極限境界線 ―救出までの18日間―
映画『極限境界線-救出までの18日間-』公式サイト
韓国人23人がタリバンに拉致された!
人質殺害まで迫るタイムリミット、民より国を守る政府
孤立無援の外交官と工作員2人が仕掛けた交渉術とは?
アフガニスタンの砂漠を旅する韓国人23名が、タリバンに拉致された!彼らの要求は国内に駐屯する韓国軍の撤退と、刑務所に収監されたタリバン戦士23名の釈放、期限は24時間。韓国政府は直ちに外交官のチョン・ジェホを派遣、チョンはアフガン外務省に釈放を要請するが拒絶される。国家情報院も動き出し、工作員パク・デシクがアフガンのフィクサーに交渉するが、あと一歩で決裂。「韓国政府の代表」を自負するチョンとアウトローなパク、対立する2人は不本意ながら手を組むことに。迫るタイムリミット、身代金狙いの詐欺師、国民より国家ファーストの政府──2人が命をかけた最後の交渉とは?
ファン・ジョンミン × ヒョンビン
韓国エンターテインメント界を代表する俳優2人のアンサンブル
命を巡る緊迫の駆け引きの先に感動が待つサスペンスドラマ
人質救出の交渉役として派遣された厳格な外交官チョン・ジェホには、『哭声/コクソン』『ただ悪より救いたまえ』のファン・ジョンミン。大ヒット作『国際市場で逢いましょう』と『工作 黒金星と呼ばれた男』で、韓国で最も権威のある大鐘賞主演男優賞を2度受賞した名優だ。国家の権威や外交官としてのプライドばかりを振りかざす上役たちの中で、人命を守ることが最も大切だと毅然と主張し続ける高潔な男を熱く演じ上げた。
イラクで担当した拉致事件で人質を死なせてしまったというトラウマを抱え、人命を救うためには手段を選ばない現地の工作員パク・デシクには、「愛の不時着」の世界的大ヒットで空前のブームを巻き起こしたヒョンビン。一匹狼で最初はエリート組織に属するチョンとことごとく反目するが、人として最も大切にしていることが同じだと気づき、友情と絆を深めていく。誰も見たことのないワイルドなヒョンビンが、見事な肉体を駆使したリアルなアクションで大スクリーンを暴れまわるのも見逃せない。
ズルくて嘘つきだが、その人間らしさが憎めない通訳のカシムには、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のカン・ギヨン。韓国ドラマの名バイプレイヤーとして知られ、本作でも緊迫のドラマにユーモアを添える。
監督は『提報者 ~ES細胞捏造事件~』のイム・スルレ。約2か月に及ぶヨルダンでの撮影を敢行。恐ろしいほど広大な砂漠、灼熱の太陽、熱風、聳え立つ岩場など、厳しくも壮大な自然が観る者に迫る。
『モガディシュ 脱出までの14日間』『工作 黒金星と呼ばれた男』など史実に迫る大ヒット作群に新たな1本が誕生した。緊迫感溢れる駆け引きの中、「命」を交渉する男たちの衝撃と驚愕のドラマ!
アンニョン(^-^)ノ
いつも、ありがとうございます…
昨日ですが、『交渉』…『極限境界線 救出までの18日間』をついに観てきましたよ~
ファン・ジョンミンとヒョンビンが初共演し、タリバンの人質となった韓国人を救出するためアフガニスタンへ飛んだ外交官と現地の工作員が繰り広げる決死の交渉作戦の行方を、実在の事件をもとに描いたサスペンスドラマ(映画.com)です。
ファン・ジョンミン×ヒョンビン初共演!『極限境界線 救出までの18日間』15秒映像
ヒョンビン コメント到着!「極限境界線 救出までの18日間」
2007年。アフガニスタンの砂漠で韓国人23名がタリバンに拉致される事件が起きた。タリバンは24時間以内に韓国軍の撤退と収監中の仲間23名の釈放を要求。韓国政府が交渉役として現地に派遣したエリート外交官チョン・ジェホは、アフガニスタン外務省に釈放を要請するが拒絶されてしまう。情報員も動き出し、工作員パク・デシクがアフガニスタンのフィクサーと交渉するも決裂。チョンとパクは人質を救うため、不本意ながらも手を組むことになるが……。
まず、前評判と、映画に関するデータから私はこの作品、派手さよりも重さやコクを感じる映画ではないかと予想していましたが、やっぱりそうだったと思います。
重心が低い大人向けの映画といいますか、重厚、且つ、貫禄を感じる作品でした…。
男前な映画ですよね。
その分、安定した優良作として、若干、驚きに欠けるのかもしれないけど、また、現実にあった人質奪還事件に基づいているので、悩ましいところもあるかもしれないですね。
イム・スルレ監督の作品であることを考えると意外に感じる題材じゃないですか。
そこまで難しい映画ではないと思うんですが、私なんかはこういった危険な外交的なお仕事の詳細を知らないので、把握にしにくい場面、セリフも多かったです。
109分の作品ですが内容が濃く、いい意味で長く感じました。
ただ観て「面白かった」でも全然いいと思うんですが、観たあとでパンフレットを読んでいろいろ知った方がもっといいと思うんですね。
このパンフレットは映画に関して深く知ることができるものだと思います。
880円(税込)ですよ~。
・ イントロダクション ストーリー
・ キャスト インタビュー ファン・ジョンミン ヒョンビン カン・ギヨン
・ CHART(相関図)
・ 監督 イム・スルレ インタビュー これまでの監督作品
・ 映画の基となった実際の事件と韓国・アフガニスタンについて
・ お写真のページ
・ ファン・ジョンミンはどこから来たか? イム・スルレが描く、男たちの「品位ある挫折」 ライター・編集者・翻訳家 伊東 順子
・ 期待しないわけがない! 二人の大スターが存分に発揮するそれぞれの「真骨頂」 映画ライター 渥美 志保
・ プロダクション・ノート
・ お写真×6ページ
・ 作品データ
イム・スルレ 監督・脚本
1960年生まれ。漢陽大学英文科、同大学院演劇映画科を経て、フランスのパリ第8大学で映画学を学び修士号を取得し、帰国後に1994年に製作した『雨中散歩』がソウル短編映画祭で最優秀作品賞を受賞し、一躍脚光を浴びる。その後も『ワイキキ・ブラザーズ』や『私たちの生涯最高の瞬間』『リトル・フォレスト』などで数々の映画賞を受賞するなど、韓国の映画界を担う女性監督の一人。
1994年 雨中散歩 短編映画 脚本、制作、監督
1996年 三人の友達 長編監督デビュー作 企画、脚本、監督
2001年 ワイキキブラザーズ 監督、脚本
2001年 美しい生存-女性映画関係者が話す映画 ドキュメンタリー 監督
2002年 彼女の重さ 短編映画 脚本、監督
2004年 微笑(ほほえみ) プロデューサー
2003年 もし、あなたなら ~6つの視線 「彼女の重さ」 オムニバス映画 監督、脚本
2008年 私たちの生涯最高の瞬間 監督、脚色 ★
2009年 飛べ、ペンギン 監督、脚本 ★
2010年 牛と一緒に7泊8日 監督、脚本 ★
2011年 ごめんね、ありがとう 「猫キス」 オムニバス映画 監督、脚本、制作
2011年 ロマンス・ジョー(イ・グァングク監督) 制作
2012年 南へ走れ 監督
2014年 提報者 ES細胞捏造事件 監督 ★
2018年 リトル・フォレスト 春夏秋冬 監督 ★
2023年 極限境界線 救出までの18日間 監督
★=私が観ていた作品です。
2010年の日本映画『レオニー』でも「韓国ダビング演出」を担当されたそうですが、吹き替えの演出ってことなのかな。
ともかく…『交渉』=『極限境界線』をイム・スルレ監督が監督されると知った時、規模の大きい作品のようでしたし、イム・スルレ監督のこれまでの監督作品とは違った映画になるのかな…と考えてました。
結果として…どうでしょうか…え~、少なくとも『飛べ、ペンギン』や『牛と一緒に7泊8日』、『リトル・フォレスト 春夏秋冬』とは違った作りの映画だと思うけど、こうまで規模が大きく、海外ロケでの撮影が大事なる映画は初めてだと思うし、イム・スルレ監督にとって新しい挑戦だったんじゃないですか。
ただ、『私たちの生涯最高の瞬間』や『提報者』も実話に基づく映画でしたよね。
『交渉』はイム・スルレ監督の作品としては、やや斬新さに欠けるにせよ王道的といいますか、最も重厚な映画であることは間違いないと思いました。
なんとなく娯楽的なアクションは多くないのではと予想していましたが、実際、そうだったんじゃないかと思います。
でも一箇所、ヒョンビンが「インディ・ジョーンズ化」というか、かなり激しいアクションがあって(;´∀`)
そこ、手に汗握ってしまいましたね~、好きでした~。
それ以外でも映画としてはずっと緊迫した状況が続く作品。
観る前に私が不安を感じていたのは、『交渉』が実際の人質事件に基づく映画であり、2007年に発生したタリバンによる韓国人キリスト教徒の拉致事件については、韓国内でも拉致された人々、団体に対して批判があったとのことで、事件の映画化についてはデリケートな感情を抱いていました。
日本でもこれまで、海外の危険な地域で拉致された方々へのネットでの世論については批判がことのほか激しいものでしたが、ともかくまた映画でそのことを蒸し返して非難されるのは私は観るのにしのびなかった。
結果的に映画の中で人質の方々への非難がましさはなかったんですよね。
ただ、危険な地域での信仰の布教活動について賛成するものでもなかったと思います。
ともかく前提として私は、人にはやるべきことがあると思うし、その結果、危険な目に遭うこともあるかもしれないし、その時、国としての救助に全力を尽くすのが正しいことだと思います。
私は海外の危険な地域で活動していて拉致、監禁された方々に対しての批判についてはあまり賛成できません。
事件についてそぐわない、どこか焦点がずれている批判ではないかと感じてきました。
と、言いますか、こういった事件が起こるたび、ネットでの批判に目を通し、「被害者たたき」に対して不信感をつのらせていったといっていいでしょう。
海外の危険な地域で日本人が拉致、監禁される事件があるたび、被害者への批判が激しいものになりますが、その理論では海外で事故に遭って亡くなっても、もしくは国内で事件に遭遇して亡くなっても批判されてしまうことになるんじゃないですか。
危険を回避するよう自ら注意するのは前提として、それでも危険な状況に陥るのは仕方がないことだと思います。
どうも人はまず、事件、事故の第一次的な被害者に対して怒りを感じ、二次的に救助に向かう方々に「迷惑をかけた」と考えるようですね。
しかし『交渉』の中では、外交官チョン・ジェホ、国家情報院の要員パク・デシク、彼らは必死で誘拐された被害者の救助に全力を尽くします。
その信念が美しいんですよね。
同じ国の国民を救うため全身全霊を傾ける、その気持ちに泣けました。
私はやっぱりあれこれ粗探しをせず、ひたすらに人のために行動する人が好きですね。
ただ私もそうですが日本人、「人に迷惑をかけない」が基本的な信条…何かをやる時、確かに「誰かに迷惑をかけないか」気をつけるのがルールとして叩き込まれてるんですよね。
だから人がそれを破っていると感じる時、激怒してしまうんでしょ。
でもホント、そうまで怒っていいことか考えた方がいいと思いますね。
いつか自分たちが命を脅かされる状況に陥る可能性も考えながらね。
誰かが危ない目に遭えばみんなで心配し、無事で帰ってこられたらみんなで安堵する ―― それでいいじゃないですか。
交渉を担当する外交通商部・企画調整室長チョン・ジェホ役はファン・ジョンミンさん…。
外交官の方は公務員なので、そういった固いご職業でもあり、実際、チョン・ジェホにも堅物な面もあると思うですが、何よりも「熱い」人なんですよ。
計算高くないというか、少なくとも自らの保身を重視する人ではないよね。
人質事件が発生して、交渉を強いられる状況ではこういう人に担当してほしいと切実に思いました。
やっぱりファン・ジョンミンさんかっこええわ~
チョン・ジェホに協力することになる国家情報院の要員パク・デシクはヒョンビン。
以前、イラクでの人質救出に失敗したことがトラウマになっているようです。
そん時のヒョンビンはおヒゲなし、前髪ファサッと。
が、その失敗があったからこそ、今回の事件では絶対に取り返してみせると心が揺るぎない。
チョン・ジェホに比べてパク・デシクは裏の仕事をする人って感じでより場慣れしてますよね。
またその国に溶け込む要領にも秀でている。
チョン・ジェホとパク・デシクは衝突することもありますが、事件解決に奮闘する中で絆が深まっていき…いいですよね~、こういった信頼関係、友情の育み…( ;∀;)
映画の中で特に好きなのはチョン・ジェホとパク・デシクの関係ですよ。
あと、ヒョンビン…格好良すぎ
スクリーンでヒョンビンのおヒゲをじっくり見る贅沢…。
立場が若干わからないんですが(^_^;)
カシムと名乗る怪しい人役でカン・ギヨンさんご出演。
『交渉』は特にシリアスな映画ですが、カシムさんは臆病でちょっと小狡い、しかもギャンブル依存症という韓国映画によく出てきそうなサブキャラさんですな。
でもな、カシムさん、通訳の腕は確かでしょ。
あの語学力があればホントはもっと成功しててもイイと思うんですけどね~
ま、ビビリではありますけど、それが普通。
カシムさんはよう頑張ってはると思うし最後とかホンマ偉い
あと、カメオ出演でパク・ウォンサンさんがチラッと出てきたり…えっと、わからなかったんですがカン・マルグムさんはどこに出てきはったんでしょ
基本的に『交渉』はファン・ジョンミンさん、ヒョンビンさん、二人の主演映画で助演はあまり目立たないんですが、でも、現地アフガニスタンの登場人物を演じられている俳優さんたちもすごく優れた演技で、不自然な「借りてきた感」が全然ないんですよね。
お名前はわかりませんが特に最後、チョン・ジェホと対峙するタリバンの交渉代表の方の演技、重みがあったなあ~。
ある程度、実際の国際的な拉致事件の知識があった方がより楽しめると思いますが、そんな知識のない私ですらもキッチリ面白い映画でしたし、観て心地よい疲れを感じました。
私の劇場鑑賞満足度は100点満点です
オススメですよ、スクリーンで是非…
今日もおおきに、ありがとうさんです…
アンニョン(^.^/)))
極限境界線 救出までの18日間
原題:교섭 交渉
英語題:The Point Men
中国語題:交涉
2023年製作/109分/PG12/韓国
韓国封切:2023年1月18日
日本公開:2023年10月20日
配給:ギャガ
PD:ムン・ヨンファ
脚本:アン・ヨンス
監督:イム・スルレ [第9作]
助監督:キム・ヘイル
撮影:イ・スンフン (C.G.K)
照明:チョ・ギュヨン (ライティング ブラザーズ)
編集:キム・ソンミン (キム・ソンミン編集室)
音楽:チョン・ヒョンス
美術:キム・ビョンハン(スタジオ アート フロー)
武術:キム・テジャン (TRIPLE-A)
出演
ファン・ジョンミン → チョン・ジェホ 外交通商部 企画調整室長
ヒョンビン → パク・テシク 国家情報院 要員
カン・ギヨン → イ・ボンハン アブドゥル・カリム・カシム 現地通訳
イ・スンチョル → チェ長官 外交通商部
チョン・ジェソン → キム次官 外交通商部
パク・ヒョンス → パク戦略 外交通商部
アン・チャンファン → シム情報 外交通商部
チョン・ソンウ → チャ・ミニョン書記官 外交通商部
ソ・サンウォン → チョ局長 外交通商部
チェ・ジョンイン → ホン・ミスク
シン・ムンソン → 宣教師
Fahim Fazli → ヌルラク Nululhaq
Bryan Larkin → アブドラ Abdula
Iyad Hajjaj → アフガン代表
ハベス・フセイン → パシュトゥン部族長 Durrani
チェ・ウク → パク・ソンジン
パク・ソングン → 秘書室長 大統領府
チャン・ミョンガプ → 国家情報院長
ソン・ウッキョン → 国家安保室長 大統領府
イ・ジョンヨル → 国防長官
特別出演
パク・ウォンサン → 討論プログラム進行者
カン・マルグム → キム・ウニ
ナム・ミョンニョル → 大統領
イ・ジエ → 韓国ニュースキャスター
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。