アンニョンです(^-^)ノ
いつもありがとうございます
アカデミー賞の作品賞は『パラサイト 半地下の家族』(2019年)でしたね。
正直、昨夜は私もえらい感極まって、ず~っと高ぶってました。
で、今夜は『パラサイト』の作品賞受賞について書こうかな~と思ったんだけど、まあ、ちょっと冷静になってからの方がいいことが書けるかな、と思いました。
『パラサイト』以外には『ワンハリ』(2019年)しかノミネート作品を観てないし・・・。
まあ、書くとしたら、私の懺悔の気持ちから書くと思いますけど・・・だって、受賞すると思ってなかったもん~(>_<)
いや、そりゃ、神さまに「他は何も望みません、『パラサイト』に受賞させてください」と祈ってましたよ。
でも、私の1000倍は映画に詳しい方々がね、作品賞、『パラサイト』は無理だろう、本命は『ジョーカー』(2019年)だろう、って書かれてるんよ~(>_<)
「作品賞は『パラサイト』」って断言されてる方はおられなかったんじゃないかな~
ああ、だったら無理なんだとこっちも思ってしまうやん
でも、信じてる人もいたんですよ、299分署のたまさんとか。
ご立派(´∀`*)
とにかく自分が観に行ってから、他の方々の書かれた『パラサイト』のレビューを毎日、毎日、読ませていただいてます。
それが最近の楽しみの一つですね。
でも、面白いのは今年のアカデミー賞について書かれた記事を読ませてもらってると、日本の映画ファンは韓国映画よりもハリウッドを身近に感じているようだ。
ハリウッドはずっと親しんできた身内、韓国はそれよりも遠い存在、といったように。
そのあたり、日本人の国際感覚が現れてるのかもしれない。
いや、私もそうでした、かなりね、5年前まではね。
ハリウッド映画は観るけど、韓国映画、中国映画は観ていなかった・・・。
今は違いますけどね。
『パラサイト』4部門のそれぞれのスピーチ、ホントに感動的でした。
ポン・ジュノ監督の(ブラックじゃない)謙虚でピュアな映画人の面が出てて、目頭が熱くなりました。
うちのブログでもこう叫ばせていただきます。
おめでとう パラサイト
あと、めでたい席やねんから、はしゃいだイ・ハニも大目に見たげましょうよ~
え~、2月3日、この映画を観ました・・・
観終えたら、できるだけ早く感想を書くべきだと思うんだけど、遅くなってしまった
※ 性犯罪を題材にした映画ですのでご不快に感じられる方もおられるかもしれません。ご注意ください。
あの日私は汚され、晒され全てを失った
それでも過去は、再び私を殺しに来るー
マリオネット 私が殺された日
マリオネット 私が殺された日
原題:나를 기억해
英語題:Marionette
(2018年、韓国映画、102分)
監督・脚色、脚本:イ・ハヌク
脚色:キム・ウンギョン
PD:イ・ゴヌ
助監督:ソ・ウォニョン
撮影:パク・キョンギュン
照明:イ・ヨンス
音楽:キム・ドンウク
美術:チョン・ソンギュン
武術:カン・グヒョン
出演:イ・ユヨン、キム・ヒウォン、オ・ハニ、イ・ハクチュ、キム・ダミ、キム・ヨンソン、イ・ジェヨン、チャン・ヒョクチン、ソン・ガングク、コ・ギュピル、カン・スンワン、ソウン、ムン・ジャンビン、チョ・ジヒョン、 イ・ギュヒョン、ユン・ヨンスク、パク・ウンジュ、チョン・ビョンドク、ユン・ヒジョン、チェ・ソンジョン ほか
特別出演:カン・ジソプ
※ 輝国山人の監督映画様から転載させていただいてます。
「未体験ゾーンの映画たち2019」上映作品
観てから時間が経ってしまってるので、記憶も薄れてますが、間違えないように確かなことだけ書いておきます。
いや、最近は、『パラサイト』で頭がいっぱいで、どうも危なっかしい
性犯罪を題材にした映画なので少しどぎつい言葉が混じるかもしれませんが、注意して書きます。
高校生のユ・ミナ(キム・ダミ)は母子家庭でしたけど、仲の良いお母さん(キム・ヨンソン)と二人で明るく暮らしていました。
自分も好意を感じていた男子のキム・ジノ(イ・ジェヨン)からデートに誘われ、喜ぶミナ。
楽しい時間でしたが、もう帰る時間が来ても、もうちょっと、もうちょっと、とジノから引き止められて、結局、お酒も飲んでしまい、そして、ジノから勧められた酔い醒ましのドリンクを口にし、意識を失ってしまいました。
デートレイプドラッグが入れられていたんでしょう。
気がつくとジノの住まいには他にも男子高校生たちがいて、ミナは彼らから集団で乱暴されてしまう。
その後、ジノのことは忘れ、なかったことにしようと考えたミナでしたが、あの夜に撮影されていた動画を見せられ、彼女はジノたちから脅される。
そして男子生徒たちの慰みものになってしまう。
動画の存在を知った刑事のオ・グクチョル(キム・ヒウォン)はミナのお母さんに、事態を伝え、男子学生たちを捕まえ、この「マリオネット事件」を解決することを約束したが、警察は失態を犯した。
ミナの存在をマスコミに知られてしまい、彼女は取材対象として注目を浴びてしまった。
それは当然、10代の少女に耐えられる状況ではない。
高校時代のミナを演じるのは『The Witch 魔女』(2018年)の〝最強少女〟・・・キム・ダミですね。
『マリオネット』は『The Witch 魔女』よりも先に出演したみたいです。
実は、この映画の最初は、10代のミナと14年後、教師になったミナが交互に描かれてるんですね。
最初、二つの事件が同時に発生してるのかなあと思ったんですが、観ていると、あ~、そうゆうことか・・・と、気づきました。
ミナは忌まわしい「マリオネット事件」から14年後、高校の教師になっていました。
名前もハン・ソリンと変えて。
大人になったミナは、イ・ユヨンが演じています。
ウヒョク(カン・ジソブ)とゆう素敵な婚約者もいて、幸せな人生を送れるかと思っていたんですが・・・生徒がくれたらしいコーヒーを飲み、意識を失ってしまう・・・。
最初、彼女はただ職員室で眠ってしまっただけかと思っていたんですが、顔を隠した男たちが意識のない自分にみだらな行為をしている動画が送られてきたことで、愕然とします。
14年前の記憶が蘇り・・・。
そして、その動画を送ってきた「マスター」とゆう呼び名は、14年前に彼女を脅したキム・ジノが使った言葉に他ならない。
今また自分を脅しているのは、あのキム・ジノなのか。
ソリン(=ミナ)は14年前に「マリオネット事件」を担当したオ・グクチョルと共に、不気味な真相に迫ろうとする。
そういった物語です。
ストーリーを追うのは、もうやめるけど、この映画は・・・少し批判的に書くしかないかなあ、と思います。
※ ここまでで興味を感じた方はうちの感想を読まずに、そのまま観てください。
前半は、たしかに、性犯罪の恐怖がしっかりと描かれていたと思います。
よく考えてみたら、これは映画だから普通に観てますけど、女性が、特に10代の少女が、こういった形で性犯罪の被害者になることは本当に恐ろしいことですよ。
しかもミナはジノのことが好きだったんですから、そのジノによって辱めを受けたことはどれほど傷つくことでしょうか。
また、絶対に隠しておいてほしい自分の身元がバレてしまい、カメラマンに囲まれて撮りまくられるんですから、どんなに苦しいことでしょうね。
現実の元TBS記者による性犯罪事件について、私もいろいろな意見を読んでみましたが、まだまだ「被害者の方にも落ち度があったではないか」といった視点で語る人も少なくなく、正直、それだけは腹も立ちます。
被害者の立場になって考えられる想像力があれば、出ない言葉だと思うんですがねえ。
どうも、この世には、どうしても性犯罪の被害者の方を責める思考の人がいつまでもいるようです。
しかしこの映画を観て、被害者も悪いと感じる人はいないと思うんですよ。
私も映画を観つつ、ムカムカ腹が立ってきてね・・・それは映画がいい証拠だと思うんです。
犯罪を描くなら、観る側の正義を呼び起こさないとね。
観ながら思ったのは、自分に対するみだらな行為を動画に撮影されて脅された時、迷わずに警察に相談できる状況であってほしいってことですね。
もしも今も若い女の子たちがそういったことで苦しんでいるのなら・・・それは社会の敗北ですよ。
事件の被害者が救われ、加害者が罰せられる社会であってほしい。
『マリオネット』の前半は、そんな気持ちを強く感じた。
後半、映画はさらにサスペンスフルになる・・・。
現在のソリン(=ミナ)が自分を脅している存在を探っていく場面ではドキドキ、ハラハラです。
監督のイ・ハヌク監督の演出も上手いんだと思います。
実際、面白い映画だと思いました。
でも、後半に行くにしたがって、ドンドン映画が、なんてゆうか、映画になっていくんですよ。
とても映画的とゆうか・・・ハッキリ言って面白くなり過ぎとゆうか。
後半、真相が一つ一つハッキリしていくつれて、私の気持ちは冷めていきました。
素になったとゆうか。
ん~・・・なんでしょ。
とにかく、後半になればなるほど圧が弱まる気がするんですが・・・いや、そりゃ映画としては面白いけどさ。
この事件は日本では「実話に基づくフィクション」として宣伝されてるんですが、2004年に韓国であった少年たちによる集団性犯罪事件をベースにしてるんじゃないかとは思いました。
その実際の事件をもとに映画化された作品は、『ポエトリー アグネスの詩』(2010年)や『母なる復讐』(2012年)があると思います。
最後まで観て、『マリオネット』もその事件に基づいて映画化したにしても、90%かそれ以上は創作なんじゃないかと思いました。
これは実際の事件のそのままの映画化ではないでしょ。
日本の映画会社さんに聞きたいんですが、けっこ韓国映画のこれ系は何でもかんでも「実話の映画化」ってことにしてませんかね。
もともと、韓国でも実話の映画化ってことで公開されてない映画でも、それっぽくしてる気がする。
まあ、真相はわかりませんが、誇大広告ならアカンでしょ、ぜんぜん。
とにかく『マリオネット』の前半はリアリズムがあったけど、後半は映画らしい映画になったと思います。
最終的には、ちょっと呑気すぎるかな~
だから作りすぎとゆうか・・・笑いまであるし・・・。
まあ、トラウマ克服みたいなノリなんでしょうけどね。
でも、切実さや怖さは薄れたけど、映画としては最後まで面白く作ってるなとは思いました。
ホントの最後については私の好きなタイプのシーンで終わるので、ウルウルしましたけど。
主演はイ・ユヨンで、私は他に『アトリエの春、昼下がりの裸婦』(2014年)や『背徳の王宮』(2014年)、『あいつだ』(2015年)を観てますが、初めてイ・ユヨンの「ハズレ」を観た気がしました(^_^;)
そうゆう時って、申し訳ないけど、女優さんもいつもよりもダメに見えてしまうんですよね~。
イ・ユヨンなら私は『アトリエの春、昼下がりの裸婦』をオススメします。
で、3月4日にDVDがリリースされる『ザ・ソウルメイト』ではマ・ドンソクさんやキム・ヨングァンと共演してるので楽しみです。
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それと、キム・ダミはイ・ユヨンの少女時代にちゃんと見えてて良かったです。
キム・ヒウォンさんはらしくて良かったですよ。
脚本のおかげで深みのある役でしたしね。
こうゆう役には実にマッチされますね。
キム・ヒウォンさんも好きなんですよね~、私。
実はホントに穏やかないい方みたいですよ。
イ・ハヌク監督は2012年に『かくれんぼ』って映画を監督してるそうですが、私の好きな、ホ・ジョン監督の『かくれんぼ』(2013年)とは別の映画ですね。
詳しくはわからないです。
イ・ハヌク監督、でも、実力派の人だと思ったので、また是非、映画を作ってほしいです。
え~
この映画はオススメじゃないです
このテーマの映画ならもっといい映画がありますやん。
でも、観たい人は観てください。
卑劣な性犯罪への怒り、批判は最後までつらぬかれてたと思います。
あ、念のためですが、男性が興奮するようなエロ描写とかはないと思うので、「それ目的で観る」なんてゆうバカげたことはやめといてくださいね。
でわ、最後までありがとうございます
アンニョン(^.^/)))
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