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韓国映画 パートタイム・スパイ (2017年)

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アンニョン(^-^)ノ

いつも、おおきにですキスマーク

 

 

 

4月6日ですが、『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020年)のブルーレイ&DVDが低価格で再発売されますNEWNEWNEW

 

買ってくださいドンッドンッドンッドンッドンッ

ドンちゃんに恥をかかせるわけにはいかんし・・・メラメラ

 

 

 

 

 

また、去年の11月の話しなんですが、ヨン・サンホ監督が原作を担当した『地獄』っちゅうマンガも発売されてまして、このマンガ、Netflixにて実写ドラマ化放送も予定されてるんだとか!!!!!!

 

※ すんません、そのドラマがユ・アイン主演の『地獄が呼んでいる』で・・・すでにドラマもリリースされてましたあせる

 

これは読みたい(≧∇≦)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなんもあり・・・3月15日、この作品を観ましたよ・・・カチンコ

 

 

 

 

 

パートタイム・スパイ

PART TIME SPY

 

 

韓国での公開(開封)が2017年 3月16日ですので、ちょっと前の映画ですね。

撮影は2016年8月22日から11月3日にかけて行われたそうです。

 

日本では去年の5月にリリースされた作品ですが、劇場では公開されなかったですよねはてなマーク

DVDスルーってヤツですか。

 

確か、韓国で公開されて、ポスターを見てて、カン・イェウォン主演のこの感じの映画なら観たいわ~、と私は思ってたんですよ。

興行的にはズッコケてたそうですが。

 

 

ポスターと中身の落差がまた嬉しいほどなんでっけどな、ジャンル的には、サスペンス・コメディとかアクション・コメディとか、バディ・ムービーとか、その世界で、且つ、シスターフッド系の友情味もある感じですか。

 

結論として私はもう大満足でしたけどね。

 

DVDのジャケットは何となく派手な雰囲気ですが油断は禁物。

意外と中身はショボかったりするのかなあ~、と思ってたんですが、しかし前半の状況説明から絵作りはかなり丁寧ですし、いろいろとなかなか凝った作りのコメディでしたよ。

 

 

就職したくて頑張りまくってたんですが、連続的不採用通知に見舞われて正規雇用はかなわず、その間、地道にインターンやアルバイトを続けてきたチャン・ヨンシルさん(35歳)。

ヨンシルさんには福が少ないねとでも言うべき境遇でしたが、ついにNSA(国家安全保障局)に臨時採用です。

国家公務員ってことでしょうか。

しかし、すぐに解雇汗

 

が、NSAの予算がボイスフィッシング(振り込め詐欺)によって奪われてしまい、自分のミスでそうなったパク次長が一人で狼狽えまくってた時にヨンシルが解決に名乗りを上げ、大ミスを隠したいパク次長は彼女を内緒でボイスフィッシング組織に潜入捜査させることを決定ビックリマーク

 

危なっかしい手際で「エスティックキャピタル」にまぎれ込んで働き始めるヨンシルさんだが、そこには先にいっぺん見たことあった警察庁・知能犯罪捜査隊クレイジーX刑事ナ・ジョンアンが来ていたのだった。


「職場死守 X 任務完遂」ビックリマーク・・・結局、ヨンシルは泣く子も黙る暴力女刑事と手を組んで不便で怪しい合同捜査がスタートですが、「エスティックキャピタル」のチェ・ミンソク社長は意外と仕事ができて犯罪に貢献してしまったヨンシルさんを食事に誘ってくれたり車で送ってくれたり、しかもシュッとしたイケメンラブラブ

いや、捜査対象でしょ~はてなマークと思うんですがヨンシルさんの心はスキだらけ、って話しです、面白そうでしょ~はてなマーク

 

 

万年アルバイト人生でまんねんチャン・ヨンシル35歳を演じるのはご存知、カン・イェウォン・・・好きな女優さんです。

怖い映画にも出ますし美人なんですが、私はまずコメディの印象もあります。

『1番街の奇跡』(2007年)、『TSUNAM ツナミ』(2009年)、『クイック!!』(2011年)、『漁村の幽霊 パクさん、出張す』(2012年)、『朝鮮美女三銃士』(2013年)、『ラブ♥クリニック』(2014年)と、カン・イェウォンの笑える映画を観てきたなあ~。

 

また、『ハーモニー 心をつなぐ歌』(2010年)や『ハロー!?ゴースト』(2010年)など、韓国映画の中でも超・最強に泣ける映画に出ていることも特筆すべきでしょう。

怖かったけど『消された女』も良かったですよね。

 

私は『ツナミ』も『クイック!!』も『漁村の幽霊』も『朝鮮美女三銃士』も好きですが・・・『ハーモニー』も素晴らしいですよね。

 

 

 

『パートタイム・スパイ』の彼女はほとんどサエない、自信なさげにオドオドしたヒロインですが、それも「就職できなかったので自信喪失状態だったんだ」ってことですね。

う~ん、コメディ映画ですが、それがすでに考えさせられる。

 

日本も働き方改革とか何とかもあるけど、「正規雇用にあらずんば人に非ず」といった概念で語る人も多い。

企業の社員でなければ働いていると見なされず、見下される場合もあるのかもしれません(特に男性に向けられる評価でしょうけど、それもまた性差別な話し)。

しかし、そんな形で人を悪しざまに蔑むのはどうなのだろうか。

人間は人を低く評価して自惚れを満足させる生き物なのかもしれないけど、だったら醜悪な存在じゃないかね~。

この不完全な社会で誰かがいい場所を得たら、別の誰かはそれが得られないもんでしょ。

 

映画を観てると韓国でもそれがあるんでしょう。

「就職難」が描かれた映画は山ほどありますよ。

私の大好きな『EXIT』(2019年)もですし。

 

映画の後半でヨンシルは意外な能力を発揮していきますが、もうちょっとそれが出てても良かったかな。

まさしく『パラサイト 半地下の家族』(2019年)でも示唆されていたように、「正規雇用ではなかったけど、実はやったらできる人」ですよ。

お父さんがね、運転手さんに化けるのとかね。

 

今、思い出しても泣きそうになるんですが、『私のチンピラな彼氏』(2010年)のヒロイン、ハン・セジン(チョン・ユミ)の面接での「誰にも聞かれなかった」って言葉とかね・・・。

ある種のきっかけがないとせっかくの力も発揮できないわけでしょ。

 

『パートタイム・スパイ』はほとんどアホアホな映画ですが、しかし、就職できなくて、働けなくって自信を失ってる全ての人たちを元気づける、幸せな傑作ですよ。

 

 

すぐに暴力が出る凶暴女デカのナ・ジョンアンを演じるのはハン・チェア。

知らないな~と思ってたんですけど、キム・ドンフ監督、キム・ギドク 脚本・製作総指揮の『鰻の男』(2015年)の主演の女優さんでしたか~ひらめき電球

あの映画ではほとんどセリフがなかった印象ですし、イメージもぜんぜん違いますね。

『鰻の男』、観返したいなー。

 

 

2012年、ソン・セビョクさんとソン・ドンイルさん主演の『ごますりの王 Mr. Xxx-kisser』がデビューなのかな。

ドラマの方はもっと出てられますね。

 

ビックリしたんですけど3月24日が誕生日で、もう41歳なんですね(日本の数え方で)ひらめき電球

ホントにそうなんはてなマーク

164.5cm・・・スタイルがええなあ~。

 

チャ・セッチって方とご結婚されててお嬢さんが一人おられるんですが、『パート・タイム・スパイ』公開後の2019年12月24日に旦那が飲酒運転で事故を起こす不祥事をしくさって、気の毒にハン・チェアは謝罪したそうです汗

 

ナ・ジョンアンはガサツで荒っぽい男性的な女性刑事ですが、部屋はちゃんとしてました。

総じてコメディ演技も良かったんですが、暴力女が捜査のために男を色気で落とす場面は恥ずかしくってイヤでした。

スベってたんちゃうかな。

でもアクションも良かったですし、やっぱり何といってもジョンアンとヨンシルの間に絆が芽生えていく流れね、そこは好きでしたね~。

 

 

エスティックキャピタルのチェ・ミンソク社長を演じるのは特別出演のナムグン・ミン。

全てが洗練されてて普通にイケメンでいい男なんですよね。

ナンシルさんがウットリするのもわかります。

 

ドラマが観れてない私には馴染みのない方ですが、この役でナムグン・ミンさんが見れて良かったですよ。

チェ社長は最後の方で自分の過去を明かすけど、その脚本も好きでした。

社会への怨念とか奥行を感じますよね。

チェ・ミンソク社長、好きなキャラでした。

メッチャクチャいいね~(≧∇≦)

 

 

『7人の追撃者』(2018年)でもムカつくヤクザでしたが、韓国のピコ太郎だった恥ずかしい過去を持つキム・ミンギョさん。

ホンマ腹立つわ~(≧∇≦)

イライラくる役でした。

 

 

元凶のNSAパク次長を演じるのはチョ・ジェユンさん。

 

この人がまたイヤな感じなんですが、この映画は女性たちの活躍を引き立てるために男はみなクズなんですわ。

次長も実は仕事ができてないわけで、要は役職だけの人やしね。

 

 

キム・ドクス監督、2009年にチョ・ウンジ主演の『Fish Boy』って短編映画を監督されたそうですが詳細は不明です。

 

長編劇映画としてはキム・サンギョンさん、ムン・ジョンヒさん主演の『パパをお貸しします』(2014年)ってコメディ映画が初やったそうです。

2015年、コ・ウナ&元FTISLANDオ・ソンヒョン(=オ・ウォンビン)が出演した『The Wind』って短編映画も監督されたようです。

 

一作、観ただけですので特色とかそういったことはわかりませんが、女2人の捜査コメディ、『パートタイム・スパイ』はズバリ、私の大好きな作風なので、きっと優れた監督さんです。

次作を期待致します。

 

 

スパイ・コメディの男性版としてはギョング兄貴の『ザ・スパイ シークレット・ライズ』(2013年)もありますね。

もっとお金がかかってそうですが。

 

『パートタイム・スパイ』・・・映画としては誰もが認める傑作にはないダラダラ感とか、寄り道感覚、そういったお茶目で抜けたセンスが私はホントに好きなので『パート・タイム・スパイ』も実のところ、傑作だと思うんですよね。

 

またコメディであっても、「非正規職 特殊要員」へのエールだけは作品に毅然と貫かれており、そこはさすが韓国映画と感動です。

映画としてはそして、女性の友情モノとしてハッピーでしたわ。

二人の未来も見ていたかったほどでしてナ。

 

どうかな~、やっぱりオススメしたいところですね音譜

まだ観ておられなかったら観てくださいね~ビックリマーク

 

今日もおおきに、ごめんやす、アンニョン~(^.^/)))

 

 

パートタイム・スパイ


原題:비정규직 특수요원
英語題:PART-TIME SPY

 

2017年製作/117分/韓国

監督・原案・脚本:キム・ドクス [第2作]
助監督:コ・ソクトン
撮影:イ・ジョンヨル
照明:チャン・テヒョン
編集:チェ・ジェグン、キム・ソヨン、イ・スンミン
音楽:チョン・チェウン
美術:イ・ジョンウ
武術:ユン・ソクチン

出演
カン・イェウォン → チャン・ヨンシル 国家安保局 情報分析チーム
ハン・チェア → ナ・ジョンアン 刑事 警察庁 知能犯罪捜査隊
チョ・ジェユン → パク・クンシク 次長 国家安保局
カク・チャヒョン → 財務室長 イ・ソンホ 国家安保局
キム・ミンギョ → ヤン・ミンギョ 室長 エスティックキャピタル
キム・ソンウン → ウンジョン 金融3チーム 職員 エスティックキャピタル
イ・ジョンミン → ソンイ 金融3チーム 職員 エスティックキャピタル
ナム・ソンジン → ク班長 警察庁 知能犯罪捜査隊
トン・ヒョンベ → チェヨン チョンアンの夫
リュ・ソンヒョン → 市庁 都市課長
チョン・ジョンウ → サングラス要員 軍需支援司令団/ 冷蔵庫 顧客 声
イム・ジョンフン → 大統領府 報道官
チュ・ヨンホ → 外交部 次官 声
キム・ジャンウォン → 保安要員
カン・グヒョン → 保安要員
パク・ソフィ → インフォメーション

友情出演
チョ・ユノ →  スリ 地下鉄
シン・セフィ →
ユン・ソンファン → トクサウンド 学生
ラデー → バスキング(路上ライブ)バンド

特別出演
ナムグン・ミン → チェ・ミンソク 社長 エスティックキャピタル
イム・イェジン → ヨンシルの母 オクチャンスーパー

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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