ヒョンビン씨
イェジン씨
결혼 축하합니다
(☆´∀`)おめでとうございます
なんか、夢のようなお二人の結婚です
ファンとして最大の祝福を送ります~
昨日、4月1日から、公開中です
4月8日から、公開です
アンニョン(^-^)ノ
3月もありがとうございました
4月もよろしくお願いします
映画の感想ですが、3月25日、この作品を観ました・・・
ダイ・バッド 死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか
先月、パク・ウンジン監督の『容疑者X 天才数学者のアリバイ』(2012年)の感想を書かせてもらいながら、主演だったリュ・スンボムさんの出演作でまだ観てない作品がけっこう多いなあ、と思ったんですね。
それで、本当にもうそろそろ観た方がいいと思って、観てない映画を観ることにして、まず、この『ダイ・バッド』です。
2000年公開とかなり古い映画。
でも、観てわかったんですけど、スンボムさん、『ダイ・バッド』での出演時間はそんなに長くないんですよ。
4話あるうちの最終話の主役の一人って感じで。
でもホントに若い頃、キャリアの最初期ってことで観た価値はもちろんあったんですけどね。
『ダイ・バッド』の監督はリュ・スンワン監督。
スンボムさんのお兄さんですね。
2000年 ダイ・バッド 死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか
2002年 血も涙もなく ★
2004年 ARAHAN アラハン ★
2005年 クライング・フィスト ★
2006年 相棒 シティ・オブ・バイオレンス ★
2008年 史上最強スパイ Mr.タチマワリ ★
2010年 生き残るための3つの取引 ★
2013年 ベルリンファイル ★
2015年 ベテラン ★
2017年 軍艦島 The Battleship Island
2021年 モガディシュ Escape from Mogadishu
★=私が観ていた作品です。
なんと私、『血も涙もなく』、『アラハン』、『クライング・フィスト』、『生き残るための3つの取引』、『ベルリンファイル』、そして『ベテラン』はDVDかブルーレイを持ってます。
ホントに好きな監督さんなんですよね。
『生き残るための3つの取引』、『ベテラン』は韓国映画の中でも別格でしょう。
先日も『ベテラン』を観てましたよ。
リュ・スンワン監督・・・1996年に短編映画、『Transmutated Head』(19分)を監督、同じ年にパク・チャヌク監督の『三人組 Trio』に演出補と出演で参加。
1997年、『囁く廊下 女校怪談』に美術で参加・・・(ところで「女校怪談」の6作目、2020年の『WHISPERING CORRIDORS 6: THE HUMMING』は日本で公開されないのだろうか)。
1998年、クァク・キョンテクの『ドクターK』に演出補で参加。
そしてとにかく、3年に渡って制作された短編をまとめて長編映画にした『ダイ・バッド』がリュ・スンワン監督の長編デビュー作なんですね。
以後、韓国でアクションといえばリュ・スンワン、次々と傑作を放ち、『ベテラン』に至っては韓国歴代5位の観客動員数を記録までは良かったんですが、次の『軍艦島』が過去最多のスクリーン数で強引に公開されたことが問題視され、また映画の内容も真面目な歴史映画ではなくエンタメ・アクション過ぎと批判され、結果、観客動員も期待ほどには伸びず、とここで書くのも嫌がらせみたいになってしまいましたが、とにかくケチがついてしまい、日本でも未公開。
まあ、『軍艦島』に関しては私も観ていないので語っても仕方がないのですが、そこまで日本では公開できない映画だったのかなあ
公開したら逆にヒットしたりして(;´∀`)
また、スンワン監督の奥様、プロデューサーのカン・ヘジョンさんはスンワン監督が無名だった頃から映画作りを支えてこられたそうですが、『軍艦島』のスクリーン寡占問題の余波か、所属していた多くの映画組合、協会を脱退されたとのことで、お気の毒だと思いました。
『軍艦島』に関しては状況が芳しくなかっただけで、映画としてはキッチリ面白いんじゃないかと私は考えてます。
「リュ・スンワンに駄作なし」、そう信じてますよ。
『ダイ・バッド』については、まず、「シネマコリア Cinema Korea」さんのこの映画のページが詳しいので、そちらを読んでいただければと思います。
ダイ・バッド ~死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか~ (Cinema Koreaさん)
とにかく観始めると、非常に映像が粗いです。
言葉としては「インディーズ・ムービー」ってジャンルが脳裏をかすめました。
チャン・ソヌ監督の『バッド・ムービー』(1997年)の撮影後に残ったフィルムを使って撮り始めた短編・・・との話しもありますし、低予算映画なのは間違いなし。
最初、その画像の粗さ、音響の悪さ、編集の荒っぽさにギョッとなってしまったんですけど、観てる間に、これはこれで作品に合っていると思えるようになりました。
そりゃ今のスンワン監督の映画とは違うんだけど、その荒々しさも魅力ではないですか。
しかし最終的にこの映画、「未完成な作品」だとは思えない終わり方なんですよね。
作品としては違うのですが、昔、山本政志監督の『闇のカーニバル』(1981年)を観ましてね・・・それまで一般的な「映画」を観てきて、いきなり出会ったので衝撃でしたね。
もちろん私も、山本政志監督のロック的な、カウンターカルチャーの芸術を期待して観たのでしょうけれど、予想以上に「普通とは別の世界」でしたね。
ほとんどわからなかったんですが、しかし、完成した世界だと思いましたし、奇妙な憧れを感じました。
そこにいたいと感じたというか・・・映画だとは思えない生々しさみたいなものを覚えてます。
『ダイ・バッド』はもっと暴力的な映画だし、暴力がテーマの映画なんですが、国や時代を問わず、お金はないけれど映画を完成させたいって気持ちは、ある種の映画に共通していて、それはとても魅力的ですよね。
映画はそれは一人の芸術家だけでは完成できないものだろうし、大勢が携わるものなのでしょうけど、監督の映画を作りたい気持ちに協力している人たちがいることがもう、素敵ですよね。
『ダイ・バッド』だってね、キ・ジュボンさん、イム・ウォニさん、アン・ギルガンさん、チョン・ジェヨンさんといった今や名の知れた俳優さんたちが友情出演や特別出演で出られているんですよ。
皆さん、このあと、スンワン監督の映画に出られてるわけで、スンワン監督ゆかりの方々ですね。
まだ目処も立っていない駆け出しだったスンワン監督の映画にそうして出られるのが韓国映画・演劇界の絆と心意気ですよね。
オムニバス映画の形もあるかもしれないけど、各エピソードが関連し合って最終的な結末に至っているので、そこまでオムニバスでもないかな、と思いました。
ビリヤード場での高校生同士のケンカの中で相手を殺めてしまったパク・ソンビン・・・。
彼は7年の服役を終えて社会に復帰するが、前科のある青年に社会の風は冷たく・・・。
彼は結局、関わり合った極道のキム・テフンとの縁で裏社会へと身を投じていく。
あの日、ビリヤード場にいたユ・ソックァンは刑事になっている。
彼はキム・テフンを捕まえようとし、二人は激しく戦うことになる。
その間に刑事と極道、二人のインタビューがインサートされる構成が面白いですよね。
ユ・ソックァンを演じるのはリュ・スンワン監督で、最初は高校生の役なのでビックリですね。
とにかくスンワン監督は俳優さんでもあるので・・・しかし、さすがに監督兼業でここまでアクションをされる監督も多くはないですよね。
スンワン監督のアクション魂が炸裂したのが2006年の『シティ・オブ・バイオレンス 相棒』で、名優のチョン・ドゥホンさんと主役を演じて、アクションしまくってます。
凄いですよね、自分で監督して自分で暴れまくって(≧∇≦)
俳優さんとしてはイ・チャンドン監督の『オアシス』(2002年)でソル・ギョング兄貴の弟の役で出演してたりするので、また注目してください。
そして最終エピソードでリュ・スンボムさん、出てきます。
スンボムさん演じるユ・サンファンは刑事ユ・ソックァンの弟で、高校生なんですが、勉強もできないし、学校もイヤで、夜な夜な盛り場でカツアゲなどしつつ、仲間たちとつるんでます。
彼は極道としていかつく生きるパク・ソンビンに憧れ、自分も彼のようにかっこいいヤクザになりたいと思うのでした。
お兄さんの映画を手伝うことになってるんですが、落ちこぼれの問題児役はスンボムさんらしい役柄ですし、そこは監督、考えてはったでしょう。
スンボムさんは『ダイ・バッド』がデビュー作であり、同じ年にお兄さんの短編映画、『タチマワ Lee』にも出てますね。
以後、お兄さんの映画にも出つつ、俳優として活動していくわけですが、またいい俳優さんなんですよね~。
青春映画の『品行ゼロ』(2002年)も好きですし、2006年の『家族の誕生』なんかはまたぜんぜん違う演技で、特にエリート検事を演じた『生き残るための3つの取引』は私のお気に入り。
と言いつつ、スンボムさんの映画もまだまだ観てない作品があるのでそろそろ頑張って観ないとダメですね。
あと、私は観ていませんがファン・ジョンミンさんと共演したチェ・ホ監督の『潜入』(2006年)も注目です。
チェ・ミンシクさんと共演し、やはり落ちこぼれの不良を演じた『クライング・フィスト』(2005年)での役名も「ユ・サンファン」ですし、そこはスンワン監督、サンファンを再生させたんでしょう。
『クライング・フィスト』も泣ける、イイ映画ですよね~。
最終的な結末ですが、ネタバレしますね。
ご注意ください。
『プライベート・ライアン』(1998年)の「オマハ・ビーチ」の場面にオマージュしたとも言われるヤクザ同士の「出入り」の場面、そして同時間帯に因縁のビリヤード場で起こっている極道パク・ソンビンと刑事ユ・ソックァンの戦い・・・私はこの結末、かなり重かったです。
ここ最近に観た『女は二度決断する』(2017年)や『ザ・レイド GOKUDO』 (2013年)よりも『ダイ・バッド』の最後は重くてきつかったかなあ・・・。
スンワン監督がこのラストまで考えて最初の短編映画を撮り始めたのかはわかりませんが、映画は最後に大きな結論を与えてくれます。
暴力は暴力を生み、それは連鎖していく。
そして最後は悲劇にしかなりえない ―― と。
いや~、途中はともかく、最後は凄かったです。
異常なエネルギーでした。
スンワン監督、第1作から凄いのを撮られたんですね・・・。
当時、新人監督の低予算映画として韓国で大きな反響を呼んだそうですが、それも当然かもしれません。
しかし映画としては非常に暴力的で、後味もあまり良くない
だから、苦手な方も多いと思うし、オススメはしにくいかなあ
この映画も数年前までは日本版のDVDがAmazonさんで安うで売ってたんですが、今はもう品薄みたいですね。
でも埋もれてしまうのはもったいないなあ。
暴力的な映画が苦手でなければ、是非、また観てください。
熱心な映画ファンにこそ、観ていただきたいと思いました。
リュ・スンワン監督の最新作はキム・ユンソクさん、チョ・インソンさん主演、累計361万人を動員した『モガディシュ』で、日本公開が期待されます。
じゃ、今日もおおきに、ありがとうさんです
アンニョン(^.^/)))
ダイ・バッド 死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか
原題:죽거나 혹은 나쁘거나
英語題:Die Bad
2000年、韓国映画、95分
監督・脚本:リュ・スンワン [第2作]
PD:キム・ソンジェ
撮影:チョ・ヨンギュ、チェ・ヨンファン
助監督:パク・チョン、キム・ギョンス、キム・ウォンソク
照明:キム・ソングァン、イ・ギョンソン(キム・ギョンソン)、パク・ヨニル
編集:アン・ピョングン、カン・ミョンファン((株)ドリームカムズ)
音楽:キム・ドンギュ、キム・ソンヒョン、ソン・チャンドク
出演
リュ・スンワン → ユ・ソックァン 工業高校生 江南署刑事
パク・ソンビン → パク・ソンビン 工業高校生
リュ・スンボム → ユ・サンファン ソックァンの弟
ペ・ジュンシク → キム・テフン 極道
キム・スヒョン → ヒョンス 芸術高校生
イ・ジャンホ → ソンビンの父 (特別出演)
<喧嘩>
イ・ギュヨン → 撞球場主人
チョン・ソンフン → チョ・ドンス 芸術高校生
ソン・ヨンソク → キングコング 芸術高校生
リュ・シヨン → 殴られた後輩 芸術高校生
ソル・ヒョンジュ → チンタ 工業高校生
<悪夢>
チョン・ジヒョン → ソンビンの兄 (友情出演)
カン・ヒ → ソンビンの母
イ・ヘイン → ソンヒ ソンビンの姉
イム・ウォニ → イ・チェブ刑事 (友情出演)
キ・ジュボン → カーセンター社長 (特別出演)
チョン・ジョンフン → カーセンター先輩従業員 (友情出演) [撮影監督]
キム・ドヒョン → カーセンター従業員
チョン・ジェホン → カーセンター従業員 [制作チーム長]
キム・ジェヨン → カーセンター従業員
キム・ギョンス → 刑務官
キム・チョルス → 極道1
キム・デホ → 極道2
チョ・チョンホ → 極道3
<現代人>
チョン・ヒョンジュン → 潜伏刑事
イ・ドンヒ → 従業員
<死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか>
チャン・ゴンジェ → チャンジュン サンファンの友だち
クォン・スングク → サムス サンファンの友だち
ファン・ソヌァン → ケンニプモリ(エゴマの葉頭:ななめ前髪ヘアー) サンファンの友だち
カン・ジェスン → 客引き1
パク・チョンギ → 客引き2
イ・グァンジェ → 客引き3
コ・インベ → 担任先生 特別出演
アン・ギルガン → ソックァンの先輩刑事 友情出演
シン・ジェミョン → トルパル
クォン・ビョンジュン → 巡査1
キム・ソングァン → 巡査2
パク・ホンギュ → 飲み屋従業員
パク・ソンイル → 従業員
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。