アンニョン(^-^)ノ
いつも、ありがとうございます
現在公開中の韓国映画
8月16日から公開スタート
・・・うちのブログでは今年くらいから、ハリウッド映画など、非・アジア映画は観ても、書いておきたいことがなければ書かないこともあるですが、今日はごく新しいハリウッド映画について書かせてもらいます。
8月7日、この映画を観ました
ブリッジ・オブ・スパイ
原題:Bridge of Spies
中国語題:间谍之桥
韓国語題:스파이 브릿지
ドイツ語題:Der Unterhändler
ロシア語題:Шпионский мост
(2015年、アメリカ映画、142分、G)
監督:スティーブン・スピルバーグ
製作:スティーブン・スピルバーグ、マーク・プラット、クリスティ・マコスコ・クリーガー
製作総指揮:アダム・ソムナー、ダニエル・ルピ、ジェフ・スコール、ジョナサン・キング
脚本:マット・シャルマン、イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
撮影:ヤヌス・カミンスキー
美術:アダム・ストックハウゼン
衣装:カシア・ワリッカ=メイモン
編集:マイケル・カーン
音楽:トーマス・ニューマン
出演
トム・ハンクス
マーク・ライランス
スコット・シェパード
エイミー・ライアン
セバスチャン・コッホ
アラン・アルダ
オースティン・ストウェル
ミハイル・ゴアボイ
ウィル・ロジャース
配給:20世紀フォックス映画
解説: スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本と、いずれもアカデミー賞受賞歴のあるハリウッド最高峰の才能が結集し、1950~60年代の米ソ冷戦下で起こった実話を描いたサスペンスドラマ。保険の分野で着実にキャリアを積み重ねてきた弁護士ジェームズ・ドノバンは、ソ連のスパイとしてFBIに逮捕されたルドルフ・アベルの弁護を依頼される。敵国の人間を弁護することに周囲から非難を浴びせられても、弁護士としての職務を果たそうとするドノバンと、祖国への忠義を貫くアベル。2人の間には、次第に互いに対する理解や尊敬の念が芽生えていく。死刑が確実と思われたアベルは、ドノバンの弁護で懲役30年となり、裁判は終わるが、それから5年後、ソ連を偵察飛行中だったアメリカ人パイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズが、ソ連に捕らえられる事態が発生。両国はアベルとパワーズの交換を画策し、ドノバンはその交渉役という大役を任じられる。第88回アカデミー賞では作品賞ほか6部門でノミネートを受け、ソ連スパイのアベルを演じたマーク・ライランスが助演男優賞を受賞した。(映画.com)
『ブリッジ・オブ・スパイ』。
本当に素晴らしい傑作だった『工作 黒金星と呼ばれた男』を観終えて、『工作』にかんする皆さまのレビューを読ませてもらってた中で、ちょっと細かいことは忘れたんですが、どなたかがその題名を出されてて、強い何かを感じた作品でした。
霊感じゃないけどね。
調べてみると、監督はあのスティーブン・スピルバーグ監督で、脚本にはジョエル&イーサン・コーエンが参加している
ジョエル&イーサン・コーエンは私がアメリカ映画界で最も好きな映画作家。
が、そんな映画に脚本で参加しているとは知りませんでした(もう一人、私は詳しく知らないけど、マット・シャルマンとゆう脚本家の人もクレジットされてますので3人体制ですね)。
しかも、あのスティーブン・スピルバーグ監督。
ですので、観てみました。
ソ連のスパイと疑われるルドルフ・アベル(マーク・ライランス)がFBIに捕まり、弁護士のジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)が弁護を担当することになる・・・そんな話です。
この映画、めちゃくちゃ良かったです。
アジア映画から何から全部、ひっくるめて今年、観た映画の中でも本当に気に入りましたし、めちゃくちゃ感動しました。
ちょっと最初は難しいんだけど、すぐに話が見えてきて大丈夫なんですが・・・それはトム・ハンクスとマーク・ライランスとゆう、ほんまもんの名優のお陰だと思います。
と、言ってこの映画の出演者は私の知らなかった人ばかりで、知ってる人は主役のトム・ハンクスと、もう一人、アラン・アルダだけだったんですけどね、そのキャストに馴染みがないってこともまた良かったんじゃないですか。
とにかく、いわゆる冷戦時代の1957年の時代背景とか世界情勢とか、そんなんは私はぜんぜん知らないんですがね、知らないんですけど、けどなぜか、この映画だけはス~ッとわかったんですよ。
ほんと、自分でも意外なほど。
さすがはスピルバーグ監督と思いました。
弁護士のおじさんが主人公とゆうことで、先日も『アラバマ物語』(1962年)を偶然、観てたんですけど(好きな作品なので何度も観てます)、『ブリッジ・オブ・スパイ』の主人公、ジェームズ・ドノヴァンと、『アラバマ物語』の主人公、アティカス・フィンチ(グレゴリー・ペック)に私は共通したものを感じて、ハッとしたんですね。
最初、ドノヴァンはそんな、アティカスみたいにそこまで立派な人に見えなくって、なんかちょっと変な人にも思えたんですが、結果的に非常に近い人なんじゃないかと思えて、それがまた嬉しかったんですよね。
ドノヴァンはタイプ的にはきっとケンカも強くないし、実はビビリなんじゃないかとゆう疑わしさを感じる場面あり、そのへんのキャラもまたええんですよね。
何が起こるかわからないからハラハラドキドキもするんですが、観てて、この映画で歴史を振り返り、ああ、なんと人類の20世紀は無駄なことに時間を費やし、人々は必要以上に気に病んでたんだろうとバカバカしく感じて、ちょっと笑えましたね。
あんまり笑ってもアカンけど。
ここらへんの「ちょっと前の時代」を皮肉っぽく見るのがコーエン兄弟っぽいですよね。
まあ、子どもなら仕方がないのかもしれないけど。
お風呂に水を溜めてしまったりね~。
大人の私も似たようなもんですし、最近も北朝鮮のミサイルが京都に飛んできて落ちないか、漠然と不安を感じてたんですがね・・・そんな時に壇蜜が出演する自衛隊のCMを見たりしてさらに余計に不安を感じたりしたものです。
1957年頃の人たちはその後、21世紀まで来て、どんなふうに思ったんでしょうね。
冷戦時代、「東側の国」を「アカ」と思って恐れ、敵視してたんでしょ。
この映画ではそれがわかりやすく描かれてます。
まあ、結局、今も「アカ」を敵視する人たちはそのままですがね。
本気でアカと戦ってるつもりの人たちのなんと多いことか。
それはそれで、そんなもんなんかな、と思いますけど。
スピルバーグ監督やコーエン兄弟、マット・シェルマンはなんてゆうか、20世紀の冷戦時代を振り返ることを、映画のテーマの一つにしてると思うんだけど、そこにやっぱり、批判的な視点とか、冷静な気持ちが感じられたんですよね。
もっと中立で冷静であってほしい裁判官がやたら「国益」とかを気にしてたり(それで上手くドノヴァンに呼び水をさされたりする)、ドノヴァンが電車で通勤してる時、「敵を弁護しやがって」みたいな視線を感じて困るとことか、偵察中にソ連で捕まったパイロットが帰ってきた時、誰も優しい言葉をかけないとことか。
音楽でも、あの偵察の飛行機が飛ぶとこで、いかにもな愛国っぽいおごそかな音楽が流れたんだけどね~、そこですぐにドノヴァンの方へ切り替わるのが、ハッとさせられましたね。
そこが上手いと思いましたよね。
真の愛国者とはって考えさせられるんですよ。
この映画では時々、スパイの方が高潔な人物に描かれてたりもするし、後半は政治とか何かがどんなけ人々を理不尽に扱うかもキッチリ描かれてて、やっぱり何でも時間が経たないとわからないのかもしれないし、同時に映画の凄みも感じて、凄く興奮させられましたよね。
あぶり出すよね~、映画は・・・とゆうか。
「どっかで捕まったヤツなんか自己責任だから勝手に死ね」とか、そういった仲間を見捨てる冷たさも、私はとにかく嫌いなですが、そうゆう発言をネットで何度も投稿してる人って、この映画を観た時、何を感じるんだろうか。
ところで東ドイツの兵隊さんたちの制服って、なんかナチスっぽく感じたんですが、それはそうなんですか
第2次世界大戦後、ナチスっぽい要素は完全に排除されたように思ってたので、なんか、不思議な感じがしたんですが・・・私の誤解ですかね
映画の後半で、ドノヴァンは人質の交換のために民間人として交渉しに行きます・・・当時のベルリンへ・・・。
リュ・スンワン監督の傑作、ベルリンが舞台のスパイたちの映画、『ベルリンファイル』(2013年)もありますよね~。
『ベルリンファイル』は激しいアクションを満喫できる動的な映画、『ブリッジ・オブ・スパイ』はアクション的な要素の少ない静的な映画・・・。
飛行機が墜落する場面と、車がスピード違反する場面、トム・ハンクスがカツアゲされる場面はありますがね。
あの~、「交渉」の場面のセリフは、いかにもコーエン兄弟ですよね。
この映画は実際に起こったことに基づく映画なんだけど、そこにコーエン兄弟が参加した理由があると思いますよね。
『ブリッジ・オブ・スパイ』には『工作 黒金星と呼ばれた男』と重なる部分も少なくないんじゃないですか。
特に、感動的なこと。
もっとカッチーンと硬い映画かと思ったんですけど、後半はかなり泣きましたわー。
泣ける映画とは思ってなかったので意外でした。
そして、ドノヴァンの人柄がめっちゃ好きになってましたね。
トム・ハンクスが異常にかっこよく見えた。
もう一人、マーク・ライランスさんはこの映画で初めて意識させていただいたんですがね(出演作は観てたんですがね)、本当に素晴らしい名優ですね。
アベルが最後にドノヴァンに見せる表情に胸がキュ~ッとなってしまい、予想外のおじさま萌えです(´∀`*)
「ストイキー・ムジック」・・・に、大感動
最後、「疲れきった人がバッタリ寝てる」のが『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』(1997年)と丸かぶりしてたりしますけど、そんなんもありつつ、スピルバーグ監督の映画がまた観たくなりましたよ。
ええわ~、スピルバーグ監督。
やっぱりすごい人なのや~。
ちょうど『ブリッジ・オブ・スパイ』のあたりから監督の作品を観なくなってたんですがね~、一気にまた惹きつけられた感じです。
うわ~、スピルバーグ監督の映画が観たい~(≧∇≦)
コーエン兄弟も、脚本を書いてはる『サバービコン 仮面を被った街』(2017年)はあんまり評判が良くないけど、また観たいです。
『ブリッジ・オブ・スパイ』・・・素晴らしい傑作と出会えました。
でわ、でわ・・・今日もありがとうございました、またです(^.^/)))
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