你好(^-^)ノ
いつもおおきにです
アーロン・クォック、郭富城さん目当てで
3月23日、2004年の香港映画を観ました
いま世界で最も刺激的な監督の一人
ジョニー・トーが贈る
華流発スタイリッシュな青春ノワールムービー
泣いてもいいから前を見ろ!
柔道龍虎房 じゅうどうりゅうこぼう
柔道龍虎房
原題:柔道龙虎榜
英語題:Throw Down
韓国語題:용호방
(2004年、香港映画、95分)
監督:ジョニー・トー(杜琪峰)
脚本:ヤウ・ナイホイ、イップ・ティンシン、オー・キンイー
エクゼクティブ・プロデューサー:ティファニー・チェン
製作:チャールズ・ヒョン、ヤン・イン
プロデューサー:ジョニー・トー、スティーヴン・ラム
撮影:チェン・シュウキョン
美術:トニー・ユー
音楽:ピーター・カム
歌:ポーラ・チョイ
録音:リー・シンウォッ
照明:ウー・ウォッチウ
編集:デヴィッド・リチャードソン
衣装:スタンリー・チョン
スチール:岡崎裕武
武術指導:ユン・ブン
字幕翻訳:鈴木真理子
キャスト(日本語吹き替え版)
シト・ポウ - ルイス・クー(咲野俊介)
トニー - アーロン・クオック(中村大樹)
シウモン - チェリー・イン(天田有希子)
レイ・アコン - レオン・カーフェイ(木下浩之)
チン(師匠の息子) - カルバン・チョイ(辻親八)
チェン・ヤッサム(師匠) - ロー・ホイパン
マン - チョン・シウファイ
シウモンの父 - ジャック・カオ
Throw Down 柔道龍虎榜 (2004) trailer
柔道界で「柔道小金剛」とまで呼ばれたトップ選手のシト・ポウ(ルイス・クー)は、数年前に突然柔道をやめ、今は酒場の雇われマスター兼バンドリーダーとしてギターを弾き、酒におぼれ、賭け事で元手を溶かす自堕落な生活を送り、借金に追われていた。
などとゆう設定はあとあとわかってくることで、最初の方ではまったく不明なので何も知らずに観ると困ることになります。
いや、ほんと、説明のない映画で。
なんしかシト・ポウ、廃人寸前ですわ。
そんな時、トニー(アーロン・クォック)という男が酒場に現れて柔道の勝負を申し込んできた。
このトニー、会う人会う人柔道で投げ飛ばすんですが、いいんでしょうか、そんなことして
投げられた人は痛いと思いますがね。
しかし、シト・ポウは酒で脳が腐っていたので話が通じなかった。
台湾から香港へやって来て歌手になる夢だけは絶対に譲れないシウモン(チェリー・イン)、家賃が払えず、家主に部屋を追い出されつつ、ラーメンを食べることはやめない強情なまでのマイペースぶり。
シウモンはシト・ポウが勤める店で歌手となる仕事のため、オーディションを受けますが、そんなもんシト・ポウに見きわめる力はありません。そこへやはりシト・ポウと勝負したいトニーが現れ、まるでリハーサルをしたかのように歌に合わせてサックスを流暢にプレイするわざとらしさが香港映画の楽しいところ。
3人は、別に仲良くはならないが、なんとなく一緒に行動することになる。
ギャンブルにハマってるシト・ポウは資金を稼ぐため、ヤクザが集金してるところへトニーとシウモンを連れいていき、ヤクザの金を盗み、二人に分け前を渡した。
が、盗んだことがバレバレなのに、ヤクザは、いや~、お前、あの柔道小金剛やろ俺も柔道、やっててんで
覚えてへんのか~
俺は覚えてるで~
とやけにフレンドリー。
いや~、香港の街もかっこええな~。
それで、トニーは約束だからとシト・ポウに勝負するよう言います。
真昼間の道の真ん中で柔道の試合を始める珍しい人たち。
が、シト・ポウにやる気がないんだから、勝負にならない。トニーに簡単に締められて動けないシト・ポウ。そんな状況でも赤いダスターをはなさない人。散らかったお札を拾うのに余念のないシウモンだが、さすがに「ちょっと、死んじゃうわよ。もう、いい加減にして」とか止めます。
ただただ、アーロン・クォックさんが出てるってだけの理由で、何も知らずに観始めたんですが、最初のホント、30分くらいはワケがわからず、ほとんど意味不明だったので、あ、しもた~これはハズレの映画やわ~(>_<)と思ったんですが、しかし、しかし、観てると、何か変に面白い
観る前は柔道家が暴れまくるアクション映画かと思ったけど(いや、実際、そうではあるんやけど)むしろ私にはまず、コメディでした。
しかも、私の好きなタイプのコメディですわ。
観終えて思い出したのが韓国のイ・ミョンセ監督の映画です。
なんか、他の映画にはない個性的なセンスを強く感じますよ。
そこはかとなく、シュールレアリスムで、ほのかに、ハートフル。
そして簡単にはジャンル分けできない・・・ことが素晴らしい
観終えるまでどんな映画なのか、わからない
酒場で、シト・ポウ、シウモン、トニー、それぞれにかかわりのある人物たちと、3つのグループでシャッフルしたように会話が進み、時折ブレイクする独特なリズムの場面・・・ほんっとに秀逸だと思いました。その場面が来た時、面白さでゾクゾクきましたわー。うち、ああゆうの、大好きやねん~。
これぞ、映画
ま、そっからなんやかんやで大乱闘(しかも柔道風)になるんですが。
シト・ポウの柔道のかつての師匠の息子チンは「姿三四郎」の主題歌を日本語で熱唱しまくるヤツ。
師匠は生徒さんがゼロで潰れかけている道場を一緒に立て直してくれないかとシト・ポウに頼むが、シト・ポウはすでにやる気も正気も失って、助けにはならない。
あ、この映画、「黒澤明監督に捧げられている」そうですが・・・私にはそれはわからないことです。
レオン・カーファイさんの登場シーン・・・なかなかかっこええです。
レイ・アコン(レオン・カーファイ)は、どうやらシト・ポウの柔道時代のライバルだったようですが、シト・ポウがすでにダメダメにもかかわらず、また決着をつけたい様子・・・。
シト・ポウにお金を盗まれてるヤクザはゲーセンでゲームするのが大好きで、子ども相手に、あの、東京フレンドパークでホンジャマカと対戦するあのツルツルのヤツをやって泣かせるような大人気のない人。
ま、シト・ポウたちの盗み方がまた大爆笑なんですが、盗まれてるのに追いゼニを与える人・・・渡る世間に鬼はなし。
なんか、ほっこりしますわー。
シト・ポウは師匠にお金を渡そうとしたけど、師匠はここの支払いだけでいいんですって。
師匠は柔道の大会に出ることにしたそうですが、何といっても、かなりのお年寄り・・・心配ですが結果、やはり不幸な事態に
賭場でまた負けたシト・ポウ
咄嗟にお金を強奪したシウモンですが、追いかけられる中、お金はほとんど落としてしまって、そしたらシト・ポウがなぜか戻って賭場のヤクザたちに殴る蹴るの暴行を受ける。
さらにヨレヨレになるシト・ポウ。
この映画、音楽が本当に素晴らしいんです。
サントラCDはないかと、探してみたんですが、見つからず。
特にこの場面の音楽は最高・・・よくこんな音楽を
靴が脱げたシト・ポウのため、シウモンは引き返して靴を拾ってきてあげる。
泣けまっせ~、ここ(゜´Д`゜)
結局、お金を盗ったので、もう賭場には行けない・・・。
その頃、トニーはレイ・アコンと勝負していた。
トニーがそこまで勝負したがるのには理由があったが・・・
この映画、「青春ノワールムービー」とのことですが、「青春」というには、やや年が行き過ぎてますね、少なくとも男性二人は。
柔道の大会で師匠は大怪我をし、そして・・・。
若いうちは、そりゃあ夢を見るのもいいでしょう。
いや、むしろ、夢を見なくっちゃ始まらないのかも。
でもね、いつかは夢から覚めて、諦めなければならない日が来るもんなんよ。
誰だっていつまでも挑戦し続けることはできない。
時の流れは止められず、現実の壁は厳しい。
日本の芸能界でデビューする夢が潰えたシウモン。
父親がいなくなり、施設に収容された師匠の息子チン。
トニーはけっして柔道の修行をやめないが・・・。
アッケラカンとしていたシウモンがバスの席で、思わず落涙する。
心を打つ名場面です。
これがペーソスですね
センチメンタルってやつですね
そうなんですね、映画の神様~
やっぱりまた酒場のバウンサーを投げ飛ばしたりするトニー。
トニーがついていたある嘘がばれたことで、廃人寸前だったシト・ポウの柔道家魂が蘇る
ついに対戦した二人・・・やっぱり俺たちにゃ柔道しかないぜ
他の客がいい迷惑だ。
シト・ポウは師匠の道場を再び訪れた。
あの畳の感触・・・。
チンが施設から脱走してきた。
親父はどこだ
もういない。
しかし、シト・ポウはやるべきことに気づいた。
秘技、3人肩車。
泣けまっせー゚
涙腺決壊、ブッワー。゚(゚´Д`゚)゚。
いつも食い意地の張っていたシウモンのパパはお金持ちだった。
もう歌手の夢は諦めなさいとゆう。
確かに、シウモンはこれまでずっと夢破れてきた。
・・・でも・・・。
シウモンはパパと帰ることになった。
いろいろ書きましたが、まだありますよ、最後。
う~ん、大傑作
こんな映画だとはぜんぜん思ってなかった。
韓国映画と比較すると、どうしても香港映画にはそこまで乗りきれなかった私でしたが、この映画はぜんっぜん違いました。
いや~、香港映画も当然、奥深いですね~
いろいろあるよ、ホンマに香港映画
香港の監督さんでは、おそらく今は、ジョニー・トー監督が私は大好きだと思います。
なんちゅうか、すごい作家性を感じました。
ま、柔道いらんやんとも思いましたが・・・いや、けど、そんなけ柔道に入れ込んだ映画もあんまり観てないし、これはこれでええんちゃいますか。
あと、やっぱりもうちょっと前半で説明とかもしといてほしかったけど。
いや、でも、これでいいんですよね、やっぱり、きっと( ゚ー゚)( 。_。)
え~、ジョニー・トー監督の映画は、初めて観ました。
だから本当に嬉しかったですね。
またジョニー・トー監督の映画を観ていかなあきません。
いやいや、いっぱいあるよ、亜細亜電影・・・ホンマにヾ(*´∀`*)ノ
ルイス・クーさんは以前、『大性豪』を観た時にこの人キライって思ってたけど今回、取り返されましたわ~、非常に良かったです
もちろん、アーロンさんも最高ですし、チェリー・インも・・・キャスト全員、素晴らしかったです
だってこの映画・・・ね
悪役がいないもんな~(;´∀`)
それもまた斬新で、素晴らしかった。
繰り返しますが、音楽もほんとにええですよ~
私も今頃に観といてなんですが、観てない人は絶対に観ないとあきませんよ~・・・超オススメの大傑作です
でわ、今日もおおきに~、拜拜~(^.^/)))
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