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韓国映画 容疑者X 天才数学者のアリバイ (2012年)

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アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうですキスマーク

 

 

 

3月14日、この作品を観ました・・・カチンコ

 

 

 

 

 

容疑者 天才数学者のアリバイ

 

 

ご存知、東野圭吾先生の作品、天才物理学者・湯川学を主人公とした『ガリレオ』シリーズの3作目、『容疑者Xの献身』(2005年)の韓国での映画化です。

日本でもすでに2008年に西谷弘監督により映画化されていますね。

 

だから、東野先生のご本、西谷監督の映画、そして韓国での映画化と選択肢があるわけですが、やはり私はまず韓国映画から行ってみようと思いました。

 

観終えてから、詳しい方々のレビューを読ませせていただきましたが、パン・ウンジン監督による映画化では、原作から大きな変更もあったようで、それについては映画の公開前から話題になっていたようです。

 

私はお恥ずかしながら東野先生の作品を読んだことがなく、『容疑者Xの献身』についても全く知らないので比較はできませんが、韓国での映画版が原作や日本での映画化とは違うのなら、それが観る理由になるのではないかと思います。

 

東野先生の作品の韓国での映画化には他に、パク・シヌ監督による『白夜行 白い闇を歩く』(2009年)、イ・ジョンホ監督による『さまよう刃』(2014年)がありますが、他にはなかったですかねはてなマーク

 

日本のミステリー、推理作品の韓国での映画化、多い印象です。

 

それ以前にも日本の小説、映画、ドラマの韓国での映画化もあったんだけど、土屋ガロン先生、嶺岸信明先生の『ルーズ戦記 オールドボーイ』(1996~1998年)の映画化、『オールド・ボーイ』(2003年、パク・チャヌク監督)がね、まず思い浮かびませんか。

 

貴志祐介先生原作の『黒い家』(2007年、シン・テラ監督)、宮部みゆき先生原作の『火車 HELPLESS』(2012年、ピョン・ヨンジュ監督)、乃南アサ先生原作の『凍える牙』(2012年、ユ・ハ監督)・・・この3作は私もホントに好きですね。

 

新しめだったら、伊坂幸太郎先生の『ゴールデンスランバー』(2007年)の映画化、『ゴールデンスランバー』(2018年)、村上春樹先生の『納屋を焼く』の映画化、『バーニング 劇場版』(2018年、イ・チャンドン監督)、曽根圭介先生原作の『藁にもすがる獣たち』(2020年)・・・傑作でしたね。

 

伊坂幸太郎先生ですが今年、『終末のフール』(2006年)もアン・ウンジン、ユ・アイン主演でNetflixの新ドラマが予定されてるそうです。

 

これからですが、志駕晃先生の原作をチョン・ウヒとイム・シワン主演で映画した『スマホを落としただけなのに』も非常に楽しみですね。

 

ミステリー、推理以外でも、片山恭一先生の『世界の中心で、愛をさけぶ』(2001年)の映画化、『僕の、世界の中心は、君だ。』(2005年)、『鍵泥棒のメソッド』(2012年)のリメイク、『LUCK-KEY ラッキー』(2016)がパッと思い浮かぶし・・・そんな感じで、この「日本の作品の韓国での映画化」についてちょっと書いておこうと思ったらホンマにキリがないので、このくらいにしておきますね(^_^;)

 

またいつか、そういったテーマで何か書ければいいんだけど。

 

私は、田辺聖子先生原作の『ジョゼと虎と魚たち』(2020年)を観逃してしまってるので、また何とか観たいですよ。

 

そして、こうして書いてきて、結論、韓国の映画はそりゃ観てますけど、私は日本のオリジナルの小説、映画をぜんぜん読んでない&観てないので何ともお恥ずかしい話しです・・・汗

 

あ~、書くのしんど~(>_<)

 

 

さて、パン・ウンジン監督の『容疑者X 天才数学者のアリバイ』ですが、ミステリー作品なので、私の感想もネタバレ厳禁で行きたいところです。

 

でも、もしかしたらポロッと出てしまうかもしれないので、観る予定の方はご注意ください。

 

ストーリー

 

お弁当も売っているカフェで働くペク・ファソンは姪のユナと慎ましく暮らしていたが、ある夜、訪ねてきた前夫のチョルミンがユナにまで暴力を振るったことで我を失い殺害してしまう。

ユナのためにも警察に自首できないファソンは頭の中が真っ白になってしまうが、隣に暮らす数学教師のキム・ソッコがファソンの置かれた状況を斟酌し、彼女が罪に問われないようアリバイの偽造を指南する。

事件を担当した刑事チョ・ミンボムはファソンを有力な容疑者と見なし、彼女を執拗に追い詰めようとするが、彼とソッコは旧知の仲であった。

ソッコの計画は完璧に思えたが、ミンボムはファソンを疑い続けるのだった。

 

 

パン・ウンジン監督は女優さんでもあり、印象的な役も多いですね。

 

『茲山魚譜 チャサンオボ』(2021年)では「ピョン・ヨハンくんの母親」の役でした。

 

監督作品としてはこういった映画を作ってはります。

 

Ain't No Maid 2004年 短編映画 13分

オーロラ姫 2005年

Puff the Rice 2007年 短編映画 14分

視線 1318 segment 1 「チンジュは勉強中」 2008年

容疑者X 天才数学者のアリバイ 2012年

マルティニークからの祈り 2013年

メソッド 2017年

 

チョン・ドヨン&コ・ス主演の『マルティニークからの祈り』がね~、やっぱりね~、ホンマ、傑作やと思いますわ~( ゚ー゚)( 。_。)

今、思い出してて、またちょっと泣きそうですわ~。

 

 

 

2017年の『メソッド』も、パク・ソンウンさん、ユン・スンアさん、オ・スンフンさん主演で、カン・ギヨンさんも出てるし、内容的にも面白そうなんですけど、日本では未公開なのかな。

観てる方はおられますけどね。

 

とにかく『マルティニークからの祈り』1作だけでもパン・ウンジン監督は優れた映画作家だとわかってるのでね、パン・ウンジン監督の次の映画、期待しますよねはてなマーク

 

 

キム・ソッコを演じるのはご存知、リュ・スンボム。

 

ソッコは本来は天才数学者なのですが、不遇で、高校で数学の先生をやってはりますね。

ソッコは本心の見えにくい人だし、なんで学者として恵まれていないのか、映画だけではよくわからないけど、とにかく彼は学者然とした人物で学問だけが彼の人生なのでしょうね、お金には縁がなさそうだし。

しかし、映画を観てて学者も苦難の道ですね。

答えが出ないことが苦しいことなんでしょうね。

ソッコがそのことで思いつめていたことは伺い知れます。

そんな彼の人生にとって、お隣さんのファソンは輝いて見えたんでしょうか。

恋でしょう。

しかし、彼は自分と結ばれてもファソンにとっては幸せではないと考えていたのかなあ・・・。

途中、束の間、ソッコにもファソンにも幸せだと思える時間があったと思うんですが、それを思い出すと泣けます。

 

リュ・スンボムは私、最初はなんじゃコイツは、みたいに思ってたんですけど、今は優れた俳優さんだと理解してます。

 

お兄さんのリュ・スンワンが監督した作品ですが、『クライング・フィスト 泣拳』(2005年)、『生き残るための3つの取引』(2010年)、それから『ベルリンファイル』(2012年)を観ると、ホンマにいい演技をされるんですよね~。

最初はドナルドダックみたいだなあ~とか思ってたんだけど認識を改めまして、私もファンですよ。

キャリア初期の『ARAHAN アラハン』(2004年)なんかも好きですね。

 

JAIHOさんの方でスンボムさんも出演している2001年の『ワイキキ・ブラザース』が観れるそうなので是非NEW

 

ワイキキ・ブラザース JAIHO

 

監督はイム・スルレ監督。

主演は、イ・オルさん、パク・ウォンサンさん、ファン・ジョンミンさん。

 

 

ぺク・ファソン役はイ・ヨウォンです。

 

私は、『子猫をお願い』(2001年)、『サプライズ』(2002年)、『クァンシクの弟クァンテ 』(2005年)、そして『光州5・18』(2007年)といった作品での彼女が印象的です。

 

ファソンは結婚に失敗した不幸な女性で、それでも姪のユナが幸せが生きがいな人ですね、美人ですけどね。

悪いことは考えつけない人ですので、ソッコが立てた計画に従います。

しかし途中からソッコの存在を恩着せがましくありがた迷惑がるのが何ともあせる・・・ま、でも、ソッコもハッキリしたことを言わないし、ファソンも自分の罪の記憶に責め苛まれているしで、仕方がないかなああせる

 

 

マポ警察・強力5班で3年前に結婚して1年前に離婚した勘の鋭い刑事、チョ・ミンボムを演じるのはご存知、チョ・ジヌンさん。

 

何といってもドラマ『シグナル』(2016年)もありますし、ジヌたんの刑事役なんて今となっては珍しくもないんですけど、やっぱりしつこい刑事役がサマになりますね~。

 

物語的にはソッコやファソンに感情移入するので刑事さんが頑張ると逆にヒヤッとするんですけどね、その「ヒヤッ」がまたいいんですよね、この刑事の仕事ぶりが活発化すると(;´∀`)

 

あと、久しぶりに再会したばかりなのに学者の部屋で酔って泊まるわ、冷蔵庫は勝手に物色するわ、シャワーは使うわ、その気の置けなさが韓国なんですかね。

が、刑事と学者のその奇妙な友情もまたいいんですよね~。

 

警察でのミンボムの上司はクォン・ヘヒョさんですが、ほぼ活躍しないです。

その代わり、ミンボムの弟分の若手刑事を演じるキム・ユンソンが楽しいです(´∀`*)

 

 

殺人を犯したファソンとユナですが、しかし、自首していたらどうだったのだろうか。

事件の状況的に、正当防衛ってヤツになり、罪には問われないと思ったんだけど・・・でも、どうかなあ。

そこはわかりませんけど、キレイさっぱり白紙状態で日常には戻れなかっただろうし、特にユナはこれからの人生に影響がありそうですし、ファソンもユナの将来を一番に考えていたのでね。

 

もちろん、こういった事件が起こらないことがベストなんだけど、もしも警察の捜査や、その後の裁判などで誤解が生じて、より重い罪に断定されたりしたら怖いですよね。

それもないとは言えないでしょう。

いっぺん罪に問う決定をしたら引けない固執・排他は日本の警察も明白にそうですし。

 

映画においてはもっと心配しかなかったです。

 

 

推理小説はあまり読めていませんが、そんな私でも推理、ミステリーの楽しみには満足でした。

面白かったですね~。

 

そして真相、結論ですが、日本の小説が原作ですけど、とても韓国映画らしい終わり方でしたね。

正直、この映画と同じ気分になった韓国映画も、他にあります。

原作を知らないので何とも言えないけど、この韓国版の映画は、やっぱり韓国映画らしい映画でした。

 

ですので、まず韓国映画ファンにはオススメでしょうし、そして映画としてとてもいいと思いますので、まだ観てない方は観てくださいね。

 

私は非常に良かったです合格

 

そんな感じで今日もおおきに、アンニョンです(^.^/)))

 

 

容疑者X 天才数学者のアリバイ


原題:용의자X
英語題:Perfect Number
中国語題:嫌疑人X的献身


2012年製作/110分/韓国


日本公開:2013年4月20日
配給:ツイン

監督:パン・ウンジン [第2作]
脚本:イ・ゴンジュ、イ・ジョンファ、キム・テユン
原作:東野圭吾 『容疑者Xの献身』(2005年、文藝春秋BOOKS)

撮影:チェ・チャンミン
照明:イ・チョロ
音楽:シン・イギョン
美術:ヤン・ホンサム、チョ・ユナ
武術:ホ・ミョンヘン

出演
リュ・スンボム → キム・ソッコ 数学教師
イ・ヨウォン → ペク・ファソン チョウンアチム(よい朝)店員
チョ・ジヌン → チョ・ミンボム 担当刑事 マポ(麻浦)警察署
キム・ユンソン → サンジュン 刑事 マポ(麻浦)警察署
キム・ボラ → ユナ ファソンの姪 中学生
イ・ソクチュン → ナム・テウ 登山用品店社長 SALEWA
イム・ソンミン → チョンスク チョウンアチム(よい朝)店員
カク・ミノ → キム・チョルミン ファソンの前夫
クォン・ヘヒョ → チーム長 刑事 マポ(麻浦)警察署
ナム・ムンチョル → 課長 マポ(麻浦)警察署
パク・ヒョンス → 捜査チーム1 マポ(麻浦)警察署
ナム・ヨヌ → 捜査チーム2 マポ(麻浦)警察署
イ・ファンウィ → 路上生活者1
イ・スヒョン → 路上生活者2
キム・ジュリョン → マダム Y Bar テジョン(大田)

友情出演
ミョン・ゲナム → チンソン旅館 主人
ソン・ヨンチャン → 嘘発見器 捜査官
チェ・ヨンイン → ダイビング マスター [編集でCut]

武術チーム
チェ・ジェホン

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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