜 → 森晋三
クリステン・ダルトン → 米国 副大統領
コルビー・フレンチ → 米国 国防部長官
スコット・ローウェル → 米国 秘書室長
ソ・ドンガプ → 秘書室長
キム・スンテ → 統一部長官
チョン・ジンガク → 総政治局長
ユ・ソンジュ → 7軍団長
キム・ジュンヒ → 政治部艦長
キム・ジュンギ → 堺たかし
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。