【ヨンファだより】
4月1日から、この2作品が公開です
4月8日から、この作品が公開です
『連鎖』は多分、キム・デミョンさんの初主演作ですよ。
ご祝儀だと思って観に行ってくださいまし。
4月27日、『ただ悪より救いたまえ』のブルーレイ&DVDが発売されます
日本語吹き替え音声があります
楽しみですねヾ(*´∀`*)ノ
いつも、おおきに、ありがとうさんです(^-^)ノ
今日はインドネシアのアクション映画について書かしてもらいます。
3月25日、この作品を観ました・・・
ザ・レイド GOKUDO
ギャレス・エバンス監督・脚本、イコ・ウワイス主演の2011年の傑作アクション映画、『ザ・レイド』を私は2019年の9月に観さしてもらったんですけど、続編である『GOKUDO』を観るのが遅くなりました。
続編の『GOKUDO』ですが1作目の『ザ・レイド』のラストの1時間後から始まる映画ですので、本来ならばすぐに観た方がいいのですが、しかし、『GOKUDO』を観終えて言えることなのですけど、1作目と2作目では作風っちゅうかリズムとかいろいろ、かなり違うと思ったんですね。
ですので、1作目のままでもないと思うので、そこで1作目から得た印象で2作目も観ると、また違うかな~と私は思いました。
なんなら、1作目をちょっと忘れ気味で2作目を観た方がいいのかもしれないですね。
ギャレス・エバンス監督たちが、続編では1作目と同じことをやりたくないと考えたのではないかな。
1作目は、警察の特殊部隊が悪人を逮捕しに行ったら予想外に悪人に追い込みをかけられて、悪の巣窟から生きて逃げ出せるかの話しで、よーい、ドンでスタートしたら、あとはノンストップで途切れることなく戦いが続きまくる壮絶な映画。
2作目はもっと複雑な構成で、時間的にも1日の話しじゃなく数年に渡る話しですね。
とにかく話しはつながってるし、主人公も新人警官のラマだけど、1作目と2作目ではまたいろいろ違うと思います。
ズバリ、2作目は「潜入捜査もの」の様相を呈していて、犯罪組織内部と、その対抗組織も描かれてましたね。
そして、主人公だけでなく、他の登場人物も緻密に描かれていると思います。
1作目の生き残りである警察官のラマは「ユダ」と名前を偽り、刑務所の中で組織のボスであるバンクンの息子ウチョの信頼を得て組織の一員になり、その強さで一目置かれる存在に。
しかし早く父親のように威張りたいウチョが別の組織と手を組んだために、裏社会のバランスが乱れ、ラマも危険な戦いに突入していく・・・そういった話しですね。
『GOKUDO』の副題はちょっと合わないようにも思えたんですが、原題の「Berandal」とはインドネシア語で「ならず者」だそうですので、「極道」とそう違わないかもしれませんな。
物語的に私が詳しく語るような映画ではないのですが、やはり専門家筋のレビューとして、明石家いわし師父のご解説をリブログさせていただきます。
いわしさん、詳しく物語も書かれてますし、映画のこともよくわかりました
いわし師父、いつもありがとうございます☆⌒(*^-゜)v
物語的には今、ここで字にしてもそんなに面白くなさそうに思われるかもしれませんが、それが映画になるとホントに面白いんですよね。
監督の絵作りや話しの緩急がホンマにええんでしょうね。
1作目とはまた違う完成度ですよね。
あと、パクリじゃないけど、何となく他の映画へのオマージュのようなものを感じました。
特に組織のボスである父親と、まだそこまでの思慮深さのない息子の物語は50周年で話題の『ゴッドファーザー』(1972年)や『グラディエーター』(2000年)を思い出しました。
そして何といっても残酷ですよね。
武術「シラット」については私が詳しくないので触れませんが、顔への攻撃が多く、「痛い」イメージです。
音がまた「ガツッ」って感じで怖い(>_<)
全体的に残酷度は異常に高かったですね~。
さすがにきついと思いましたが、私は映画には時に残酷が必要だと思ってますので、『ザ・レイド』2作における残酷の表現は尊重したいと思います。
この映画はこれでいいと思いますね。
それでも観てて、ワー(´Д`;)
って感じなんですが、しかし、セル版のソフト(ブルーレイ&DVD)は「劇場公開時、過激すぎてやむなくカットされたバイオレンスシーンを完全収録したR18+ノーカット版!」とのことで、詳しい方によると血の量が凄いようです
それもな~
私は大丈夫だと思うんですけど、観ないかな~
もちろん主役はイコくん演じるラマなんですが、アリフィン・プトラさん演じる極道ドラ息子のウチョも主役の一人といってもいいでしょう。
ただ、「潜入捜査もの」の中でも非常にアクション度が高い『GOKUDO』ですが、ラマとウチョの間の立場を超えた友情なんかは、そこまででもないように思ったので、泣ける度の方は高くないと感じました。
でも、最後の方でウチョと対峙するラマの表情には、何かがあったんだろうと思いました。
遠藤憲一さん、松田龍平さん、そしてさらに出番の少ない北村一輝さんの日本勢については、そこまで活躍しないし、期待しない方がいいですね。
少なくともイコくんと戦って暴れたりはしないです。
でも日本人の役を日本人が演じてることに意義があったのでは。
録音が原因か、出てくる人全員の日本語がとても聞き取りにくいんですけど、非常にいい耳を持つ私には何を言っているのか、ほぼわかったつもりです。
そして、え~、1作目で蛍光灯が喉に刺さってちゃんと死亡していたはずのヤヤン・ルヒアンさんが急に出てくるのでビックリするのですが、組織に殺し屋として長年尽くしてきたけど妻に愛想を尽かされて子どもさんにも会えない気の毒な「プラコソ」って人の役で再登場なのでした。
本筋とはまた別に、この「プラコソ」氏の物語がけっこうガッツリ語られるんですけど、登場シーンからセリフなくしてもボスとの信頼関係が感じられ、何の躊躇もなく残忍に人殺しができるサイコパスなだけかと思いきや、元妻にお金を渡すだけで子どもの近況すらも聞かせてもらえない悲しき男の一面もあり、ドラ息子ウチョとも古くからの仲間なのですが・・・って話しです。
パッと出てきてガガガッて感じなんですけど、なんか悲しい気分になってしまいました。
そして私が気に入ったのは敵対組織の殺し屋で、兄のベースボール・バットマンと組んで仕事するハンマー・ガール。
演じた女優さんはアクション未経験だったそうですが、両手に持ったカナヅチでヤクザをブチ殺しまくります。
このハンマー・ガールが何となくピュアなところもあるんじゃないかと思いましてね、ケモノのように獲物を狩るだけの人生だったんでしょうけど、最後に一瞬、素顔が見えましてね・・・私は「アッ」と思いました。
映画なんて一面的なもので、また別の側から観たらハンマー・ガールの物語もあるわけです。
ギャレス・エバンス監督がどこまでこのキャラについて考えて設定したのかはわかりませんが、無言ながら深みのあるキャラで、私はやっぱり悲しく感じました。
ベースボール・バットマンの方も壮絶でしたね。
ラマにとって最大の敵となる先生、マスター。
ラマはこの先生に一回、負けますのでね。
ラマ最強じゃないんですよね。
非常にギリギリな世界といいますか、勝っても負けてもおかしくない。
本物のバトルなので怖いですよ。
アクションの迫力、速さ、そして緊張感が素晴らしく、観ものではあるんですが、1作目のヤヤン・ルヒアンさん演じるマッド・ドッグの1対2の戦いの時にも感じたんですけど、戦いの達人同士の戦いになると、一種、競技的までの高度な戦いとなるのと同時に、職業的に殺し合いをやっている人物の悲壮感も私は感じましてね・・・ラマを応援しつつも、結果を想像してまた悲しくなるので。
全体的に後半はラマの戦いに悲しみを感じたんですが、もしかするとギャレス・エバンス監督の持ち味かもしれません。
どっちにしても何も感じないアクションよりも、こういった悲しいアクションが素晴らしい。
最後になりましたがイコ・ウワイスの映画も、この前には『ザ・タイガーキッド 旅立ちの鉄拳』(2009年)も観て・・・シネマート心斎橋さんで観た『トリプル・スレット』(2019年)なんかはぜんぜん記憶が残ってないんですが、『GOKUDO』では演技も素晴らしかったですよね。
ホントに盛り沢山な2時間半で観終えて疲れましたし、きつい映画だから、ズド~ンとしたものも残りましたよ。
最後の「もうたくさんだ」ですけど、「戦いはもうたくさんだ」なのか、「犯罪組織を自分が継ぐことがもうたくさんだ」なのか・・・どうなんでしょうか。
私はもうラマにとって残されたものは家族だけなので・・・せめて今後は家族と幸せに暮らしてほしいですよね・・・。
しかし、思いますに、ラマには気の毒ですが、1作目、2作目と来て3作目もあった方がいいような気がするので、またラマと犯罪組織との戦いが続く続編を期待したい気もしました。
う~ん、超~残酷な映画なのでオススメは致しませんし、アクション好きさんはもうすでに観ておられますよね~。
私は観て良かったです
今日もおおきに、ありがとうさんでした
ごめんやす、シラット(^.^/)))
ザ・レイド GOKUDO
原題:The Raid 2: Berandal
韓国語題:레이드 2
中国語題:突袭2:暴徒
2013年製作/146分/R15+/インドネシア
日本公開:2014年11月22日
配給:KADOKAWA
監督・脚本・編集:ギャレス・エバンス
製作:アリオ・サガントロ、ネイト・ボロティン、アラム・ターツァキアン
製作総指揮:ランガ・マヤ・バラク=エバンス、トッド・ブラウン、ニック・スパイサー
撮影:マット・フラネリー
音楽:ジョセフ・トラパニーズ
イコ・ウワイス - ラマ
アリフィン・プトラ - ウチョ
オカ・アンタラ - エカ
ティオ・パクサデウォ - バンクン
アレックス・アッバド - ベジョ
セセプ・アリフ・ラーマン - キラーマスター
ベリー・トリ・ユリスマン - ベースボール・バットマン
ジュリー・エステル - ハンマー・ガール
松田龍平 - ケンイチ
遠藤憲一 - ゴトウ
北村一輝 - リュウイチ
ヤヤン・ルヒアン - プラコソ
(映画.com)