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ワイルド・カード

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アンニョン(^-^)ノ

いつも読んでくださり、ありがとうです~キスマーク

 

 


昨日10月2日から公開スタートしてますNEW

 

赤い原罪

韓国映画 赤い原罪 ガチンコ・フィルム

東京都 ユーロスペース 2021.10.2(土)~

神奈川県 ジャック&ベティ

 

東京と神奈川だけなのかな、今のところ。

まだ何も知らないんですけど観たいですわ~。

 

 

 

そんなん書いてる私が観に行くかどうかわからないんですけど(^_^;)

ヨロブン、観に行ってください、ファイティンビックリマーク(≧∇≦)ビックリマーク

 

 

 

 

 

で、9月27日、この作品を観ました・・・カチンコ

 

 

 

 

 

ワイルド・カード

 

 

2003年の映画です。

けっこう前から・・・チョン・ジニョンさんやヤン・ドングンさんを知っただろう頃から観たいと思ってた作品ですが、予定よりもずっと観るのが遅くなってしまいました。

 

おそらく、ソル・ギョング主演の傑作、『公共の敵』(2002年)などを観て「韓国の刑事モノ・警察モノは最高に面白い」って結論に達したんだと思うんですけど、その一環で観たかったんですよね。

 

観たらズバリ、いかにも「韓国の刑事モノ、警察モノ」で、その中でも「チーム・班モノ」でしたよ。

 

 

あいつはサッカー選手より足が速い

いや、間違いなくサッカー選手より足が速い

俺は韓国のデカだ

自慢じゃないが一度も犯人の前を走ったことはない

それは どうでもいい

 

どんなにやつらの逃げ足が速くても

韓国では意味がない

韓国は三面が海に囲まれ

北には60万の軍隊がいる

逃げ場はない

 

そんな感じでやっぱり刑事さんが全力疾走の始まりですね。

 

まず、キム班長(キ・ジュボン)率いるカンナム(江南)警察署・刑事係・強力3班がいかに強く結束してるかを楽しく見せてくれてツカミはオッケーですヾ(*´∀`*)ノ

「百万本のバラ」を歌うチョン・ジニョンさん・・・♪

私はここでもう観て良かったと思いましたな。

 

 

刑事オ・ヨンダルを演じるのはチョン・ジニョンさん。

 

 

刑事パン・ジェスを演じるのはヤン・ドングンさん。

 

二人は先輩後輩の関係で、気の合う同僚ですが、銃の使い方では意見の相違もある。

ヨンダルは撃つは撃つけど、慎重さを重んじます。

とにかく、二人には正義感があり、犯罪を憎んでいますね。

 

そして夜の地下鉄の駅で女性が鈍器で撲殺される事件が発生。

強力3班が捜査にあたることになる。

 

殺人の描写は怖いです。

慣れてないと危険ですね。

苦手な方にはオススメできません。

 

で、捜査なんですけど、犯人・・・「犯人たち」を映画的には観客は先に知ることになりますね。

もちろん主人公たち強行3班の刑事たちは知るよしもないのですが。

 

犯人は、いわゆる「半グレ」系で、ヤクザではないけど、だからその分、余計に無法で危険な4人の若者たちなんですね。

 

 

4人のリーダー格、ノ・ジェボン(イ・ドンギュ)。

 

怖いですよ。

ただ暴力的で凶悪なだけでなく、ケモノのように勘が鋭く用心深い。

 

 

ストーリー自体は詳しく書きませんが、ヨンダルとジェスはまず、裏社会の住人たちを突っついて協力させるんですよね。

 

いいのかなあ~はてなマークと思いますけど、殺人事件を解決するために暴力団の小さな罪を見逃すっちゅう(^_^;)

その分、犯人を探すのを手伝ってもらうぞ~ビックリマークってことなんですね。

まあ、これは刑事モノではよくある形ですね。

それで一番協力してしまうのが『悪人伝』(2019年)かな。

 

 

組長格の皆様が集められ、デカ2名に脅されまくって、暴力も振るわれて泣きを見るわけで、気の毒に思えました。

ここ、笑えます。

 

この映画のヤクザの方々は皆さん、コミカル。

事件の犯人である4人組が裏社会のルールすら守らず凶悪な犯行を重ねるのに対して、本職の組の方々にはルールもあるし、要はそんな危なかっしい犯罪を犯すよりも静かに悪い仕事をしてる合理的な暴力団ですね。

 

そういった対比に、犯人4人組の刹那的でその場限りの凶悪犯罪の怖さ、遊び半分にそんなことをすることの理解できなさが際立ってるんでしょう。

不気味ですよね。

 

そして女性が乱暴される性犯罪事件が発生し、その事件で鉄の玉が使われたことがまた手がかりとなる。

 

この映画で一つ、気に入らなかったのは性犯罪をなんだか軽く扱ってるように感じたことですね。

2003年の映画ですが、性犯罪への真剣さに欠けますね。

最近の韓国映画はまた違いますよね。

 

それから後、犯人4人組はさらに犯行を重ね、事件が連続することで警察は犯人に近づいていく。

 

 

ジェスがしつこくナンパしてる女性、カン・ナナを演じるのはハン・チェヨン。

 

ジェスもナンパするのを繰り返してるだけでそっから次にいかないので何がしたいのかわからない(;´∀`)

そりゃシカトされますわね。

 

一応、ジェスとナナの男女の関係もちょっと描かれてたりします。

悪くないっすね。

 

ハン・チェヨンは仁川生まれだけど米国籍のアメリカ人なんですね。

知らんかった。

ハン・チェヨンの最新ドラマは『欲望 Desire』(2021年)ですね。

 

 

ヨンダルとジェスの「バディ・ムービー」でもありますが、この映画、さらにチームとしての強行3班も深く描かれてますね。

 

 

特にこの方、チルスン先輩(キム・ミョングク)は印象的なキャラ。

なんだかやる気がないのでジェスと衝突してたんですが、実は昔、ヤクザを逮捕に行って自分も刺され、同僚が亡くなったことがトラウマになり、土壇場で体が動かない人になってしまったんですよね。

 

その話しがベタもベタなんですが、泣かせますなあ。

 

 

捜査も大事ですし、起こる犯罪は怖いんですけど、なんかやっぱりチームの仲間の絆とか人間味、そして刑事って仕事の苦労やもの哀しさ、そして情熱ややり甲斐が描かれてて、飽きないし、そんな泣かせる映画ではないようなのにジ~ンと感動させるんですよね。

それから、ちょっとずつ笑いもまぶされてるのがホントにいい感じ。

 

もちろん、凶悪な犯人たちに迫っていくドキドキもしっかりあり、結末もいいですよ~。

 

 

ヤン・ドングンって私、そんなにメッチャ好きな俳優さんでもないんですけど、『受取人不明』(2001年)、『風のファイター』(2004年)、『グランプリ』(2010年)・・・主演作をよく覚えてるんですよね~。

一作ごと、役作りもぜんぜん違うし、この方ならではのモノがいつもありますよね。

 

やっぱりこの『ワイルド・カード』は荒っぽい刑事さん役、ハマリ役でしたよね。

 

 

チョン・ジニョンさんも芸歴が長く、様々な役を演じきってこられた名優。

悪役も演られますし、誰かのお父さん役とかも、イイんですよね。

お父さん役、多いですよね。

イ・ジュニク監督の『王の男』(2005年)、『楽しき人生』(2007年)あたりが私のお気に入りですが、『王の預言書』(2018年)も怖くて良かったですね。

 

 

キム・ユジン監督は1986年から映画監督をされてるそうですが、私は作品を観たのが初めてでしたね。

 

特筆すべきはパク・シニャン&チョン・ドヨン主演の『約束』(1998年)を監督されてることですね。

ヤクザの親分と女性医師の運命的なラブストーリー。

観たいな~、『約束』・・・。

 

2008年の『神機箭(シンギジョン)』はアマゾンプライムで観れますね。

 

朝鮮に迫る大陸の脅威 ― これに立ち向かったのは王でも国家でもなかった!新型の火薬兵器“神機箭”を巡り、李氏朝鮮と明との激しい攻防を描いた歴史大作!!

 

やっぱりこの映画も観たい~(´∀`*)

 

 

 

 

『ワイルド・カード』ですが、掘り出しモノと言ったら失礼なほど、見ごたえのある刑事映画、犯罪映画でした。

やっぱりイイですよ、韓国のこれ系。

 

男っぽい、骨っぽい、尚且つ、エモーショナルな刑事映画を観たいなら、絶対に観た方がいいですよ。

後味もいいです。

ってゆうか爽快ですし、警察の方々を信頼して応援したくなります!!

 

もしも興味を感じられたら是非。

 

でわ、今日もありがとうでした、アンニョン~(^.^/)))

 


ワイルド・カード
原題:와일드 카드
英語題:Wild Card


(2003年、韓国映画、117分)


監督:キム・ユジン [第7作]
脚本:イ・マニ
撮影:ピョン・ヒソン
照明:イム・ジェヨン
音楽:チョ・ソンウ
武術:イ・ホンピョ

出演
ヤン・ドングン → パン・ジェス 刑事(警長)
チョン・ジニョン → オ・ヨンダル 刑事(警査)
ハン・チェヨン → カン・ナナ ソウル市警科学捜査班死体鑑識チーム長
キ・ジュボン → キム班長
キム・ミョングク → チャン・チルスン 刑事(警査)
ファン・ジュニョン → コ・ミョンファン 刑事
ユ・ハボク → ファン・チョルグ 刑事
パン・グッキョン → シム・ヨンマン 刑事
イ・ドンギュ → ノ・ジェボン 強盗グループ リーダー
ソ・ジェギョン → キム・ミンギ 強盗グループ
キム・ギセ → ワン・スチャン 強盗グループ
キム・チャンギュ → コ・ドゥマン 強盗グループ
イ・ドギョン → ト・サンチュン マッサージ店社長 暴力団組長
チョ・ギョンフン → コムテンイ 暴力団組長
チェ・ミンソク → カルチ(太刀魚) 暴力団組長
シン・ジョングン → ノプチ(ヒラメ) 暴力団組長
イ・ダリョン → スンデ(腸詰) 暴力団組長
ヤン・ハンソク → カン・イルマン 暴力団組長
シン・ギョンア → カン・スク 強姦被害者
イ・ジョンイン → シン・スクチョン ヨンダルの妻
ペク・シン → キム・ヒョンジュン 果川(クァチョン)署の刑事
ハン・ソンシク → キム・ソンス 中華料理店配達員
キム・ヘラン → カラオケ店カオスの女性1
イム・ソヒ → カラオケ店カオスの女性2
ソン・ヒョンス → 女子大生
ソン・チャンフン → ウェイター マッサージ店


※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

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