いつも、ありがとうさんです…(^-^)ノ
全米映画俳優組合が43年ぶりに行ったストライキですが、問題の一つにストリーミングサービスの著しい一般化があり、「配信サービスのせいで印税を得られず、収入が減ってきてしまったことにある。実は出演料よりも、その作品のDVDやテレビ放送などの二次使用料などの印税の方が高いと言われている」(全米俳優組合のストライキの背景と余波を解説 リアルサウンド)とのことで、確かにそれがあるんだろうと思いました。
DVDやブルーレイが売れなくなっていると思ってたので。
そう書く私自身もDVDやブルーレイを買わなくなってきてます。
配信サービスの発展で手軽に安価で映画が観られるようになったと思いますが、同時に映像ソフトってメディアが急激に存在感を薄めていますよね。
映像ソフトを「買う」理由が特典映像のためとか、「並べて喜ぶ」くらいになってきてるのかもしれないけど、長くDVDのお世話になってきた私も複雑な心境です。
できれば映像ソフトも売れて俳優さんたちの収入になってほしいけれど…。
【映画日記】です…
8月9日、近くブログで書くためにジャン・ルーシャー主演の『霊幻戦士 キョンシーズ』(2010年)を観ました…
ここ数年カンフー映画や香港・中国映画を熱心に観てきたこともあると思いますが、私は今回、この映画を観ていて一番、面白く感じました、
うん、やっぱりいい映画
近いうち、できれば感想を書かせてもらいます。
続けて、前から気になってたんですが、せっかく買ったので、『ブレードランナー』(1982年)の「ワークプリント」版を初めて観てみました…
『ワークプリント』版に関してはまた詳しい方々のブログなどを参考にしていただきたいんですが…私がこれを読んでる皆様に教えてさしあげられることは、私がまたこれから教えていただきたいってことですヾ(´▽`;)ゝ
冗談はともかく試写会用の最も古いバージョンですが、確かにまだ粗い状態ですよね。
ただ、観ていると、すでに完成版とそう違わないように思いました。
編集などでこれ以後のバージョンとまたかなり違うんでしょうけれど。
最も違うと感じたのは音楽ですね。
私にとって『ブレードランナー』はヴァンゲリスの音楽の存在がかなり大きいんです。
ですので「ワークプリント」版では特にリック・デッカードとロイ・バッティが直に出会ってからの音楽が、何か他の映画音楽を流用したような感じでヴァンゲリスのものではなさそうなので、そのあたりかなり違和感があって違うバージョンであることを再確認しました。
「ワークアウト」版の音楽はかなり違いますよね。
デッカードがレイチェルとキスする時の曲も違いましし、ラストも違うんですよね。
またロイの最後のシーンで重なるデッカードの独白は初めてのものでしたが、なかなかいいですね。
ここは私の感想を深めるものでした。
でも、こういった映画の別バージョンはよほどのファンの方のためのものでしょう。
私自身、何度も観るかと言ったら観ない気がしますし
私はデッカードとレイチェルが車に乗っているラストの『ブレードランナー』(おそらくインターナショナル版)が大好きなんですよ。
一般的には『ファイナル・カット』(2007年)が決定版でしょう。
さっき、リドリー・スコットが『エイリアン』シリーズの監督を選んだために『ブレードランナー』続編を監督できなかったことを後悔…の報道を読みましたが、リドリーさんが『ブレードランナー』の続編を作ったらどうなってたのかなあ…。
私はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『ブレードランナー 2049』(2016年)が大好きだし、完璧な続編だと思いますが、リドリーさん…3作目をやってみるとか
だって続けられそうでしょ~。
明日、『2049』を観る予定ですよ。
子熊物語 (1988年)
全世界をやさしい感動に包んだ愛と勇気の壮大なアドベンチャー!
名匠ジャン=ジャック・アノー監督が贈る《動物映画》の傑作が高精細4Kレストア版で美しく蘇る。
ロッキー山脈の雄大の自然の中で、たくましく生きる子熊と父代わりの雄熊の絆を叙情的に描き出す感動作。製作期間6年、わずか数秒のカットのために1年を費やすなど、本物の熊たちが見せる表情を一瞬たりとも逃さず捉え、美しく力強い物語を紡ぎ出す。監督は『薔薇の名前』『スターリングラード』『セブン・イヤーズ・イン・チベット』などの数多くの文芸大作ドラマを手掛け、また『トゥー・ブラザーズ』など「動物映画の名匠」としても知られるフランスのジャン=ジャック・アノー。アノー監督の手腕と忍耐、そして動物たちへの敬愛の心が結実した奇跡の映画。最新の高精細4Kレストア版、国内初リリース!
[物語]
ママを落石事故で亡くし、ひとりぼっちになってしまった子熊。様々な困難にあいながらも一生懸命大自然の中で生きてる。あるとき、ハンターに追われ負傷した雄熊と出会い、父親のように慕い始める。迫る人間の脅威、そして過酷な大自然の環境。子熊は雄熊と過ごす時間を通して、たくましく成長していく。
7月29日でしたが韓国の祓魔師映画である『ディヴァイン・フューリー』(2019年)をまず観て、次に1988年の作品、『子熊物語』を観ました…
『子熊物語』…ジャン=ジャック・アノー監督の作品だから、ずっと観たかった作品です。
10年くらい前から観たかったんじゃないかなあ。
いろいろ考えて廉価版のブルーレイを買って観てみました。
1988年の映画ですが、人気の動物モノですし観ておられる方々も多いんじゃないですか。
ジャン=ジャック・アノー監督…最新作は『ノートルダム 炎の大聖堂』ですが、『薔薇の名前』1作でホントに好きな映画作家です。
ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー (1976年)
人類創世 (1981年) ★
薔薇の名前 (1986年) ★
子熊物語 (1988年)
愛人/ラマン (1992年) ★
愛と勇気の翼 (1955年)
セブン・イヤーズ・イン・チベット (1997年) ★
スターリングラード (2000年) ★
トゥー・ブラザーズ (2004年) ★
His Majesty Minor (2007年)
Black Gold (2011年)
神なるオオカミ (2015年) ★
ノートルダム 炎の大聖堂 (2022年)
★=私が観ていた作品です。
映画としては説明してどうこうというような、言葉では語れないような作品なので、私の感想を書きます。
一匹の子熊の物語ですね。
熊に関しては、特にヒグマなど大きい方になりますが、私は怖いという気持ちがまず強いんですよね。
ヒグマによる獣害事件などの記録を読んでて、恐怖が前提です。
しかし『子熊物語』を観ててまず「可愛い」と思いましたね。
子熊ちゃんですからね。
そして最初からとても哀しくなりました。
哀しい話ですよね。
その哀しさは映画の間中、ずっとありました。
で、一人ぼっちになった子熊は一匹の大人の熊に会い、彼を頼ろうとする。
一人では悲しいので…。
そこでふと思い出したんですが、昔、NHKのドキュメンタリー番組で、雄の熊は雌と交尾したいがために雌の子熊を殺めてしまうという場面があったんですよ。
実際、その光景が映され、ショックでさらに熊が嫌いになったんですよね
ところが映画の中では ―― 最初、疎んじているように見えたけど ―― 大人の熊は子熊を受け入れ、あたかも生きていく術を教えつつ、共に生きていくことを選ぶんですよ。
これはすごくあたたかい流れですけど、実際のところどうなのだろう。
そこだけは最後まで訝りを感じていました。
でも、映画はもっと優しいので、これでいいと思ったし、むしろ映画のようであってほしいと思いましたね。
で、主役は子熊なんですが、人間も出てきまして、チェッキー・カリョさん演じるトム…彼はビルさん(ジャック・ウォレス)という年上のハンターとよりによって熊狩りを仕事としてたんですが、どうやらまだ経験が浅く、不手際で熊を仕留められなかったんですよ。
で、惨事になってしまう。
そら撃たれた熊も怒りますわな。
それでトムは足を怪我して一人で待つことになるんですけどね、ま~、失敗してもまだ熊を狩ることをやめないんですよね。
で、熊狩りの人間と熊の物語となりますと前述の通り、危険な予感もしますのでやっぱり怖いんですよ。
『子熊物語』は可愛い子熊の物語ですが、意外と怖みもありますよ。
それでも子熊だったら怖がらずに笑いものにしたりしてるので、人間も無遠慮なもんです。
撮影ですが、ホントに凄いですね。
もう山までカメラとか機材を運んで撮影しただけでも凄い。
なかなか行けないし、見れない風景です。
私は一生、行くことはないでしょう。
だから映画で見れて良かった。
で、肝心の熊の撮影ですが、想像してたのとは違いました。
もっとドキュメンタリー風に遠くから撮ってるのかと思ってたけど、モロに間近で撮影してるんですよ。
そして熊たちの演技…と言っていいのか、その動作とか表情とかもう人間の俳優以上ですわナ。
で、実はブルーレイには映像特典としてメイキングがあるんですが、私はちゃんと見てません。
でも、実は、驚くほど熊に演技指導があるんですよね。
お菓子で誘惑して演技させてるんですよ~
これは目からウロコでしたね。
だからこそ96分の映画で物語になってるんですよね。
しかも大人の熊を演じたバートくんはいろいろな映画に出演したタレント熊だったりする。
それにしても、です。
どうやって撮影したんだろうという場面の連続で、それが右肩上がりなんですよ。
だから最後なんかホンマにビビりましたし、危ないことやってるな~って思いましたわ。
ホントすごい。
ちなみに同じジャン=ジャック・アノー監督の『トゥー・ブラザーズ』や『神なるオオカミ』ではある程度、CGを使ってたと思いますよ。
それから、なんと「子熊の見る夢」も映像化されてるんですが、そこは人形アニメなんですよね。
それがまたなんとももの悲しくて…。
あと、なんと子熊がマジックマッシュルームを食べてしまいましてな、幻覚まで見てしまってサイケデリックです。
あ、余談ですがコカインを吸ってどうにかなる熊の映画が9月29日から公開だそうです(≧∇≦)
このクマ 最高にキマッてる。
アカンやん、白い粉をクマが
ジャン=ジャック・アノー監督の動物モノとしては私は先に2004年の『トゥー・ブラザーズ』。そして2015年の『神なるオオカミ』を観てました。
う~ん、どれがいいとは言えませんね。
3作ともそれぞれ違って全部いい。
『神なるオオカミ』はかなり人間が主人公ですし、『トゥー・ブラザーズ』もそうかな。
どの作品も楽しい、可愛いだけでなく残酷もあります。
しかしセリフの少なさなどから、本来の自然が主人公という意味では『子熊物語』が最も人間の世界から離れた場所にある映画かもしれません。
きょうび、世界のどこでも人間が開発して手つかずの自然もないイメージ。
でも1988年の『子熊物語』はまだ人間の手が届かない世界があったように見えました。
私は…『子熊物語』、『トゥー・ブラザーズ』、『神なるオオカミ』、3作に共通するテーマだと思いますが、人間が手を触れてはならない世界があるという考えに賛成です。
もちろん山に行ったりされるのもいいと思いますが、ギリギリ入ってはならない世界があると思う。
例えば、熊のいる世界ですよね…。
と、同時にこの映画は小さな存在の成長の物語でした。
泣きましたね。
子熊は最初、死んでいたかもしれないけど、先輩のお陰で生き抜いていくことができそうですし、トムさんは二度と熊を殺めないでしょう。
『子熊物語』はあまりにも不変的で大きな映画作品でした。
今、夏休みですけど、是非、お子様と観られるといいですよね。
もちろん大人にも大きな感動を与えてくれる作品だと思いました。
自然って私はけっこう苦手だし、熊のいるところへ行くのは御免こうむりたいんですけど、いい映画を観たなあ~
さすがはジャン=ジャック・アノー監督。
今日もおおきに、ありがとうさんです☆⌒(*^-゜)v
子熊物語(1988年)
原題:The Bear
仏語題:L'Ours
韓国語題:베어
中国語題:熊的故事
1988年製作/96分/フランス
日本公開:1989年7月15日
配給:東宝東和
監督:ジャン=ジャック・アノー
脚本:ジェラール・ブラッシュ
原作:ジェームズ・オリバー・カーウッド
製作:クロード・ベリ
撮影:フィリップ・ルースロ
美術:Toni Ludi
音楽:フィリップ・サルド
字幕:清水馨
チェッキー・カリョ - The hunter Tom
ジャック・ウォレス - The hunter Bill
アンドレ・ラコンプ - The man with dogs
ユーク - 子熊
Bart the Bear - 熊
Cast
Bart the Bear as The Kodiak Bear
Youk the Bear as The Bear Cub
Tchéky Karyo as Tom Wallace
Jack Wallace as Bill Wallace
Andre Lacombe as The dog hunter