アンニョン(^-^)ノ
いつも、ありがとうさんです
去年のイブに公開されたばかりの『ただ悪より救いたまえ』(2020年)、4月27日にブルーレイ&DVDが発売です
同じ4月27日、『雨とあなたの物語』(2021年)のDVDも発売です
両作とも傑作ですので是非
4月15日、この作品を観ました・・・
まさしく「カチンコ」な映画なのですね・・・
スレイト SLATE
公開当時、観に行ければ良かったんですけどね~、何となく観に行かなくって・・・でも、結果としてこの作品はうちで観て、それで十分かな~ヾ(´▽`;)
でもスクリーンで観てたら、また違った感じかもしれなかったですね。
その感覚を味わいたかったのは確実にありますね。
いつも必ず極上の映画鑑賞でなくっても私はいいと思う。
何かその映画を観た時の特別な感覚が得られれば、それでもう映画を観る意味は達成されますよね。
その意味で『スレイト』も、この映画ならではの味が確実にありましたよね。
『スレイト』は2020年11月4日、第33回東京国際映画祭でまず上映され、その後、本国・韓国で2021年4月8日に公開された作品。
上映時間が95分となってるサイトもありますが、日本でリリースされたDVDは「監督版」だからか100分ってことになりますね。
【あらすじ】
幼い頃からアクションスターになることを夢見ていたヨニ。卓越した剣術を持っているにもかかわらず、なかなか役者として芽の出ない日々を送っていた。ある日、アクション映画のスタント役として雇われて撮影現場に入ると、そこは無法地帯のパラレルワールドで、人々が剣を持ち、何の報いもなく殺し合いをしていた。撮影と間違えて敵を倒していくヨニの姿を見た村人たちから村の守護者として迎えられ、尊敬されるようになる。そしてヒロインとして村人を救うために、彼女は悪者たちに反撃を開始する。
何も知らないで観始めたんですが、何となく、チョン・ジヒョン主演の『ラスト・ブラッド』(2009年)みたいな映画かな~と想像してたんですけどね。
「刀を振り回す韓国人娘の映画」だから。
ぜんぜん違いますけどね(;´∀`)
ま~、結果として、アクション女優版の『サボテン・ブラザース』(1986年)といった趣むきでしょうか。
ちょっと『七人の侍』(1954年)も私は思い出しましたけどね。
『一人の娘』みたいな。
オーディションに落ちまくってるアクション女優が映画撮影の現場に行ったら、そこは平行世界の村で、あくまでも女優なはずなのに勘違いでヒーローみたいになる!! って話しで。
もっとCGのモンスターとかブッタ斬りまくる感じかと思ったんですけど、そんなんではなく、予算の都合上、アクションは俳優さんたち任せですね。
そして、平行世界も予算の都合上、風景も人々の服装もまんまなので、その世界を理解するのに戸惑いましたね。
最初は、なんのお芝居みたいな(^_^;)
風景はまあ村か西部劇の町っぽい映画村ノリでいいんですけど、住民がそのままなのはね~。
ホンマに普通すぎるほどで。
その発想はなかったわ。
村の領主がまたホントに普通の人で。
主人公のチャ・ヨニは脇役しか仕事がなかった今は亡きお父さんのこともあって、幼い頃から「主人公になりたい」と言い張ってたんですが・・・勘違いで村の救世主に。
ルールが欠如した無法状態の平行世界とはいえ、けっこうサクッと人を斬るので私は変な気分になりました。
敵もね、ようわからん感じで、一番困るのが、ラスボスが弱りきったおじいさんなので、それまで出ていた別のキャラの体に乗り移ってしまうのがまたややこしい。
で、本来はクィゴム(鬼剣)って本物のヒーローが向かってたはずなんですけどね、結果、「いるだけ」状態になり、ただ一人かまってくれる少年との交流を深める。
ま、そこもそれはそれでいいんですけどね。
本来は悪の手先として村を苦しめるはずだった山賊王も、ああなって、こうなって、何となく「愛すべきキャラ」に(≧∇≦)
ヨニとの関係がいいですね。
アクション的には腰を抜かすほど斬新ではなかったと思いますが、そんなに大きくない女の子が中心となって、実際にやっているのがいいんじゃないですか。
かなり思ってた映画とは違ってて、とても低予算なのがヒシヒシとくる映画で、あれ~と最初は思い、ちょっとイヤな感じで私も落胆を禁じえなかったんですが、いつの間にかゆっくりとこの映画の世界に私も惹かれていきましてね・・・途中からはハマってた思います。
低予算なら低予算なりに、こんなやり方もあるのか、と思った。
あと、最後の種明かしがすっごい好きなんですよね。
あの種明かしを見たらもう、いい映画だったな~って思ったんですよ
このネタばらしはホントに面白いので、それを見るのだけでも観ていい映画ですよ
主役のチェ・ヨニを演じるアン・ジヘは、第14回大阪アジアン映画祭で上映されたチェ・ヒソ主演の『アワ・ボディ』(2019年)に出演してたそうです(観ておけば良かったな~)。
韓国の普通の女の子だけど剣術などアクションできるって感じで、また別の映画で観たい女優さんですよね。
村の領主を演じたイ・ミンジも、調べると、あ~、あの女優さんって感じだったんですけど、とにかく私も馴染みのないキャストばかりです。
しかし、そんな映画との出会いもいいものです。
って言いますのも、私は『スレイト』を観ながら、自分が初めて韓国映画に触れていった頃のことを思い出してました。
『スレイト』、なんか懐かしかったな~。
何かしら、韓国の低予算映画や、韓国のちょっと前のSFファンタジーを思い出しました。
総合的に観て良かったですね。
チョ・バルン監督・・・2016年の『振動 Vibration』が第21回富川国際ファンタスティック映画祭(2017年)で短編作品賞を受賞して、きっとそこからスタートされたんでしょうね。
そして次が、『学園ギャング』(2019年)です。
学園ギャング ← うちの書いた感想です。
私は『スレイト』の方が面白かったです。
そして、『スレイト』の次、すでに2021年6月30日に、ソンジュンくん主演の『怪奇マンション The Night Shift』ってホラー映画が公開されてます。
う~ん、これは・・・ホラー映画も今は私、怖くて観れないんですが、観たいですね~(≧∇≦)
何らかの形でまた、日本でも公開されるかDVDが出るでしょう、きっと。
今のところ、チョ・バルン監督はおそらく、低予算の早撮りで作品を作ってこられてるんですけど、またヒット作など出て予算が増えたらどうなるかですよね、きっと。
そうなったら怖いよ、みたいな、可能性が高いと思いますね、私の勝手なアレでは。
楽しみですね。
『スレイト』ですが、風変わりな中に面白いファンタジー・アクションではないですか。
また、観てない人は観てみてくださいね
今日もおおきに、ありがとうさんです
アンニョン(^.^/)))
スレイト
原題:불어라 검풍아-감독판 吹け剣風よ - 監督版
英語題:Slate
2020年製作/100分/G/韓国
日本公開:2021年6月25日
配給:ライツキューブ
監督・脚本:チョ・バルン [第2作]
PD:クォン・ジヨン
助監督:チャン・ジェウォン
撮影:イ・ソクチュン
照明:イ・テヒ
編集:チョ・バルン
音楽:チョ・ソンジン
美術:イム・スジョン
武術:シム・サンヨン
出演
アン・ジヘ → チャ・ヨニ アクションスター
イ・ミンジ → キム・ジナ 村の領主 / 衣装係下っ端
パク・テサン → フィリップ / 歯磨き男
チョ・ソンギ → クィゴム(鬼剣) / 有名俳優
イ・セホ → プリースト(司祭) / ユーチューバー オ・チェホ
チョンホ → トン・ジャル 山賊王 / 助監督
パク・インス → テピョンソ 真竜組 / ポチャ(屋台)主人
イ・ダヨン → スア ヨニの友だち
チョン・ジヌ → ゴースター ユーチューバー
シム・ウソン → 漢方医師 / 監督
ナム・イスル → ガラガラヘビ / おでん少女
チェ・ソヨン → 幼いヨニ
ソン・イヒョン → ソンギ(宣気) / おでん少年
チョン・ヨンヒョン → 米屋 / プリースト親衛隊
チャン・ミヌク → 果物店 / プリースト親衛隊
特別出演
パク・ヒボン → 孤児院 院長