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ダニー・ザ・ドッグ (2005年) ジェット・リー

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ダニー・ザ・ドッグ

 


解説 悪漢に殺人マシーンとして育てられた男が、人間的感情に目覚めていく様を描いたヒューマン・アクション。監督は「トランスポーター」のルイ・レテリエ。脚本は「TAXi」シリーズ、「トランスポーター」のリュック・ベッソン。撮影も「トランスポーター」のピエール・モレル。音楽は人気ユニットのマッシヴ・アタック。美術は「花咲ける騎士道」のジャック・ビュフノワール。編集は「トランスポーター」「花咲ける騎士道」のニコラ・トレンバジウィック。アクション演出は「キル・ビル」のユエン・ウーピン。出演は「ブラック・ダイヤモンド」のジェット・リー、「ミリオンダラー・ベイビー」のモーガン・フリーマン、「マスク2」のボブ・ホスキンス、「ダブリン上等!」のケリー・コンドンほか。 (映画.com)

 

いつも、おおきに、ありがとうさんです…☆⌒(*^-゜)v

 

今日、書かせてもらう映画は「怖い映画」ではなく、アクション映画です。

この1ヶ月くらい映画で怖がりたくって「怖い映画」を観てきたんですが、選んだ映画が合わなかったのか、私自身がが今、怖がれない状態にあるのかはわかりませんが、結果として上手くいかなかったように思いますあせる

 

で、2週間に1作は生粋のアクション映画を観たいと考えてるんですが、2月11日、『ダニー・ザ・ドッグ』を観ました…カチンコ

 

脚本がリュック・ベッソンで、主演がジェット・リーとモーガン・フリーマン、フランスとアメリカの合作という国際的な作品で、映画の舞台は英国ですね。

 

ジェット・リーさんは製作も担当されたとのことです。

 



ダニーがどういった生まれで、もともとどこにいたのかはわからない。

 

彼はバートという悪徳高利貸しによって高度な格闘技術を仕込まれ、付けている首輪をはずされれば、バートに指示された「獲物」を襲いまくるだけの、バートに飼われる犬である。

 

そんな暴力的な仕事をさせられてもダニーに見返りはない。

バートのアジトに帰れば檻に入れられ、取立ての仕事の時、また出されるだけである。

しかしバートによって自分の立場を決定づけられたダニーは疑問を抱かず、バートに使われるだけの人生だった。

 

山守のおやっさんでももうちょっと控えめに騙すし、小狡く人を使うと思うんですけど、親分のバートはもう、ダニーが絶対に逆らえないように洗脳完了したつもりだし、非常に傲慢で悪いオヤジです。

 

が、けっこうツメが甘く、映画の間、けっこう怪我してるし、段取りも下手に思うんですが、悪運が強くなかなかしぶとい。

あと、子分がイヤになるほどの助平オヤジ。

 

 

そんな時、ダニーは仕事で行った先にあったたくさんのアンティークなピアノに魅せられ、そこで目の不自由なサムと出会った。

 

サムは勘が鋭く思いやりのある人で、誰だかわからないけど喋らないダニーにも気さくだったし、そんなサムにダニーも好感を感じた。

 

ところがバートに命じられたダニーの暴力的な強制取立てを目にした胡散臭い紳士がバートにダニーを非合法な格闘技大会に出場させませんかと言ってきて、案の定、ダニーは強すぎて一瞬で相手を倒した。

 

 

大金が入り、この調子なら引退できると喜ぶバートだが、ダニーには何も買ってくれない。

 

しかし、恨みを買うことも多かったバートたちのグループは襲撃され、ダニーは怪我を負って逃げ出し、サムに助けられた。

 

 

サムの住まいでダニーの新しい人生が始まった。

 

純粋で無垢なダニー。

彼はサムと、サムの亡くなった妻の娘であるヴィクトリアの優しさに触れ、少しずつ人間らしさを取り戻していく。

 

しかし、サムのピアノの調律の仕事を手伝い、報酬を得たダニーが楽しく買い物していた時、バートの手下に見つかってしまい、脅された彼はまたしても危険な格闘技大会に出なければならなくなる ―― 。

 

 

私の感想ですが、予想以上に素晴らしく、泣きましたわ~。

ホント、感動的な映画でした。

 

悪漢によって殺人マシーンに仕立て上げられた男の物語なのですが、アクション映画としてハートウォーミングで優しい気持ちになれる作品。

 

おそらく、強いけどイノセントな主人公ってリュック・ベッソンのテッパンなんでしょうね。

他の作品も重なりますが、ジェット・リーが主演ってことで新鮮でした。

 

 

わんこをモチーフにしたジェット・リーの演技ですが、セリフは極力、少なめ、ですのでホントにわんこみたいです。

もう40代前半だったんですが、可愛いですよ。

 

だから逆に、おとなしくて優しかった人を「闘犬」として飼い慣らして人を襲わせまくることに腹が立つんですよね。

実際、そうなると闘犬というものにも怒りが向きますよ。

闘犬を知った時、イヤな気分でしたね。

闘いたいなら自分で闘えっちゅうの。

犬にさせずに。

飼い主同士が自主的に闘うのならやっとけと思いますよむかっ

 

 

モーガン・フリーマン…もう時間も経ちましたが例のセクハラ問題で、これまでに演じられてきた役が役だったし、その演技がとても気高かったので、私は一気にしらけてしまいました。

悪いけど、他の俳優なら笑ってしまえたかもしれないけど、モーガン・フリーマンにはセクハラが似合わなかった。

逆に気の毒な話やったと思います。

 

でも腐ってもモーガンさん。

やはりその演技は心を打つものです。

サムを演じるモーガンさんにはどうしても、私も感動してしまった。

 

 

サムの親友は亡くなっているんですが、それで、サムはその親友の奥さんと結婚したんですね。

その奥さんとも旧知の仲だったんですけど。

 

でもその奥さんも亡くなってしまい、残された奥さんの娘のヴィクトリアとサムは暮らしてます。

ヴィクトリアは18歳、ピアニストを目指してます。

 

ヴィクトリアを演じるケリー・コンドン、なんか愛嬌がある女優さんなんですよね。

ヴィクトリアは歯を矯正してたりね。

 

ヴィクトリアとダニーがサムに内緒でアイスを食べる場面とか、ホント、微笑ましくってボワ~ッとなりましたわ。

その幸せ感が壊されそうになると悲しくってね~。

ダニーをそっとしとけ!!って思うんですよね。

 

調べるとケリー・コンドンって売れっ子でノリノリですね。

 

 

ヴィクトリアがダニーにキスする場面など、フランス人の脚本家が書いた脚本やな~と思いました。

 

ちょっと積極的過ぎる気がして私はドギマギしてしまったんですが(ダニーが無垢な分、どうなるかと…)、でも美しいシーンです。

 

ヴィクトリアは芸術家。

彼女はダニーの心を美しく感じたのだと思う。

二人の未来はわかりませんが、結ばれてもいいと私は思った。

 

 

前述の通り、ボブ・ホプキンスさん演じるバートはどうしようもない人なんですが、まあ、悪役ですのでね…。

でも、なんか危険な割には実入りのない取立て業だったようで、ダニーが格闘技大会で稼いだお金の方が額が大きかったみたいね。

そう考えるとちょっとアホくさく感じる。

バートはそんなに頭のキレる男ではなかった。

 

ボブ・ホスキンスさん…2014年に亡くなってしまわれたんですね…。

例えば『コットンクラブ』(1984年)のオウニー・マデン役なんてホントに名演ですよね。

私はあまりご出演作を観れてないんですが、1作、ニール・ジョーダン監督の『モナリザ』(1986年)がずっと観たいんです。

早く観とけって話ですが。

 


この作品についても私のアクション映画の師匠である明石家いわしさんが「いわしアクション映画日記」で取り上げておられますので、リブログさせていただきますねひらめき電球
 

 

いわしさんはもっとクッキリとストーリーを書かれておられますし、アクション面も含めてずっと的確にレビューされてます。

 

是非、読んでくださいまし。

 

いわしさん、いつもありがとうございます☆⌒(*^-゜)v

 

 

アクション面ですけど、私は若干、もの足りなかったです汗

 

ダニーが強すぎてね…「怖み」がどこか足りない。

 

中盤の格闘技大会での敵もね~、姿は凄いけど、何かコケ脅しでね~、凄みが足りない、凄みが。

だからダニー VS 4人なんでしょうけど。

 

そのうちの1人はスコット・アドキンズさんだったんですね。

気づきませんでした、すんませんヾ(´▽`;)ゝ

 

でも終盤のマンションを舞台にした大襲撃は満足でした。

やっぱりアクション映画はガツンと来んとね。

 

ユエン・ウーピンさんがアクション演出を担当されてるけど香港映画じゃないからか、なんか違うな…。

この映画、私はストーリーは気に入ったけど、アクション面ではそこまで行きませんでした(^_^;)

 

 

結論として暴力を賛美しない映画なのも納得の結末でした。

ま、アクション映画なんですけどね。

 

ピアノにまつわる記憶によりダニーの幼少時代、そしてお母さんのこともわかってきます。

ラストはジェット・リーさんなこともり、号泣でしたわ~。

ジェット・リーさんの別の一面が見れる、ジェット・リーさんの演技に泣く映画でした。

 

音楽はマッシヴ・アタックでかっこいいですよ♪

 

エンドロールで流れるのはドット・アリソンが歌う曲(サントラCDには収録されてないそうです)。

 

MASSIVE ATTACK feat. Dot Allison - Aftersun

 

ジェット・リーさんとしては、この『ダニー・ザ・ドッグ』の前、すでに2001年にリュック・ベッソン脚本の『キス・オブ・ザ・ドラゴン』(クリス・ナオン監督)に出演されてるんですよね。

 

私は観てない気がするな~。

でも観た気もする…。

いっぺん観なあきませんねビックリマーク

 

 

 

『ダニー・ザ・ドッグ』ですが、無垢な殺人マシーンが守るべき「家族」のため、最後の戦いに挑む展開が大好きでした。

まだ観てない方は是非。

 

今日もおおきに、ありがとうさんです…☆⌒(*^-゜)v

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダニー・ザ・ドッグ
原題:Unleashed/ Danny the Dog
中国語題:狼犬丹尼 / 猛虎出笼
韓国語題:더 독


2004年製作/103分/フランス・アメリカ合作
日本公開:2005年6月25日
配給:アスミック・エース

監督:ルイ・レテリエ
脚本:リュック・ベッソン
製作:ベルナール・グルネ、スティーヴ・チャスマン
撮影:ピエール・モレル
美術:ジャック・ビュフノワール
音楽:マッシブ・アタック
編集:ニコラ・トレンバジウィック
衣装デザイン:オリビエ・ベリオ
アクション演出:ユエン・ウーピン

キャスト (日本語吹替)
ダニー - ジェット・リー (川本克彦)
サム - モーガン・フリーマン (坂口芳貞)
バート - ボブ・ホスキンス (青野武)
ヴィクトリア - ケリー・コンドン (斎藤恵理)
ワイエス - マイケル・ジェン (咲野俊介)
ジョージー - テイマー・ハッサン (天田益男)
レフティ - ディラン・ブラウン (佐藤せつじ)
ラッフルズ - ヴィンセント・リーガン (大川透)
マディ - キャロル・アン・ウィルソン (上村典子)
ダニーの母親 - ジャクリン・ツェ・ウェイ - ダニーの母親
Floozy 1 - ジョージナ・チャプマン
Floozy 2 - ダニエル・ルイス・ハーレイ
Righty - アンディ・ベックウィズ
Boxing Boss - マイケル・ウェバー
Boxing Giant - ジェフ・ラドム

演员
李连杰
摩根·弗里曼
鲍勃·霍斯金斯
凯瑞·康顿
史考特·艾金斯

Cast
Jet Li as Danny a.k.a. Danny the Dog
Morgan Freeman as Sam
Bob Hoskins as Bart
Kerry Condon as Victoria
Vincent Regan as Raffles
Dylan Brown as Lefty
Tamer Hassan as Georgie
Michael Jenn as Wyeth
Jean-François Lénogue as Raffles thug
Scott Adkins as Swimming pool fighter
Silvio Simac (uncredited) as Swimming pool fighter
Mike Ian Lambert as The Stranger
Kazu Patrick Tang as Bart's Thug

 

 

 

 

 


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