アンニョン(^-^)ノ
いつもありがとうさんです
4月22日、この作品を観ました・・・
偽りの隣人 ある諜報員の告白
この作品の素晴らしさも私にお伝えするのが難しいほどなので、やっぱり観てもらうのが一番なんです。
でも、書きたいように書かしてもらいますね。
軍事政権下の韓国で、民主化を求めて自宅軟禁された政治家と彼を監視する諜報員の正義を描いた社会派サスペンス・・・です。
日本で作られたのポスターが、ほとんど完全に映画そのもののイメージと違ってて、なんでこんなポスターにしたのかなあと思うんですけど、アルバトロスさんが、その方が観る人が増えると考えたんかな。
私も何とも言えませんが、日本版のポスターは違うなあ~。
でもアルバトロスさんが手がける韓国映画のポスターは全部、これ系で共通してるし、統一したいのかなあ。
story
1985年、国家による弾圧が激しさを増す中、次期大統領選に出馬するため帰国した野党政治家イ・ウィシク(オ・ダルス)は空港に到着するなり国家安全政策部により逮捕され、自宅軟禁を余儀なくされた。諜報機関はウィシクを監視するため、当時左遷されていたものの愛国心だけは人一倍強いユ・デグォン(チョン・ウ)を監視チームのリーダーに抜擢。デグォンは隣家に住み込み、24時間体制の監視任務に就くことになった。機密情報を入手するため盗聴器を仕掛けたデグォンだったが、家族を愛し、国民の平和と平等を真に願うウィシクの声を聞き続けるうちに、上層部に疑問を持ち始める。そんな矢先ウィシクとその家族に命の危険が迫っていたー。
噂には聞いてましたけど、最初はホントにかなりコメディですね。
しかもけっこうくどい
私は笑いましたけど、かなりやり過ぎかも(^_^;)
そして後半ですが…めちゃくちゃ泣きました。
オ・ダルス氏が演じたイ・ウィシクは実在の人物かと思ったんですけど、モデルとなったキム・デジュン(金 大中)元大統領とはまたちょっと違うような…。
結果的に、あまりモデルと同一視すると映画の感動に水を差すことにもなりかねないと思ったので、そこまで突き詰めたくない感じ。
イ・ウィシクはキム・デジュン元大統領とまた違うんですよ。
ですので、韓国の1980年代中盤が舞台ですけど、この映画はやっぱり実際の歴史からクリエイトされた創作だと考えたいなと私は思いました。
実際の歴史の映画化だと思うと、詳しい人は気になってダメってことにもなりかねませんしね。
しかし韓国の歴史に詳しくない日本人としては、完全なフィクションだと考えて素で楽しんで差し支えないように思います。
また韓国の人たちにとっては、考証的な面で疑問も残るそうです。
その時代になかったものが画面に映ってたりとかね。
監督さんはイ・ファンギョン監督です。
あいつはカッコよかった 2004年 監督
角砂糖 2006年 監督、脚本
奇跡のジョッキー 2011年 監督、脚本、企画
7番房の奇跡 2012年 監督、脚本、企画
偽りの隣人 ある情報員の告白 2020年 監督、脚本、製作
『奇跡のジョッキー』もいい映画だったんですけど興行的にはいい結果が出せず、しかし『7番房の奇跡』が観客動員1281万人を記録
日本でも人気の高い映画ですよね。
私もリュ・スンリョンさんやパク・シネ、カル・ソウォンちゃん、そしてあの音楽を思い出しただけで泣けます。
また観たいな。
『あいつはカッコよかった』も良かったんですよね。
最初に観た時、「韓国のラブコメは凄い」って感動でした。
こうして観てきて、『角砂糖』だけはまだ観れてないんですけど、イ・ファンギョン監督はホント、泣かせてくる監督さん。
『奇跡のジョッキー』ではそれがちょっとあざとい気がしたけど…『7番房の奇跡』も『偽りの隣人』も泣けるんだから仕方がない。
チョン・ウ(デグォン役)
1981年1月14日生まれ。2006年に俳優デビュー。映画、テレビドラマに数多く出演し、TVドラマシリーズ「応答せよ1994」(13)の演技が話題となり大ブレーク。『レッド・ファミリー』(13)では仲良し家族になり切る北朝鮮のスパイを演じ、ある殺人事件を映画化した『善惡の刃』(17)では弁護士を演じた。実在の登山家オム・ホンギルのヒマラヤ登頂を描いた『ヒマラヤ 〜地上8,000メートルの絆』(16)では人気俳優ファン・ジョンミンと共演を果たしている。
主役のイ・デグォン役はチョンウさん。
『レッド・ファミリー』の役と重なり過ぎと思ったんですけど大丈夫。
結果としてぜんぜん違うキャラクターです。
イ・ファンギョン監督の『あいつはカッコよかった』に出てたので15年越しくらいで監督の映画の主役に到達です。
チョンウさんの真面目な、実直そうな風貌が役にピッタリですし、ホントにいい俳優さんですよね。
デグォンはかっこいいキャラではない。
でも、だからこそか気持ちが重なり感動してしまうのである。
オ・ダルス(イ・ウィシク役)
1968年6月15日生まれ。2002年『海賊、ディスコ王になる』で映画デビュー。その後、『大統領の理髪師』(04) 『親切なクムジャさん』(05) などに出演後、2007年『夏物語』で第15回春史大賞映画祭で助演男優賞を受賞。パク・チャヌク監督作『渇き』(10)やファンギョン監督と初タッグを組んだ『7番房の奇跡』(14) 、釜林事件を描いた『弁護人』(16)など話題作に出演。2015年の『国際市場で逢いましょう』では、青龍映画賞と大鐘賞の助演男優賞をW受賞した。韓国を代表する名優である。
ご存知のように過去の悪事がめくれて(しかも言い訳して被害を食い止めようとした姑息さもあり)人気が瞬く間に地の底へ堕ちたおっさん。
韓国映画を代表する愛されキャラであり、また出演作に大ヒット作も多かったがゆえにその罪は重い。
そのことに関してはファンである私も弁護のしようがあらしません。
Me Too運動以後、これまで我慢してきた方々も声を上げつつあり、その中でまだ自分のやったことを隠して認めない人たちの罪も暴かれるのが正義です。
しかし、絶対に復帰してはいかんとも言いません。
本気で反省し、罪を悔い、心を傷つけてきた方々に謝罪したのなら謙虚に仕事を続けはったらよろし。
『偽りの隣人』の撮影中にオ・ダルスのおっさんの悪事が取り沙汰にされてたわけですが、私はよく知らずに復帰後に撮影した作品だと思って観てたんです。
結果、もちろん、そんな勘違いしない方がいいんですけどね。
『偽りの隣人』のオ・ダルス氏、過去最高の名演だったと思います。
ホントに心打たれる素晴らしい名演でした。
俳優さんとはそういった地と演技の差もあるお仕事でしょうけど、それであっても、こんな役をこんなに素敵な演技で感動的に演じたのだから、スキャンダルは残念極まります。
で、イ・ウィシクの親友の人を演じてるのがパク・チョルミンさんで、逆にチョルミンさんは笑いを消してシリアスに演じてはりました。
国家安全政策部のキム室長を演じるのはキム・ヒウォンさん。
かなりシリアスな悪役ですけど、当時の韓国では当たり前にいたような人なんでしょう。
今の日本ではどうなのだろうか。
こういった人物がこんなことをやっていないことを祈りますが。
盗聴チームのトンシク(向かって右、キム・ビョンチョルさん)とヨンチョル(向かって左、チョ・ヒョンチョルさん)。
前半はこの二人が笑かしまくりでくどいほどです(^_^;)
チョ・ヒョンチョルさんは映画監督でもありますが、私は作品を観てないんです。
イ・ウィシクの娘、ウンジン(イ・ユビ)、そして息子のイェジュン(チョン・ヒョンジュン)。
ん、ん、ん~∑(゜∀゜)
チョン・ヒョンジュンくん…『パラサイト 半地下の家族』(2019年)のダソンじゃないの~
チョン・ヒョンジュンくんの最新出演映画はパク・ソダム&ソン・セビョクさん主演の『特送 Special Delivery』(今年の1月に韓国で公開)だそうです。
そしてイ・ユビが演じたウンジンですが、美女大学生ゆえに前半は盗聴チームのおにいさんに惚れられ…
イ・ウィシクの妻、ヨンジャ役はキム・ソンギョンさんで、『サニー 永遠の仲間たち』(2011年)のミス・コリア志望だったリュ・ポッキ。
『偽りの隣人』ではナミ(나미)の「빙글빙글」(1984年)が重要な歌だったり、同じ時代なこともあって『サニー』も思い出します…。
また、イ・ウィシクの家の家政婦さんを演じるのはヨム・ヘランさん。
ネズミを足で踏み潰すとかなんとか
最後の方でデグォンがイ・ウィシクを危険を遠ざけるためにとった作戦がね~、なんでそんな変なことをって感じで、そのへん最後まで笑いも入ってます。
前半のお笑い大会もいいんですけど、やっぱり後半の号泣展開がね~、130分と短くない映画ですが、感動の持続が凄かったんですよ。
感動の我慢比べっちゅうか泣きのマラソンっちゅうか…まだ行くんかい~。゚(゚´Д`゚)゚。って感じで。
イ・ウィシクの人柄がホント好きです。
この人に国の政をお任せしたいと思わせる方。
いいこと言うんですよね。
これは映画なのですが、私はイ・ウィシクに理想を見た。
今の日本の政治家もこうあってほしいほどです。
それでデグォンの中でも何かが変わっていき…「偽りの隣人」だったのに本当に「Best Friend」になっていく…。
とにかく、後半の物語がホンマ私の好きな流れですので、もう原価までやられてしまいました。
ホントにいい映画でしたよ。
ベタな笑いと、政治に対する不信感と、それに対する希望と、ジワ~系の感動と、ドカンとくる系の感動と、さらにまた変な笑いと、それらが一緒になってる物語の見事さで、予想をはるかに超える傑作だと言いたい気分です。
ですのでやっぱりオススメ致します
まだ観てない方は是非、観てください。
今日もありがとうさんでした
アンニョン(^.^/)))
韓国初登場1位!『7番房の奇跡』のイ・ファンギョン監督最新作がついに!
韓国歴代興収10位、日本でも親子愛に号泣する観客が続出したヒット作『7番房の奇跡』(2013)のイ・ファンギョン監督が、待望の最新作を発表! 2020年12月の韓国公開時に初登場1位を獲得した。冤罪を生んだ司法制度への批判をファンタジックなエピソードに包んで描いたファンギョン・マジックは、本作でさらに進化。韓国現代史における軍事独裁政権と民主化運動の対立をモチーフにした社会派ドラマではあるが、衝撃の実録ドラマ『1987、ある闘いの真実』(17)や『タクシー運転手 約束は海を越えて』(17)とはアプローチを変えて、心に浸みるヒューマンドラマに仕上げた。監督自身はあくまでも物語はフィクションであり、特定の政治家をモデルにしたものではないと語るが、時代背景や海外への逃避行、政治信念からは、日本ともゆかりの深くノーベル平和賞を受賞したあの元大統領が想起されるだろう。 軍事政権が国民の民主化運動を弾圧していた1985年。政権から目の敵にされ、海外に逃れていた野党総裁のイ・ウィシクが緊急帰国する。諜報機関のキム室長は彼の大統領選出馬を阻止すべく、ウィシク一家を自宅軟禁。隣の民家を盗聴拠点ではデグォン含め3名の盗聴チームが24時間体制で監視し、共産主義者に仕立てるミッションに動き出す。しかし、家族を愛し、国民の平和と平等を願うウィシクの声を聞き続けるうちに、デグォンは過激さを増す上層部に疑問を持ち始める。
韓国の名優怪優が集結。イ・ファンギョン監督が少年時代を過ごした1985年を再現!
国家に誠を誓い、家族にも極秘で国家安全政策部の熱血職員として身を粉にするデグォン。ドラマ『応答せよ1994』で大ブレークし、『レッド・ファミリー』(13)では仲良し家族になり切る北朝鮮のスパイを演じ、ある殺人事件を映画化した『善惡の刃』(17)で弁護士を演じたチョン・ウが演じる。一方、やわらかな笑顔で信念を貫き、圧政に耐える国民を思い続ける政治家ウィスクには、『国際市場で遭いましょう』(14)や『プロミス氷上の女神たち』(18)で活躍する韓国の名優オ・ダルスが。イ・ファンギョン監督とは詐欺罪で収監されたヤンホを演じた『7番房の奇跡』以来2度目となる。陰謀を指揮するキム室長には『スマホを落としただけなのに』韓国リメイクの出演が決定したベテラン俳優、キム・ヒウォン。デグォンの部下に大ヒットドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」の野心的すぎる法学教授役で注目されたキム・ピョンチョルなど個性的な顔が脇を支える。 自宅軟禁の暗い雰囲気を吹き飛ばし、2人を繋ぐきっかけとなるのは、ナミが歌うポップソング『クルクル』だ。1984年にリリースされキャッチーなメロディとビングルビングルという特徴的な歌詞で大人気となり、『サニー 永遠の仲間たち』でも歌われるほど、時代を代表する懐メロとなっている。1985年頃のソウルの街並みやファッションを再現したレトロさや、庶民的な韓国料理も見所のひとつだ。1970年生まれのイ・ファンギョン監督が、多感な少年時代に経験した1985年。「なぜ韓国では民主化が遅れ、多数の犠牲者が出たのだろう」との疑問と静かな怒りが投影された、ヒューマン・サスペンス!
偽りの隣人 ある諜報員の告白
原題:이웃사촌
英語題:Best Friend
2020年製作/130分/G/韓国
日本公開:2021年9月17日
配給:アルバトロス・フィルム
監督・脚本:イ・ファンギョン [第5作]
脚本:ユン・ピルジュン、キム・ヨンソク
PD:イム・ミンソプ
助監督:チョ・ヒョンス
撮影:ホン・ジェシク
照明:キム・ジェグン
編集:キム・ソンミン、チェ・ジェグン(M&FC)
音楽:イ・ドンジュン
美術:カン・ソヨン
武術:ユ・サンソプ、チョン・ウジェ(ソウルアクションスクール)
出演
チョンウ → ユ・デグォン 盗聴チーム長 国家安全政策部
オ・ダルス → イ・ウィシク 総裁 ポミン(寶民)党
キム・ヒウォン → キム室長 国家安全政策部
キム・ビョンチョル → トンシク 盗聴チーム員
チョ・ヒョンチョル → ヨンチョル 盗聴チーム員
イ・ユビ → イ・ウンジン ウィシクの娘
チ・スンヒョン → トンヒョク 国家安全政策部
キム・ソンギョン → ヨンジャ ウィシクの妻
ヨム・ヘラン → ヨス(麗水)宅 ウィシク家の家政婦
チョン・ヒテ → ハン・ジェグン秘書 ウィシクの補佐官 ポミン(寶民)党
キム・セドン → キム・セドン議員
チョン・ヒョンジュン → イ・イェジュン ウィシクの息子 国民学校生
キム・ドンギュ → チュングォン テグォンの弟
キム・ギチョン → 警察幹部
ファン・ビョングク → 報道局長
チョン・チャヌ → チョン・チャヌ教授
ユ・ジョンホ → ヤン・マンソプ 国会議員 ポミン(寶民)党
ハン・スンジュ → ユ・ミンソン テグォンの息子
ミン・ギョンオク → テグォンの母
特別出演
パク・チョルミン → ミン・ノグク(閔露國) 国会議員 ポミン(寶民)党
シム・イヨン → チヨン ウィシクの妻
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。