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みんなのいえ (2001年) 三谷幸喜監督作品 

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いつも、ありがとうございます…(^-^)ノ

 

来年、2023年2月24日ですが、沖田修一監督、のん主演の『さかなのこ(2022年)…Blue-ray/DVDが発売です…NEWNEWNEWNEWNEW

 

 

 

 

 

Amazonさんでは【メーカー特典あり】ってことで、(メーカー特典:特製メッセージカードセット アザーバージョン(3枚)付)が付く商品もあります。

カード3枚でお値段が高くなってしまうんですが、欲しい方は考えてみてください。

 

 ―― 2022年の間、考えてたんですが…今現在、映画のDVDやBlu-rayなどディスクを買う人ってどのくらいいるのだろうか。

…あまり多くないイメージです。

 

前はブロガーさんたちの記事を読ませてもらってても、DVDやBlu-rayを買ったってことを書かれてる方々がおられましたが…最近はあまり見かけない印象です。

 

実際、買っても場所を取るし、お値段も安くないので買わない人が増えてきてるのかもしれません。

昔はディスクを買って家に置いておかないと、レンタル以外では観る選択肢もなかったわけですしね…。

でも今は変化してきてます。

 

何とも言えませんが、私としては映像のディスクが廃れていくのは寂しいかなあ~(この10年くらいで私のコレクションも増えてしまいましたし…)。

 

もうずっと前、『映画秘宝』だったと思いますけど、「DVDは1000枚くらい売れないと儲けが出ない(注:1万枚だったかもしれません)」というようなことを読んだと思うんですが、現在、発売されているDVDは売れているのだろうか…汗

 

そして、レンタルDVDさんのことも心配になってきます。

これまでずっとお世話になってきたけど、お店もずいぶん減ってしまいました。

頑張ってほしいんですけど…。

 

『さかなのこ』ですが、2022年を振り返ってみて、大好きな映画ですね。

もしも私のベスト10を選べば、必ず入るでしょう。

 

もう劇場では公開してないのかな…はてなマーク

もしもまだ観ておられなかったら是非、観てくださいね…ビックリマーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本題ですが、先月の8日に三谷幸喜監督の『記憶にございません!』(2019年)を観て、笑えて泣けてあまりにも素晴らしかったので、三谷幸喜監督の映画を続けて観たくなり、2001年公開のこの作品を観ました…キラキラカチンコキラキラ

 

 

 

 

 

みんなのいえ

 

 

解説 30代半ばの飯島夫婦は、マイホームを夢見て新進気鋭のデザイナー柳沢に家の設計を依頼する。一方、施工は妻の父親の大工・長一郎が行うことに。しかしアメリカ建築をデザインするアーティスト感覚の柳沢と、とにかく頑丈な和風の家を建てようとする職人肌の長一郎はことごとく対立。夫婦には想像を絶するトラブルが襲いかかり、状況は混沌を極めていく。出来つつある家の様子も当初の予定からずいぶんと狂ってきているのだった……。 (映画.com)

 

 

2001年公開ってことで、もう20年前の作品。

 

三谷幸喜監督の映画監督の作品としては、『ラヂオの時間』(1997年)の次、監督第2作ってことになりますね。

 

そういえば公開当時、テレビで「ものすごく面白い映画が公開されます」って感じで煽りまくってた記憶もあります。

当時は私、邦画をあまり観なかったのですが…。

 

20年前、今のように韓国映画や香港映画を観ていたら、私の人生もどうなってたんでしょうね~はてなマーク

だいぶん違ってたような気もします…いい方にね(;´∀`)

 

ココリコ田中さんと八木亜希子さんのご夫婦が家を建てようと思って八木さんの大学時代の後輩であるデザイナーの唐沢寿明さんに設計をお願いして、成り行き上、施工は八木さんのお父さんで大工さんの棟梁である田中邦衛さんに任せるんですが、そんなもんモメないはずがないって話です。

 

やっぱり笑いましたね~。

めちゃくちゃ面白かったです。

前半は『記憶にございません!』にかなわないかな~はてなマークと思ったんですが、結果として、どっちがどっちと言えない満足感でした。

 

有名な映画なので細かいことは書きませんけど、ホントに三谷幸喜監督は、凄い!!

 

そして案の定、後半は笑いつつも泣かされたわけです。

もう、唐沢さんと田中邦衛さんの歩み寄りのところなんか、ホントに心打たれていい映画だな~と思うんですが、さらにココリコ田中さんが唐沢さんと田中邦衛さんの職人ならではの頑固さと、その世界での認め合いに嫉妬してしまうのがホンマに面白いんどすな。

 

映画はコメディでありつつ、ものを作るってこと、共同で作業するってこと、さらに人が暮らしていくってことの意味まで問うてしまうような、そんな深い哲学のある作品でおますな。

 

最後は感動したな~、屋根裏に棟梁が3つのものを置く場面で、あ~…と思いました。

深い終わり方ですよね。

 

 

キャストに関しては皆さん素晴らしいのですが、中でも田中邦衛さん…といえば、『仁義なき戦い』オリジナル・シリーズ(1973~1974年)において山守のおやっさんと共に悪巧みと裏切りをしまくる卑怯な槙原政吉役で悪い印象があるのですが ―― もちろんそれは役柄上のこと、『みんなのいえ』では昔気質で頭の固い棟梁役で…私は『七人の侍』(1954年)で志村喬さんに出会った時と同じような、(役柄的にも)ベテランの重み、人間味に感銘を覚えた次第です。

 

しかし映画では、唐沢寿明さん演じる柳沢英寿の方が分が悪いように思えたんですね。

だって柳沢は家を建てるのが初めてですのでね、棟梁たちとは経験が違うし、分野も違うんですよね。

 

逆にだからこそ、依頼した飯島夫妻は柳沢の顔を立てないとダメではないかと思う局面がありました。

 

最初は「柳沢1人 VS 大工さんたち」なのでね~。

棟梁たちが柳沢をいじめてるように見えてしまう汗

 

飯島民子さんにとって棟梁はお父さんなのでね、ここは柳沢に配慮して棟梁に意見しても良かったかなあ。

 

ま、それを言い出したら映画にならないのでいいんですけど、途中、柳沢がふてくされるのも無理はないし、彼が可哀想に見えました、私は。

 

もちろん、これが現実ならもっと気まずい事態になり、家なんかできませんわ。

飯島夫妻の手にも負えないでしょう。

もう、最初の予定とはぜんぜん違うけど、棟梁たちが家を建ててしまって、柳沢は怒りのフェイドアウトで以後、飯島夫妻との関係もなしになるでっしゃろな。

そりゃ現実はもっとイヤな感じでしょうよ~あせる

 

だからこそこの映画には理想があったし、美しい物語なんですよね。

途中で柳沢が昔のタイルのことを提案して、それに職人さんの一人が気づく流れ、ホントに素敵でした。

そこでスッと柳沢の考えを知って自分も歩み寄る棟梁も偉いですよね~。

 

アンティークな家具を修理する場面でも名セリフがぎょうさんありました。

 

キャストのうちのほとんどの方は知ってるんですけど、飯島民子さん役の八木亜希子さんだけ、どなたか知らなかったんですよ。

元、アナウンサーだったんですね。

女優さんだと思うほど、上手かったですね。

 

で、民子さんですが、私は前半、わざわざ後輩の柳沢に頼んだことで、民子さんは直介さんと結婚してますが、柳沢に特別な感情を抱いていたからこそ、柳沢に仕事を依頼したのかなはてなマーク ―― そう思ったんですね。

 

でも、そこは別に広がらなかったし、私の思い込みだったのかもしれません。

三谷監督に聞かないとわかりませんが、民子さんと柳沢の話は最初の方の脚本にはあったんですか、って質問したい気もします。

 

『ラヂオの時間』(1997年)もですが、唐沢寿明さんはかっこええですなあ。

唐沢さんは『古畑任三郎』の第19話で犯人役も演じてはりましたが傲慢なキャラでした。

でも狙って殺してないので哀しいところもありましたなあ。

私は唐沢さんが現場から逃げる時のトリックが好きでした…。

 

『みんなのいえ』ですがカメオ出演がえぐい。

 

ホント、なんでここでこの人がちょっとだけ出てるの~!?って感じですよね。

 

あとで効いてくる役かと思えばそうでもないという…(^_^;)

すごく贅沢どすなあ。

なんでカメオで出るのかわかりませんが、三谷監督が人気があるからなのはてなマーク

それとも出ないと三谷監督は怖い人なのはてなマーク

 

一番驚いたのは真田広之さんですよ。

小笑いをさりげなく披露してて…好感度大ですが…。

 

真田さんも『古畑』で犯人役をしはりましたなあ~。

 

布施明さんももったいない出方ですなあ~。

 

山寺宏一さんの顔出し出演も嬉しかったです。

面白けりゃいいって義理のお兄さん役で。

 

あと途中、私は柳沢が伊原剛志さんとケンカにならないかホントに心配してたんですよ。

柳沢も暴力的な人なのでね。

 

 

ところどころ、三谷監督の「楽屋オチ」かなあ、ちょっとわからない場面もありましたし、「なんでサンバなんはてなマーク」って思いましたけど、そういった疑問も気にはならないですね~。

映画の骨格ですか、本質がもう大好きでしたから。

 

ただ、飯島夫妻は比較的、お金のことを気にせずに家を建てられる裕福な夫婦に思えました。

現実に、こうして大工さんたちに家を建ててほしいって夢を持ってるけどかなわない人たちが今の日本にどれほどおられることでしょうか。

一生、自分の家を持てない人たちも確実におられるんですね。

格差社会は自己責任と言いますが、それを考えると哀しい気持ちもありました。

 

それで言えば、棟梁たちも家を建てたいのに仕事がなかった雰囲気で、そのあたり、20年前から少子高齢化の影響もあったのかもしれません。

今後はさらに新しく家を建てる人たちも減っていくのでしょうか…。

 

三谷監督の映画…『ラヂオの時間』が最初でしたが、次に脚本を担当されている『12人の優しい日本人』(1991年、中原俊監督)…そして本当に面白かった『ザ・マジックアワー』(2008年)、最高に感動した『記憶にございません!』…からの『みんなのいえ』でしたけど、大満足どした。

 

最近は韓国映画で『奈落のマイホーム』(2021年)がありましたけど、この『みんなのいえ』も韓国映画でリメイクしてほしいくらいどした。

 

私ゃ韓国でリメイクするのならってキャストも妄想しちゃいましたよ。

この役にはあの俳優さんがええなあって。

 

『みんなのいえ』、今、観てもすっごい面白かったどす。

まだ観てない方は是非…ビックリマーク

 

今日もおおきに…ありがとうさんです☆⌒(*^-゜)v

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


みんなのいえ
Minna no ie

All about our house
Everyone's Home
Everybody's House
모두의 집
大家的家


2001年製作/115分/日本
劇場公開日:2001年6月9日
配給:東宝

スタッフ・キャスト

監督・脚本 三谷幸喜
製作 宮内正喜 高井英幸
企画 石丸省一郎 島谷能成
エグゼクティブプロデューサー 石原隆 増田久雄
プロデューサー 佐倉寛二郎 空閑由美子 重岡由美子
撮影 高間賢治
照明 上保正道
録音 瀬川徹夫
美術 小川富美夫
編集 上野聡一
音楽 服部隆之


唐沢寿明 柳沢英寿(デザイナー)
田中邦衛 岩田長一郎(大工の棟梁)
田中直樹 飯島直介(シナリオライター)
八木亜希子 飯島民子(長一郎の次女・直介の妻)
伊原剛志 荒川Jr.(大工)
白井晃 須賀(設計士)
八名信夫 荒川Sr.(土建屋)
江幡高志 佐野(大工)江幡高志
井上昭文 八木田(ペンキ屋)
榎木兵衛 米田(鳶)
松山照夫 松前(電気屋)
松本幸次郎 永井(左官屋)
野際陽子 飯島セツ子(直介の母)
吉村実子 岩田光代(長一郎の妻)
清水ミチコ 青沼実栄子(長一郎の長女)
山寺宏一 青沼菊馬(実栄子の夫)
中井貴一 彼自身
布施明 堀ノ内修司
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